自然観察会勧誘「エゾシカが増えてどうなった?現役ハンターと歩く自然探検」を開催しました(2月4日)。

最終更新日 2018年2月20日

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自然観察会勧誘「エゾシカが増えてどうなった?現役ハンターと歩く自然探検」を開催しました(2月4日)。

 2月4日、自然観察会勧誘「エゾシカが増えてどうなった?現役ハンターと歩く自然探検」を開催しました。

 開催場所は、旭山動物園から少し離れた、旭川市内にある嵐山公園です。

 昨年、嵐山公園を歩いていると至る所にエゾシカの食痕が見受けられました。そんな森の現状を多くの方に知ってもらい、感じてもらうために、動物園外での自然観察会を開催することにしました。

 イベント開始前に集合場所で参加者の方々が集まるのを待っている少しの時間、なんとエゾシカがさっそく姿を現しました。そして、公園に入っていくと右を見てもエゾシカ、左を見てもエゾシカと全部で15頭以上のエゾシカを観察することができました。

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 今回は、森の現状を知ってもらうのが主題でエゾシカが観察できたらラッキーぐらいに考えていたのですが、実際に樹皮を食べているところまで観察することができました。

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 嵐山公園は保護区ですので狩猟を行うことはできません。エゾシカたちはそのことを理解して越冬場所として嵐山公園にいるのではないかと思います。

 保護区の森を保護されているエゾシカが壊してしまうという非常に難しい問題です。

 人がエゾオオカミを絶滅させたことにより、エゾシカを積極的に捕食する動物は北海道からいなくなりました。

 そのためエゾシカは、人間が狩猟しなければ個体数が生態系の許容範囲内に収まることはありません。

 人とエゾシカの共存のためには、自分たちにできることを多くの人が考えていかなければいけません。

 動物園として自然観察会のような自然を知ってもらい、考えてもらうきっかけを作ることは、動物園ができる保全活動です。

 今回で今年度に予定していた自然観察会はすべて終了です。また来年も楽しい自然観察会を企画しますので、ぜひご参加ください!


(ニホンザル・ゴマフアザラシ担当)
鈴木悠太