ゲンちゃん日記・令和5年1月「当たり前にすることの難しさ」

最終更新日 2023年1月10日

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ゲンちゃん日記・令和5年1月「当たり前にすることの難しさ」

ライオン

ライオン親子の当たり前の姿に

来園者の多くが引き込まれます

おかしな言い方ですが、新しい年を前向きに迎えることができました。
皆さんはどんな初夢を見ましたか?って実はこの手紙を書いているのはまだ12月です。行く年来る年インスタライブなんてどうだろうなんて話をしています。
ここからは新年になった気分で。今年は海外での活動も含め、再始動ができる状況になってきました。できる限りのことをフルにやる年にしたいですね。この3年間カメのように粘り強くゆっくりと歩んで来ました。この歩みを継続しながらも、ウサギのように力強く跳躍もできる年にしたいなと強く思います。
去る12月は日中の気温が上がる日が多く、ツルツル路面の日が続きました。予想以上に海外からの観光客も多く、あちこちで転倒する人が見られました。滑り止めの砂利をまいてもまいてもすぐに湿った雪が積もり、多くの方がすり足で歩くのであっという間にツルツル路面になってしまいます。もう少し最高気温が下がってくれたらと天気予報とにらめっこの日が続きました。
ホッキョクグマ、ライオンの子たちも順調に成長しています。それにしてもライオンの子に関してはとても関心が高く連日多くの方がもうじゅう館に集まっています。先代のライラとレイラも四つ子が2回など何回も繁殖していたのですが今回のようには注目はされていなかったと思います。SNS、テレビでの特集での周知もあるのでしょうが、無条件に引き込まれてしまう親子の当たり前の姿の効果なのかなと思います。コロナ禍で動物園の動物たちに対しての見方が変わってきていると感じます。今までの当たり前を、今当たり前にすることの難しさ、そんな気持ちを投影しているのかもしれませんね。
今年はうさぎ年、脱兎のごとく過ぎてしまわないように充実した年だったねと言える年にしたいと思います!
 

                                  令和5年1月10

                                  旭山動物園 園長 坂東 元