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2021年7月のすべての記事
2021年7月29日 | お知らせ
タンチョウ・レスキュー展(巡回展・旭川市旭山動物園会場)を開催しています
タンチョウ・レスキュー展(巡回展・旭川市旭山動物園会場)を開催しています
タンチョウ・レスキュー展実行委員会(会長・中村昌克(釧路市動物園園長))による、タンチョウ・レスキュー展(巡回展)が、道内の4動物園(札幌市円山動物園、旭川市旭山動物園、おびひろ動物園、釧路市動物園)において、令和3年7月1日から令和4年2月13日までを期間として行われます。
道内の4動物園が連携して、タンチョウの現状や事故防止のための普及啓発活動に加え、この先のタンチョウとの共生を考えてもらうきっかけ作りを目的としています。
旭川市旭山動物園での巡回展は、ととりの村向かい「いこいの広場」を会場としてパネル展示を行い、最終日となる7月31日(土)には、イベントホール2階にて講演会(当日先着40名)を行います。
※新型コロナウイルス感染症の流行等によって、期間や内容が変更となる場合があります。
2021年7月27日 | しいくのぶろぐ
【キンクロハジロのヒナが生まれました】
【キンクロハジロのヒナが生まれました】
昨年ととりの村では、6羽のキンクロハジロが卵を産み抱卵しましたが、カラスの侵入があったため、それらの卵を孵卵器で孵化させて人工育雛で育てました。
今年も大池で4羽、バックヤードで2羽のキンクロハジロが卵を産み抱卵しました。
たくさん卵を産んで温めていても、途中で中止卵になってしまったり、蛇からの食害により抱卵することを諦めてしまったり、なるべく自然に近い形で育って欲しいと思っても、そう簡単にはいかないものだと痛感する毎日でした。
そんな中、6月27日に早く孵化した雛が1羽巣箱から飛び出し、大池で泳いでいました。
雛はキンクロハジロの群れについて行ってはいるものの、その中に親鳥はいなく、雛をお世話をしてくれる成鳥がいないと、親鳥や兄弟にくっついて体を温めあったり、蛇や他の鳥から身を守ることができないため、保護することにしました。
保護した当時、体重は30gでとても小さかった雛ですが、今では大きくなり、よく食べよく泳いで過ごしています。
その後も、繁殖棟(バックヤード)で抱卵していた卵がかえり、現在2羽のキンクロハジロの雛を育てています。
来年は、今年の経験を生かし、他の動物からの食害について対策を練っていきたいと思います。
キンクロハジロのヒナ(7月生まれ)とオシドリのヒナ(保護)
(ととりの村・シンリンオオカミ担当 原田 佳)
2021年7月25日 | お知らせ
2021年8月の壁紙カレンダーができました
2021年8月の壁紙カレンダーができました
8月の壁紙カレンダーの動物はアビシニアコロブスです。
8月のWEBカレンダーの動物はアビシニアコロブスです。
アビシニアコロブスは、アフリカの中部から東部の森林に生息し、一日のほとんどを樹上で過ごします。
旭山動物園では令和3年7月7日に「アビ」が出産しました。昨年に続き、2年連続の出産です。
生まれたばかりの子どもは白い毛で覆われていますが、大人になると全体的に黒い毛と、その中にある白い毛の美しいコントラストが特徴となります。
WEBカレンダーのダウンロードはこちら。
お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2107_16:9(画像形式(JPG) 1,678キロバイト)
カレンダー2107_16:10(画像形式(JPG) 1,888キロバイト)
壁紙2107_iphone(画像形式(JPG) 578キロバイト)
過去の壁紙カレンダー
2021年7月24日 | お知らせ
ホッキョクグマへの魚のプレゼントについて
2021年7月23日 | しいくにゅーす
エゾユキウサギが出産しました
2021年7月22日 | しいくのぶろぐ
【ティナが開花しました】
【ティナが開花しました】
アフリカ水槽のひとつ、イベリアトゲイモリ水槽に入れた熱帯スイレンが開花しました!
ひそかに4月に球根を入れました。「ティナ」という品種です。
最初はこんな状態でした
スイレンは日光が大好き。でもアフリカ水槽には日光がほぼ入りません。
そこでスイレンを開花させるためだけにスポットライトも導入しました。
スイレン用ライト。大物女優並みの待遇?
この効果もあって順調に生育し、7月2日には花芽が出てきました!
7月15日。蛇のように水上に伸びてきた花芽
でもここからさらに長かった・・・7月21日、待望の開花!
美しいです!
ほぼ人工光だけの環境でも、熱帯スイレンを咲かせることができました。
スイレンの花は朝開き、夕方に閉じます。イモリ水槽でも朝咲いていた花は、14時30分ごろ閉じていました。花を見られるのは午前中限定かもしれません。
朝開き、夕方閉じる、それを3日ほど繰り返すとその花は終わります。でも株の調子が良ければまた花芽が伸びて、次々と花を咲かせるはずです。
日本では古くから、睡蓮鉢でスイレンを育てる文化がありました。水鉢を庭に置くとボウフラが発生しますが、鉢の中でメダカを飼うことでボウフラを食べてくれるし、メダカのフンはある程度スイレンが栄養にしてくれる。小さなビオトープの完成!というわけです。
アフリカ水槽ではスイレンを熱帯スイレンに、メダカをイモリに置き換えて「アフリカ版・睡蓮鉢」というコンセプトに仕上げてみました。
ティナは園芸品種ですが、原種はアフリカ産といわれます。
フランスの画家モネは睡蓮を多く描きましたが、ある時モネは熱帯のみに咲く青スイレンをどうしても描きたくなり、アフリカからはるばる取り寄せて自宅で育てました。しかし開花させられず、やむなくモネは青スイレンを想像しながら描いた、というエピソードが伝わっています。
モネは見ることができなかった青スイレン、アフリカ水槽でご覧いただけますよ。
(余談ですがモネの「睡蓮」の絵が今年の5月にオークションにかけられて、77億円で落札されていました。)
厳しい暑さが続きますが、来園されても熱中症にならないよう、クーラーの効いたかば館で青スイレンを見ながら涼を得ていただければ幸いです。
イベリアトゲイモリも見てあげてね!
(アフリカ水槽担当:大西 敏文)
【はじめまして。】
今年の4月から旭山動物園で働いている大村です。
これからよろしくお願いします!
私はあざらし館の担当なので最近のあざらし館のことをお伝えしていこうと思います。
今回は5月から取り組んでいるトレーニングについてです。
今は主に麦とうるちの2頭とトレーニングを行っています。しかしトレーニングって何するの?何のためにやるの?と思った方も多いのではないでしょうか。
分かりやすく簡単にお話しようと思います。(私は細かいところまで書きたいのですが話が「かなり」長くなるので簡単にします。)
1つ目は「何をするの?」ということについてです。
まずアザラシはペットではありません。そのため簡単に近くに来てくれたり、触らせてくれたりすることはほとんどありません。
つまりアザラシは基本「人が近づく、触られる=恐怖、不安」のように最初は考えて逃げてしまいます。
まずはアザラシに人は怖くない、一緒にいると楽しい存在として見てもらう必要があります。ただこれがすごく大変なんです、、、。
時間をかけて徐々にお互いの距離を縮めていくことが必要になってきます。
そして距離を縮められたら少しずつ触ったり慣れてくれば注射だってできます。
このトレーニングを行っていれば毎回捕まえたり麻酔をかけたりしなくて済むようになります。
トレーニングを始めたばかりの麦
2つ目は「何のためにするの?」
トレーニングを始めた1番の目的は「動物・人のお互いが安全に健康を管理するため」です。
動物園で暮らしている以上私たちが健康を管理していかなければいけません。そのため検査や治療などの負担やストレスを減らすために日々トレーニングを行っています。
皆さんはトレーニングと聞くと何を思い浮かべますか?
調教、サーカス、ショー、筋トレなどなど様々なことを思い浮かべる方がいるのではないかなと思います。私の中ではトレーニングとは言葉の通じない動物とコミュニケーションをとる事が出来る方法だと考えて毎回アザラシと接しています。
なので旭山動物園来ていただいた皆さんには私とアザラシが会話しているように見えていたら嬉しいな~と思ってトレーニングを行っています!
トレーニング中の麦とうるち
少し難しい内容でしたが最後まで見てくださりありがとうございます。
毎日アザラシたちもできる事が多くなってきているのでぜひ多くの方にあざらし館の新たな取り組みを知ってもらえるよう発信していこうと思うので楽しみにしていてください!
あざらし館内でもトレーニングの様子を動画で公開しているのでそちらも遊びに来ていただいたときにチェックしてみてください!!
他のアザラシたち
(あざらし館担当:大村 凌也)
2021年7月18日 | 図書館ぶろぐ
「動物園だより」と「みにだより」の最新号を発行しました!
「動物園だより」と「みにだより」の最新号を発行しました!
最近、園内では昆虫を多く見かけます。
モンシロチョウからテントウムシといったおなじみのものから、
キアゲハ、ミヤマクワガタといった大きめのものも出てきました。
もちろん、ハチやアブ、ガも出てきています。
多くの昆虫の成虫は繁殖が終わると死んでしまいます。
一生のうちで一番美しく、一番立派な姿を観察するのも楽しいですね。
先日、「旭山動物園だより」と「みにだより」を発行しました。
動物園だよりでは、動物たちの夏毛、ペンギンのヒナやアミメキリンの子の成長、
エゾシカのツノの現状といった「今の姿を観察して楽しんで」という企画のほか、
昨年の268号でも好評だった「比べて楽しむ」企画も掲載しています。
みにだよりでは、そらをとべる「とり」・とべない「とり」として、
だいたい同じ大きさのワシミミズクとフンボルトペンギンの体のしくみを比べてみました。
ぜひ園内観察をするときの参考にしてみてください。
投稿者:動物図書館 北川 裕美子
旭山動物園だより277号
内容: 動物たちの今の姿を観察して楽しんで! ほか
「旭山動物園だより」はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)
あさひやまどうぶつえんみにだより110号
内容:そらをとべる「とり・とべない「とり」
「あさひやどうぶつえんみにだより」はこちらのページからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)
2021年7月18日 | 園長(ゲンちゃん)日記
ゲンちゃん日記・令和3年7月「静かな園内に響き渡るシロテテナガザルの歌声」
ゲンちゃん日記・令和3年7月「静かな園内に響き渡るシロテテナガザルの歌声」
(高い所から歌声を披露するシロテテナガザル)
6月21日、緊急事態宣言の解除を受け、旭山動物園も再開園となりました。無条件に喜べる状況ではありませんが、やはり動物たちを直接見ていただけるのはうれしいことです。動物と来園者がそろい、初めて動物園なのだと改めて思います。開園記念日の7月1日も来園者と共に迎えることができそうです。
緊急事態宣言が発令され、1か月以上の休園期間でしたが、全てが止まっているわけではありません。シンリンオオカミやアフリカタテガミヤマアラシの死、イワトビペンギン・キングペンギンのふ化など、命の営みは続いています。昨年末に生まれたアミメキリンの子の愛称が「あさひ」に決まり、先日、命名式を行いました。あさひの背の高さ(頭頂高)は2m60センチメートルを超え、ぐんぐん成長しています。また、旭山動物園では約9年ぶりの大型施設となる「えぞひぐま館(仮称)」の建設も順調に進んでいます。
来園者がいないと園内が静かなこともあって、休園中は毎日シロテテナガザルの歌うような鳴き声が響き渡っていました。SNSで「エゾハルゼミの鳴き声が…」などと音声入りの動画をアップすると、かなりの確率でシロテテナガザルの歌声も聞けるほどでした。鳴き声が響いて気持ちいいのか、普段より歌う頻度が高かったように思います。来園者が多い日は、園内放送の音が響かないと感じるときがあり、人の体には吸音材の効果があるのかなと思っていましたが、どうなのでしょう?
この手紙を書いているのは再開園の前日夕方です。園内の売店の開園準備、看板類の点検、人止め柵の確認などを済ませ、明日に備えています。
もしも次に休園することになったら、ぜひ、動物園をワクチン接種会場にお願いしたいと考えています。
令和3年7月18日
旭山動物園 園長 坂東 元
2021年7月18日 | 図書館ぶろぐ
動物園だより275号「クロスワードパズル」の答え発表! 抽選会も行いました!
動物園だより275号「クロスワードパズル」の答え発表!
抽選会も行いました!
動物図書館から発行している「動物園だより」275号で実施した、
クロスワードパズルへのたくさんのご応募、ありがとうございました。
今年も、旭川市内を中心に道内外の方からたくさんのご応募いただきました。
さて、「クロスワード」の答えを発表させていただきます。
夏期開園にあわせて「ゆっくりロード」の「北海道小動物コーナー」にオープンした
新施設で飼育している動物が答えで した。
(今春「エゾモモンガ舎」がオープンしました)
(クロスワードの答えです)
答えは「エゾモモンガ」でした。
7月12日、坂東園長による厳選なる抽選を行いました。
(抽選を行う坂東園長)
抽選で選ばれた10名の方には、近日中に賞品を発送させていただきます。
当選者の皆さん、おめでとうございました。
(「こども牧場」のヒツジの毛を使った「エゾモモンガ」羊毛フエルトマスコット です。)
クロスワードに挑戦していただいた皆さん、ありがとうございました!
当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきますことをご了承ください。
引き続き、動物図書館発行の「旭山動物園だより」「あさひやまどうぶつえんみにだより」を、
よろしくお願いいたします。
(投稿者 動物図書館 北川裕美子)
2021年7月16日 | お知らせ
モユク☆カムイ109号が完成しました!
モユク☆カムイ109号が完成しました!
「モユク☆カムイ109号」が完成しました。
今回の表紙は「キンクロハジロ」。
「モユク☆カムイ」は動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場で配布しています。
動物園にお越しの際は、手にとってご覧ください。
モユク☆カムイ109号へのリンクはモユクカムイ109(PDF形式 8,123キロバイト)
もくじ
1・ぼくは動物大使 その70 歩く・潜る・飛ぶ! キンクロハジロ
2・特集 夏だ!そうだ!昆虫を探そう!~園内で見られる昆虫~
3・エゾモモンガ舎レポート~0からスタート!レイアウトから引っ越し、昼夜逆転まで~
4・こども牧場からのお手紙~新しい仲間が増えました~
5・主なできごと
編集後記・飼育動物数
入手方法
モユク☆カムイは、園内(動物園東門管理事務所、サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場)での配布のほか、郵送での取扱いも行っています。また、在庫があればバックナンバーもお渡しできますので、詳しくは旭山動物園(0166-36-1104)までお問い合わせください。
モユクカムイについての詳細はこちら
2021年7月9日 | しいくにゅーす
アビシニアコロブスが出産しました
2021年7月9日 | しいくのぶろぐ
イワトビペンギン孵化前のお話 その2
イワトビペンギン孵化前のお話 その2
6月15日に生まれたイワトビペンギンの2羽のヒナは、ただいま順調に成長しています。このヒナには前回のブログとは別の孵化前のお話があります。
現在別々の親に育てられているヒナ2羽は、実は兄弟(姉妹?)なのです。本当の親は初めて産卵する若いペアでした。若いオス親は、一羽で抱卵を続け、メス親がずっと側にいるのに、交代しませんでした。抱卵も子育ても一羽ではできませんから、同時期に無精卵を産んだ2組のペアがいたので、それぞれに一羽ずつあずけることにしました。
ペア形成などに少し問題が起きた親の卵を、取り上げて人が育てることはできますが、上記のようにして、できるだけペンギンはペンギンに育ててもらいます。そうすることで無精卵のペアも繁殖の機会ができるし、ヒナもペンギンらしく育ちます。
先にうまれたヒナと育てのメス親
後にうまれたヒナと育ての両親
ぺんぎん館・ダチョウ担当:田中千春
2021年7月6日 | しいくにゅーす
ユキヒョウ「ヤマト」の訃報
ユキヒョウ「ヤマト」の訃報
7月5日にユキヒョウの「ヤマト(12歳・オス)」が死亡しました。
7月3日午後、動きが鈍いということから、収容を試みましたが収容できず、麻酔をかけて収容し、点滴などの措置をしました。
その後、寝室での治療を続け、7月5日の措置している間に容態が悪化し、死亡しました。
解剖の結果、消化管の肥厚と肝臓に無数の小豆大腫瘍を認めました。死因は肝臓腫瘍と診断しました。
「ヤマト」は「ジーマ」との間に、現在飼育している「ユーリ」を含め2頭の子孫を残しました。
※来歴
2009年5月2日 札幌市円山動物園うまれ
2010年12月10日 札幌市円山動物園よりブリーディングローンで来園
2021年7月5日 | しいくにゅーす
ジェンツーペンギンのヒナについて
2021年7月4日 | お知らせ
8月1日~3日開催のサマースクールを中止いたします
8月1日~3日開催のサマースクールを中止いたします
夏休み恒例の小学校5年生、6年生対象のサマースクールですが、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、先行きが見通せないため、昨年に引き続き今年度も中止いたします。
2021年7月3日 | しいくのぶろぐ
キングペンギン2羽を飼育係が育てています
キングペンギン2羽を飼育係が育てています
6月17日と26日にキングペンギンが孵化しました。
この2羽の両親は、一組は産卵後にオス親が、もう一組は両親とも数日しか抱卵をしませんでした。2羽で協力して卵を孵化させないと、ヒナを育てることができません。このような場合、同じ時期に無精卵を産んだ他のペアがいれば、そのペアに卵をあずけることができるのですが、今年は同じ時期にそういったペアがいませんでした。人が育てると、将来の繁殖の時に人についてきてしまうことがあるので、なるべく避けていましたが、今年はやむをえず、飼育係が育てることにしました。
ヒナは現在バックヤードで育てており、展示する日程は未定です。展示ができるようになったらお知らせいたします。キングペンギンは大人になるまでに約9ヶ月かかります。これから鳥にしては長めの子育てを、ペンギンスタッフ一同で頑張っていきます。
これから2羽に給餌です
6月17日うまれ(6月30日撮影)
ぺんぎん館・ダチョウ担当:田中千春
2021年7月3日 | しいくにゅーす
キングペンギンが2羽孵化しました
2021年7月3日 | しいくのぶろぐ
エゾクロテンお見合い中
エゾクロテンお見合い中
今年の3月からゆっくりロードのエゾクロテンの繁殖を目指してお見合いを始めました。少しずつ同居の時間を長くして、現在は1日中お互いの部屋を自由に行き来できるようにしています。
ゆっくりロードのテン舎はお見合いのことを考え、部屋と部屋の間の壁(網)の一部を窓のようにして鉄板を抜くだけでテンが隣の部屋へ行けるようにしてあります。
同居開始当初はオスがメスの部屋に入ることがほとんどでメスが怒ってうなりながら逃げていましたが、最近はメスもオスの部屋で過ごしたり、2頭でメスの部屋でそれぞれ落ち着く場所で過ごしたりしています。
<同じ部屋で過ごす2頭>
エゾクロテンは6月頃に交尾し、翌年の4~5月頃に出産します。妊娠期間が長いわけではなく、受精卵を着床させずに体内に保つ「着床遅延」をしているのです。着床は2~3月頃で、その頃にまた交尾期のような行動をとることで着床し妊娠が始まると考えられています。
繁殖がうまくいくように願いながら観察を続けていきたいと思っています。
<カメラを設置して行動を記録しています>
北海道産動物舎・サル舎担当:佐藤和加子