旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2018年3月のしいくにゅーすの記事

ユキヒョウ(リヒト)の移動について

ユキヒョウのリヒト
ユキヒョウの「リヒト」

 ユキヒョウの「リヒト(雄)」が、3月30日に秋田県の大森山動物園へ移動することとなりました。

 リヒトは、2016年4月19日に父親の「ヤマト」と母親の「ジーマ」の間に生まれた個体(旭山動物園では初めて繁殖・生育した個体)です。

 絶滅危惧種であるユキヒョウは、国内および海外の動物園間で協力し繁殖に取り組んでいる動物です。

 現在、大森山動物園ではユキヒョウを飼育しておらず、当面はリヒト単独での飼育となりますが、今後国内のユキヒョウ種別計画管理者とも相談して計画を進めることになると思います。

  

 なお、「リヒト」の移動は30日朝からとなる予定であり、現在は午前中のみ展示しているので、予定では29日の午前中の展示が最後になります。

 また、大森山動物園での展示は「リヒト」の様子を見ながらになると思われるので、大森山動物園のHP等をご参照いただければと思います。

天売猫の「チロル」を譲渡しました

天売ネコ
里親さん(左)と「チロル」との記念撮影

 3月11日に「天売猫のおはなし会と譲渡会」を行い、約50名の方々に参加していただき、天売島の現状や天売猫について伝えることができました。

 譲渡会では、こども牧場で約2年間・馴化(じゅんか)を行ってきた天売猫「チロル」の里親さんが決まりました。そして、3月17日に里親さんのご自宅へ譲渡のため伺い、今後のことなどをお話させていただきました。

 

 チロルは、これから新しい環境で里親さんの愛情を受けながら、楽しく過ごしていくことと思います。今後も里親さんから写真などをいただき、近況などをこども牧場で掲示していく予定です。

 

 また、馴化が終了している黒毛の「ひじき」については、こども牧場で展示を続け、天売島のことを伝え続けていきます。そして今後も「おはなし会と譲渡会」を行い、里親さんを探していければと思います。

 

※天売猫(てうりねこ)とは?
 天売島では、島に生息するウトウやウミネコなどの海鳥の繁殖地にネコが出入りをし、ヒナや卵を襲い、生態系に影響を及ぼしていることから、2014年度から環境省や羽幌町が協力し、島内にいる約200~300頭のネコの捕獲に取り組み、避妊去勢し、馴化(じゅんか:人に慣れさせること)して里親を探し、譲渡していくという活動を行っています。このような天売島にいるネコを「天売猫」と呼んでいます。
 旭山動物園では、この活動に2015年から協力させていただき、天売島の現状を伝えています。
 

チンパンジーの「チロ」が出産しました

チンパンジー
チンパンジーの仔ども(赤い丸の中)

 3月16日にチンパンジーの「チロ」が出産しました。チロにとっては5年ぶりの出産となります。現在は親子とも群れの中で元気に過ごしています。

 

 チロ親子は通常どおり、ちんぱんじー館内で展示をしており、チロが仔どもを抱き、育児をしている姿などを観察することができます。

 仔どもはまだ小さいので、チロのお腹のあたりを観察していただければと思います。

 

 なお、当園ではチンパンジーを2つの群れに分け、1日交替で展示しているため、日によってはチロ親子をご覧いただけない場合もありますので、あらかじめご了承ください。