シマフクロウの繁殖期!

最終更新日 2018年3月9日

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シマフクロウの繁殖期!

 皆様こんにちは。

 日差しが春めいてきて、動物園は小鳥の声がよく聞こえるようになり、北海道の雪の中ではありますが春を感じる様になりました。

 さて、去年も同じ時期に同じ話題を出したのですが、フクロウ担当者の性ですので、先に謝っておきます(笑)

 今回のブログの主役はシマフクロウです。3月といえば、熱心なフクロウ好きには自明のことですが北海道で一年中過ごすフクロウたちの繁殖の季節です。旭山のシマフクロウ、ロロさん(オス)とモコさん(メス)の夫婦も2度目の繁殖期を迎えました。

 昨年は無精卵だったため残念でしたが、今期も昨年同様「鳴き交わし」を頻繁に行い、モコさんは巣にしっかり執着し、交尾も確認できました。特に今年は1月からモコさんの留まっている枝がだいたい決まっていたので、この枝を狙ってカメラを設置すれば交尾が記録できるかもと期待したところ、その予想がばっちりあって2月8日と2月18日の交尾の様子がしっかり写っていました。前者はロロさんがモコさんの背中に乗っただけだったのですが、後者はしっかりと交尾をしているのが確認できて(写真1)今年こそ有精卵なのではという期待が高まっています!

 そして3月になり昨年同様モコさんが巣にこもり始め、ついに3月6日卵を1卵確認し、その2日後には2卵あるのも確認しました。これからモコさんは35日間の抱卵を続けます。有精卵であれば4月10日頃にヒナが孵る予定です。

 今年も、シマフクロウ舎の室内で巣内の観察ができるモニターもついていますので、抱卵中はモコさんの背中が主体の映像(笑)にはなりますが、3月中に動物園に来た方はちょっとのぞきつつ、モコさんを応援してくださいね。

シマフクロウ交尾

シマフクロウ交尾

フクロウ担当・獣医師:池谷優子