旭山にゅーす・ぶろぐ

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2023年3月のすべての記事

旭山動物園パスポート2023販売開始(4月1日から)

デザイン新たに、今年も4月1日から初回入園日から1年間ご入園いただけるお得な旭山動物園パスポートを販売します。今年のデザインは、去年生まれたライオンの子をモチーフとしています。ぜひご利用ください。

2023年 新デザイン ライオン

1

作画

あべ 弘士 氏(絵本作家・元旭山動物園飼育係)

パスポートの効果

初回提示された日から1年間(有効期限の日付まで)、旭山動物園に入園できます。

価格

1,400円(税込)

主な販売箇所

  • 動物園各門券売所(休園期間を除く)
  • 株式会社厚友会売店
  • 旭川市内各ホテル

販売箇所詳細はこちらでご確認ください。

共通パスポート

初回提示された日から1年間、旭山動物園旭川市科学館(サイパル)にご入園いただける共通パスポートも販売しています。


 共通パス

価格

2,230円(税込)

春のアザラシ

 春のゴマフアザラシは一年で一番大事な時期を迎えます。
 一つ目は出産と子育て。旭山動物園では例年、3月末から4月の初めに出産することが多いです。現在、大人のメスは2頭。最近の観察では「今年はないかなぁ?」なんて思っていますが、産む可能性はあります。さぁどうでしょう?
 白い産毛に包まれて生まれるゴマフアザラシの赤ちゃんは、母親から乳脂肪分の濃いおっぱいを飲み、みるみる大きくなります。そして2~3週間経つと白い毛は抜けて、大人と同じゴマ模様に。そうなれば、もう授乳期間は終了。いくら子どもが泣き叫んでも親は関与しません。ゴマフアザラシの親子関係はたったの2~3週間なんです。


ひなたぼっこ

みんなで日なたぼっこ


 出産・育児が終わると今度は発情がきて交尾をします。オスはメスの育児が終わるまで、ひたすらこの時を待っています。

 
乾いて
乾いてモコフワ


 それと同時期に換毛(毛替わり)も始まります。毛を乾かして換毛を促すために上陸していることが多く、今時期「1頭も泳いでない!」なんてこともありますのでご了承ください。
 一番若い「麦」はすでに換毛が始まっていて、お腹あたりはもうだいぶ進んでいます。新しい毛に生え替わっても、古い毛の時と同じ模様なんですよ。

お腹

麦のお腹

 夏期開園の時は銀ピカのボディになってますので、また会いに来てくださいね。  

副園長・あざらし担当:中田真一

2023年4月の壁紙カレンダーができました

2023年3月カレンダー

4月の壁紙カレンダーの動物はエゾヒグマです。

4月のWEBカレンダーの動物はエゾヒグマです。

エゾヒグマは北海道の森林に生息し、日本国内の陸上哺乳類としては最大です。

開発による生息地の減少や環境の悪化などにより、北海道のみならず世界的にみてもヒグマの生息数は減少しています。その反面、市街地への出没など、共存のために現在様々な取り組みがなされています。

 WEBカレンダーのダウンロードはこちら。

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2304_16:9(画像形式(JPG) 1,859キロバイト)

カレンダー2304_16:10(画像形式(JPG) 2,119キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2023年3月分(シンリンオオカミ)
2023年2月分(キングペンギン)
2023年1月分(エゾユキウサギ)
2023年1月分(エゾユキウサギ)
2022年12月分(ライオン)
2022年11月分(シセンレッサーパンダ)
2022年10月分(ヤギ)
2022年9月分(アビシニアコロブス)
2022年8月分(マヌルネコ)
2022年7月分(シマフクロウ)
2022年6月分(ホッキョクグマ)
2022年5月分(ホッキョクグマ)
2022年4月分(ダチョウ)
2022年3月分(キタキツネ)
2022年2月分(ライオン)
2022年1月分(アムールトラ)

動物読書感想文コンクールの表彰式を行いました。(3/21)

本日、第23回動物読書感想文コンクールの表彰式を行いました。
入賞した10名の児童の方を対象に最高賞の旭山動物園賞などの表彰を行い、
入賞者には、坂東園長から賞状と副賞が授与されました。


 
受賞者
(受賞者の皆さん)


 

今年の動物読書感想文コンクールは、市内のみならず道外から計69名の小学生の皆さんから応募がありました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

また、来年も同コンクールを開催する予定ですので、皆様ふるってご応募ください。

「旭山動物園だより」&「どうぶつえんみにだより」の最新号を発行しました!

3月に入ってからの暖かさで、出てくるのが少し早いと思われる
生きものが動物図書館前にいました。
エルタテハ閉じ
3月10日の朝です。枯れ葉のように見えますが、
目もありますし、触覚もありますし、脚もあります。

エルタテハ開き
 

「エルタテハ」でした。
翅が少し痛んでいました。動きもゆっくりとしていました。
「エルタテハ」は、成虫で越冬するチョウです。
園内の建物の隙間などでじーっとしていたのでしょうね。
見つけたチョウは、もといたところに逃がしました。

翌日、気温があがったからか、逃がしたところに姿はありませんでした。
どこかへ飛んでいったか、野鳥に食べられたか…、どうなったかは知るよしもないですが、
カメムシやハエ以外の昆虫の発見に、春を感じさせてくれた「エルタテハ」でした。

園外では、最近、通勤時にハクチョウが多く観察できます。

しばらく旭川で羽を休めたら、繁殖地のシベリアへ向けて飛び立ちます。

今年は昨年より、春がくるのが早いように感じますね。
 

さて、先日、旭山動物園だより・みにだよりの最新号を発行しました。
2022年度の最終号ということもあり、
動物園だよりでは「初めての冬をすごした動物たち」を紹介しています。
また、みにだよりでは「おしり」。いろんな動物の「おしり」を掲載しています。
ぜひ、園内観察の参考にしてくださいね。
 

次の動物園だより・みにだよりの発行は、4月29日の夏期開園日を予定しています。
 

投稿者:動物図書館 北川裕美子

旭山動物園だより288号

内容:初めての冬をすごした動物たち ほか

だより288号

「旭山動物園だより」はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)

 あさひやまどうぶつえんみにだより121号

内容:「おしり」

  121号
 

「あさひやどうぶつえんみにだより」はこちらのページからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)

第23回旭山動物園動物読書感想文コンクールについて

旭山動物園では、児童の動物に対する関心を高めることを目的として、読書感想文コンクールを実施しています。

結果発表

たくさんのご応募ありがとうございました。受賞された皆様、おめでとうございます。

応募総数

69点

審査結果

結果一覧はこちらから

第23回_旭山動物園読書感想文コンクール受賞者一覧(PDF形式 44キロバイト)

表彰式

入賞者を対象に、下記のとおり表彰式を行います。

日 時   令和5年3月21日(火曜日)午前11時から
       (受付は午後10時30分より行います)
場 所   旭山動物園内 やすらぎの森休憩所

主催

旭川市(旭山動物園)

ダチョウの訃報

ダチョウ
死亡した「ライフル」(写真左)

 ダチョウの「ライフル(オス)」が3月3日に死亡しました。

 2月頃からエサを食べなくなり、治療を行っていましたが、3月3日死亡しました。

 死亡の原因は現在調査中です。

2023年3月12日 しいくのぶろぐ

ナゾの液体

ナゾの液体

1

 開園前の園内。ナゾの赤い液体をソリで引いているスタッフがいます。

 一体何を運んでいるんですか??

「赤いポスターカラーを水で溶いたものです。」
 なるほど。それを何に使うんですか?


2
 

 「ジョーロで撒いて、園路に線を書くんです。」


3
 

 なるほど!冬の園路に赤い水を撒けばすぐに凍って赤い線のできあがり、というわけです。白い雪の上に赤い線はかなり目立ちます。この線にどんな意味があるのでしょうか?

4
 

 ペンギンの散歩が始まりました。
 園路を歩くキングペンギンたち。「赤い線の内側には入らないでくださいね」というルールを来園者のみなさんが守ってくれることで、開催できるのです。
 それにしてもこの線、一度書いたらどのくらい保つんですか?
「天候によりますが、晴れが続けば2~3日は保ちます。」
 なるほど~。ペンギンの散歩がおこなわれる12月~3月までの約四か月間は、スタッフが2~3日おきに赤い水を作って撒いてくれているんですね。

 色水が凍ってできた線ですから氷です。線の上を踏むとめっちゃ滑ります。園路を歩く際はお気を付けください。
 すてい・びはいんど・ざ・れっどらいん・ぷりーず!


5
 

 雪解けが進み、今シーズンのペンギンの散歩も終了間近です。みなさんお見逃しなく。
 赤い線を引くスタッフさんのご苦労も、あとわずかですね。

6
焼酎の空きボトルを再利用しています。中身はスタッフさんが飲んだのでしょうか?

(ほっきょくぐま館・アフリカ水槽担当:大西 敏文)

ゲンちゃん日記・令和5年3月「命のバトンをつなぐ大切な使命」

photo

1歳になった「ゆめ」は

元気いっぱいです

 雪明かりの動物園も大盛況の内に終了しました。今年は夜間も海外の方の姿を見かける頻度が高くなり、国際色豊かになってきました。地元ファーストではありたいと思いながらも冬の夜に開園している動物園はそうはないと思いますので寒さと雪の素晴らしさ、大切さを感じてもらえたならうれしいですね。 旭山動物園はコロナ禍でも毎年雪明かりの動物園を開催してきましたが、昨年まではやる方も訪れる方もどこかおっかなびっくりの一面がありました。今年は来園者の表情もとても明るく、キーパーズトークなどのイベントにも多くの方が集まりなんと言いますか生命力があふれてきた感じがとても強く印象に残りました。
 2月は動物の引っ越しが続きました。アムールトラ、エゾシカ、キングペンギン南は長崎北は帯広・・。旭山の飼育環境でたくましく育った個体たちです。きっと新たな地でも生き生きとした魅力を発揮してくれることでしょう。
 そういえば旭山で生まれ育ち旅立って親となった動物たちもたくさんいます。もう亡くなりましたがシンリンオオカミのケンとマースの孫、現在も元気なアムールトラのキリルとザリアの孫に当たる個体が北海道の動物園で生活をしています。命のバトンをつなぐことは命を預かる動物園として大切な使命であり役割でもあります。
 日ごとに日差しが強くなり雪の照り返しがまぶしく暖かく感じます。ライオンの子たちも見違えるほど大きくなりました。ホッキョクグマのゆめはこれまた元気いっぱいで一人遊びに夢中になります。親のピリカは要所ではゆめを気にかけているのですが基本は放任型の子育てです。
 思いっきり深呼吸ができる春になっているでしょうか?春からの夏期開園のことも気になる時期になってきました。

                                  令和5年3月11

                                  旭山動物園 園長 坂東 元

第28回旭山動物園動物ふれあいフォトコンテスト

 旭山動物園では動物に対する理解や関心を深めてもらうと同時に、応募いただいた写真を通じて、動物のさらなる魅力発信につなげるため、フォトコンテストを実施しています。

 3月1日(水曜日)、審査会を行い、受賞作品が決定しました。

結果発表

 たくさんのご応募をいただきありがとうございました。受賞された皆様、おめでとうございます。

応募総数

 86点

審査結果

 結果一覧はこちらから。

第28回旭山動物園動物ふれあいコンテスト審査結果一覧(PDF形式 58キロバイト)

入賞数

 最優秀賞1点、優秀賞5点、入選15点

最優秀賞

R4最優秀賞

「ゆめ came true.」(田町 浩一さん)

表彰式及び作品展

 表彰式 

 日時 令和5年3月26日(日) 午前11時より 場所 旭山動物園内やすらぎの森休憩所

 作品展 

 日時 令和5年3月26日(日) より              場所 旭山動物園内やすらぎの森休憩所 

主催

 旭川市旭山動物園

協賛

 旭川信用金庫、株式会社厚友会、北海道コカ・コーラボトリング株式会社、日本航空株式会社旭川支店、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、ワンドリームピクチャーズ有限会社、NPO法人旭山動物園くらぶ

初めての冬

 飼育員としての初めての冬があと一ヶ月ほどで終わろうとしています。冬を経験してまず思うのが、除雪大変だった!です。

 冬は、キリンたちが歩きやすいように放飼場内の足場(コース)作りが最も大事になってくるのですが、展示スペースがなかなかに広いため、そこそこ時間がかかります。雪が降った際には写真のように足場作りをしています。

before

before

after

after 乾草や砂等をまくことで滑りにくくなるようにしています


 しかし、雪が降らなく暖かい日が続いた際は、足場がツルツルで滑りやすくなってしまいキリンたちにとって危険な状態になります。雪が降る日が続くと除雪かぁ・・・あんまり降らない日が続くと早く降ってほしいなぁ・・・と矛盾した気持ちになることもしばしばありました。いつも以上に天気予報に敏感になりました。


 さて、最近のキリンたちの様子ですが、毎朝、放飼場に出てくるとワイヤー越しに頭をこすり合わせます。多いときには30分以上続きます。昼頃にもお互いにワイヤー付近まで近づいてこすり合わせていることもあるので、見たことがある!という方も多いのではないかと思います。ゲンキから寄っていくこともあれば、あさひから寄ることもあります。

こんな感じ

こんな感じで頭をこすり合わせます。


 また、雪国の動物園ならではの光景としてキリンたち(特にゲンキ)が雪を食べている様子を見ることができます。そんなに食べるのかと思うほど、熱心に食べていることもあります。

雪を食べる

雪を食べるゲンキ


 冬はまだ来たことないよという方もぜひ一度足を運んでもらえれば、新たな発見があるかもしれません。

きりん舎担当 土井 尚哉