旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2021年2月のしいくにゅーすの記事

イボイノシシの「ドゥニア」の訃報について

ドゥニア
死亡した「ドゥニア」

 2月23日夕方、イボイノシシの「ドゥニア(オス、6歳)」が死亡しました。


 2月16日の朝から体調を崩し、治療を続けていましたが、23日にはエサも食べることができなく、自力での移動もできず、23日の夕方に死亡しました。


 解剖の結果、心不全と診断していますが、内臓等も異常が見当たらず、病理解剖等で詳細を究明していくことになります。

ヤギの「かん太」の訃報について

かん太
死亡した「かん太」(昨年夏の様子)

 2月21日の13時30分頃、ヤギの「かん太」が死亡しました。10歳でした。

 2月21日の朝、小屋で起き上がれない状況で発見され、その後一度は自力で立ち上がりましたが、昼頃には倒れ込み、体を起こすこともできなくなり、その後死亡が確認されました。

 解剖の結果、老衰(歯の極度の摩耗と誤えん性肺炎)でした。

ゴマフアザラシの「カムイ」の訃報について

カムイ
死亡した「カムイ」

 2021年2月18日にゴマフアザラシの「カムイ」(メス、20歳)が死亡しました


 あざらし館で飼育していたカムイは妊娠の可能性が高く、2021年3月末の出産を見込んでいましたが、予定より1ヶ月以上早い2月17日の午後に水中で陰部から胎子の頭が出ていることを確認しました。通常出産は陸上で行われること、時期が早いことから流産しかけていると判断し経過を観察していましたが、同日中は胎子は出てきませんでした。

 2月18日の朝の段階では陰部からは膜状の組織のみが出ており、すでに流産したと判断し、カムイもやや元気のない状態でしたが、同日12時頃水中で死亡した状態で発見しました。


 解剖の結果、胎子は子宮内に残っており、胎子が入った子宮が捻転(途中でねじれている状態)していたことから、流産過程の前後で子宮捻転を起こし胎子を排出できなかったと考えられました。死因は子宮捻転によるショック(急性循環不全)と診断しました。


 <カムイの来歴>

 2000年春 幼獣の状態で保護

 2001年6月13日 釧路市動物園から来園

 旭山動物園では3頭の子が成育