ライオン夫妻
夫婦仲良くツーショット
ライオンの老夫婦、ライラとレイラ。
寒い日は外に出たがらない2頭ですが、3月に入り、自発的に外に出る日も増えてきました。
ライオンも春の足音を感じているようです。
毛球症の病歴がある2頭。月一回、予防としてラキサトーンという薬を投与しています。
じつはこの薬、ネコの毛球症治療薬です。
動物の治療には家畜用の薬を使用します。キリンは反芻獣なのでウシ用の薬を使うとか。
イヌ科・ネコ科の動物なら、イヌ用・ネコ用の薬をそのまま使えるので、さまざまな症状に対応しやすかったりします。
もちろん体の大きさは全然違うので、そのぶん大量に使います。
猫ならラキサトーンを一回3gほど与えるのですが、ライオンに対してはライラに50g、レイラに50g。一回にチューブまるまる一本を使い切ってしまいます。
なになに、「3.適用上の注意」には・・・?
箱の裏を見ると、投薬方法のアドバイスも書いてあります。
「気難しい猫に与える際は、指にとって猫の口に入れるか、鼻先に塗るなどしてください。」
んー
うちの子たちには無理ですね!(笑)
ぼくの指がなくなっちゃいます。
一応、猫が食べやすいようにシロップのような甘い味が付いています
でも大丈夫。↑こうやって肉に塗れば、ライラもレイラもちゃんと食べてくれます。
なんかいつもと違う味がするな~??
ちょっと顔をしかめて「マズそう」ですが・・・(笑) 食べてくれるだけエラい!
投薬がスムーズな動物は飼育係としては非常に助かります。
気難しいライオンじゃなくて良かった。
最高気温がプラスの日が増えれば、ライオン夫婦が外に出る日も増えることでしょう。
老いても元気なライオン夫妻。
みなさんぜひ会いに来てください。
もうじゅう館担当:大西 敏文