ゲンちゃん日記・平成28年8月「秋に向けて輝きを増す、新しい命」

最終更新日 2016年8月22日

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ゲンちゃん日記・平成28年8月「秋に向けて輝きを増す、新しい命」

 モンロー親子 

 日差しは強いのですが7月半ばにして最高気温が30度に達していない、夏!にならない日が続いています。日が落ちるとサッと涼しくなり、Tシャツ短パンでは寒いくらいです。

 アムールトラ、ユキヒョウの子は日ごとに成長著しく、トラの子は先日2回目のワクチン接種を行うために捕獲したのですが、もう「トラ」になっていました。体重は14キロですが、うなり声や身構える姿勢はあどけない可愛らしい仕草と言うよりは、肉食獣のそれでした。

 ただ首根っこを押さえ込み持ち上げると、手足を縮め、きょとんとした目になり全くの無抵抗状態になります。母親にくわえられ運ばれる時のポーズです。まだまだ子供の一面が垣間見えます。
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 7月11日にはシロテテナガザルの仔が生まれました。2歳年上の「こだま」の弟の誕生です。

 しばらくは弟の育児に専念です。前の日まで母親に抱かれて放飼場に出ていた「こだま」ですが、弟が生まれた日から、何事も自分でしなければいけません。なかなか厳しい教育ですね。

 それにしてもテナガザルの赤ん坊は可愛らしいのですが、どこか宇宙人的です。ぜひその目で確かめてみてください。

 そうそう旭山のシロテテナガザルは父親が黒色タイプで母親が黄土色タイプです。「こだま」も弟も黄土色タイプです。オスが黒、メスが黄土色と決まっているわけではありません。

 さて次の子はどっちタイプになるのでしょうか?

 ちなみにシンリンオオカミの毛色も黒、白、灰色系とさまざまですが、亜種が違うとか雌雄で違うとか言うことではありません。


  繁殖と言えば密かに楽しみなのが北海道産の鳥類です。オオワシ、クマタカと孵化し順調に育っていたのですがオオワシのヒナは巣立ち前に巣から落ち骨折(現在治療入院中)、クマタカのヒナは2年連続で、巣から離れた場所で死亡しているのを発見、2回とも体の一部が食害に合っていした。この件についての推察はまたの機会に譲るとして、ニューナイスズメ、チゴハヤブサ、コノハズク…期待は膨らみます。

 秋になれば、このまま順調に育てばレッサーパンダの双子が放飼場デビューになります。
 実りの秋を迎える頃、旭山動物園の命も輝きを増していることと思います。
  しっかりと夏を乗り切らなければいけませんね。