旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2021年12月のしいくにゅーすの記事

チンパンジーの「キーボ」の訃報

 12月26日の朝、チンパンジーの「キーボ(オス)」が死亡しました。53歳でした。

 数年前から筋肉も落ち、行動も緩慢になるなど、老化は進行していました。
 ここ数日、急速に衰弱が進行したため、寝室での隔離飼育としていました。隣の寝室で群れのメンバーが見守る中、26日朝、死亡していました。

 解剖の結果、内臓等に異常は認められず、老衰と診断しました。

 「キーボ」は、1968年8月30日多摩動物公園生まれで、1975年2月10日におびひろ動物園から来園しました。ここ数年は、群れの中でもひっそりと暮らしていましたが、他のチンパンジーからは慕われている存在でした。これまでに10頭の子孫を残しました。

夏のキーボ
今年の夏の「キーボ」の様子
昨日のキーボ
昨日(12/25)の「キーボ」

ホッキョクグマの産室の様子が見られるようになりました

モニター
設置したモニターです

 12月10日に出産したホッキョクグマの「ピリカ」の産室での様子が見られるようになりました。
 ほっきょくぐま館の入口横付近にモニターを設置し、産室のライブ映像を見ることができます。
 子どもが見られるかはタイミング次第ですが、音声も今回は聞くことができますので、鳴き声も聞くことができるかもしれません。
 「ピリカ」の子育ての様子を、みなさんと一緒に温かく見守っていきたいと思います。ぜひ、ほっきょくぐま館へ足を運んでいただければと思います。

ホッキョクグマが出産しました

ピリカ産室
寝室で子育てをしている「ピリカ」

 12月10日にホッキョクグマの「ピリカ」が3頭出産しました。13日までに2頭が死亡しましたが、1頭が順調に育っています。まだまだ余談を許さない状況ですが、旭山動物園でホッキョクグマの子どもが無事に育つのは40年ぶりとなります。
 先日しいくにゅーすでお伝えしましたが、「ピリカ」の様子は、寝室にカメラを設置していることから、モニターでの観察を続けています。授乳も確認することができ、今のところは順調に育っている様子がうかがえます。
 今後、寝室の様子をライブ映像で見ることができるようにモニターを設置する予定ですので、それまでの間お待ちください。

ホッキョクグマの展示について

ホクト
ホクト(オス)

 2021年2月~3月にかけて、「ホクト(オス)」と「ピリカ(メス)」の交尾行動が確認されました。「ピリカ」が妊娠していると仮定すると、11月下旬から出産の可能性があるため現在展示を中止しています。寝室での様子はビデオカメラを設置し、モニターで毎日観察をしています。

 このことから、しばらくの間、陸側(もうじゅう館側)には「ホクト」、プール側には「ルル(メス)」と「サツキ(メス)」の展示となります。また、3頭は寝室への収容はしていないため、放飼場が汚れていますが、ご了承ください。