平成19年5月 「ドラマ再び」

最終更新日 2007年5月16日

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昨年放送されたドラマの続編となる「奇跡の動物園2007」が放送されます。
僕にとってもここ3~4年は激動の時代で、
平成16年のあざらし館がオープンしてからはとまどうことの連続です。

それまでは僕たちの「思い」をとおして
来園者とともに未来に向かって歩んでいる実感をもっていました。
たくさんの歯車がしっかりとかみ合っていました。
月間の入園者数が日本一になってから
「旭山動物園」が一人歩きを始めました。
変な言い方だけど
自分たちの手の届かないところに行ってしまったような、
自分たちの思いとはかけ離れたところに行ってしまったような、
大きな波にさらわれたような、
漠然とした不安が常にどこかにありました。

たとえほんの小さな歯車が
一つうまくかみ合わなくなっても全体が影響を受けます。
新たな歯車を加えようとしても全体のバランスに影響が出ます。
今はたくさんの歯車を修理したり再構成したりして、
未来に向かっていけるパワーを、旭山らしさを自分たちがしっかりと実感し、
確認しながら、新たな旭山を創る時期なのかもしれません。

ドラマでは俳優さんも前回と同じ方が同じ役をされていて、
さらに新たな俳優さんも加わり
内容に厚みが出たように思いました(まだ見てないけど…)。
僕的に一番びっくりしたのは戸田恵梨香さんが一年前よりも、
さらに 立派な女優さんになっていたことです。

最初に旭山動物園に来られたとき
ペンギンの散歩を一緒にしたりしたのですが、
まだあどけなさがあって、どちらかというと「よく来たね、しっかり頑張ってね!」
だったのですが、今回のロケでは近寄りがたい雰囲気を感じました。

変わったのではなくて、
確実に戸田恵梨香さんとして存在が大きくなったと感じたのです。
そのときふと、旭山動物園も同じなのかな、と感じました。
ちょっと寂しい気もしますが、軸をぶらすこと無く成長した結果なのだから
すばらしいことなのでしょう。

今は未来のために、そう信じて今年も頑張りたいと思います。

ドラマ再び画

マルミミゾウのナナ(ゲンちゃん画伯)