旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2017年7月のしいくにゅーすの記事

ウンピョウ「プータオ」の訃報

ウンピョウ
ウンピョウの「プータオ」

 7月27日にウンピョウのプータオ(メス、15歳)が死亡しました。

 7月初旬より食欲の低下が認められ、2回の麻酔下での検査ではレントゲンによる肺の病変を確認できましたが、病変が広範囲にあることから手術等での治療は困難と判断しました。

 通常給餌している餌以外のものなども与えて、食欲の維持に努めていましたが、徐々に食欲が低下していき、7月27日の朝に死亡しました。

 解剖の結果、肺全域の腫瘍と肝臓と腎臓の一部に転移と思われる病変を認め、肺腫瘍と診断しています。

(プータオは2004年によこはま動物園ズーラシアからブリーディングローンで来園した個体で2006年にオスが亡くなってからは1頭で飼育していました。)

レッサーパンダが出産しました

レッサーパンダ
レッサーパンダの「渝渝(ユーユー)」

 7月15日にレッサーパンダの「渝渝(ユーユー)」が出産しました。

 「渝渝(ユーユー)」は2015年、2016年についで3年連続の出産になります。 

 2017年3月にオスのチャーミンとの交尾が見られ、出産に備えて6月から展示を中止し屋内飼育としていました。7月15日の朝に巣箱に竹を巣材として持ち込んでいる様子を確認し、夕方に「渝渝(ユーユー)」がエサを食べるために巣箱から出てきた間に確認したところ2頭の赤ちゃんが生まれていました。赤ちゃんの胎盤等も処理されており、「渝渝(ユーユー)」もエサを食べた後にすぐ巣箱に戻っていることから順調な子育てと考えています。

 今後は2~3ヶ月間は室内のみでの子育てとなるので、屋外で展示できるようになるのは10月以降の予定です。

ポニーの「ミクロ」の訃報

ポニー
死亡したポニーの「ミクロ」

 7月15日の朝、こども牧場で飼育していたポニーの「ミクロ」が死亡しました。

 7月13日の朝に屋外で座り込んだ状態で発見され、軽度の熱中症と疝痛(消化管異常による腹痛)と診断し、涼しい屋内で治療を行い、点滴等により熱中症の症状は改善されましたが、疝痛の改善できずに死亡しました。

解剖の結果、結腸の捻転(腸がねじれて詰まってしまう)を疑う所見があり、腸捻転と診断しました。

 「ミクロ」は1989年生まれの28歳で、1996年に旭山動物園に来園しました。

キングペンギンのヒナがフ化しました

キングペンギンのヒナ
フ化したキングペンギンのヒナ

 キングペンギンのヒナが7月11日にフ化しました。
 ぺんぎん館内の屋内展示場で育雛(子育て)をしています。
 運が良ければヒナにエサをあげているところも見れるかもしれません。ぜひ、ぺんぎん館に足を運んでいただければと思います。

カピバラの外放飼場での展示を開始しました

カピバラ外
プールで泳ぐカピバラ

 7月3日に来園したカピバラ2頭ですが、寝室に慣れたので、外の放飼場に慣らすために時間を決めて放飼場展示をしています。環境への馴致は順調で、プールを泳いだり、陸上で休んだりと色々な姿を見せてくれています。

 また、クモザルとの同居についてですが、現在寝室内でのお見合いをしている状況です。今後タイミングをみながら外での同居を開始する予定です。

 同居までの間は、午前中にクモザルが外での展示。午後からはカピバラが外の展示で、クモザルが室内展示となります。

2頭の様子を動画で撮影しました。詳細はこちら

カピバラが来園しました

 

来園したカピバラ
来園したカピバラ(寝室での様子)

 7月3日、愛媛県立とべ動物園からカピバラが2頭来園しました。

 来園した2頭は、共にとべ動物園で2015年10月1日に生まれた個体で、今年2歳になります。性別は2頭ともメスです。

 愛称は「はるみ」「はるか」で、とべ動物園でつけられた愛称となります。

 現在は寝室での生活に慣れてきましたので、今後様子を見ながら外での展示を予定しています。

 旭山動物園ではしばらくカピバラが不在でしたが、今回の導入により、クモザルとカピバラの共生・共存飼育を目指していきます。