旭山にゅーす・ぶろぐ

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2021年4月のすべての記事

アムールヒョウの「キン」のバックヤードへの移動について

アムールヒョウのキン
アムールヒョウの「キン」

 もうじゅう館で飼育展示しているアムールヒョウの「キン」は2004年生まれ16歳のオス個体です。

 昨年2020年4月に麻酔下検査で両股関節の脱臼を認めました。双子の兄弟の「アテネ」にも軽度の股関節異常が見つかっていたことから、遺伝的疾患の可能性を考え、アムールヒョウ飼育園館にアンケート調査を行いましたが、遺伝的要因を疑う回答はありませんでした。股関節脱臼の原因や発症時期は不明ですが、経過の長い慢性的状態と考えられました。

 治療する場合は股関節の手術となり個体の負担が大きいこと、慢性経過で偽関節という周りの筋肉で脱臼をカバーする状態となり歩行はできていることから、治療は行わずに経過を観察していました。

 しかし冬頃から、展示場への階段の昇降時が困難になってきたことから、今回寝室と運動場の段差のない、もうじゅう館のバックヤードへ移動して飼育することとしました。

 それに伴い、「キン」の展示がなくなり、来園者の方々が見ることができなくなることをご了承ください。


 キンの移動は5月7日を予定しており、キンの体調次第ですが、それまでは展示する予定です。


 ※キンの展示場にはユキヒョウの「ヤマト」を移動して展示する予定です。

電動カートをご利用いただけます

本園は傾斜が多いため、足の悪い方やご高齢の方がより快適に園内をご移動していただくことを目的に、電動カートを各門に配置しています。

電動カート

台数やご利用いただける方に制限がありますが、必要な際は

ぜひご利用ください。

なお、ご利用にあたっては次のことをお守りください。

1  ご利用いただける方

・障がい者手帳をお持ちの方

・70歳以上のご高齢の方

・足が悪い(ケガを含む)方

※借用書等のご記入をお願いします。

※これまでに乗車したことがない方もご利用いただけます。

2 ご注意いただきたいこと

・転倒や他の方にぶつかってしまう可能性があるため、周囲を確認し、スピードを出しすぎないようお願いします。

・乗車中、電動カートに不具合が生じた場合は、近くの動物園スタッフにお声がけください。

・予測不能な不慮の事故や天災、機械の不具合以外の原因による破損や故障については、利用された方に修理代金をご負担いただきます。

・他の来園者との接触により相手にケガを負わせた場合、一般的な応急処置は本園側で行いますが、その後の治療に伴う費用については、利用された方にご負担いただきます。

・返却は貸出を受けた門にお願いします。

3 貸出場所(台数)

正門(2台)、西門(1台)、東門(1台)

4 おすすめコース

電動カートに案内マップを付けていますので、見学時のご参考にお使いください。

2021年5月の壁紙カレンダーができました

2021年5月カレンダー

5月の壁紙カレンダーの動物はエゾモモンガです。

5月のWEBカレンダーの動物はエゾモモンガです。

エゾモモンガは平地から山地の森林に生息し、活動時間は夜です。

樹上で生活し、飛膜を使って滑空します。貯食や冬眠をしない代わりに秋のうちに脂肪を蓄えて、冬は冬芽や花穂を食べて活動を最小限にとどめて冬を乗り越えます。

旭山動物園では令和3年度夏期開園から、エゾモモンガ舎が新たにオープンしました。エゾモモンガ舎は昼夜逆転の施設となっており、普段は夜に活動しているエゾモモンガの様子が見られるかもしれません。


 WEBカレンダーのダウンロードはこちら。

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2105_16:9(画像形式(JPG) 1,785キロバイト)
カレンダー2105_16:10(画像形式(JPG) 1,981キロバイト)
壁紙2105_iphone(画像形式(JPG) 687キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2021年4月分(フラミンゴ)
2021年3月分(オオワシ)
2021年2月分(キングペンギン)
2021年1月分(エゾユキウサギ)
2020年12月分(キタキツネ)
2020年11月分(レッサーパンダ)
2020年10月分(カバ)
2020年9月分(ブラッザグェノン)
2020年8月分(ホッキョクグマ)
2020年7月分(アビシニアコロブス)
2020年6月分(アムールトラ)
2020年5月分(カバ)
2020年4月分(ニホンザル)
2020年3月分(エゾシカ)
2020年2月分(ホッキョクギツネ)
2020年1月分(モルモット)

旭山動物園各売店におけるプラスチック製レジ袋の削減・簡易包装の推進

旭山動物園では園内各売店と協力して、プラスチック製レジ袋の削減・簡易包装の推進を目指します。

実施店舗

ZOOショップCoCoLo、旭山動物園中央売店、あさひやまファームZOO、旭山動物園くらぶ正門・東門売店、テイルン・テイル 

売店プラスチック製レジ袋全廃

 旭山動物園内売店で配布しているプラスチック製レジ袋の全廃を目指します。(※ 2021年3月全廃を目標としていましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、全廃までの期間を先送りいたします。)

売店共通紙袋の製作

2020年夏期開園から各売店と協力して共通紙袋を製作しました。袋のデザインは北海道で人の手によって絶滅させられたエゾオオカミをモチーフとし、メッセージとして「For our only planet For all its life(すべての生命とたったひとつの地球のために)」を入れ、本園から世界にメッセージを発信したいと考えております。販売1枚当たり10円を環境保全活動団体に寄附いたします。

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販売価格 1枚30円
販売場所 園内各売店
寄附 10円/枚を環境保全活動に寄付

売店で提供するレジ袋(紙・プラスチック)の有料化

2020年夏期開園から各売店が提供するレジ袋は紙製・プラスチック製を問わず有料化します。得られた収益は各売店の脱プラスチック化推進費用と環境保全活動への寄附に使われます。

共通紙袋販売枚数

9,117枚

 実施協力(旭山動物園 各売店)

旭山動物園正門売店運営共同体、株式会社厚友会、株式会社谷口農場、NPO法人旭山動物園くらぶ、旭川物産販売株式会社

収益の寄附について

詳細はこちら「環境団体への支援について」

シマフクロウ繁殖記★~第2弾~

 

 さて、みなさんこんにちわ~ 

 新人(二年目)飼育員あらきちです。今回は、シマフクロウ繁殖記~第二弾~ということで、前回の続きからお話したいと思います!

 前回の内容についてはこちらから! 


っと、その前に現時点の報告です。

 3月9日と3月13日に卵を産み、計2卵を順調に抱卵していました。ですが、3月末に1つ破卵が確認されました。

 非常に残念なことではありますが…、シマフクロウたちは残った1卵をいまも大切に抱卵しています。

 ですので、みなさんにはぜひあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。有精卵か無精卵かはわかりませんが、孵化予定日は4月13日~17日です。お楽しみに!!

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2卵確認。

 さて、今回は「なぜ新しい巣箱を設置したのか?」ということについて話を膨らまていきましょう!

 以前、使用していたものの他に新しい巣箱を設置した経緯についてです。

 旭山動物園では、2018年にオス「ロロ」メス「モコ」のペアが繁殖し、2羽の雛が誕生しましたが、その頃からメスのモコが自分の羽根をむしってしまう「毛引き行為」がみられました。縄張り意識の強い彼らにとって、なにがストレスになっているのか推測の域を越えません。

 ただ、メスのモコは風切り羽がないことと筋力低下によって高いところまで飛ぶことができなくなってしまいました。

 そのため、急遽低い位置に巣箱を設置したのです。

 現在こちらに卵を産み、抱卵しています。展示場を見る際には、巣箱の様子にも目を向けていただけたらなと思います。

 つづいて『野生のシマフクロウ』について話を移しましょう!保護活動で使っている「巣箱」について話したいと思います。

 今回は、「コタンコロカムイの会」さんに譲っていただいたものを旭山動物園で使用しました。

 実際に野生のシマフクロウも好んで使っていたものです。毎年、よりフクロウが好むサイズ・形にと改良されているそうです。また、人力で上まで持ち上げる為、より軽量にという工夫もされています。

 このような活動によって、繁殖のサポートが行われています。

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とっても高い位置にあります。高所恐怖症の私は登るのに一苦労でした。これを毎年手入れしているのはすごい!!


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テンなどの侵入を防ぐ為屋根をつけたそうです。」


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巣材には、大きめの朽ち木を入れてました。あとは、シマフクロウが好きなサイズにくだくようです。

 そもそもなんでシマフクロウに巣箱が必要なの?!というところですが…

 シマフクロウは、体高70センチメートル、翼長180センチメートルの大型フクロウです。

 彼らは、木の洞の部分に巣をつくります。シマフクロウが使う洞は、樹齢300年くらいの大きな木です。土地開拓・森林伐採などによって、大きな影響を受けている生き物はたくさんいます。


 シマフクロウ繁殖記~第3弾~では、『シマフクロウと自然環境について』猛禽類医学研究所さんで勉強してきたことをまじえ、お話したいと思います。

 それでは、どうぞみなさまご自愛ください。

(フクロウ・てながざる館担当:荒木地 真美)

【サケの稚魚を放流してきました。】

 ほっきょくぐま館では、旭川市公園緑地協会さんからサケの卵をお借りして孵化させ、稚魚を飼育してきました。

そして成長した稚魚を4月10日に石狩川へ放流しました。

 当日は天気も良く、サケの放流会には大勢の方が参加していました。

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 放流した稚魚たちは元気よく海に向かって泳いでいきました。

 これから自然がサケに与える試練を乗り越えて、数年後に立派に成長した姿で帰ってきてもらいたいと思います。

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 そしてこの度、公園緑地協会さんの許可をいただき、稚魚の一部を動物園に残して飼育を継続することにしました。

 放流するとその後の成長過程を見ることはできませんが、飼育を継続することで、放流したサケが今どのくらい成長しているか、また海に降りて海水で生活するようになったサケの身体にどのような変化が起こるのかを展示することができると考えたのです。

 水槽の水はすでに人工海水に切り替えており、稚魚たちは海水に適応して元気に成長しています。

 今後もほっきょくぐま館で、サケの成長や変化をお楽しみください!

(ぺんぎん館担当:高橋 太郎)

ゲンちゃん日記・令和3年4月「初めての昼夜逆転施設が誕生」

エゾモモンガ

(空中を舞う姿が見られるかも)

 新年度です。4月中旬は閉園期間中ですが、今年は予定どおりの夏期開園を迎えられるのでしょうか?予算は絞りましたが、冬の間に傷んだ施設の修繕など必要最低限のことはしっかりと行い、夏期開園を迎える準備を整えたいと考えています。
 近年、北海道の生き物たちの施設整備を行っており、東門下のゆっくりロードに、エゾタヌキ・エゾユキウサギ・キタキツネなどの施設を充実させ、加えて在来種の樹木も植えてきました。そして、今年の夏期開園に合わせてエゾモモンガの施設がオープンします。旭山動物園では初めての昼夜逆転施設です。エゾモモンガは展示していたのですが、基本は夜行性の動物なので日中は、ほぼ巣箱の中で過ごしています。「見たよ!」と言う人がいたら、ラッキーな来園者です。昨年はエゾモモンガの幼獣4頭を保護し、超久々に人工保育を行いました。手に乗せてケージから出すと、肩から足までまとわり付くように素早く動き回るのですが、あの大きな目でじっと一点を見つめ始めると、ピタッと動きが止まります。おしっこです。Tシャツやズボンに、たらーっと流れ落ちます。そのにおいが独特で…。じっと見つめるつぶらな瞳に惑わされてはいけません。エゾモモンガはリスの仲間で、旭川でも近郊の雑木林などに生息しています。厳しい冬を冬眠せずに生き抜きます。キツツキの仲間が作った木の中の空洞などをねぐらとし、子育てもそこで行います。豊かな雑木林の象徴的な存在です。
 新しくオープンするエゾモモンガ舎は夜間に照明をともし、日中を暗くすることで動物にストレスをかけずに昼夜を逆転させる環境を整えた夜行性動物舎です。「夜」活動するエゾモモンガを「昼」に観察することができます。森の妖精のような姿をぜひご覧下さい。あの滑空する姿も見られるかもしれませんよ!

令和3年4月12日 

旭山動物園 園長 坂東 元

【退職のごあいさつ2】

 あざらし館飼育スタッフとして1年間勤めてくれた森田さんもこのたび退職となりました。森田さんからもみなさんへ一言いただいておりますので、ご紹介します。

【一年間お世話になりました】

 2020年4月から1年間、あざらし館担当として過ごしてきました。

 旭山動物園では、新たな命の誕生に喜び、そして命の終わりを目の前にしては自分の無力を痛感し・・・動物たちを見る来園者の笑顔に癒やされ、たくさんの経験をすることができました。

 1年というのは長い人生の中ではたった一瞬の出来事のように感じますが、旭山動物園で過ごしたこの1年間は、私にとっては一生の宝物であり、この先忘れることのない経験になると思います。

 職員の皆さまには、社会人1年目で右も左もわからない私を一から指導していただき大変感謝しております。

 旭山動物園は離れてしまいますが、この先も飼育員として、ここで学んだことを糧に精進していきたいと思います。

 本当にありがとうございました。

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(あざらし館担当:森田 瑠奈)

【生まれましたよ】

 3月26日の夜、ゴマフアザラシの「ぽちゃ丸」が出産しました。朝、出勤すると仔はもう泳いでいました。

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出産当日の様子

 プールの斜面側から上がろうと頑張っていましたが床が滑るため上がれずにいたので、陸に引き上げました。

 母親のぽちゃ丸もすぐに上陸し仔の横にいました。しばらく様子を見ているとしっかり授乳もしていて一安心。「あとはぽちゃにおまかせだ!」と思っていました。

 翌朝、ぽちゃは仔のそばにはいますが元気がありません。ついには仔を残しプールへ行ってしまいました。

 泳ぎも緩慢で覇気がありません。仔が鳴いても戻ってくれず水中で漂っている状態です。エサにも全く反応がありません。

 ぽちゃが陸に上がったタイミングで仔をぽちゃのそばに運びましたが、ぽちゃの子育てスイッチは完全にオフです。というよりは自分のことで精いっぱいといった様子でした。時間が経っても状況は変わらなかったため、仔は人工哺育に切り替えました。

 現在仔はミルク期を終え、魚を与えています。まだ自力では食べてくれないので、強制的に口に魚を突っ込みエサだと認識させ馴らしているところです。

 一方母親のぽちゃは、4月5日、やっとエサを食べてくれて体調も戻りました。よかった!

 夏期開園の時は白い産毛も抜けゴマ模様になっているでしょう。成長の過程はまた「しいくのぶろぐ」でお伝えしますね。

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のぞいてます

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ひなたぼっこ

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白い毛は今だけ

(副園長・あざらし館担当:中田 真一)

【飼育スタッフより退職のごあいさつ】

 4月は、人間社会にとっては出会いと別れの季節。旭山動物園でも、こども牧場の会計年度職員・渡部さんと安田さんが約11年の勤務を経て退職することになりました。

 最後にお二人からみなさんへご挨拶のメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

【お世話になりました】

 旭山動物園で働き始めて、気が付けば11年も月日がたっていました。

 たくさんの動物が産まれ育つのを見て喜び、人よりも短い生涯を見送ってはその命からたくさんのことを学ばせてもらいました。

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 旭山動物園は離れてしまいますが、この経験を今後もどこかで活かせるよう頑張っていきたいと思います!

 たくさんの人に支えられて今日まで働いてこれたことに感謝しています。

 お世話になりました!

(こども牧場担当:渡部 ゆりか)

【春ですね】

 最近は、ようやく気温も高くなり暖かくなってきました。

 こども牧場にいるイヌのだいちは、日光浴をして気持ち良さそうに過ごす時間が増えてきました。

 だいちが動物園にきて、もうすぐ1年がたちます。

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ひなたぼっこ中

 月日がたつのは早いもので…

 私は、約11年間こども牧場の飼育スタッフとして過ごしてきましたが、今日で終えることとなりました。

 動物たちだけではなく、たくさんの方と出会うことができて、とても貴重な時間を過ごすことができました。

 本当にありがとうございました。

(こども牧場担当:安田 恵里)

ワオベビー

 先日しいくにゅーすでお知らせしましたが、3月14日にワオキツネザルのナスカが出産しました。昨年の双子出産に続いて2年連続です。

 だんだんと大きくなるお腹を日々見ながらいつ出産するのかと待っていたので、無事に出産しこどもがしっかりとナスカにくっついているのを見て一安心しました。


 こどもは順調に成長していて、もう少しで生後1か月を迎えます。

 今はまだ1日中母にくっついていますが最近はまわりをキョロキョロ見ているので、離れて遊び始める日も近そうです。

 日々の様子はSNSに投稿していますので「#ナスカのこども」でチェックしてくださいね。

 3月30日

<3月30日撮影>


 そうそう、昨年生まれの双子はすっかり大きくなり、ほぼ大人と同じ大きさです。

 まだ顔はちょっと幼いような・・・?

 昨年うまれ

<下の手前と上の個体が昨年生まれの双子です>


 昨年生まれたアビシニアコロブスとブラッザグエノンのこどもたちも元気いっぱいです。

 やっと雪がなくなり外で過ごす時間が増え、おてんば&やんちゃっぷりを発揮しています。

 こちらはワオキツネザルよりも成長がゆっくりなのでまだまだ「こども」という感じです。

 おてんばなあんず

<おてんばなあんず>


父母

<ブラッザ親子。左から父・子・母>


 今年もワオ・コロブス・ブラッザの3種のこどもたちの成長を見守っていただけたら嬉しいです。


サル舎・北海道産動物舎:佐藤和加子

旭山動物園の今と昔

開園55周年イベント「旭山動物園の今と昔」

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