オランウータンの訃報について

最終更新日 2019年3月7日

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オランウータンの訃報について


リアン 
 2019年3月6日にオランウータンのリアンが死亡したことをお知らせします。

 リアンは1992年5月4日台北動物園生まれの雌のオランウータンで、旭山動物園には1998年11月に来園しました。2002年4月に雄のジャックが来園してからペアリングをはじめ、2003年3月に雌のモモ(2009年4月に死亡)、2007年7月に雄の森人(モリト)、2015年2月に雌の森花(モカ)の3頭を出産しました。

 リアンは子どものモカと同居して飼育展示していましたが、3月6日の朝に飼育担当者から食欲減退・元気がやや消失との報告を受け、獣医が診察し採血を行い、屋内放飼場には出さずに寝室内での飼育とし経過観察としました。

 しかし、15時40分頃に飼育担当者が寝室の床で意識がない状態で発見し(15時30分には寝台で寝ていることを確認していました)、すぐに獣医が到着しましたが呼吸が停止しており、園内動物病院に運び心肺蘇生を行いましたが回復せずに死亡を確認しました。

 解剖の結果、脳のくも膜下出血と胃から十二指腸にかけて腸粘膜からの出血を認めたことから、急性くも膜下出血による死亡と診断しました。(今後さらに詳しい病理検査を行う予定です)

 前日までは食欲も有り、元気な姿を見せていたので皆さんにも急なお知らせになってしまいました。