旭山にゅーす・ぶろぐ

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2018年9月のすべての記事

「おりがみえほん」の最新作ができあがりました!

作り方と台紙

園内の木も葉も色づき始め、本格的な秋がやってきましたね。

さて、そんな秋ですが、動物図書館で年に数回発行している、「おりがみえほん」の最新作であり、
記念すべき30作目ができあがりました。

今回は「ととりの村2018 カモのおやこへん」です。
カモの親子
今年の春、「ととりの村」がリニューアルオープンしました。
そんな「ととりの村」の様子と、「ととりの村」にいる4種類のカモの仲間を紹介しています。

動物図書館にお立ち寄りの際には、ぜひ、作ってみてくださいね!

(「おりがみえほん」づくりは、一人1日1冊となっておりますのでご了承ください)


※おりがみえほん

折り方を見ながら、動物の顔などを折り紙で折り、動物図書館オリジナルの台紙に貼ります。
色鉛筆で目や口を描いたり、色を塗れば、あなただけの「おりがみえほん」の完成です。
台紙は、動物の特徴や生態などがわかるようになっています! ※2011年に発行スタート

投稿者/動物図書館 北川裕美子


  【羽毛の手入れ】

 タンチョウは日本で最大級の鳥です。羽を広げると2メートル40センチにもなります。

 鳥類の最大の特徴は羽毛があることです。羽毛は鳥類以外の動物にはありません。羽毛の機能はおもに飛翔と保温です。この大事な羽毛を維持するため手入れや羽毛の抜け換わる換羽をします。

 タンチョウも羽毛を維持するため手入れを欠かせません。結構長い時間、くちばしを使って羽繕いを行います。

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 羽づくろいをするタンチョウ

 また、プールで水浴びをします。適度に羽毛を湿らせて羽をバタつかせ洗い流し、羽を広げて走り出します。プールの水を交換したときなどきれいな水の中で行い、気持ちよさそうな様子です。羽毛の手入れすることは鳥類にとって大切な行動なのです。

 自然の恵みの中で生活できることに気がつかせてくれるそんな感じがします。

 タンチョウ水浴びの様子を公式ツイッターにアップしましたのでご覧ください。コチラ↓

twitter.com/asahiyamazoo1/status/1044146183218716672(新しいウインドウが開きます)

(カバ・タンチョウ担当:高井正彦)

「旭山動物園だより」&「あさひやまどうぶつえんみにだより」最新号を発行しました!

  「旭山動物園だより」と「あさひやまどうぶつえん みに だより」最新号を発行しました!

 くりのき

  (栗の木にも実がつき始めています)

ススキに穂がはえてきたり、栗の木に実がつき始めたり、植物はもう秋の様相。

動物たちも、もうそろそろ冬への準備を始める頃ですね。

 さて先日、新しい「動物園だより」と「どうぶつえんみにだより」を発行しました。

「動物園だより」では、今年の春から初夏にかけて生まれたヒナたちの現在の様子を特集しています。
だいぶ大きくなりましたが、まだヒナっぽさが残っているので、ぜひ観察しにきてくださいね。

「どうぶつえんみにだより」では、7月に来園した「マヌルネコ」を紹介しています。
見た目は確かにネコなのですが、飼いネコと比べてみると、違うところが多いですよ。
ぜひ、マヌルネコ観察の参考にしてみてくださいね。


        投稿者:動物図書館 北川裕美子

旭山動物園だより253号

内容: ヒナたちは親離れの時期をむかえます

 だより253

「旭山動物園だより」はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)

 あさひやまどうぶつえんみにだより86号

内容:マヌルネコ

   ミニ86

「あさひやどうぶつえんみにだより」はこちらのページからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)

「旭山動物園だより」「あさひやどうぶつえんみにだより」のバックナンバーはこちら(「資料・統計」のページへ)

ゲンちゃん日記・平成30年9月「特異な生き物、マヌルネコ」 

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 (写真:マヌルネコ「グルーシャ」)

   お盆も過ぎ、すっかり秋の気配です。それにしても今年のお盆に重なる夜の動物園期間中は「ここまで降るか!」というくらい雨にたたられました。特に15日16日は最悪でした。この期間に向けて多くの準備を重ねて、せっかくだから多くの方に感動を届けたいと張り切っていたのですが、天気だけはどうしようもありません。
 さてこの夏新たにマヌルネコとライオンが来園しました。マヌルネコはウンピョウが死亡し施設が空いたことに伴う来園でした。マヌルネコは皆さんおなじみの飼い猫と同じくらい小型のネコですが、寒い環境に適応したネコで特に冬毛はさらにモフモフになるようです。それにしても体型や動きを観察していると飼い猫を含め小型のネコとは多くの微妙な違いがあります。でもそれがすべてヒトが可愛らしいと感じること線に触れています。いわゆるブサカワですね。
 まずは耳と目の位置。耳は極端に頭の両脇に有って、耳のラインと頭のモフモフとが水平につながって見えます。さらに目の位置がおでこ寄りの位置にあります。棚の上から身を潜め目より上だけを出してこちらを見下ろしていることがあるのですが、あの水平なラインが、生きものとしての存在の気配を消しているように感じます。アッあそこにいる!という丸みがないのです。水平基調の岩だなにいたら見つけることは難しそうです。そして目から上の面積が少ない…。本来の獲物はナキウサギなどの小型のほ乳類なのですが背丈のある草の少ない岩肌の露出した生息環境が目に浮かんできます。
 次に瞳孔(黒目)が丸いこと。これも何となく違和感を覚えた点です。小型のネコの仲間は瞳孔が収縮すると瞳孔が縦状のいわゆる猫目になります。黒目が丸いネコ。耳の位置や丸い黒目からギズモっぽい印象を受けました。これも草藪に身を潜めて縦の隙間から覗いて獲物を襲う一般的な小型ネコとは異なる環境での生活をイメージさせます。
 さらに短い手足と鼻筋の短い平面的な顔がヒトが可愛いと感じる法則にはまっています。
 すべてが相まって、地面に伏せている姿はやはり生きものを感じさせず、枯れ草の茂みみたいに見えます。
 僕も始めて本物を見たのですが、これは何とも特異な生きものですね。
 ただ来園してからマヌルネコに関しての問い合わせが多く、ネコ好きの方には人気のある種なようです。園内で「ネコはどこですか?」と聞かれ「こども牧場に天売島の馴化ネコいますよ」と答えたら「違う、こないだ来ネコは!」、ネコじゃないけど…と思いながら「マヌルネコはあっちです」。
 おっとライオンのこと書けませんでした。また来月にでも。

 旭山動物園 園長 坂東 元

自然体感!あらうんど大雪

あらうんど大雪MAP 北海道が持つ魅力の原点は「自然」。大雪山周辺地域には自然の魅力を生かした活動を展開する団体が多いです。その団体の活動は「点」であることが多く、利用者の体験も「点」の連続になりがちです。

 その「点」での体験を「線」に、さらに「面」にすることができれば、より体験的で学びが多く、より豊かな感動を生むのではないかと考え、2018年より「自然体感!あらうんど大雪」を開始しました。

 大雪山周辺の自然体験団体・環境教育団体などが連携して、魅力的な体験や豊かな感動を提供するための活動です。自然はみんな繋がっています。連続して多くの団体の活動を体験してもらえれば、さまざまな自然環境を体で感じることができ、多くの学びや感動があることでしょう。

 大雪山地域を旅行する予定の方々は、ぜひご利用ください。

天売島MAP 知床MAP

青草から乾草になりました!

 だんだん気温も下がってきて、季節もあきに近づいてきましたね。
 こども牧場では、動物に与える草が青草から乾草に変わりました。
 動物にとっては乾草よりも青草の方がおいしいみたいで、急に青草がなくなると「乾草はいらない」と草を食べなくなってしまう動物もいるので、乾草と青草を混ぜて徐々に青草の量を減らしていきます。
 最初は全然乾草を食べてくれないのですが、今ではムシャムシャと乾草を食べてくれています。冬に備えてたっぷり栄養を!

ヤギ

乾草を食べるヤギ

こども牧場担当:増谷拓哉

【どうぶつたちは元気です!】


 この度の地震で被災された皆様、特に厚真町をはじめ被害の大きかった道南方面にお住いの皆様に心よりお見舞い申し上げます。


 旭山動物園では、結果的に動物にも施設にもほとんど被害はありませんでした。
 ただ、9月6日早朝から7日早朝までの約24時間は停電し、6日は臨時閉園となりました。
 どうしても電源が必要な機器はエンジン発電機に繋いでしのぎました。餌を保管する大型冷凍庫の電源は切れたままでしたが、なんとか24時間は持ってくれました。
 混乱する職員たちをよそに、動物たちは来園者の居ない動物園でのんびり過ごしているように見えました。
 勤務後に帰宅しても自宅は真っ暗、懐中電灯で一夜を過ごしました。
 街灯も信号も消えた夜、星空だけはとても綺麗でした。

 結果的には約一日の停電でしたが、当初は「一週間続く可能性も」という報道もあり、不安な夜を過ごしました。
 自分を含めた現代人がいかに電気に依存しているかを思い知らされました。
 動物園は7日から開園していますが、照明の使用を減らしたり、節電での営業となっています。


 今もインフラが復旧せず不安な日々を過ごされている方の中には、動物園が営業再開していることに複雑な思いを抱く方もおられるかもしれません。
 言い訳になるかもしれませんが、せっかくの北海道旅行中に停電に巻き込まれた旅行者の方々に、7日から開園することで動物園を楽しんでいただくことができました。
 動物園は日々の生活に絶対必要な施設ではないかもしれません。でも今大事なことは、動物園の社会的役割を果たすことなのではないでしょうか。
 動物の魅力、北海道の魅力を発信することで、北海道のみなさんに元気を伝えられたら嬉しく思います。

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 12日は秋晴れ、鮮やかな飛行機雲が見えました。
 秋の旭山動物園、みなさんぜひお越しください!


(もうじゅう館担当:大西 敏文)

【コノハズク巣立ちしています!】

 皆さんこんにちは。

 9月に入りすっかり秋めいてきて、もう冬が近いと考えると悲しくなるミカンの国出身、フクロウお世話係です。

 さて、そんな時期ではございますが、コノハズクが巣立ちしました。

 今年のコノハズク、実は有精卵がたくさんありましたが、残念ながら孵化までいたらず、今年はだめかなと思っていたところ、最後に温めていた卵から8/16に1羽、8/23にもう1羽孵化を確認し、その後順調に成長、それぞれ8/30と9/5に巣立ちしました。

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<ヒナ2羽>

 2羽の孵化日に差があるため現在でも写真のように大きさに違いがでており、先に巣立ちした方は既に羽角も分かるようになってきています。彼らの成長は早いので、今のほわほわした姿はすぐに見られなくなってしまいます。今しかみられないほっこりした彼らの姿を観察しに来てくださいね。

 ヒナ2羽の動画もアップしましたのでご覧ください!コチラ↓

コノハズクのヒナの動き www.youtube.com/watch(新しいウインドウが開きます)


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<換羽中のオオコノハズク>


 ついでに、親たちやオオコノハズクは渡りのための衣替え(換羽)でみすぼらしい姿になっています。こちらはこの時期の風物詩なので、フクロウたちで秋を感じたい方、是非是非見に来てください。

 では、またね~。

(副園長・獣医師・フクロウ担当:池谷 優子)

【クマタカの雛の巣立ち】

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<手前が雛、奥が親。>

 以前、こちらのブログでもお伝えしていましたが、5月22日に北海道産動物舎で孵化したクマタカの雛が無事に巣立っています。

 旧猛禽舎(現在のクジャク舎)では自然繁殖に成功していましたが、現在飼育している北海道産動物舎に移動してからはなかなかうまくいかず、4年ぶりの自然繁殖となります。

 途中、巣立ちにはまだ早い時期に巣から落下するというハプニングもありましたが、それを乗り越え無事に巣立ちを迎えてくれて感慨もひとしおです。現在はまだ北海道産動物舎で親と一緒に展示していますので幼鳥特有のブルーグレーの美しい虹彩を是非観察していただけたらと思います。

(ホッキョクグマ・ワシタカ担当 大内 章広

コノハズクが1羽巣立ちしました

コノハズクヒナ
巣立ちしたコノハズクのヒナ

 北海道産動物舎で過ごしているコノハズクが巣立ちをしました。

2018年8月16日にふ化した個体で、8月30日に1羽が巣立ちしました。

 2016年に繁殖した個体は、8月5日に巣立ちしていますので、ほぼ一ヶ月近く遅い巣立ちでした。

 ホワホワとした羽が特徴ですので、ぜひ探してみてください。