旭山にゅーす・ぶろぐ

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2019年9月のすべての記事

消費税の増税及び軽減税率について

 令和元年10月1日から消費増税が実施されます。

 旭山動物園内の売店・食堂で購入される飲食物(酒などを除く)にかかわる軽減税率の適用については、返却を要しない容器(使い捨て容器)に入った飲食物を対象(8%)とし、返却を要する容器(返却口に返却する食器)にて提供される飲食物は対象外(10%)としております。

 詳細な金額につきましては、各売店にご確認いただきますようよろしくお願いします。

 なお、旭山動物園の入園料については、今年度中の変更はございません

【ヒツジの展示スペースが移動しました】

 ヒツジの展示スペースが変わりました。

 お客さんとの距離も近くなり、触ってもらえる機会が増えたかなと思います。

 お立ち台も、前回あった場所から一度解体し、岩の上に新しく建てました。

 最初、ヒツジたちは岩を登るということもあって、どうやって行くのか少し困っていましたが、私が足をかける場所を教えてあげると、持ち前の素直さで5分くらいで登り方を理解して、トコトコ登れるようになりました。

 意外と高い身体能力も見てもらえたらいいなと思います。

 これから先、冬に突入してくるので、ヒツジの毛がさらにモコモコになってきます。

 こども牧場に来たときは、モコモコのヒツジにも会いに来て、さわってみてください。

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(こども牧場担当:塚部 匠)

2019年10月の壁紙カレンダーができました

2019年10月カレンダー

10月の壁紙カレンダーの動物はベニイロフラミンゴです。

 10月の壁紙カレンダーの動物はベニイロフラミンゴです。

 今年4月にリニューアルオープンしたフラミンゴ舎。正門から入園するとまず目に飛び込むフラミンゴ舎には、3種類のフラミンゴを飼育しています。
 それぞれ色鮮やかな羽をもち、秋晴れの日には赤、白、ピンク、オレンジ色のコントラストが楽しめます。

 なお、フラミンゴ舎とその隣りのととりの村が見られるのは10月中旬頃までを予定しており、冬期の間、カモやハクチョウ、フラミンゴなどの水鳥は裏方での屋内飼育に切り替わります。

 お早めにご見学ください。

 WEBカレンダーのダウンロードはこちら

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。
カレンダー1910_1280x1024(画像形式(JPG) 592キロバイト)
カレンダー1910_1366x768(画像形式(JPG) 506キロバイト)
カレンダー1910_1920x1080(画像形式(JPG) 858キロバイト)
カレンダー1910_1920x1200(画像形式(JPG) 924キロバイト)
カレンダー1910_2560x1440(画像形式(JPG) 1,364キロバイト)
カレンダー1910_iphone(画像形式(JPG) 499キロバイト)

過去の壁紙カレンダー

過去のカレンダー
2019年9月分(イワトビペンギン)
2019年8月分(インドクジャク)
2019年7月分(エゾタヌキ)
2019年6月分(ワオキツネザル)
2019年5月分(ホッキョクグマ)
2019年4月分(ゴマフアザラシ)
2019年3月分(ライオン)
2019年2月分(シンリンオオカミ)

2019年1月分(イボイノシシ)

2018年12月分(レッサーパンダ)

2018年11月分(アミメキリン)

2018年10月分(コノハズク)

2018年9月分(マヌルネコ)

2018年8月分(カルガモ)

2018年7月分(エゾシカ)

2018年6月分(シマフクロウ)

2018年5月分(カバ)

2018年4月分(チンパンジー)
2018年3月分(キングペンギン)
2018年2月分(ホッキョクギツネ)
2018年1月分(シンリンオオカミ)

 アミメキリンの「永友(エイト)」の訃報について

アミメキリン永友
死亡したアミメキリンの「永友」

 9月24日未明、アミメキリンの「永友(エイト)オス0歳」が「きりん舎」寝室にて、急死しました。
 9月24日9:10、飼育担当者がきりん舎寝室にて意識がない永友を発見しました。すぐに獣医師による診断を行い、死亡を確認しました。
 発見時の状況は、寝室に2つあるエサ台(母親の結(ゆい)用の高いエサ台と永友用の低いエサ台)のうち、永友は低いエサ台後方の金網にツノを絡まらせた状態でした。
 状況から、夜間にエサ台後方の落ちたエサを食べようとした際に、金網の目にツノがささりこみ、抜けようと暴れた時に転倒したと推察されました。
 解剖の結果、エサ台によって頸椎を損傷(脱臼)したものと認められました。

入園料の改定について

 旭山動物園では、平成20年度の入園料改定以降、光熱水費、飼料代などの園の運営に要する経費が増加傾向にあり、また、多くの施設が10年以上経過し、老朽化の進行により、これらの大規模な改修が必要となっているなど、動物園の運営を取り巻く状況が変化しています。

 このような状況を踏まえ、今後の管理運営及び施設整備・維持など、将来にわたり安定的な園の運営を持続していくため、料金を改定する必要が生じました。

 これに伴い、令和2年4月29日入園分(パスポートは令和2年4月1日販売分)から以下のとおり入園料を変更させていただくこととなりました。

 ご理解いただきますようよろしくお願いします。

現行 改定後 改定日

一般

(高校生以上)

 820円 1,000円

令和2年4月29日入園分から

一般団体

(有料25名以上)

 720円    900円

市民特別料金

(高校生以上)

 590円  700円

市民団体

(有料25名以上)

 490円  600円

おもてなし券

(1泊2日券)

 820円 1,000円
動物園パスポート 1,020円 1,400円

令和2年4月1日発売分から

科学館共通パスポート 1,820円 2,230円

※改定前に使用を開始した動物園パスポート及び科学館共通パスポートは、有効期限内においてはそのままご利用いただけます。

※無料・免除の要件については変更ございません。要件の詳細はこちらから。

ゲンちゃん日記・令和元年9月「たくさんのご支援、ありがとう!」

エゾヒグマ

(写真:エゾヒグマ)

 今年は大きな自然災害もなく夏を乗り切りました。このまま平穏な日々が続くといいのですが…。

 先々月号で書かせていただいた、NPO法人旭山動物園くらぶさん主催での「おかえり!旭山動物園号」さよならから一年半。旭山動物園に”走る絵本”の再現空間を というクラウドファンドですが、おかげさまで無事目標を達成いたしました!本当に多くの方々からご支援を頂きました。ご支援と共にたくさんの温かいメッセージも頂きました。当初目標達成後にも多くの方から、もう大丈夫なのか?何かあったら支援するぞ!と声をかけていただきました。改めて旭山動物園は本当に多くの方々に支えられ今日という日を迎えられているのだとの思いを新たにしました。支援してくださった皆様方本当にありがとうございました。走る絵本の再現空間は冬期開園時を目指して整備を進めていきたいと思います。

 さてこれから冬に向かってですが、東門からのゆっくりロードにエゾユキウサギとキタキツネの飼育展示施設を整備します。春に整備したエゾタヌキ・テン舎、すでに整備していたエゾリス舎と合わせて北海道産ほ乳類の展示が充実します。エゾモモンガも展示しているのですが完全夜行性なので日中はほぼ姿が見れません…次の課題ですね。さらにチンパンジー館とサル舎のリフォームも行います。

 そしてエゾヒグマ館の設計です。今年はヒグマ出没に関するニュースが続いていますが、知床はヒトとヒグマの関係があらゆる意味で凝縮されている場所です。北海道の自然を象徴する素晴らしいヒグマとヒトの生活圏に出没して駆除されるヒグマがいます。今年は例年にもまして知床に通うことになると思います。日本で無二のエゾヒグマ館を目指します。

旭山動物園 園長 坂東 元

【実習生がやってきた】

 いま動物園では、獣医の学生実習が行われています。

 大学の夏休みを利用するため例年8から9月に行っています。今年は1名の参加者が14日間の実習を行います。

 動物園の獣医師が日頃どんなことをやっているのか、実習を通して学んでもらえればと思います。

 また、この実習は学生のためだけではなく、私自身も日頃の診療を振り返る貴重な機会になっています。

 思い返せば私も大学の6年生の時に、動物園実習に行ったことがありました。毎日が刺激的で、現場の獣医さんスゲーって感じました。まさか、その逆の立場に自分がなるとは、、、人生何があるか分からないものですね。

 まずは楽しく、ケガなく、たくさんのことを吸収してもらえればと思います。

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麻酔をかけたアムールトラの聴診

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アムールトラから採血

(獣医師・きりん舎担当:佐藤 伸高)

「動物園だより」&「どうぶつえんみにだより」の最新号を発行しました  
  

フラミンゴ   
  (フラミンゴの寝姿は傘みたいですね)

先日、夕方「フラミンゴ舎」に行ってみたら、フラミンゴが全員寝ていました。
みんな片足で立って、頭を羽にうずめて寝ていました。

とても不思議な光景ですが、フラミンゴたちにはこれが当たり前、
普通の行動というのですから驚きです。

 ※春にリニューアルオープンした「フラミンゴ舎」は、冬期には観られなくなりますので、

  年内にフラミンゴを観察できるのは、あと2か月となります。

さて、先日、新しい「動物園だより」と「どうぶつえんみにだより」を発行しました。

「動物園だより」では、「夏が終わり、そろそろ秋・冬モード」ということで、
春にオープンした「エゾタヌキ放飼場」の現状や、キングペンギンのヒナ、
クマタカの巣立ちなどを紹介しています。

「みにだより」では、ペットとして、家畜としても人間に役立っている「モルモット」を紹介しています。
ぜひ、動物観察の参考にしてみてくださいね。

投稿者:動物図書館 北川裕美子

旭山動物園だより261号

内容: 夏が終わり、そろそろ秋・冬モード

動物園だより261

「旭山動物園だより」最新号はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)

 あさひやまどうぶつえんみにだより94号

内容:「モルモット」

 

みにだより94

「あさひやどうぶつえんみにだより」最新号ははこちらからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)



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9月14日(土曜日)の11:00から
動物図書館で絵本の読み聞かせがあります

なしくり
  (梨の実)               (栗の木)

ななかまどススキ
  (ナナカマド)              (ススキ)

9月に入りました。
梨も実りましたし、栗も緑色のイガをつけてなっています。
ススキの穂も開き始めましたし、ナナカマドも色づきはじめました。
ドングリも転がっています。秋ですね。

園内では、まだ夏毛の動物もいますが、
6月に生まれたカモやニワトリやクマタカは、大人と同じぐらいに成長しましたよ!

クマタカのヒナ
 (クマタカのヒナの虹彩は灰色です)

さて、動物図書館から絵本の読み聞かせのお知らせです。
9月の絵本の読み聞かせは、9月14日(土曜日)の11:00からです。

 

今回は、北海道の湿原で行われた動物たちの裁判のお話、

「どうぶつさいばん タンチョウは悪代官か?」を読みます。

長年、北海道で野生動物の獣医をしてきた竹田津 実さんと、

元旭山動物園の飼育係で現在絵本作家として活躍しているあべ弘士さんが、

タッグを組んだ絵本になっています。

タンチョウをはじめ、タンチョウに食べられる魚・ヤチウグイ、ワタリガラスやヒグマ、
キタサンショウウオなど、北海道の動物がたくさん出てきますよ!
 9月に読む本1冊

 (9月に読む本は1冊です ※少し長めのお話です)

また、絵本の読み聞かせのあとには、飼育スタッフによる「絵本に出てきた動物の解説」があります。
飼育スタッフならではの、詳しく、興味がわく解説を聞くことができますよ。お楽しみに。


※動物図書館では、絵本の読み聞かせのスタンプカードを用意しています。
絵本の読み聞かせに参加していただくとスタンプを押すことができ、
5個で努力賞、夏期・冬期すべて(10回)参加していただいた方には皆勤賞として、
プレゼントをお渡ししています。

投稿者 動物図書館 北川裕美子

年老いたサル

 今年の四月からサル山を担当している高橋です。

 実は以前にもサル山を担当していたことがありまして、ここの担当になるのは17~8年振りです。


 以前と大きく変わった点と言えば、サルとイノシシの共生展示ですが、今回はその話では無く、自分が今ひいき目に観ている1頭のサルのことです。

 そのサルは自分が初めて担当したときから目立っていた個体で、名前は「シロザル」。

 白い毛並みは優雅に映え、メスの中では飛び抜けて気合いの入った個体でしたので、体の大きなオスに対しても飛びかかっていくほどでした。サルのエリートってこんな感じなんだろうなと思った個体でした。


 その個体が今でもサル山にいます。もう御年31歳。サルの平均寿命は野生化で25歳くらい、飼育下では30歳くらいです。数年前には体に麻痺が残るような大病もして、少しの段差すら上るのが辛そうなときもありました。今は少し良くなりましたが、それでも俊敏さは他のサルたちの半分以下です。餌を採るのも遅いです。ですが、他の大人のサルたちはシロザルの目の前の餌を採ることはあまりしません。なぜなら以前のシロザルの強さを覚えているからです。ただ、2~3歳の子ザル達は平気でシロザルの背中にに飛び乗っていきます。シロザルも一応は怒るのですが動きが遅すぎて子ザルに遊ばれている感じに見えてしまいます。それが可笑しくも哀しく思えるのです。


 これから秋になり、冬がやってきます。サルたちにとって厳しい季節となるため、秋のうちにいっぱい食べて体に栄養を蓄える時期なのですが、シロザルは高齢のためか、なかなか体重が増えません。どうにか今期の冬も乗り越えてほしいという想いから、シロザルにだけ手渡しで、バナナなどの消化が良く、カロリーの高い物を与えています。


 久々にサル山を担当し、思い出の強い個体に会えた気がします。これからどれだけの年月、シロザルの姿を観られるのか判りませんが、健やかに過ごせるよう努力したいと思います。

シロザル

さる山・タンチョウ担当:高橋伸広