第88回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

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第88回対話集会の様子

第88回は、「旭川市の人口減少・少子高齢化問題と将来の在り方」をテーマとして、学生団体と意見交換を行いました。

日時など

日時

平成27年8月12日(水曜日) 午後5時から午後6時15分まで

場所

旭川市国際交流センター 共用会議室1
(旭川市1条通8丁目 フィール旭川 7階)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川エリア合同学生自主組織 はしっくす
  • 学生団体 北の高校生会議

(団体の出席者10人)

対話の内容    

(出席者の意見と市長のコメントについて、まとめたものを掲載します。) 

市長あいさつ

市長あいさつの様子

本日は、高校、高等専門学校、大学の生徒・学生の皆さんに、夏休み中にもかかわらず、まちづくり対話集会に参加していただきありがとうございます。旭川も少子高齢化が進行する中、今後いろいろな対策を考えていかなければならないのですが、旭川の人口減少や少子化を止めていくためにはどのようなことが必要なのかということについて、若い世代の皆さんから是非、意見を聞かせていただきたいと思います。現在、日本の人口は約1億2,000万人、旭川の人口は約34万5,000人となっていまして、いろいろな統計がありますが、将来、日本の人口が1億人を割って8,000万人台まで減少するのではないかというような予測も出ています。旭川についても、私が皆さんと同じ年齢の頃は人口が36万人くらいだったのですが、少しずつ減ってきて現在は約34万5,000人にまでなってきています。このままいくと将来25万人くらいになると予測されています。そのようなことにならないためにも、本日は皆さんからいろいろな話を聞かせていただきたいと思っています。

市長から「旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」についての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式 565キロバイト)

市長

皆さんにお配りした資料について、説明させていただきます。
1ページ目の図1は、総人口、年齢3区分推移ですが、旭川市も人口が減少してきていまして、その減少率の幅が年々大きくなっています。図2は合計特殊出生率で、1人の女性が生涯に産む子供の平均数を表しています。旭川は、平成25年で1.28となっています。皆さんも分かると思いますが、この率が2以上にならないと人口は増えていきません。実際には事故や病気で亡くなることもありますので、2.07以上にならなければ人口は減っていくことになります。日本では2.07を下回る状況が数十年続いています。図3は、出生と死亡数の推移です。このグラフですと平成17年から亡くなる人の数の方が多くなってきています。図4は、転出入の推移を示しています。平成2年からのデータですが、転出する人数が多い状況がずっと続いています。
次に、2ページ目を見てください。人口の推計に当たって、合計特殊出生率などを仮定して高齢者人口比率の変化を示しています。何も対策をしなければパターン(1)にあるように2060年、平成72年には高齢者人口の割合が46.9パーセントになります。人口の約半分がお年寄りになるということを表しています。先ほど話しました合計特殊出生率が2040年の時点で2.07になった場合は、高齢者人口の割合は35.4パーセントになります。
次の3ページ目には、旭川市の人口推計を4パターン示しています。パターン(1)ですと、2060年には人口が19万2,000人ということで、現在から16万人以上人口が減少するという推計になっています。出生率が上昇に転じる一番理想的なパターン(4)でも、2060年には人口が約24万4,000人になると推計しています。
4ページ目は、まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子素案の概要について示しています。国では、人口減少を食い止めるために地方創生に力を入れて取り組んでいます。首都圏への一極集中を何とか止めて、地方で活躍することができるようにしなければいけないということで、全国の自治体にはまちづくりのビジョンの策定が求められており、旭川市でも、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に向けて検討を進めているところです。旭川は都市機能があり医療機関や福祉施設も集積をしている都市であり、一方では、周辺に豊かな農村地帯が広がり様々な観光資源もあります。このような資源を生かしながら子供を生み育てやすい環境をつくり、また、雇用環境が安定したまちづくりを進めていかなければなりません。
次に、5ページ目ですが、基本目標1から4までを示していまして、大きな基本目標に沿って総合戦略を策定していきたいと考えています。基本目標1については、結婚、出産、子育ての希望をかなえるということで、子ども医療費の自己負担の軽減などの子育ての支援や結婚をしたいと考えている方へのサポート、教育環境の充実などを掲げています。基本目標の2では、新しい人の流れをつくり留まれる中核拠点の創出ということで、旭川からほかのまちに出て行かない、また、ほかのまちから旭川に来てもらえるようにするためにはどのようにしたら良いだろうか、旭川から出て行った人たちが旭川に戻りたいと思えるようなまちづくり、そして、若者が旭川で就職をして頑張れるようなまちづくりを進めていかなければなりません。また、まちなかプラチナベースの推進ということが項目としてあります。これは、新聞等でも最近報道されていますけれども、旭川の充実した医療、福祉、自然環境などをPRして首都圏の元気な高齢者の皆さんに旭川に移り住んでいただくことも進めるという考え方です。首都圏でも高齢化に向かっていますが、福祉施設などの受け皿が不足していまして、このままでは高齢者が行き場を失ってしまうという状況になっています。首都圏と地方でいろいろと役割分担をしながら課題を解決していくことが必要です。また、交流人口を増やすということでは観光の振興も大変重要です。旭山動物園などの観光施設、先日オープンした北彩都ガーデン、ウインタースポーツなど旭川の魅力を発信していきたいと思っています。次に基本目標の3について、北北海道を舞台にチャレンジするひとや企業を応援し、新たな雇用を創出するということで、これは若い世代の皆さんが地元で安心して子供を生み育て、そして活躍できるようなまちづくりを目指しています。そのためには、農業やものづくり産業を始めとする基幹産業の発展と地域産業の活性化が必要です。最後の基本目標4は、基本目標の1から3までを補完する位置付けにしています。基本目標1の関連では、子育てには家庭も大事ですけれども、町内会などの地域で見守ることも大切なことです。基本目標の2、3の関連では、近隣町、北北海道の都市との連携強化などが大変重要になってくると思っています。これらの基本目標に沿って総合戦略を策定していくのですが、結果が出るまでには何十年という長い時間が必要になってきます。日本の社会がこのような事態になることは、今から何十年も前から予測されていましたが、抜本的な対策がなされずに今日に至ってしまいました。旭川の人口減少への対策を進めるに当たり、これから社会に出て行く世代の皆さんが社会に対してどのように感じているのかということをお伺いしなければ、有効な対策ができないのではないかと思っています。本日は、様々な視点からいろいろな御意見を頂きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

意見交換

はしっくす

意見交換の様子

旭川医科大学で学んでいます。旭川医科大学には本州の出身の人も結構いまして、その人たちに聞くと、旭川は旭山動物園は有名なのですが、ほかは全然分からないという意見が多いです。旭川医科大学も本州では認知度が低く、旭川は本州からすると田舎だと思われています。旭川は東北以北で札幌、仙台に次ぐ都市なのですが、若者がいなくなる原因としては大学が少ないことだと思います。医科大学や教育大学では将来が決まってしまいますので、限られた人しか集まりません。特に医科大学を卒業した人は、旭川より大都市の方が医療設備が充実しているので、旭川に残る人も少ない状況です。そこを改善できれば、もう少し人が増えるのではないかと思います。

市長

まちの魅力をPRすることによって知名度も上がり、旭川のイメージアップにつながっていくと思います。旭山動物園はたくさんの方に来ていただいていますが、動物園以外の旭川の魅力をどのように伝えていくかが、まちの活性化にもつながっていきますので本当に重要なことだと思っています。

はしっくす

北海道教育大学に在学しています。旭川に来てみて寒さはありますが、割と住みやすい所だと思いますし、そう思っている人も結構います。でも、大学に入らなければ知らないで過ごしていましたので、4年間の学生生活は大きな出来事だと感じています。先ほども話がありましたが、旭川には大学が3校あり、その中でも医科大学と教育大学は医師や教員になる場合、旭川で就職するとは限りませんのでいろいろなことが学べる大学が必要だと思います。旭川には旭山動物園がありますので、観光学を学ぶには良い場所であると思いますし、また、米が有名ですので農業経営を学ぶにも良い環境だと思います。あとは、工業系の学部を作って、その関連した企業を誘致すると雇用も増えますし、旭川の大学に来てそのまま旭川の企業に就職するという形ができると思いますので、いろいろなことが学べる総合大学ができれば、若者も集まり旭川で就職する人も増えると思います。

市長

現在、旭川では、公立大学の設置に向けた検討をしています。市立の大学があれば多くの若者がそこで学び、卒業後は地元の企業に就職するような機会が増えるのではないかと期待しているところです。旭川は、医科大学がありますので病院の数も多く、医師も人口比では多く医療が充実したまちです。過去の話になりますが、旭川市と釧路市が医科大学の誘致をして最終的に旭川に決まったのですが、その時に釧路市に医科大学が設置されていたら、釧路市は医療の充実したまちになっていたと思います。旭川には教育大学もあり卒業後の勤務地はいろいろだと思いますが、学んだ場所が旭川ということで、定年退職後は旭川に戻ってくる方がたくさんいます。

北の高校生会議

学生団体北の高校生会議の代表をしています。大学の話が出ていますので、大学について聞きたいと思います。旭川市が設置した新しい大学に関わる会議では、ものづくりを一つの要素として検討を進めていると思うのですが、ものづくりという部分に特化すると、東海大学旭川キャンパスのようになるのではないかと心配しています。秋田市にある国際教養大学を御存じだと思いますが、公立大学法人で初めて設置された大学で、偏差値もとても高く、半数以上の教員が外国出身ということで、日本のみならず海外からも人が集まってきています。このようにコンセプトがしっかりとした大学が作られれば、人口減少の対策にも寄与できるのではないかと思います。公立大学を作ることありきでコンセプトを後で考えるのでは、順番が逆ではないかと思います。また、大学に関わる会議のメンバーに高校の先生や高校生などももっと入った方が良いと思います。

市長

御意見のとおりだと思います。単に公立の大学を作ったからといって生徒が集まるわけではありません。魅力的な学部を設けて、何を学んでそれを卒業後の仕事などにどのように生かせるかということをしっかりと学生に示さなければ、生き残れる大学を作っていくことはできないと思っています。全国的には特色ある取組をしている大学がありますので、参考にしながら旭川にふさわしい大学とはどのようなものか考えていかなければいけないと思っています。

北の高校生会議

次に、まち・ひと・しごと創生についてですが、まち・ひと・しごと創生法第9条によると、都道府県は、国のまち・ひと・しごと創生総合戦略を勘案して基本的計画を定めるとあります。また、第10条には同じく市町村も、国や都道府県の総合戦略を勘案するとなっています。これではどこのまちも全て似たような案しか出てこないのではないかと思います。そうすると先ほど市長の話にもありましたが、人口減少に今まで抜本的な対策ができなかったということですけれども、このままだと二の舞になってしまうおそれもあると思います。どのようにして旭川らしさを担保していくのかが大切だと思います。
また、日本版CCRCについてですが、考え方として、高齢者は地元ではもう見切れないから違うところに行ってもらう、もう不要と言われていると感じる声もあると思います。現に旭川は人口約35万人のうち約10万人を65歳以上が占めています。旭川の中でも高齢者の介護の現状はなかなか厳しい状況だと思います。

市長

まち・ひと・しごと創生総合戦略については、旭川らしさをどのように出していくかが重要になってきます。これまでも国や自治体が様々な取組をしてきたにも関わらず、結果として現れず東京への一極集中が進んできました。北海道でも札幌への一極集中が進んでいるという状況になっています。この総合戦略は、これからの旭川がどこに向かうのかを示すものとして大きな役割を持つことになりますので、相当の覚悟を持って取り組んでいかなければなりません。表面的な体裁を整えるだけでは今までと同じ結果になると思います。
日本版CCRCについては、高齢化が進行する中、高齢者を邪魔者扱いするようなことがあってはいけないことですし、そのようなことは社会全体の活力を弱めていくことになります。大切なのは、高齢者の皆さんの力をどのように社会に生かしていくかということだと思います。アメリカのCCRCという取組が、一つの事例として日本に当てはめていくことができないだろうかということで、盛んに研究等がされてきていますが法律上の課題もたくさんあります。例えば、今は元気な高齢者も年齢が上がればやはり医療費も増えますし、それに伴い住民の負担も増えます。介護保険についても、高齢者が増えれば現役世代の負担も増えていきます。そうならないようにするためには、広域化が必要であり、全国一律、少なくとも都道府県単位での制度にしなければならないと思います。今言われていることは、移住者の保険は以前住んでいた自治体が負担するという考え方です。このようなことができれば、移住も進むのではないかとも言われています。現在はそのような法の整備がされていませんので、私も国に対してしっかりと要望していきたいと思っています。

はしっくす

大学の設置を検討されているという話がありましたが、日本のアニメーションなどのサブカルチャーの文化が海外でとても有名になっていますので、ものづくりと関連させて、漫画やアニメなどのサブカルチャーを大学で学べるようにすると海外からも人が来ると思います。サブカルチャーのイベントが他の都市で開催されていますが、結構話題になっていますので、例えばそのような大学が設置されて、お祭りのようなことを開催できれば、有名な都市になるのではないかと思っています。

市長

日本が世界に対して競争力がある分野の一つとして、サブカルチャーがあると思います。この分野でいろいろな取組をしているまちでは、海外からも人が集まって来ていると聞いています。大学でそのような分野のことが勉強できれば、面白いと感じています。

北の高校生会議

少子高齢化についてですが、数十年前から今のような状況になると予測されていたにも関わらず対策がなされなかったということは、今後も不可能なのではないかと思います。これからは、いかに魅力的なまちづくりを進めて移住人口を増やすかということに重きを置いたほうが良いのではないかと思います。コンパクトシティ論というのがあり、実際に実施している都市では、市民の利便性の向上、交通機関や除雪コストの低下などのメリットがあります。このコンパクトシティ論について旭川市はどのように考えているのでしょうか。

市長

先ほども説明しましたが、出生率が理想とする2.07まで回復したとしても、2060年の人口は今より約10万人減るという予測ですので、明らかに都市は今よりも小さくなっていきますので、コンパクトシティにしていくことは非常に重要だと思っています。旭川では、現在、郊外の新たな宅地造成の認可はしていません。これから人口が減少すると予測されている中、郊外から中心部にどのようにして集約していくかが重要になってくると思っています。他の都市でも、人口減少のスピードにまちのコンパクト化が追い付かず、負担が急増した例もあります。どの都市も同じですが扶助費も必要ですし、道路も整備しなければなりません。旭川には700以上の橋が架かっていまして、維持や補修にも相当な費用が見込まれますので、場合によっては、橋の数も今後減らさなければいけなくなるかもしれませんし、道路もこれまでのように、全部きれいな舗装道路にできなくなるかもしれません。そのようなことにならない都市にするために、市役所は大きな役割を果たしていかなければいけないと思っています。

北の高校生会議

資料の5ページ目に基本目標が四つありますけれども、旭川の特有のものがあまり感じられないと思います。旭川はこういうところが魅力です、というところを具体的にした方が良いと思います。旭川は地震も少なくて食べ物もとてもおいしいと言っている人もいますし、市長から、医療が充実しているというお話もありました。旭川は安心して住みやすいまちということを、もっと発信していくと良いと思います。そして、市民も一緒に行政活動に加わることが大切だと思います。例えば7条緑道の整備でも、関係する方と話をして進めたと思います。自分たちがまちづくりをして、そしていろいろな恩恵を受けられるような仕組みになればもっと住みやすいまちになり、雇用もしっかりと確保することにより若者は帰ってくると思います。

市長

意見交換の様子

御意見のとおり、旭川の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるようPRしていくべきだと思います。この総合戦略ももちろんですけれども、それ以外にもいろいろな機会に、PRしていくことが大切だと思います。7条緑道の整備の話がありましたが、よく知っていて関心しながら聞いていました。やはり市民参加の取組もこれから増やしていくことで、自らがまちづくりに関わるという気運の醸成にもつながっていくと思います。

北の高校生会議

先ほど、首都圏の高齢者を旭川にというお話があり、都市圏と地方の役割分担という話もありました。それだけを聞くと、老年人口だけが増加して、生産年齢人口が減少してしまうことになると思います。まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標1では、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるとなっており、これから生産年齢人口になるであろう人たちを育てるためには、安心して子育てができる環境が必要で、保育所などを充実させると同時に、その首都圏の高齢者たちのために、老人ホームも作らなければならないのではないかと思いました。そうなったときには二つを組み合わせて、老人ホームと保育園を合体させたら良いと思います。

市長

高齢者ばかりではなく、若い人も受け入れられるまち、そして子供を育てやすい環境づくりも大切です。御意見にありました高齢者と子供たちの交流、これも大変重要なことですので、交流の機会を増やすことも考えていかなければなりません。

北の高校生会議

私は永山に居住していまして、不思議だと思うことがあります。出生率が低下していると言われていますが、永山地区は自分が小学生の頃から比べると小学校のクラスの数が増えています。なぜ、永山地区は子供が増えているのか疑問です。永山地区に子供が増えているということは、保護者から見たときにとても安心できるところなど、良い面があるのだと思います。地域によっては子供が減っている所もありますので、増えている所はなぜかということを考えてみると良いと思います。また、地域の魅力を発信していけば、住む人も増えると思います。

市長

市内でも地域ごとに状況は違っています。永山は宅地造成が進んで、比較的若い人たちが多く住んでいる所があります。子供が増えているのも、宅地造成が進んだことが一つの大きな要因だと思います。30~40年くらい経つと、高齢者が多い地域になるかもしれません。宅地造成以外の要素もいろいろあると思いますので、住みやすさや子育てのしやすさなどは、全市的に考えていかなければいけないと思っています。また、地域の情報の発信も大切なことだと思います。

北の高校生会議

僕が以前住んでいた地域に共通するのが、公園が少ないということです。小さい時から地域で集まれる場所が少なく、残念な思いをしました。小さくても公園があれば、移住のPRにも良いと思います。

市長

地域によっては住宅の数に比べて、公園が少ない所もあると思います。子育て世代の人たちにとっては、公園の有無によってその地域の印象も変わってくるかもしれません。地域の魅力を高めるためには、公園も重要だと思います。

北の高校生会議

私は人口の少ないまちから旭川に来まして、印象としては、とても住みやすいまちだと思います。病院も多いですし、駅周辺にはお店もたくさんあり、何を買うにも困りません。人口が多過ぎることによる弊害も本当に少なくて、ちょうど良いまちだと思います。旭川に人が増えて大都市になると、今の旭川特有の良さが失われてしまうのではないかと思います。お店も程良く、人も程良く、それが今の旭川の魅力なのではないかと私は思います。ですから、人口をもっと増やすということも大事なことなのかもしれませんが、今の旭川の住みやすさなどを考えたときに、ただ人口を増やすだけが有効なことなのかを考えてほしいと思います。

市長

旭川らしさというのはとても大切で、大都市はどこも変わらないという話はよく聞きます。30万人規模の都市の魅力はたくさんあると思いますので、大事にしていかなければならないと思います。

はしっくす

生まれてから20年間ずっと旭川に住んでいます。高校生の時違う地域から通学している人からは、私のまちではこのようなことが有名でこのようなイベントがあるのだけれど、旭川には何があるのかと聞かれた時に、ラーメンとか旭山動物園など、観光客と同じような答えしかできませんでした。それは地元愛という面から見ると、少し疑問なところがあります。住んでいる人が出ていかないまちにするためには、地元愛を考えていく必要があると思います。私も永山に住んでいるのですが、生活に必要な物は、わざわざ中心部まで出向かなくても困りません。旭川には何があるのか聞かれたときにすぐに答えられないのは、例えば中心部のことで言えば、永山は中心部から離れていますので、感情も希薄になってしまっていることも理由の一つだと思います。

市長

郷土愛は、子供の頃からどのように感じながら成長するかということが大変重要だと思います。学校教育の中でも、地域のことをもっと教えていくことが重要だと思っています。私も、高校を卒業してから30歳まで旭川を離れていたのですが、やはり旭川が大好きですし、私を育ててくれた旭川で仕事をしたいという思いがあって戻ってきました。旭川で生まれ育った人たち、短い期間でも生活をした人たちには、旭川に戻りたい、旭川で仕事をしたい、そのように思ってもらえるようなまちづくりをしていくことが大事だと思います。また、そのようなまちになるよう、これからも頑張りたいと思います。

市長お礼のあいさつ 

本日は、皆さんから貴重な話を聞かせていただきました。また、皆さんが真剣に旭川のこと、あるいはこれからの日本の社会のことを考えてくれているということを感じることができました。これからも皆さんの期待に応えていかなければならないという思いも、更に強く感じています。この旭川を皆さんの世代にしっかりと引き継いでいけるように一生懸命頑張りますので、これからも皆さんの若い力で盛り上げていただきたいと思います。本日はありがとうございました。

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