「旭山動物園だより」&「どうぶつえんみにだより」の最新号を発行しました!
6月6日、いつも観察している西門のトイレ横の「ズミ」の木で
エゾシロチョウの羽化を確認しました。今年は、6月に入ってから雨が続き、気温も低かったのですが、
6月6日、晴れの日にようやく羽化が確認できました(昨年は6月2日)。
そして約10日後の6月17日、羽化した場所と同じ「ズミ」の葉に産み付けられた
卵を見つけることができました。次の世代の始まりです!
チョウ情報を一つ!
エゾシロチョウに似た
翅(はね)が白くて翅脈(しみゃく)が黒いチョウを3種類を調べてみました。
エゾシロチョウ…幼虫で越冬、食草はバラ科
エゾスジグロシロチョウ…サナギで越冬、食草はアブラナ科
ヒメウスバシロチョウ…卵で越冬、食草はケシ科
3種とも見た目は似ているのに、みんなそれぞれ越冬形態もちがえば、
食草(幼虫が食べる植物)もちがいます。
しかも、ヒメウスバシロチョウは「シロチョウ」の仲間ではなく
「アゲハチョウ」の仲間に分類されています。
似ているチョウでも、いろんな違い、
いろんな生き方があるんだなぁと、とても勉強になりました。
気になる生きものがいたら、ぜひ図書館に調べにきてみてくださいね。
さて、先日、旭山動物園だより・みにだよりの最新号を発行しました。
「旭山動物園だより」は、一年で一番過ごしやすい「初夏」の動物たちのすごし方を紹介しています。
繁殖期をむかえたインドクジャクのオスの飾り羽の様子や、トナカイやエゾシカの今の様子など、
生きものも季節によって過ごし方が違うことがわかりますよ。
「あさひやまどうぶつえんみにだより」では、
園内で観察できる野生の生きもの「エゾシロチョウ」の一生を紹介しています。
ぜひ園内散策の参考にしてみてくださいね。
投稿者:動物図書館 北川裕美子
旭山動物園だより290号
内容:一年で一番すごしやすい「初夏」。どう過ごしていますか?
「旭山動物園だより」はこちらからダウンロードできます(新しいウインドウが開きます)
あさひやまどうぶつえんみにだより123号
内容:エゾシロチョウ
「あさひやどうぶつえんみにだより」はこちらのページからダウンロードできます。(新しいウインドウが開きます)