ゲンちゃん日記・令和元年10月「進化し続けるために、入園料を改定」

最終更新日 2019年10月23日

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ゲンちゃん日記・令和元年10月「進化し続けるために、入園料を改定」

ユキヒョウ

(写真:ユキヒョウ)

 キングペンギン、ユキヒョウの子の成長も順調です。それにしてもユキヒョウの子のブルーの虹彩といい目鼻立ちといい、私たち人の感覚からすると絵に描いたような可愛らしいぬいぐるみそのものです。この手紙が届く頃にはそろそろお披露目の時期を迎えていることでしょう。

 冬に向かっては小規模な工事が続くのですが、第一弾として長年悩まされてきたさる舎、てながざる舎のすがもり、雨漏り対策の屋根改修工事は終わりました。北方系の動物たちも冬に向かって衣替えが始まっています。気づけばエゾシカの鹿の子模様は消え灰色がかった冬毛になっています。夏期閉園、冬期開園と続きますがあっという間に冬が来るのでしょう。

 さて、来年度からの話になりますが入園料金の改定をさせていただくことになりました。

 これからも身近にある「我が町」の動物園として、そして少しふるさと自慢が出来る動物園として市民の方に愛し続けてもらうため。さらにもう一つの顔「観光」で訪れる道内外、海外の方に常に新たな気づきや感動を感じてもらうために、市の財政に過度の負担をかけずに持続的に進化し続けるためとの決意に基づく料金の改定となります。 持続可能な「我が町の旭山」と「観光の旭山」の顔の両立を目指します。

 そしてさらに大きな目標を掲げていきたいと考えています。それは環境や生物の保全への貢献です。旭山動物園は開園52年を迎えましたが、その間に驚くほど急速に自然環境や人と野生動物の関係は変わり続けています。残念ながらいい方向ではありません。そんな中、世界中の動物園も変化し続けています。特に発展途上国として先進国からゴミなどのツケを押しつけられてきたアジア圏の人の意識も急速に変わり始めています。最近は園内の売店でお土産を買った際にプラのレジ袋はいらない!と断る来園者が増えましたがそのほとんどが中国を中心とした海外客です。話はそれましたがアジア圏の動物園も動物園が主体となり絶滅が危ぶまれる地元の動物の保全活動などに主体的に関わりを持っています。更には来園者への教育活動にも力を入れています。

 日本は残念ながら環境意識後進国になりつつあります。行動展示やペンギンの散歩など表面的な旭山動物園の評価だけでは動物園の真の評価にはならない時代になるはずです。そんな危機感から旭山動物園ではボルネオでのゾウのレスキューセンターの建設など具体的な活動を行っていますがまだまだです。

 いまより世界に向けて胸を張れる動物園を具体化していきますので、ご理解とさらなるご支援をお願いいたします。 

旭山動物園 園長 坂東 元