ゲンちゃん日記・令和5年9月「残暑が続く中 秋の音色が聞こえてきます」
お盆期間中に開催した「夜の動物園」は、とても多くの人のにぎわいと共に無事に終わりました。そろそろ秋の足音が・・・と思いきや、その気配もなく高温多湿な状態が続いています。テレビで異常気象がニューノーマルになると言っていましたが、そのとおりなのかもしれません。
近年では毎年アブラゼミやツクツクボウシ、ミンミンゼミの鳴き声も聞こえてくるようになりました。夜の動物園期間中、「あれっ?聞いたことのない虫の声が・・・」と気になっていたところ、後日、夜に飼育事務所内に、やたらと跳ぶコオロギを見つけました。エゾエンマコオロギよりも二回りほど小さなメスのコオロギを捕まえました。おそらく本州以南に生息するタンボコオロギではないかと思うのですが、標本にして同定(生物の分類上の所属・種名などを決定すること)をお願いしようと考えています。
さて、この日記が更新された週末くらいになるでしょうか。9月17日・18日には、「あにまる・ハッピーマーケット」を開催します。北海道で野生動物や自然環境の保全に関わっている団体が、オリジナルグッズの販売を行います。商品を手にすることをきっかけに、直接お話をしていただき、参加団体の活動や北海道の自然に興味や関心を持つ人の輪を広げることが大きな目的です。各団体の方の講演会なども行いますので、ぜひご参加いただければと思います。日本動物園水族館協会に加盟する道内の8園館でも「北海道産いきもの保全プロジェクト」としてコーナーを作る予定ですので、楽しみにしていてください。
令和5年9月13日
旭山動物園 園長 坂東 元