【アムールヒョウの子、性別判定をしました】

最終更新日 2017年9月23日

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しいくのぶろぐ【アムールヒョウの子、性別判定をしました】

 アムールヒョウの子2頭、はやくも生後一か月を過ぎました!

モニター

<写真1>すでに子の目も開き、まだ巣箱からは出ないながらも、子供同士でじゃれ合ったり母親にじゃれ付く姿がモニターで観察できます。


 自然界では、ネコ科肉食獣の子が一年生存する確率は約50%といわれます。

 母親一頭での子育て。野生下では巣穴に子供を残して狩りに行かなければなりません。留守の巣穴を天敵に狙われたらひとたまりもありません。いわゆる猛獣といわれる肉食獣も、野生下で命を繋ぐのはとても難しいのです。

 

 動物園のアムールヒョウも、野生と同様に子育てをします。モニターで見ると、巣箱のなかは意外と綺麗なのがわかります。

 子の排泄物はすべて母親が舐め取ってしまいますし、母親自身は巣穴の外で採餌、排便してから巣穴に戻ってきます。巣穴が汚れれば天敵を引き付けてしまうし、不衛生で子にも悪影響が出てしまう。動物園育ちのヒョウも本能的にそれを知っている、というわけです。

 

 さて!みなさんおまちかね、先日子2頭の性別判定をしました!

 結果は・・・ 

 

 オス1頭、メス1頭でした!!!

 オスメス

<写真2>左がオス、右がメスです!

 

 やはりカラーで見ると印象も変わりますね。

 野生下・飼育下を合わせても世界に300頭ほどしかいないアムールヒョウ。絶滅危惧種の中でも、最も絶滅に近い動物のひとつと言えます。

 2/300を、今両手に抱えている。そう思うと色々考えさせられます。

 

 体重測定もおこなっており、9月18日でオス2.00kg、メス2.40kgでした!

 

そんな体重測定の動画はコチラ → アムールヒョウの子・体重測定2017年9月11日

 

 隣の部屋に分けた母・ルナが怒ってますが・・・ちょっと失礼して、子の成長をチェックしました。

 2頭の展示開始、みなさんへのお披露目は11月ごろかな?と考えています。

 それまではモニターごしになりますが、ルナの育児や子の成長を見守りながら、展示開始をしばしお待ちください!

(もうじゅう館担当:大西 敏文)