【アムールヒョウ日記 7月24日】

最終更新日 2017年7月26日

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【アムールヒョウ日記 7月24日】

5月に交尾を確認した、アムールヒョウのキンとルナ。

その後交尾は見られなくなり、お互い微妙な距離での同居を続けています。


ヒョウ1 

同居を続けていますが、お互いあまり関心なさそう。


「ルナは妊娠の可能性がある」と推測し、出産予定日には産室に閉じ込め様子をみることになります。

アムールヒョウの妊娠期間はおよそ90日~100日。計算すると、8月8日~18日が出産予定日になります!(「夜の動物園」の前後ですなあ)

ヒョウ2 

産室モニターもすでに稼働中。


 このように、動物の行動から今後の展開を予測し、準備する。それが飼育係の仕事の本質だと思います。

 オオカミやトラが生まれた後にTV取材を受け「動物の子育て中、担当さんは何か特別な作業をするんですか?」と聞かれましたが、正直、母親が無事出産し、ちゃんと子育てしている段階で、飼育係がやるべきことは大して無いんですよ。

ヒョウ3 

相変わらず飼育係を威嚇するルナ(笑)。そのお腹に、命は宿っているのかい?


 こうしてアムールヒョウのペアリング経緯を実況していますが、結果がどうなるか、書いてるぼくにもわかりません。何事もなく8月が過ぎ「やっぱり妊娠してませんでしたー」になったら・・・ゴメンナサイ!(笑)

 でもあえて書くことで、結果が定かでない中、万全の準備をし、繁殖結果を待つ飼育係のハラハラ・ドキドキ「静かな臨場感」を、共感していただければと思います。

 

(もうじゅう館担当:大西敏文)