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2022年9月のすべての記事
2022年9月30日 | しいくのぶろぐ
最近のシンリンオオカミの様子
最近のシンリンオオカミの様子
朝、事務所から外に出ると温度計が10度ちょっとしかないことが多くなりました。
北海道に住む私たちですが、冬に近づくにつれ空気が冷たくなってくると、体がまだ慣れていないため寒い寒いと言いながら外に出て行きます。
オオカミのヌプリとアオイがいる獣舎のところにはマユミの木があります。
この木の実が赤くなり、パカっと割れると「秋が来るなー」と感じます。
シンリンオオカミたちは毛で覆われているためこの程度の寒さなら全く平気で、日が出ている日は気持ちよさそうにチップの上で寝ているアオイが見られます。
ヌプリとアオイの獣舎にあるマユミの木
さて、最近のレラ・ワッカ・ノチウの様子はと言うと。。。
レラがノチウのお尻を嗅ぎに行くと、ノチウはそのまま匂いを嗅がせ、その後下からペロリとレラの顔を舐めることがありました。また他の日には、投げ入れたおやつを取り合い、ノチウとワッカがケンカになりましたが、最初ノチウが尻尾を上げてアピールしていましたが、その後スッといなくなり、ワッカが残ったおやつを食べていました。
朝様子を見に行くと3頭で寝ており、ノチウとワッカはすぐにこちらに気がついて耳をたてたり顔を上げますが、レラは反応することなく寝ていることが多いです。
レラ(左)とノチウ(右)
レラ(左)ワッカ(上)ノチウ(右)
これからオオカミたちは冬毛に衣替えをします。保温のための毛足の短い毛とそれを覆うように毛足の長い毛で全身が覆われます。首の周りがたてがみのようになり、体が一回り大きくなったように見えます。そんな凜々しい姿への変化も楽しみながら、これからもしっかり観察していきます。
(オオカミの森・ととりの村担当:原田 佳)
2022年9月30日 | しいくのぶろぐ
9年ぶりのヤギの出産
9年ぶりのヤギの出産
4月の中旬、美瑛にあるファームズ千代田さんに「こむぎ」を連れていき、オスと交配させていただきました。そして約5ヶ月の妊娠期間を経て、無事に9月10日の14時頃に出産しました。
旭山動物園でヤギが産まれたのは、今最年長の「はなこ」と「まるこ」以来9年ぶりのことです。産まれた子どもはオスとメスの双子で、オスを「かえで」、メスを「あかね」と愛称をつけました。
ヤギの成長はとても早く、体重は生後2週間で産まれたときの約2倍になりました。すでに他のヤギやヒツジ達と一緒に展示をしており、放飼場で兄妹で遊んでいる姿を見ることができます。
子どもの時期はあっという間に過ぎていってしまうので、お早めにこども牧場の子ヤギの姿をぜひ見に来てください!
左:「あかね(メス)」 右:「かえで(オス)」
こども牧場担当:泉こはる
2022年9月28日 | しいくにゅーす
チンパンジーの子の訃報
2022年9月26日 | お知らせ
2022年10月の壁紙カレンダーができました
2022年10月の壁紙カレンダーができました
10月の壁紙カレンダーの動物はヤギです。
10月のWEBカレンダーの動物はヤギです。
こども牧場では、家畜・ペット種を飼育しています。当園では人と動物がふれあえる唯一の施設となっています。
ヤギは高いところや崖など険しい環境でも生活できます。こども牧場でも高い橋を渡る様子を見ることができます。
当園では9月10日にヤギが2頭出産しました。お越しの際には、ぜひ子どもの成長の様子をご覧ください。
WEBカレンダーのダウンロードはこちら。
お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2210_16:9(画像形式(JPG) 2,249キロバイト)
カレンダー2210_16:10(画像形式(JPG) 2,536キロバイト)
壁紙2210_iphone(画像形式(JPG) 770キロバイト)
過去の壁紙カレンダー
2022年9月26日 | しいくのぶろぐ
ゴマフアザラシの体を知ろう!
【ゴマフアザラシの体を知ろう!】
いきなりですが、みなさんはアザラシの体をじっくり観察したことはありますか?
正直泳いでいたり、水中にいることが多いのでじっくり観察することはちょっと難しい生き物かもしれません。
ですが多くの方にアザラシについて知ってもらいたいと思うのが飼育担当だと思うので、私がブログ担当の時は普段見ることが難しい体の部位や、あまり知られていないアザラシのことを紹介していこうと思います!
さて今回は1番みなさんが観察しにくい場所だと思う「口の中」を紹介します!
まずはゴマフアザラシの麦に協力してもらって撮影した口の中をみてください!
どうですか?
私たちとちょっと違うところがいくつかあったのではないでしょうか?
全部話しているとすごく長くなってしまうので今回は2つに絞って簡単にですが話していきます。
1つ目は歯の形が違います。
私たち人間は前歯で物を噛みちぎったり、奥歯ですり潰したりしますよね?
アザラシは犬歯という尖った歯で魚を捕まえてすり潰すことなく丸呑みで食べていきます。
そのため人のようなすり潰す形の歯がないんです!
2つ目の違いは舌の形です。
写真をみてもらえると分かると思いますが、先が少し割れています。これは魚を丸呑みにする時に喉奥へ魚を入れていく時の支えのように使うそうです。
ちなみに丸呑みで食べるので味覚がほとんど発達していません。そのため私たちが食べて美味しいホッケも残念ながら味が分からないんです…
今回は簡単にでしたがアザラシの口の中の紹介をさせていただきました。
第2弾があれば違う体の場所を紹介しようと思うのでお楽しみに!!
最後に気持ちよさそうに寝ているアザラシを載せておきます。
(あざらし館担当:大村 凌也)
2022年9月14日 | 園長(ゲンちゃん)日記
ゲンちゃん日記・令和4年9月「ヒグマの良心に頼った私たちの日常」
ゲンちゃん日記・令和4年9月「ヒグマの良心に頼った私たちの日常」
お盆期間の夜の動物園も無事に終了しました。期間を通しての来園者はコロナ以前の8割ほどでしたが、16時以降の夜間の部の入園者はコロナ以前よりも多くの方が来園されました。3世代そろっての方々、若い世代の来園者が多い印象を持ちました。
8月に入り、旭山公園でヒグマの目撃がありました。例年のことなのですが今年は状況が違う可能性があります。この時期に郊外で目撃されるヒグマは、親から離れた若い雄グマが自分の生活圏を求めてさまよい出てくる「一見さんグマ」がほとんどで「そのうちいなくなる」のですが、今回は自分も目撃し、旭山のとんこよりも体格の良い成獣でした。
今年は21世紀の森から旭山近郊にかけて家庭菜園などの食害が多く、足跡から複数のヒグマが食べ物を求めて出没しているようです。ヒグマ注意報が発令される事態になっています。
庭先の被害は気づきやすいですが、山や川に隣接する農地の「盗み食い」には気づきにくいのが実態に思えます。エゾシカ、アライグマも多く生息しているのでヒグマの被害だけを特定するのも困難だと思います。夏から秋にかけては山の恵みは非常に乏しい時期。反対にヒトの生活圏では実りの時期になります。ヒグマが本格的にヒトの生活圏を取り込み始めた兆候なのかもしれません。
と言うわけで、今年は旭山近辺を拠点に活動する長期滞在型ヒグマ出現の可能性があります。ヒグマはヒトを狙って旭山に現れたわけではありませんが、不意に出会ってしまうと危険なので旭山公園は封鎖しています。ただ人払いをするとヒグマにとってはますます居心地のいい場所になります。対応は難しいですね。
今は本来臆病で慎重、さらに冷静にヒトの動きを観察しているヒグマなので、日中ヒグマを目撃することはほぼありません。というかヒグマがヒトと出会うことを避けてくれています。ヒグマの良心に頼った私たちの日常が続いているとも言えます。
でもこの関係だけは壊してはいけません。この関係を壊す一番の原因は食べ物です。ゴミのポイ捨が原因でヒトと食べ物が紐づくとヒグマがヒトに積極的に近づく「悪いクマ」に豹変させてしまう可能性が高まります。
まずは山であろうが郊外、市街地であろうがゴミのポイ捨てだけはしないように!心がけましょう。
令和4年9月14日
旭山動物園 園長 坂東 元
2022年9月14日 | しいくにゅーす
ライオンが出産しました
2022年9月8日 | しいくのぶろぐ
鳴き虫を展示しています
鳴き虫を展示しています
今年のこども牧場は、夏に行っていたクワガタ・カブトムシ展が大盛況に終わり、秋の訪れを感じる身近な「鳴き虫」を展示していきます。
旭川で見られるキリギリスの仲間やコオロギの仲間を現在9種類展示しています(今後10種類に増える予定…)。
昼間でも「鳴き虫」たちの声は聞こえてきますので、どの鳴き声がどの「鳴き虫」なのか、鳴き声の解説看板を参考にしながら、 ゆっくり足を止めてご覧ください。鳴いていない場合は、看板で鳴き声を覚えてくださいね。
第2こども牧場の建物内で展示していますので、ぜひ身近な「鳴き虫」を感じに足を運んでもらえればと思います。
こども牧場・教育担当:佐賀真一
2022年9月2日 | お知らせ
(結果発表)第54回旭川市旭山動物園児童動物画コンクールについて
(結果発表)第54回旭川市旭山動物園児童動物画コンクールについて
旭山動物園では幼児及び児童の描画教育と動物愛護精神の向上を図るために、児童動物画コンクールを実施しています。
応募総数
1,031点
結果発表
入選作品は次のとおりです。受賞者の皆様には別途、通知いたします。
第54回旭川市旭山動物園児童動物画コンクール受賞者一覧(市長賞・教育長賞・優秀賞・優良賞)(PDF形式 83キロバイト)
第54回旭川市旭山動物園児童動物画コンクール受賞者一覧(努力賞)(PDF形式 74キロバイト)
入選作品
幼児の部 旭川市長賞(最高賞)谷口 姫々さんの作品
小学校低学年の部 旭川市長賞(最高賞)佐藤 陽彩さんの作品
小学校高学年の部 旭川市長賞(最高賞)岡野 杏南さんの作品
第49回全道幼児・児童動物画コンクール入選作品
旭山動物園児童動物画コンクール優秀作品14点(幼児部門2点、小学校各学年2点)を全道幼児・児童動物画コンクールに送付しました。審査の結果、本園から次の作品が入賞いたしました。
賞名 | 名前 |
北海道新聞社賞 | 岡野 杏南さん |
日本動物園水族館協会長賞 | 谷口 姫々さん |
日本動物園水族館協会長賞 | 今野 愛望さん |
表彰式
日時
令和4年9月25日(日曜日)
対象
旭川市長賞・旭川市教育委員会教育長賞・優秀賞 計28点(優良賞・努力賞を除く)
場所
旭山動物園 野外ステージ
旭山動物園展示会
日時
令和4年9月25日(日曜日)から令和4年11月3日(木曜日)まで
対象
全受賞作品 計103点
場所
旭川市旭山動物園内 いこいの広場休憩所
旭川信用金庫展示会
日時
令和4年11月14日(月曜日)から令和4年12月14日(水曜日)まで
対象
旭川市長賞・旭川市教育委員会教育長賞・優秀賞 計28点
場所
旭川信用金庫本店(旭川市4条通8丁目)
その他
応募作品の返却は全ての展示会終了後に返却いたします。
主催
旭川市(旭山動物園)
共催
旭川市教育委員会 北海道新聞社旭川支社
協賛
旭川信用金庫 国際ソロプチミスト旭川 特定非営利活動法人旭山動物園くらぶ
コロブス近況
すでにしいくにゅーすでお伝えしましたが、8月10日にアビシニアコロブスの「アビ」が出産しました。
今回はアビの過去の出産間隔よりも1ヶ月早い出産でした。
朝、室内の出血の跡を見て「ギガースとアルが大げんか?そのわりには2頭とも落ち着いてる…」なんて思いながらコロブスたちをよーく見ていたらアビのお腹にくっつく白いものが!びっくりしました…。
<8月18日撮影>
こどもは生後2日目には母以外のものに興味を示し、現在は母の近くならひとりで遊ぶようになっています。ときどきアル・あんず・アクイラもこどもの相手をしていて、あんずはだっこもしています(あまり上手ではありませんが)。
アビシニアコロブスは同じ群れの他のメスが子育てを手伝います。あんずはアクイラが生まれたときよりも積極的にこどもに関わっています。「こうやって子育てを学ぶのだなぁ」と見ていてほほえましいです。
<9月2日撮影 弟を抱くあんず>
きょうだい3頭(もしかしたらアルも加わって4頭?)で遊ぶ日もそう遠くなさそうです。こどもの毛色はこれからだんだんと変化して、生後4~5ヶ月頃にはおとなと同じ配色になるので、その様子にも注目しつつ観察してみてください。
ちなみに、性別はオスでした。名前は考え中です。
<おまけ:とある日のアルの寝姿。室内では丸太の上で休むことが多く、このポーズはなかなか見られません。>
サル舎・狸狐担当:佐藤和加子