旭山にゅーす・ぶろぐ

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2023年9月のすべての記事

2023年10月の壁紙カレンダーができました

2023年10月カレンダー

10月の壁紙カレンダーの動物はブラッザグエノン です。

10月のWEBカレンダーの動物はブラッザグエノン です。

アフリカ大陸の沼地の林に生息し、半地上生活をしています。木から木へと飛ばずに地上を歩いたり、地上を走ることが得意です。雑食性で、果実や木の実、木の葉、昆虫なども好んで食べます。

ブラッザグエノンを飼育しているサル舎では、9月2日に生まれたこどもを観察することができます。こどもからおとなにかけて見られる、おでこの三日月・鼻の周りの皮膚の色・しっぽの毛色あたりなどが変化するようすを、ぜひ観察してみてください。

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2310_16:9(画像形式(JPG) 2,013キロバイト)

カレンダー2310_16:10(画像形式(JPG) 2,179キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2023年9月分(カピバラ)
2023年8月分(ゴマフアザラシ)
2023年7月分(マガモ)
2023年6月分(シロフクロウ)
2023年5月分(ニホンザル)
2023年4月分(エゾヒグマ)
2023年3月分(シンリンオオカミ)
2023年2月分(キングペンギン)
2023年1月分(エゾユキウサギ)
2022年12月分(ライオン)
2022年11月分(シセンレッサーパンダ)
2022年10月分(ヤギ)
2022年9月分(アビシニアコロブス)
2022年8月分(マヌルネコ)
2022年7月分(シマフクロウ)
2022年6月分(ホッキョクグマ)
2022年5月分(ホッキョクグマ)
2022年4月分(ダチョウ)
2022年3月分(キタキツネ)
2022年2月分(ライオン)
2022年1月分(アムールトラ)

クジャクのヒナが自然ふ化しました!

 9月10日と11日にクジャクのヒナが2羽ふ化しました。8月12日に母クジャクが卵を温め始め、28日間の抱卵を終えて今回無事に誕生しました。

ふ化して間もないヒナ
ふ化して間もない頃のヒナ
 

 産まれてすぐはお腹の中に黄身に栄養が残っており、1~2日は何も食べなくても生きていけますが、生後2日程経ちますと大人のクジャクと同じようなご飯が食べられるようになります。
 今回誕生した2羽のヒナたちも、ハクサイやチンゲンサイを突く姿や、飛び上がって塀を渡る姿など見られています。

野菜をつつくヒナ
ハクサイやチンゲンサイなどを突くヒナたち


 旭山動物園では、クジャクのヒナが誕生したのは約2年ぶりとなります。まだ雌雄は不明ですが、頭のパヤパヤ(冠羽)は生後1ヶ月程度で生え始めます。母クジャクがヒナたちを連れて子育てをしている様子がご覧いただけますので、動物園へお越しの際は是非クジャク舎にお立ち寄りください!

母親の背中に乗るヒナ
母クジャクの背中に乗って遊ぶヒナ
 

こども牧場担当:永澤琴音

秋といえば読書!動物図書館の新着図書、読んでいきませんか?

 季節は秋に進んでいるのを感じられる旭山動物園です。人も動物達も過ごしやすくなり、ゆっくり動物を観察できる季節になりました。園内で見かける昆虫たちもどんどん様変わりしています。

 さて、ことし新しく動物図書館の本として仲間入りしました、新着図書を紹介します。NPO法人・旭山動物園くらぶ様、出版社や一般の方から、ご厚意により寄贈していただいた本を、「新着図書コーナー」として設けていますので、ぜひ読んでいってくださいね。


【新着図書コーナー】

本

新着図書の一部を紹介します。

「トラのナガシッポ」(著者:富安陽子作・あべ弘士絵/出版社:福音館書店)お父さんが描いたトラの絵は、しっぽがやたらに長かったので、まなぶが「へんてこなトラだな」というと、「そんなことないぜ」と絵の中のトラが立ち上がり、まなぶをジャングルの散歩に誘い、色んな冒険が待っている...というお話です。

「ぼく、すばる。」(著者:NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道代表 勝田珠美/出版社:二見書房)猫の保護活動をつづけている「ニャン友ねっとわーく北海道」が保護した両脚を失った子猫が、看板猫「すばる」になるまでのお話です。旭山動物園 園長 坂東元推薦「猫がかわいいだけじゃない。いのちと向き合うことについて深く考えさせられる一冊です。」

ここで紹介しているのはほんの一部です。たくさんの図書を寄付いただきました。ぜひご一読ください。

 行楽の秋、食欲の秋、みなさんはどんな秋をお過ごしですか?旭山動物園へお越しの際は、動物図書館で読書の秋を楽しんでいってはいかがでしょうか?動物図書館にてお待ちしています!


 

投稿者:動物図書館 中谷 真弓
 

ブラッザベビー2023

 先日しいくにゅーすでお伝えしたとおり、9月2日にブラッザグエノンの「モモ」が出産しました。
 8月中頃からお腹が目立ってきていましたが、過去の出産間隔を参考に出産予定は9月後半かなと考えていました。想定よりも少し早い出産になりましたが、とても落ち着いて仔を抱いている様子を見て安心しました。

 モモの様子・天気・気温が問題なかったので、出産当日から放飼場へ出ています。
 こどもは少しずつ周りに興味を持ち始め、モモの手の届く範囲でモモから手を離すことがあります。

 いまブラッザは1歳違いの兄弟が4頭になったので、こどもからおとなへの毛色の変化を観察することもできます。おでこの三日月・鼻の周りの皮膚の色・しっぽの毛色あたりを見比べるとわかりやすいです。

 日々の様子はSNSでアップしますのでチェックしてくださいね。

9月14日撮影

9月14日撮影

サル舎・キツネ・タヌキ担当:佐藤和加子
 

担当動物の近況

 やっと涼しい時間が増えてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 夏の間の担当動物たちの様子ですが、カバは暑い地域に暮らしている生き物なので、真夏の暑さもあまり気にしていないようでした。ただ、人間と違い汗をかくための汗腺が存在していないため、体温が上がりすぎないよう暑すぎるとプールに潜って寝ていることが多いので、涼しくなり始めた今時期の方が活動している様子に出会いやすいかもしれません。
 昨年から外の放飼場の陸に、大きめの木の枝を牙を削ったり遊んだりするための道具としていれているのですが、三頭とも毎日のようにかじって振り回して、水の中まで持って行って利用しています。
 人間には活動が辛く感じる暑い日でも夏バテとは無縁な遊び回ってバクバクと餌を食べる姿に、生物としてのスペックの違いを感じました。

 一方、猛禽類たちは涼しくなってきて過ごしやすそうにしています。
 夏鳥であるチゴハヤブサなどはあまり気にしていないような一方、冬鳥であり体も大きなオオワシなどは暑さが心配でしたが、無事夏を乗り越えて、最近は毎朝気持ちよさそうに日光浴している姿が見られます。特に全身が淡い茶色のオジロワシは水浴び後に日光を浴びていると体が輝いているようでとても美しいです。
 暖かい間は頻繁に水浴びしている様子が目撃されますのでぜひ何度も足を運んでみて欲しいですね。

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 今年はチゴハヤブサのヒナが保護で収容されました。最初はモサモサアフロヘアーのようだった綿羽が今はすっかり換羽し、立派なチゴハヤブサの姿となっています。

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 皆様の前にお目見えできるかどうかは未定ですが、今の時期は野生のチゴハヤブサたちも渡りの練習のため親鳥と一緒に飛び回っている姿がよく見られます。チゴハヤブサはカラスの使い終わった巣を利用して営巣する鳥であるため、実は我々人間のすごく近くで暮らしている猛禽類です。
 動物園では東門から下りてくるゆっくりロードでチゴハヤブサの成鳥二羽を展示しています。夏鳥であり寒さには弱いため、夏季限定の展示となっていますのでぜひ夏期開園のうちに会いに来てください。

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ワシ・タカ・かば館担当:高橋ひな

ゲンちゃん日記・令和5年9月「残暑が続く中 秋の音色が聞こえてきます」

コオロギ

園内で鳴き声を響かせる

エンマコオロギ

お盆期間中に開催した「夜の動物園」は、とても多くの人のにぎわいと共に無事に終わりました。そろそろ秋の足音が・・・と思いきや、その気配もなく高温多湿な状態が続いています。テレビで異常気象がニューノーマルになると言っていましたが、そのとおりなのかもしれません。
近年では毎年アブラゼミやツクツクボウシ、ミンミンゼミの鳴き声も聞こえてくるようになりました。夜の動物園期間中、「あれっ?聞いたことのない虫の声が・・・」と気になっていたところ、後日、夜に飼育事務所内に、やたらと跳ぶコオロギを見つけました。エゾエンマコオロギよりも二回りほど小さなメスのコオロギを捕まえました。おそらく本州以南に生息するタンボコオロギではないかと思うのですが、標本にして同定(生物の分類上の所属・種名などを決定すること)をお願いしようと考えています。
さて、この日記が更新された週末くらいになるでしょうか。9月17日・18日には、「あにまる・ハッピーマーケット」を開催します。北海道で野生動物や自然環境の保全に関わっている団体が、オリジナルグッズの販売を行います。商品を手にすることをきっかけに、直接お話をしていただき、参加団体の活動や北海道の自然に興味や関心を持つ人の輪を広げることが大きな目的です。各団体の方の講演会なども行いますので、ぜひご参加いただければと思います。日本動物園水族館協会に加盟する道内の8園館でも「北海道産いきもの保全プロジェクト」としてコーナーを作る予定ですので、楽しみにしていてください。



 

                                  令和5年9月13

                                  旭山動物園 園長 坂東 元

ブラッザグエノンが出産しました

ブラッザ
出産したブラッザグエノン

 9月2日にブラッザグエノンの「モモ」が出産しました。2020年7月・2021年10月・2022年10月に続き、4年連続です。
父親は「マキャベリ」です。性別はまだわかっていません。
 サル舎で飼育しているブラッザグエノンは6頭になりました。

 出産当日から放飼場へも出ています。

チンパンジーの近況

 お盆時期も終わり北海道らしく涼しくなると思いきや猛暑日を記録するなど暑い日が続きました。9月に入り残暑を感じながらも一歩一歩季節は秋へと近づき緑の葉も色づき始めます。
 さて、旭山のチンパンジーは暑い日々のなか元気です。ピースケ(21才)の群れとキャロ(15才)の群れで夏期開園中は基本、屋内と屋外の1日交代展示しています。
 7月から各群れの雄と雌を分けての飼育とし、経過を観察しています。
 2021年12月26日にキーボ(53才)が亡くなり、雄の個体は青年期を迎えディスプレイ行動も頻繁になり、雌は高齢化が進み、群れ編成をどうすべきか考えてきたところです。
 キーボが健在だった2015年7月から今の11頭が2つの群れで過ごしニナが成長に伴い群れを変わったことがありました。しかし、2つの群れに分けてきた根本はキーボの存在でありました。旭山で約47年間過ごしたキーボ、天国からチンパンジーたちを応援してくれていると思います。現時点では雄と雌を分けていますが、個体間の関係を見ながら今後の方向性を探っていきますので、見守っていただければ幸いです。
 雌の高齢化もありますが近親交配を避けて避妊など行ってきましたが、近親交配を避けていた群れの中で、フルト(43才)が8月14日に赤ちゃんが産まれました。母子共に健康で、授乳も問題なくベテランの母親らしくしっかり赤ちゃんを朝も夜も離さず抱きしめています。生まれてから3才半から5才くらいまで母親のお乳を吸っていますので母子はいつも一緒で深い絆で結ばれます。母親は約5年周期で次の出産ということになります。展示はいまのところ未定です。

フルトと子ども

フルトと子ども

ちんぱんじー館担当:髙井正彦

チンパンジーの「フルト」が出産しました

チンパンジーの子ども
生まれたチンパンジーの子ども

 8月14日にチンパンジーの「フルト」が出産しました。
 事前に妊娠していることが判明していたので、「フルト」は出産に備え「イブ」と共に寝室で飼育をしていました。

 子どもの様子ですが、授乳もしっかり確認できており、順調に成育しています。母子ともに元気にです。

 性別はまだ不明で、展示の時期に関してもまだ未定です。

 子どもの成長をどうか温かく見守っていただければと思います。