旭山にゅーす・ぶろぐ

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2021年11月のすべての記事

シロテテナガザルの訃報について

テルテル
死亡した「テルテル」

 2021年11月29日にシロテテナガザルの「テルテル(オス)」が死亡しました。


 てながざる館でペア相手の「モンロー」と息子の「歌多(うた)」と暮らしていた「テルテル」が29日の朝に死亡した状態で発見されました。

 「テルテル」には病歴もなく11月28日までは食欲行動など変わった様子はありませんでした。

解剖の結果、肝臓と脾臓に結節病変が認められましたが、心臓に梗塞を疑う病変があったことから心不全(心筋梗塞)と診断しました。肝臓と脾臓の病変については今後病理検査を行う予定です。


 経歴

 2001年9月8日宇都宮動物園生まれ

 2010年10月24日宇都宮動物園より来園

 2012年6月来園した「モンロー(メス)」とペアリング開始

 2014年6月12日「モンロー」が「こだま(オス)」を出産

 2016年7月11日「モンロー」が「歌多(オス)」を出産

「旭山動物園だより」&「どうぶつえんみにだより」の最新号を発行しました!

もうすぐ12月。冬です。師走です。

先日(11/23)、園内リサーチをしていたら、シマエナガの群れを見つけました。

「今日は風が強いから、小さい鳥はいないよね」と、朝、スタッフと話していたばかりだったので、

小さな鳥の発見に少しびっくりしました。

シマエナガ

(シマエナガ:写真左から風がきているのがわかります)

シジュウカラ

(シジュウカラ:後方から風がきていますね)

シマエナガの体重は10グラムほどしかないのに(シジュウカラは約15グラム)、

よく飛ばされないな~なんて思ってしまいました。木にとまって寝ても落ちないぐらいの

握る力がある(というか、木の枝にとまると指が閉じて枝をつかむ構造になっている)ので、

飛ばされないのはわかっているのですが、「こんなにちっちゃいのに~」って思ってしまいますよね。

オツネントンボ

(11/15、動物図書館の外壁にとまっていたイトトンボ)

ちなみに、このイトトンボ、「オツネントンボ」というのですが、

こんな細くて体力がなさそうなトンボ、成虫のまま越冬するんです! 

図鑑で調べたときに驚愕しました。漢字で書くと「越年トンボ」となるそうです。


人間は服を着込んだり、暖房を使うことができますが、野生動物はそうはいきません。

冬毛とか脂肪を蓄えるとか、冬でも暮らせる体のつくりになっているんですよね。

つくづく、生きる力に感動させられます。


さて、前置きが長くなりました。


先日、動物園だより・みにだよりを発行しました。

「動物園だより」では、先日来園したライオンとアフリカタテガミヤマアラシの紹介や、

生まれた動物の紹介ほか、読書感想文コンクールの作品募集告知などを掲載しています。

「みにだより」では、ペンギンをはじめとする鳥類の「ひな」やエゾユキウサギなどの

「こども」の成長についてを比べてみました。

ぜひ、今度来園したときの参考にしてみてくださいね。

第22回 動物読書感想文コンクールの作品募集についてはこちら


投稿者:動物図書館 北川裕美子

旭山動物園だより279号

内容:ライオンとアフリカタテガミヤマアラシが来園!ほか

279

「旭山動物園だより」はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)

 あさひやまどうぶつえんみにだより112号

内容:ひな&こども

   112

「あさひやどうぶつえんみにだより」はこちらのページからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)

2021年11月26日 しいくのぶろぐ

そろそろ1歳

そろそろ1歳

 すくすくと成長しているアミメキリンの「あさひ」が、もうそろそろ1歳になります。振り返るとあっという間の1年間でした。飼育担当として毎日のように見ていると体が大きくなっているように感じないのですが、背の高さを測ってみると確実に大きくなっていることがわかります。生まれた日の背の高さは約175cmで、早くも飼育担当より背が高く、見下ろされたことを覚えています。このぶろぐを書いている時はだいたい270cmですが、1歳になる12月28日までに280cmくらいにはなるような気がします。1年間で1メートルも背が高くなる動物なんて他にいないのでは無いかと思います。

 体重は量ったことがないのでわからないのですが、背の高さの割には重そうに見えないというか、いわゆるヒョロッとした体格をしているように感じます。ですが、顔を見てみると、生まれた時に比べて少しゴツゴツしてきたように感じます。

 キリンのオスはメスに比べて頭がゴツゴツしているのですが、それは3歳くらいになってから目立ち始める特徴なので顔を見ただけではオスかメスかはわからないと思います。

 例年と比べると遅くはなりましたが旭川にも雪が積もるようになりました。多くの方がキリンはアフリカの動物だから寒いのが苦手だと思っているのではないでしょうか。確かに寒いのが得意ではないのですが、「あさひ」は-1度くらいの気温でもスッと外に出てきます。むしろ「結(ゆい)」の方がじーっと外を見て中々出てきません。「あさひ」は初めての冬や雪に興味津々なのかもしれません。天気の状態や「あさひ」の様子を見ながら放飼時間を判断しています。今のところは午前中が「結」と「あさひ」の放飼の時間で、午後が「ゲンキ」の放飼です。今後寒さが厳しくなってくれば不定期での放飼を考えています。皆様にご来園いただいた際に「あさひ」が放飼場に出ていない(というかキリンが誰も出ていない)こともあるかと思いますが、できるだけ多くの方に「あさひ」の成長をご覧いただければと思います。

うまれた日のあさひ

生まれた日の「あさひ」


最近のあさひ

写真2:最近の「あさひ」。初めての雪に興味津々?


獣医師・きりん舎担当:佐藤伸高

【冬期開園しました。】

 11月11日に旭山動物園は冬期開園しました。

 ぺんぎん館の前にはトボガン広場が設営されました。

1

設営された渡り橋に早速登るペンギンもいました。

 ぺんぎん館にはキングペンギンの雛が2羽いるのですが、ちょうど冬期開園のタイミングで2羽が放飼場に出ている時間が長くなりました。

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 雛が長く茶色の第2幼綿羽でいる期間は来年の3月下旬頃までです。

 現在、タイミングが合えば雛が親から餌を貰っているところなどを見ることが出来ると思います。

 是非旭山動物園に足を運んでいただき、春夏とは違った動物達を観察して頂ければと思います。

 トボガン広場は充分な積雪が確認され次第オープン予定です。

(ぺんぎん館担当:高橋 太郎) 

2021年12月の壁紙カレンダーができました

2021年12月カレンダー

12月の壁紙カレンダーの動物はエゾシカです。

12のWEBカレンダーの動物はエゾシカです。

エゾシカは北海道に生息し、ニホンジカの中では最大級であり、オスの成体では140キロ近くあるものもいます。

夏は茶褐色に白い斑点、冬は斑点のない灰褐色と体毛が変わります。また、オスだけが持つ角は、毎年春になると自然に落ち、初夏にかけて再び新しく伸び始め、秋には堅く立派に完成します。

 WEBカレンダーのダウンロードはこちら。

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2112_16:9(画像形式(JPG) 1,678キロバイト)
カレンダー2112_16:10(画像形式(JPG) 1,888キロバイト)
壁紙2112_iphone(画像形式(JPG) 578キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2021年11月分(シンリンオオカミ)
2021年10月分(イワトビペンギン)
2021年9月分(オオコノハズク)
2021年8月分(アビシニアコロブス)
2021年7月分(インドクジャク)
2021年6月分(ワオキツネザル)
2021年5月分(エゾモモンガ)
2021年4月分(フラミンゴ)
2021年3月分(オオワシ)
2021年2月分(キングペンギン)
2021年1月分(エゾユキウサギ)
2020年12月分(キタキツネ)
2020年11月分(レッサーパンダ)
2020年10月分(カバ)
2020年9月分(ブラッザグェノン)
2020年8月分(ホッキョクグマ)
2020年7月分(アビシニアコロブス)
2020年6月分(アムールトラ)
2020年5月分(カバ)
2020年4月分(ニホンザル)
2020年3月分(エゾシカ)
2020年2月分(ホッキョクギツネ)
2020年1月分(モルモット)

シロフクロウ、タンチョウの展示について

 シロフクロウ、タンチョウは園路の工事を行うため、バックヤードに移動しており見ることができません。工事が終了次第展示再開となりますが、現時点でその時期は未定です。

(仮称)えぞひぐま館ができるまで part6~施設の外観が見えるようになりました~

 進捗率

 工事期間も残りわずかとなってきました。工事も急ピッチに進められており、工事用のバリケードも外され、タンチョウ舎辺りからは施設の外観を見ることができるようになりました。屋内外の放飼場の擬岩工事も続けられており、日に日に放飼場の雰囲気も変わってきています。

今回は外放飼場の工事の状況を中心に紹介していきます。

『(仮称)えぞひぐま館ができるまで』のトップページはこちら

全景の移り変わり(ちんぱんじー館屋上から撮影)

9月

 9月の様子

 館内部分の外壁がはられました。また、外の放飼場の壁も塗装され、施設の雰囲気が変わってきました。

11月

 11月の様子

 足場や工事用のバリケードも外されたので、タンチョウ舎側からは、メインの外放飼場部分を見ることができます。


外放飼場の移り変わり(7月~11月)

外7月

 7月の様子

 外放飼場部分の雰囲気が少しできてましたが、外壁や放飼場部分は手つかずの時期でした。
外10月

 10月の様子

 外壁は一部を残し完成し塗装も終えています。池の部分もはっきり見え、地面も少しならされました。外の放飼場の擬岩はまだ見えてきていません。

外11月

 11月の様子

 4本の木が植栽され、また雰囲気が変わりました。外壁工事も終わり、檻も取り付けられています。また、外の擬岩も見えてきました。天気が悪い中、着々と進められています。


タンチョウ舎側からの様子(左:館内入口部分 右:池の付近)

館内入口 池まわり

 工事用バリケードがなくなり、写真のようにタンチョウ舎側から施設を見ることができるようになりました。檻が設置され、迫力が一気に増しました。池や川部分には擬岩が施されています。


タンチョウ舎側から
 バリケードがとれたので、タンチョウ舎からは、このように施設が見えます。

 (左に見えるのが、両生類・は虫類舎。左奥に見えるのが、北海道産動物舎)。



 今回はここまでとなります。いよいよ工事も佳境に入ってきました。また、館内では配管や電気などの設備工事も同時に進められています。寝室部分や館内の塗装も終えているところもあるので、次回は館内部分を紹介できればと思います。

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ゲンちゃん日記・令和3年11月「旭山動物園の冬支度」

越冬舎

(冬の間、越冬舎でのんびり過ごします)

 緊急事態宣言が解除され、10月にようやく開園できました。道内の中学校を中心に、宿泊研修や修学旅行での来園ラッシュでした。生徒たちの歓声が聞こえ笑顔を見ると、開園できて良かったと、ほっとした気持ちになりました。
 今年は10月17日に旭川で初雪が降り、ととりの村のガン・ハクチョウ類とフラミンゴの越冬舎への収容日に重なりました。ととりの村とフラミンゴ舎は、雪に備えて天井の網を外します。高所作業車などを使う、かなり大掛かりな作業で、天井の網を外す前に鳥たちを収容します。昔はこの作業を10月末頃に行っていたのですが、数年前、網外しを行う前にべた雪がたくさん降り、網が破けてしまったことがありました。鳥たちの収容後だったのは不幸中の幸いでしたが…。それ以降、早めに網を外しています。今年は昨年よりも早い初雪で、記録的な暑さとなった夏を忘れてしまいそうです。冬の足音は着実に迫っています。
 10月は新たな動物の仲間入りもありました。オオタカ、ライオン、アフリカタテガミヤマアラシです。オオタカはバックヤードでの繁殖を目的に導入しました。地道な取組みですが、動物園として果たすべき大切な役割だと考えています。ライオンは、雄のオリトとペアを組むことになります。繁殖目的というよりも、ネコ科で唯一群れをつくって生活するのがライオンですから、本来持っている習性の発現、感情を豊かにすることが大きな目的です。アフリカタテガミヤマアラシは、来春から、かば館で飼育展示を予定しています。
 えぞひぐま館(仮称)の建設工事は、仕上げに向け、きめ細かな屋外作業が続いています。寒さも増し、かなり厳しい環境になってきました。工事関係の皆さんには頭が下がります。人と野生動物の関係を考えるという新たなコンセプトを具体化した施設です。頭の中で想像していたことが、現実の形になりつつあります。皆さん、期待していてください!

令和3年11月16日

旭山動物園 園長 坂東 元

【食欲の秋】

 みなさん、秋です。食べてますか?

 ゴマフアザラシはこの時期、冬の寒さにそなえ脂肪をつけるため食欲が増します。厳冬期の脂肪の厚さは10cmにもなります。が旭山のアザラシたち、現時点ですでにぽっちゃり気味。今は一頭あたり3~4kgの魚を食べていますが、現状維持か?気持ち増やすか?考えているところです。

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もりもりです

写真1

 旭山ではホッケとオオナゴ、2種類の魚を与えています。食べ方に特徴があり、ホッケはエラやウロコが引っかからないように必ず頭から、オオナゴはツルツルしているので頭からでも尻尾からでもどっちからでもいいようです。

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上がホッケ、下がオオナゴです

食欲旺盛なアザラシたちに、ぜひ会いに来てください。

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頭から丸呑み

(副園長・あざらし館担当:中田 真一)

クジャクを収容しました

 冬期開園まであと残り4日。冬期開園に向けての準備が各所で行われています。

 今回は冬展示をしないインドクジャクの収容をお伝えします。

 現在18羽を飼育していますが、1羽1羽捕獲をし、足環(個体識別するための足輪)をチェックし、室内へ運び入れます。足環が見えづらくなっているものもあるので、新しいものに取り替えたり、今年繁殖した個体(2羽ともメスでした)には初めて足環をつけたり、そのような作業をしながらあっという間に室内に収容が終わりました。


 足環つけ

足環を付け替えてるところ

収容終了

無事に収容完了


 これから来年の春までは、暖房付きの暖かい室内で過ごします。これからオスのクジャクは、きれいな羽がまた新しく伸びてきます。来年の春、みなさんにお会いする時には、また立派なきれいな羽が生えそろったオスが見られます。


オスの羽

新しいきれいな羽が少し伸びてきています


 冬の間見ることができないクジャクですが、元気に過ごしておりますので、来年の春をお楽しみに。


こども牧場・教育活動担当:佐賀真一