ゲンちゃん日記・令和3年3月「大きな収穫となったSNSを使った試み」

最終更新日 2021年3月15日

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ゲンちゃん日記・令和3年3月「大きな収穫となったSNSを使った試み」

ライブ配信

(ライブ配信の様子)

  雪あかりの動物園が、無事に終わりました。3日間という短い期間でしたが、夜間は比較的多くの市民が来園されました。小さい子供連れや若い方が多く、子供たちが雪の中を転がり回り、はしゃいでいる姿が印象的でした。もぐも
ぐタイムなどは実施できませんでしたが、静かな動物園の雰囲気はとても良かったと思います。
 新型コロナウイルス感染症は人類の問題ですから、飼育動物たちは、いつもどおり過ごせるようにと配慮してきました。冬期のキングペンギンの散歩は、時間の告知などを一切せずに実施していました。春の繁殖シーズンに向けた、健康な体づくりのために実施しているからです。ところが、市内で衰弱死したオジロワシから高病原性鳥インフルエンザが確認されました。回収地点から10キロメートル圏内は野鳥監視重点区域に指定され、旭山動物園も圏内に入りました。環境省の指針や、旭山動物園の高病原性鳥インフルエンザマニュアルに基づき、野鳥監視重点区域の指定解除まではペンギンの散歩を中止としました。新型コロナに続いて鳥インフルエンザ。絶望感にさいなまれましたが、そこはぐっとこらえ、飼育動物にも来園者にも最善の環境を整えて毎日を過ごし、明日を迎えられるように頑張らねばと心掛けています。
 今年度の大きな収穫は、SNSを利用して実施したライブ配信やイベント、会議、講義などの効果や反響の大きさでした。もちろんコロナ禍の影響による効果は大きいのですが、オンラインだからこそ実現できることや情報共有の方法は、まだまだ無限の可能性を持っていると思いました。今後の動物園での取組みにとって大きな柱になる、そんな感触を得ました。
 さて、夏期開園に向けて準備を開始します!

令和3年3月15日 

旭山動物園 園長 坂東 元