トナカイの「和香」の訃報

最終更新日 2018年7月22日

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トナカイの「和香」の訃報

トナカイのわか
死亡したトナカイの「和香」

 7月20日にトナカイ舎で飼育していた、トナカイの雌の「和香」(11歳)が死亡しました。

 死因は急性鼓脹症(泡沫性)でした。

 ※「鼓脹症」とは胃内容物の異常発酵により、胃の中にガスがたまり呼吸などを妨げる結果、死亡する病気です。

 経過は、19日までは食欲もあり変わった様子はありませんでしたが、20日の朝に元気食欲の低下と歩行のふらつきが見られました。お腹周りが張っていることから鼓脹症と診断し、消化管を動かす薬を投与しましたが、午後に起立不能となりました。屋内に運び入れ、胃にチューブを入れ、お腹に針を刺してガスを抜く治療をしましたが、治療中に死亡しました。第1胃から第3胃に泡沫状のガスが貯留し、長い繊維質の胃内容物も認めました。

 また、下顎の門歯が摩耗していたことから、歯の不具合から青草の採食量が落ち、胃の中の環境が悪化したことによりガスが発生し鼓脹症となったと考えられます。

 「和香」は今年の5月15日に雌の子「ピコロ」を出産していますが、すでに離乳をしており、健康状態に心配はありません。母親を探して鳴いている様子がありますが、父親たちとの飼育を継続していくうちに解消することと考えています。