ゲンちゃん日記・令和3年2月「安心して見守れる母親の結」

最終更新日 2021年2月15日

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ゲンちゃん日記・令和3年2月「安心して見守れる母親の結」

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(きれいな顔立ちをした、結の子)

 早くも1月中旬です。相変わらず霧の中で過ごしているような日々で、時間だけが過ぎていきます。今は平穏に冬期開園を続けることに専念します。来園者数は、直近では対前年比約85%減が続いていますが、最近は、近郊に住む子供
連れの方が目立つようになりました。子供たちの笑顔に、ほっとさせられます。それにしてもスタッフの感覚が現在の状況に急速に慣れてきており、土日に1日700人くらい入園者がいると「今日は結構たくさん来ていたね!」となります。色々と考えなければならないことが山積みですが、今はこれでいいのだと納得するようにしています。
 さて、報告が遅くなりましたが、昨年の暮れにアミメキリンが誕生しました。母親の結にとっては、2度目の出産です。3年前の初産の時も落ち着いていましたが、2回目も安心して見守れる母親ぶりです。子も順調に成長しています。春までは室内での飼育になりますが、小走りできるくらい広さのある寝室で元気に過ごしています。父親のゲンキが屋外放飼場に出ていくと、結も外に出たいそぶりを見せていて、初産の時と比べるとリラックスした様子です。子は雄で、出生時に寝ていた角はきれいに立ち、鼻筋の通ったきれいな顔立ちです。親ばかなのは承知ですが、どんな子が生まれても旭山の個体が一番器量よしに見えてしまいますね。
 昨年は、1月のカバ誕生に始まり、12月のアミメキリン誕生で暮れ、とても充実した1年でした。昨年生まれた子たちの成長を見守ることも、今年の楽しみになりそうです。 
 この手紙が届く頃には、雪あかりの動物園が終わっているはず。無事に開催できたでしょうか?そんなことを思いながら、来年度の予算資料とにらめっこしつつ、この手紙を書いています。

令和3年2月15日 

旭山動物園 園長 坂東 元