旭山にゅーす・ぶろぐ

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2020年4月のすべての記事

onezooリモート企画「zoo at home」プロジェクト!

 「どうぶつがもっと好きになる。動物園がもっと好きになる。」をテーマにした動物園情報配信サービスアプリ「onezoo」。「私たちと動物たちを、ひとつの未来へ」がコンセプトのこのアプリを使うと、動物園内にて動物の音声ガイドや園内のデジタルマップ、スタンプラリーなどが利用できます。

 今回、全国の動物園と一緒に、家でも動物園を楽しめる企画を配信すべく、「こどもの日スペシャル」と題して時間も内容も拡大し、「史上初!家にいながら、動物園を回遊できる体験を実現」をテーマに、旭山動物園ライブを次の日時に行います。

 園長が園内を歩き、その映像を「onezooYoutube」でライブ配信し、ライブで動物を見ながら話をしたり、リアルタイムで質問したりすることも可能。インタラクティブでバーチャルな動物園巡りを開催しますので、是非ご覧ください。

onezoo

ライブ配信予定日

  • 5月5日 (火・祝)14:00~(1時間~2時間程度) 

one zooライブ配信URL

ttps://youtu.be/5hcN1avsAgk(新しいウインドウが開きます)

ゲンちゃん日記・令和2年4月「夏期開園に向け全力で準備中です」

ワオキツネザルの親子

(写真:ワオキツネザルの親子)

 ほんの数か月前には予想だにしなかった事態になっています。そういえば今年は、高病原性鳥インフルエンザの発生がないなと思いながら、ふと空を見上げています。新型コロナウイルス感染症に関しては、とにかく毎日安全に開園を続けることに主眼をおいて対応しています。

 飼育員に感染者が出た場合、全員が濃厚接触者になってしまっては誰が動物たちの飼育をするのか。飼育員は、代わりがきかない業務としてはトップクラスではないかと思います。少なくとも、全員が濃厚接触者にならない環境を整え、緊張感を持って毎日を過ごしてい

ます。

 動物たちは、人の世界の出来事とは関わりなく今日この時を過ごしています。ユキヒョウやカバ、アムールトラの子は日々すくすくと成長し、旭山生まれのレッサーパンダの子たちは、各地の動物園に旅立って新たな生活を始めています。

 そんな中、リフォームが終わったサル舎で、ワオキツネザルの出産が続きました。ワオキツネザルは飼育頭数が多くなり、計画的に繁殖(バースコントロール)させる取組みを進行していました。まず双子が、次に1頭が誕生しました。まさか3頭も!と当惑するところですが、今回はなぜか素直にうれしくなりました。産まれた子は母親の胸にしがみつき、輪っかの縞模様の尻尾をヘビのように動かしています。後で産まれた1頭が、双子を産んだ母親にくっつき、3頭がひしめくように母親の胸にしがみついていました。後に産んだ母親の母乳の出が悪いのか、あるいは子育てに熱心になれないのかが原因のようでした。母親が奪い取ったのではなく、子が乗り移ったようです。生まれて10日ほどたちましたが、今のところ3頭は順調に成長しています。この手紙が届く頃は、閉園期間中。1年で一番忙しい時期を迎えているはずです。今年の夏期開園はどんな幕開けになるのか、とにかく前進思考で頑張ります!

令和2年3月15日 

旭山動物園 園長 坂東 元

2020年5月の壁紙カレンダーができました

2020年5月カレンダー

5月の壁紙カレンダーの動物はカバです。

 5月の壁紙カレンダーはカバです。


 カバは、陸上で暮らす動物の中ではゾウの次に体重が重く、体重は約2トンにもなります。

 一日のほとんどを水の中で過ごし、水に潜ることも得意で、体を沈めて水底を歩いたり、肺に空気を入れて浮かんだりと水中で自由自在に行動できます。

 また、水の中で交尾や出産・授乳・排泄(うんちやおしっこ)を行うなど、カバの生活には水が必要不可欠です。

 旭山動物園では2020年1月に旭子の子どもが誕生しました。本園でカバの子どもが無事に成長に至ったのは27年ぶりとなります。

 カバの子どもの成長の様子は、SNSや「しいくのぶろぐ」などでお伝えしていきますので、一般公開の日をどうぞ楽しみにお待ちください。


 WEBカレンダーのダウンロードはこちら。

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー2005_1280x1024(画像形式(JPG) 838キロバイト)
カレンダー2005_1366x768(画像形式(JPG) 714キロバイト)
カレンダー20051920x1080(画像形式(JPG) 1,294キロバイト)
カレンダー2005_1920x1200(画像形式(JPG) 1,420キロバイト)
カレンダー2005_2560x1440(画像形式(JPG) 2,123キロバイト)
壁紙2005_iphone(画像形式(JPG) 718キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2020年4月分(ニホンザル)
2020年3月分(エゾシカ)
2020年2月分(ホッキョクギツネ)
2020年1月分(モルモット)
2019年12月分(シロフクロウ)
2019年11月分(ユキヒョウ)
2019年10月分(ベニイロフラミンゴ)
2019年9月分(イワトビペンギン)
2019年8月分(インドクジャク)
2019年7月分(エゾタヌキ)
2019年6月分(ワオキツネザル)
2019年5月分(ホッキョクグマ)
2019年4月分(ゴマフアザラシ)
2019年3月分(ライオン)
2019年2月分(シンリンオオカミ)

2019年1月分(イボイノシシ)

ホッキョクグマの「イワン」がとくしま動物園へ移動します

ホッキョクグマイワン
移動することになった「イワン」

 ホッキョクグマの「イワン」がとくしま動物園へブリーディングローンにて移動することとなりました。「イワン」は2000年12月20日ロシア生まれの19才のオス個体です。

 移動日は現在未定ですが、決まりましたらまたお知らせしたいと思います。

 なお、新たなホッキョクグマのオスとして姫路市立動物園の「ホクト」が来園する予定です。

 こちらも移動日は現在未定となっていますが、決まりましたらお知らせしたいと思います。

【ご挨拶とカバの続報】

 4月7日、冬期開園が終わり3週間ほどのお休みをいただき夏期開園準備に入ります。

 新型コロナ対策に翻弄されたシーズン後半でしたが、こればっかりはしかたがありません。

 ただ園内に輝くみなさんの笑顔と子どもたちの歓声、そして動物たちの生き生きとした表情に変わりはなく、「大丈夫!頑張ろう」と強く思っています。

 たくさんのご来園、本当にありがとうございました。


 さて、1月に生まれたカバの赤ちゃんの続報です。

 日々順調に成育し、生まれた時の2倍になったと感じております。最近は旭子とのバナナ争奪戦が熱く、チビカバの成長に目を細める毎日です。冬期開園中に一般公開とはいきませんでしたが、この閉園期間中に屋内外の放飼場に慣らし、春の開園からは生でお見せできるよう進めていきます。

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バナナゲット!

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でも主食はお乳


 先の見えない状況の中、皆様の健康、そして無事開園を迎えられることを願い、スタッフ一同夏期開園に向けて準備を整えていきますので、開園した際はまた笑顔でお会いできればうれしいです。よろしくお願いいたします。

(副園長 かば館・フラミンゴ担当:中田 真一)

ワオベビー

 先日「しいくにゅーす」でお伝えしましたが、3月5日にワオキツネザルのナスカ(双子)とリン(1頭)が出産し、計3頭の赤ちゃんが生まれました。

 残念ながらうち1頭が死亡してしまったのですが、2頭はあいかわらずナスカのおなかにくっついています。


 3月9日からナスカがリンの仔も一緒に抱いて過ごし、赤ちゃんたちは交代でおっぱいを飲んでいるようでしたが、3月26日に1頭がナスカから離れてしまいました。

 ナスカは仔から離れずまた抱こうとしていたのですが、仔はうまく抱きつけずにいました。

 体が冷えてしまうので一度回収しましたが、ナスカはずっと気にしていていたので再度ナスカの元へ連れて行ったところ、仔がうまく抱きつけたのでそのまま様子を見ることにしました。

 一度は戻れたもののやはり衰弱していたようで、翌日の朝、亡くなっていました。


 解剖の結果、腸には便がありましたが胃に内容物はなく、おそらくおっぱいを十分に飲めず徐々に衰弱していったと思われます。

 3頭になってからの様子を見ていると、ベテラン母さんのナスカなら3頭同時に育てられるのでは、と期待していたのですが、亡くなった個体はほかの2頭と比べると少し小さく、成長するにつれてすこしずつ体格差ができ、飲み負けてしまったようです。

3頭くっついて

<3頭でくっついていたとき>


 最近は天気がいい日には外に出ていて、新しくできたヒーター付き出窓では至近距離でナスカ親子の姿もご覧いただけていました。

 生後1ヶ月を過ぎ、だんだんと大人たちが食べているものにも興味を持ってきているようです。また、おなかにくっついているだけでなく、ときどきおんぶの体勢にもなっています。

 昨年の春から担当になり、ワオの子育てをじっくり観察するのは初めてなので、これからどんなふうに成長していくのかが楽しみです。

 いまは春の休園期間なので、ワオたちの様子はSNSでお伝えできればと思っています。

ひなたぼっこ

<ひなたぼっこ>


カメラ気になる

<カメラも気になる?>

サル舎・北海道産動物舎担当:佐藤和加子

【トラの赤ちゃん成長中】

 2月1日にアムールトラのザリアが出産して、はや2カ月。3頭の子が順調に生育しています。

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 当初は7頭もの子を出産しました。1頭は死産でしたが6頭が生存しており、異例なほどの子だくさんに、担当者としても喜んでいました。

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 しかしその後、3頭が衰弱し死亡してしまいました。多産すぎて、それぞれが虚弱だったのかもしれません。

 残りは3頭。当初の喜びから一転、「彼らだけでも生き残ってほしい!」という焦りの気持ちに変わりました。

 死亡した子の亡骸は一頭だけ回収できましたが、ほかはザリアが食べてしまいました。

 残酷に感じる人もいるかもしれませんが、肉食獣が育児中に死んでしまった子を食べるのは、しばしば見られることです。

 亡骸が残っていれば腐敗し、生き残った子にまで悪影響があるかもしれませんし、天敵を引き寄せてしまうかもしれません。「子の死を悲しむより、今生きている子の命を最優先する」、厳しい野生を生きるため身に着けた合理的な習性というわけです。


 ザリアの懸命な育児もあり、3頭の子たちは順調に生育しています!

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 子育ての様子は暗視カメラのモニターで来園者向けにも展示しております。

「なんだ白黒じゃん!カラーテレビ買うお金もないの?」なん言われることもしばしばですが(汗)、産室は本当は真っ暗。赤外線カメラで撮影しているため、色が映らないのです。悪しからず。(むしろハイテクなのですよ・・・)

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「超ハイテクの」トラ産室モニター展示です!


 出産からこれまでの成長の様子を動画にも編集してみましたので、よろしければご覧ください。↓

www.youtube.com/watch(新しいウインドウが開きます)

 人間社会は色々騒がしいですね。そんな中でもトラの子たちは元気に育っています。

 目の前の出来事に動揺せず、今を生きることに集中するトラの母子。

 そんな彼らの生きざまから、私たち人間も学ぶべきものがあるのかもしれません。

 5月頃にはちびトラたちも巣から出て、みなさんにお披露目できるでしょう。

 そのころには人間の「巣ごもり」も解除され、たくさんの来園者でにぎわっていることを期待しましょう!

(もうじゅう館・フクロウ担当:大西 敏文)

【ゴマフアザラシ3頭の出産と仔1頭の死亡について】

 ゴマフアザラシのまめが3/21に、ぽちゃ丸が3/23にそれぞれ出産しました。

 どちらの仔も元気がよく、順調に生育中で泳いでいる姿もみられます。

 授乳も確認でき、母親たちも自分の仔をしっかりと世話しています。

 まめとぽちゃ丸は2年連続の出産・仔育てとなります。

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↑ぽちゃ丸の仔

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↑まめの仔

 昨年のまめの仔、あずきは生まれた当初から体が小さく、授乳を受けつつも、ミルクの量が少ないのか体重が増えていかないという状況があり、飼育員が補助的に給餌を行うという形をとりました。結果としてあずきは元気に育ち、今も成長中です。

 今年のまめの仔はあずきに比べサイズも大きく、授乳でしっかりミルクも飲めているようです。このままいけば、まめの仔、ぽちゃ丸の仔どちらも母親による自然哺育で育つことになりそうです。なお仔の性別はまだ確認できていないため不明です。


 まめとぽちゃ丸に続き、3/27の夕方にカムイも仔を出産しました。

 出産後すぐに自身の仔を認識し、寄りそい、他の個体が近づかないように守り、仔に授乳をうながすなどの行動が見られ、カムイにとっては10年ぶりの自然哺育が期待されました。

 3/28にもカムイの様子は変わらずあきらかに授乳する意思がみられたものの、仔の反応がにぶく、授乳が確認できませんでした。念のため、夕方に人工ミルクを与えて母親の元へもどしました。

 3/29朝、仔の呼吸に異常が認められたため、治療を開始しましたが、そのまま死亡しました。

 死因は胸部圧迫による肺の損傷と診断されました。原因としては他の個体が仔の上にのってしまった可能性が考えられます。

 カムイにとって「ちょぼ(6歳)」以来の生育が期待できる仔でしたが、残念な結果となってしまいました。

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↑出産当日のカムイの仔

(くもざるかぴばら館・あざらし館担当:中野 奈央也)