ゴマフアザラシの「カムイ」の訃報について

最終更新日 2021年2月21日

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ゴマフアザラシの「カムイ」の訃報について

カムイ
死亡した「カムイ」

 2021年2月18日にゴマフアザラシの「カムイ」(メス、20歳)が死亡しました


 あざらし館で飼育していたカムイは妊娠の可能性が高く、2021年3月末の出産を見込んでいましたが、予定より1ヶ月以上早い2月17日の午後に水中で陰部から胎子の頭が出ていることを確認しました。通常出産は陸上で行われること、時期が早いことから流産しかけていると判断し経過を観察していましたが、同日中は胎子は出てきませんでした。

 2月18日の朝の段階では陰部からは膜状の組織のみが出ており、すでに流産したと判断し、カムイもやや元気のない状態でしたが、同日12時頃水中で死亡した状態で発見しました。


 解剖の結果、胎子は子宮内に残っており、胎子が入った子宮が捻転(途中でねじれている状態)していたことから、流産過程の前後で子宮捻転を起こし胎子を排出できなかったと考えられました。死因は子宮捻転によるショック(急性循環不全)と診断しました。


 <カムイの来歴>

 2000年春 幼獣の状態で保護

 2001年6月13日 釧路市動物園から来園

 旭山動物園では3頭の子が成育