都市再生整備計画「旭川駅周辺地区」
都市再生整備計画 旭川駅周辺地区 まちづくり交付金を活用した都心再生
都市再生整備計画とは
都市の再生に必要な公共公益施設の整備等を重点的に実施すべき土地の区域において、都市再生基本方針に基いて定める、公共公益施設の整備等に関する計画です。
旭川市では、平成17年度から平成21年度までを期間とする都市再生整備計画「旭川駅周辺地区」を策定し、国のまちづくり交付金を受けながら計画に沿った事業を進めています。
まちづくり交付金とは
地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした地域主導の個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図るための制度です。
市町村が作成した都市再生整備計画に位置付けられた各種事業を実施するための費用に対して、一定の割合で国が交付するものです。
旭川の都市再生整備計画
都市再生整備計画「旭川駅周辺地区」(第4回変更)(PDF形式 624キロバイト)
都市再生整備計画(まちづくり交付金事業)の事後評価とフォローアップ
「旭川駅周辺地区」の最終年度である平成21年度には、次のとおり事後評価を実施いたしました。
事後評価では、事業実施前の計画段階で設定した目標となる数値指標について、事業の最終年度に達成状況の確認をすることにより、効果の発現状況を確認すると共に、今後のまちづくりの指針といたします。
事後評価実施時点で未確定だった指標(指標1「来訪者数」、指標2「イベント開催回数」)については、フォローアップ調査により確定値を再度集計し、改めて目標達成状況を判定しました。
フォローアップ調査が必要な場合とは。
数値目標の達成状況が「見込み」で評価を実施した場合(本地区では指標1、指標2が該当します。)
(期間中に目標が達成できず)交付終了後1年以内に達成見込み「あり」とした指標について、確定値を計測する場合(本地区には該当しません。)
事後評価において策定した「今後のまちづくり方策」に改善が必要となった場合(本地区には該当しません。)
事後評価のポイント
指標の達成状況についてフォローアップ調査を実施した結果、事後評価の有効性が確認されたことから、引き続き今後のまちづくりに活かしてまいります。
まちづくりの目標
旭川駅周辺地区ではまちの課題や「北彩都あさひかわ」事業の整備方針を踏まえ「まちづくりの目標」を次のとおり設定しました。
大目標
緑豊かな都心オアシスの形成と旭川らしい街の顔の整備や積極的な市民のまちづくり活動による都心部の賑わいの創出。
- 目標1
隣接する神楽岡公園や忠別川の自然を享受した緑溢れ、憩える高質な緑化施設空間を形成するとともに、質の高い都市機能を整備し、魅力的で活力あるまちなみを創出する。 - 目標2
市民の交流と活動を支える場として、歴史的建造物を活用し賑わいを創出する。 - 目標3
旧神楽橋を歩行者橋として改修・高質化を図るなど、新たな歩行者動線を確保し、神楽岡公園とシビックコア地区の回遊性の向上による賑わいの創出を図る。 - 目標4
鉄道高架事業に併せて新しくなる旭川駅及び駅前広場の今後の利用促進・活用を目的とし、地域の文化や地場の産業など本市の魅力や資源を広く内外に発信し、旭川らしい「まちの顔」を創出する。
事業の実施
この目標を実現するための施策として、まちづくり交付金を活用して次の事業を実施しました。
目標1関連
シビックコア地区のカラー舗装・石畳、植栽・緑化空間の整備、忠別川自然観察会の開催 など
目標2関連
市民活動交流センターの整備(既存建造物の活用) など
目標3関連
歩行者・自転車専用橋としての旧神楽橋のリニューアル など
目標4関連
新しい駅舎・駅前広場の利活用検討 など
緑化空間の整備
(シビックコア円環広場)
煉瓦構造物の活用
(市民活動交流センター)
旧神楽橋の高質化
(歩行者・自転車専用橋)
指標の設定と目標の達成状況
事後評価では、まず「まちづくりの目標」の達成状況を定量化するための指標について、その達成状況を評価します。そこで、次の4つの指標を設定し、事業着手前と完了年度において成果を調査しました。
指標 | 単位 | 従前値(平成16年) | 目標値(平成21年) | 評価値 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 来訪者数 | 人 | 110,000 | 150,000 | 397,878 | シビックコア地区(おぴった、サイパル)の利用者(統計) |
2 | イベント開催回数 | 回 | 10 | 25 | 31 | シビックコア地区、駅前広場(統計) |
3 | 歩行者通行人数 | 人 | 200 | 300 | 436 | 旧神楽橋(歩行者・自転車専用橋)通行量(計測) |
4 | 緑化空間の満足度 | パーセント | 0 | 60 | 61 | シビックコア地区の緑化空間について(アンケート実施) |
(補足)平成22年度に実施したフォローアップ調査の結果
緑地の造成や周辺アクセスを向上させるためのハード整備、各種会議や検討業務などのソフト施策を実施したことにより、施設の利用者やイベント回数が増加するなど、指標についてはすべて目標を上回る結果となりました。
このほか、最近は住民や各種団体からシビックコア地区の利用についてさまざまな意見、要望が寄せられるようになるなど、今後の利用に対する期待の大きさがうかがえます。このことからも、まちづくりの目標の大部分は達成されたと考えられます。
また、事業の過程で市民アンケート、自然観察会及び各種会議による持続的なまちづくり体制の構築などを実施してきました。
まちの課題の変化・今後のまちづくりの方策
前述の指標等によって確認された成果(ハード・ソフト両面)によって、計画策定時点の課題がどのように変化(改善)したかを評価、分析します。
そして、来年度以降の取組として、事業によって得られた成果の活用方法や、残された課題にどのように対処するかを検討します。
まちの課題の変化~今後のまちづくりの方策(一例)
- まちの課題
周辺の自然を活かした憩える空間づくり - 課題の変化
周辺道路の整備と緑化空間の整備により、来訪者やイベント回数が増加 - 今後の方針
都心のオアシスとして賑わいを呼ぶための空間づくりの検討
関連リンク
まちづくり交付金(国土交通省都市局のページ)(新しいウインドウが開きます)