第83回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

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第83回対話集会の様子

第83回は、「旭川市の総合計画」をテーマとして、西神楽地区瑞穂・西神楽地区中央・西神楽地区聖和・西神楽地区千代ヶ岡地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと懇談しました。
13人の方が参加し、これからのまちづくりや地域の課題などについて意見交換を行いました。

日時など

日時

平成26年8月5日(火曜日) 午後6時30分から午後8時まで

場所

旭川市西神楽農業構造改善センター 講堂
(旭川市西神楽南2条3丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(13人)

対話の内容

市長あいさつ
市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明
意見交換

  1. 西神楽地域の活性化などについて
  2. 市長への手紙について
  3. 移住について
  4. 対話集会での発言内容について
  5. 道の駅について
  6. 高齢者のための施策について
  7. 観光などについて
  8. まちづくりについて
  9. その他

市長お礼のあいさつ

(出席者の意見と市長のコメントについて、まとめたものを掲載します。)

(補足)この対話集会では、スライドを使用した場面もあり、文章として分かりづらい部分もあります。

市長あいさつ

本日は、皆様お疲れのところ、対話集会に御参加いただきまして誠にありがとうございます。
本日は、朝から雨が相当降りまして、河川の増水で一部の地域では自主避難された方もいらっしゃいます。西神楽地域でも、数年前に大雨により避難をしていただいたことがありました。皆様方におかれましては、日頃から十分気を付けていただき、災害への備えをしていただきたいと思っています。
西神楽地域での開催は今回で3回目となりますが、これまでもそれぞれの地域で対話集会を開催し、いろいろな御意見を頂き市政に反映してきたところです。今回は、次期総合計画の策定に当たっての御意見や地域の課題などについて御意見を頂ければと思っています。総合計画などは後ほど、スライドを使って御説明させていただきたいと思っていますが、その前に、旭川市を取り巻く状況等についてお話をさせていただきたいと思います。
西神楽地域は、お米を始め野菜等の栽培も大変盛んな農業中心の地域で、工業団地や林産試験場などいろいろな機能を有している地域です。また、NPO法人グラウンドワーク西神楽に地域の皆様が積極的に参加し、活動を展開していただいています。また、西神楽公民館は全市に先駆けて指定管理者制度を導入し、地域の皆様に運営していただいているところです。一方で、西神楽地域は市内でも高齢化率が高くなっていますが、このような状況の中でどのように地域の活力を維持して次の世代に引き継いでいくかが大きな地域の課題だと考えています。
旭川市は農業が基幹産業であり、食品製造等多くの食関連の産業も盛んです。また、北海道第2の都市として医療や福祉、教育施設など都市機能も充実しています。

市長あいさつの様子

観光でも、旭山動物園を始めとする観光施設などに多くの方に来ていただいています。旭川空港も中国や韓国などから定期便が就航していまして、外国からも多くの方に来ていただいています。また、自然災害が少ないまちでもあり、いろいろなところに評価を頂いて、首都圏などの企業の誘致も実現しています。
人口の減少や高齢化少子化、これは全国的な問題ではありますけれども、旭川市においても大きな課題でして、これから策定する総合計画でも、どのような対策をしてどのようにまちづくりを進めていくかが大きな柱になっていきます。
地域経済においては、大都市圏から離れている不利な面もありますが、地域経済の活性化と雇用の確保が大切ですし、教育の現場では、子供の支援、安心して産み育てられるよう子育て支援をすることにより、人口減少や高齢少子化対策にもつながっていくと考えています。
今後高齢化が進んでいく中で、町内会を始めとするいろいろな地域の自治組織をどのように維持していくかが重要であり、私も市長に就任以来、町内会を始めとするいろいろな地域活動の活性化の取組をしてきていますが、若い世代にどのようにして地域活動に参画をしてもらうかということが、大変重要な課題となっています。
中心市街地の活性化も重要な課題として取組を進めてきていまして、北彩都あさひかわ整備事業は、今年度大きな区切りを迎えたところです。駅前には大型商業施設の整備が進んでいますので、中心市街地全体に相乗効果をもたらすよう、ハード・ソフトの両面の検討を進めていかなければいけないと考えています。
医療・福祉の面では、人口に対する医師の数は北海道で一番多いということで、安心・安全なまちとして旭川の魅力だと思っています。このようなことをPRしながら、首都圏等からの移住も積極的に進めていきたいと考えています。
旭川の現状について話をさせていただきましたが、これからスライドを使って総合計画について引き続き話をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,613キロバイト)

(市長)
(資料1ページ)
総合計画について、旭川市には福祉や教育などいろいろな計画がありますが、それらの土台になる最上位の計画です。現在の第7次総合計画は10か年の計画でありまして、平成27年度末で計画期間が終了します。平成28年度からの次期総合計画を今年度から2年掛けて策定していくに当たり、多くの市民の皆様の御意見を計画作りに生かしていきたいと思っています。
(資料2ページ)
まちづくりについてですが、私もこれまでいろいろな機会に地域の皆様などと意見交換をさせていただきました。本当にいろいろな場所で活躍されている方が多く、実際には自分がまちづくりに参画しているという意識ではなく、地域を良くしていきたいという思いがいろいろな活動につながっていると思います。町内会の活動も市役所の仕事もまちづくりであり、また、橋や道路を造ることもまちづくりです。
(資料3ページ)
まちづくりは、決して難しいことではありません。地域に住む皆様が力を合わせて地域を良くしていこうという思いが、まちづくりにつながっていくと思っています。
(資料4ページ)
地域のことは、その地域に住んでいる方が一番良く分かっています。街路の花壇に花を植えたり、落葉の堆肥化への取組、登下校の子供たちの見守りなど、地域で様々な活動をしていただいています。また、地域にはいろいろな団体がありますが、団体間での情報共有を図り、総合的な視点でまちづくりを進めていきたいという思いで、地域まちづくり推進協議会を平成22年度から立ち上げました。協議会には、地域の消防団や町内会、商工会の方などいろいろな方に入っていただき、地域の課題について情報を共有したり、地域の活性化など協議をしていただいています。この協議会も更に発展させていきたいと考えていますので、皆様の御協力もお願いしたいと思います。

市長プレゼンの様子

(資料5ページ)

次に、グラフを見ていただきたいのですが、これは国立社会保障・人口問題研究所という機関が出した旭川市の今後の人口推計です。2040年には旭川市の人口が現在から約10万人くらい減少して25万人くらいになるという推計が出ております。この数値に私どもは危機感を持っていますし、この推計のような数値にならないように対応していくことが重要だと考えています。
このような中、本年4月からまちづくりのルールを定めたまちづくり基本条例を施行したところです。
(資料6ページ)
この条例は、まちづくりを進めていく上での考え方や市民と市の役割などを定めていまして、この条例を具体的に進めていくのが総合計画です。

(資料7ページ)
この条例では、四つの基本理念を定めています。キーワードは「ひと」、「地域」、「まち」、「広域」ということで、上から下に向かって範囲が大きくなっていきます。人が生き生きと活躍し、地域で支え合いながら、まちの活力の向上を目指す、また、北北海道の拠点都市としての役割を果たしていくことが、まちづくりに欠かせないものと考えています。地域づくりについて定めた本市では初めての条例であり、これまで市民参加や協働によるまちづくりを進めてきましたが、更にそれを進めていく条例です。

(資料8ページ)
この四つの理念に基づいてまちづくりを行っていくことで、活力と安心に満ちた旭川を目指していきたいと考えています。
(資料9ページ)
総合計画とは何かということですが、先ほども申し上げましたとおり、まちづくりの総合的で市政における最上位の計画であり、旭川市の目指す姿が示されるものでなければなりません。
(資料10ページ)
これから2か年掛けて計画を策定していきますが、市役所でも若手職員を中心にワーキンググループでの検討を始め、公募の委員にも入っていただいている市民検討会議での検討もスタートしたところです。また、本日の対話集会、小・中学生、若者を対象にした集会も今後開催し、意見交換をさせていただきたいと思っています。
(資料11ページ)
西神楽の地域の特徴ですけれども、高齢化率が43.3パーセントで市内で一番高齢化率の高い地域です。また、地域への愛着は83.3パーセントで市内では4番目に高い地域であり、地域の団結力などが良い地域というのが数字でも表れていると思います。
(資料12ページ)
また、地域資源として林産試験場、農業構造改善センター、地域の皆様が管理運営を行っているさと川パークゴルフ場、就実の丘などの観光名所もあります。
(資料13ページ)
この後、皆様と総合計画や地域の課題などについて、意見交換会をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

意見交換

1.西神楽地域の活性化などについて

(参加者A)
意見の8割は何々をしてもらうという側に立つと言われ、2割はその反対に何かして差し上げるということになるそうです。8割の人たちは、とかくおらがまち的な狭い視点でものを考える傾向があると私は思います。ミクロではなくてマクロな考えも時と場合によっては必要で、市長の立場は行政ですので、何々をしてあげるという立場です。
全ての案件は、原因と条件が結び付いて良い結果をもたらすと言われています。その中で市長は、良いことと苦しいこと、優劣を超越して執務に精を出していることに敬意を表します。旭山動物園や近郊の市や町からも絶賛されている旭川駅など、素晴らしい結果だと思います。先ほどの原因と条件が結果に結びついたものだと思います。ミクロと言われればそれまでですが、西神楽の住民は郷土愛に燃えています。そして、住みよいまちになることを望んでいます。
次に質問ですが、氷点橋などで神楽と中心街が直結しました。将来の市の発展について、中心部と郊外の関係をどのように考えているのか教えてください。西神楽地域は少子高齢化で、高齢者の割合が40パーセントを超えています。年少者の割合は極めて低く8パーセントとなっていまして、学校も廃校というような話も聞いています。また、中心街から離れている、食料を調達する店がない、医療機関がないなど、地域住民の快適な生活が危ぶまれています。このような西神楽地域をどのように考えているのでしょうか。
(市長)
北彩都あさひかわ整備事業については二十数年前から始まった事業で、皆の一つ一つの努力が今結果として具体的に形として表れてきているものです。整備事業も今年度大きな区切りを迎えましたので、これからはどのようにまちづくりに生かしていくかが課題だと思っています。
西神楽地域についてですが、地域の医療機関に医師が不在となり、現在休止し、離れた病院に通わなければいけない状況ということをお聞きしています。

意見交換の様子

医師の確保はなかなか難しく、市立旭川病院でも整形外科医が不在になって何年も経過し、各大学にお願いしていますがいまだに確保できず、整形外科の入院病棟を閉鎖している状況です。西神楽に限らず江丹別、神居古潭などでも同様の課題があり、今後、医療機関がない地域には医療機関までの交通の確保など、皆様が安心して医療機関に行くことができるような制度づくりが必要だと思っています。
また、中心市街地の活性化も必要なことでありますが、合併によって今の旭川のまちができていますので、以前はまちの役場を中心としたコミュニティがありました。これをこれからどのように守っていくかが大変重要だと思っています。西神楽地域では、市営住宅の老朽化や学校の統廃合というような課題もあります。地域のコミュニティの維持や、地域の拠点となっている学校については、地域の皆様と話合いをしながら考えていかなければいけないと思っています。
(参加者B)
西神楽では、昨年から小中学校間の道路整備について市から提案があるのですが、地域からの要望などがない中で、市が独自に決定しているようです。私は地権者なのですが、市から知らされていなかったというのが現状です。連絡が来ないので市に問い合わせたところ、玄関前の駐車スペース、車庫、倉庫を撤去なり移動してくださいという話でした。突然でしたので驚きまして、その後市の担当者と意見交換しましたが、基本的な部分で話が合いません。自分の土地のことですので意見交換を続けてきたのですが、体調を崩して通院している状態です。5月に突然市から事業を推進する上での地域の説明会があり、事業を進めることで理解を求めたいということと、意見・要望を上げてほしいということでした。私どもは断るということではなくて、今まで市の方々に意見・要望を申し上げる中で、これからの制度について何点かお伺いしたいと思います。
1点目として、今年6月の新聞によると、政権政党は道路や住宅を整備する際、電柱を地上に新設することを禁止し地中に埋めることを義務付ける議員立法を国会に提出するということです。これは子供など道路の安全を確保する上で、取り上げていただきたい問題です。
2点目に、先に小樽で悲惨な交通事故がありましたが、その道路の幅が5メートルで、あと3メートルあれば国の事業として道路整備ができたということです。西神楽でこれから実施する道路整備は9メートルの幅が必要だということで、私ども地権者に道路用地を提供してくれというのですけれども、小樽が8メートルなのになぜ旭川は9メートルでないと国の補助が受けられないのか教えていただきたいと思います。
3点目は、年間を通じて道路幅を9メートル確保することは、この地区では大変難しいと思います。

意見交換の様子

なぜかというと、歩道が整備されて歩道の部分は除雪されるのですが、車道の計画は今までと同じ5メートルで、除雪業者の責任除雪幅は3メートルだそうです。今回の整備予定の道路中の3分の2の全面あるいは片面は住宅のない地域ですし、除雪も今までと同じであれば、わざわざ土地を寄附してもらってまで道路にする必要があるのでしょうか。
私も高齢ですので、玄関前の安全地帯や駐車スペースの確保をしたいと思っていますので、今の計画を見直してほしいと思います。
(市長)
道路整備は、拡幅に伴う用地の確保など、地権者の御了解、御理解がなければ進めることができない事業です。地域からの要望なども受けて、通学路の安全確保など事業を是非進めたいということで、地権者にお願いしているということになるかと思いますが、内容について確認をしたいと思います。
電柱については、地中に電線が設置されれば景観もいいですし、道路が広く活用できるという利点はあると思います。ただ、地中に設置するためには大変お金が掛かりますので、自治体に義務付けをするということになれば、国から相応の財源の配分がなければなかなか難しいと思います。
(参加者C)
西川市長を始め旭川市各部局の皆様方の日頃の御尽力に対しまして深く敬意を表します。また、西神楽地域への数々の御配慮に対しまして心から感謝を申し上げます。私どもは自助共助の考えの下、日頃は地域の課題解決に向けてお手伝いをしている住民です。市長においても少子化問題、地域活性化への取組に対して、支援をお願いしたいと思います。
まず西神楽地域の市営住宅について、西神楽地域は人口の減少と少子高齢化が進行しており、平成25年度の末では人口は3,457人で高齢化率は43.3パーセントとなっています。西神楽地域は少子高齢化が市内のほかの地域よりも早く進行してきており、子育て所帯の増加対策が差し迫った課題であると認識しています。この対策として西神楽地域にある市営住宅の早期の建替えを要望したいと思います。西神楽地域の市営住宅は平成23年度に市が策定した旭川市営住宅長寿命化計画において瑞穂団地、千代ヶ岡団地は用途廃止と位置付けられ、また高台団地、藤岡団地は当面の間、応募倍率や入居状況などの需要を見極めながら、敷地条件等の精査を行い、一体的な建替えの可能性も含めて検討するということになっていると聞いています。市営住宅は全市的な視点で優先順位を付けて建替えを進めていることは理解はしていますが、西神楽地域の市営住宅についても敷地条件等の精査、一体的な建替え、子育て所帯などが入居しやすい居住環境への配慮などについて早めに検討に入っていただき、その際には地元の意見を聞く場をきちんと設定していただきたいと思います。また、現在の入居者の日常生活の支障が出ないよう修繕の必要な箇所を早めに把握し、速やかな対応をお願いしたいと思っています。
次に、西神楽郷土資料館の移転についてですが、西神楽郷土資料館は郷土西神楽地域の歴史を広く市民に提供し、地域の成り立ちやその発展過程を明らかにして後世に伝えるとともに、郷土への愛着と誇りを持てる地域のまちづくりを行うために、郷土西神楽地域にゆかりの昔の農機具や林業道具、生活用品や教科書など地域の方々からの寄付などでの資料の収集、保存を行うとともに展示を行っています。この資料館の管理、運営については、地域の4市民委員会が協力し西神楽郷土資料館育成会として共同で維持管理してきましたが、昨年新たに西神楽郷土資料館保存会として会員100人以上からの会費と各市民委員会からの助成金を併せて、更なる郷土資料の収集、公開に向けて取り組んでいるところです。この資料館は平成7年に聖和小学校の空き教員住宅を借りて運営を始め、その後平成11年から現在の建物を使用しておりますが、この建物は40年以上経過しているため、老朽化が進行しているなど、今後の運営管理について検討しなければならない時期に来ています。先ほど説明のありました総合計画では、この西神楽地域の発展方向を盛り込んだこの地域の地域計画が策定されるものと思いますが、その中で、例えば西神楽支所を今後どうしていくのか、それに伴い現在ゆとりのある支所敷地の活用についても御検討がなされるものと思いますし、またこの地域の今後の方向性を考えるときに将来の児童数の見込みなどを考えますと、学校の統廃合等につきましても避けては通れない課題の一つと認識しています。ついてはこうした課題を御検討される際には、支所敷地、学校校舎の有効な利活用の要素の一つとして西神楽郷土資料館の移転を是非検討していただければと思います。
(市長)
市営住宅については西神楽地域に4か所ありますが、いずれにしても老朽化が進んでいますので、改築、新築等も視野に入れながら市営住宅の配置計画の中で検討していかなければいけないと考えています。
郷土資料館の件についても、地域からも話はお伺いしています。支所等も老朽化が進んできていますので、公共施設の改築などに合わせて資料館も機能の一つとして検討材料になるかもしれませんし、また、既存の施設で資料館に使えるものはないだろうかということも考えていかなければいけないと思います。
(参加者F)
西神楽厚生診療所の再開は全然ないのでしょうか。
(市長)
医師の確保が一番大変だと思います。
(参加者F)
先ほどの市長の話ですと、人口当たりの医師数は北海道で一番多いということでした。それでも市立病院は不足しているということですね。
(市長)
開業している医師を含め大きな病院もありますので医師の数は多いのですが、診療科目によっては偏りも見られます。やはり、郊外や地方都市に行くほど医師の確保が難しいと言われています。以前は大学からの派遣が結構あったのですが、都市部に医師が集まる傾向にありますので地方は困っています。医科大学でも地域枠を設けて地域医療を充実させる取組も始まっていますので、少し明るい兆しが出てきているのではないかと思っています。
(参加者F)
西神楽地域の定住の意向が66.7パーセントです。診療所などの問題がこのような低い数字になってきているのではないかと思います。定住が図られるような打開策はあるのでしょうか。
(市長)
これは西神楽だけの問題ではなく、江丹別や神居古潭、東旭川など含めて、全市的な課題として今後もいろいろ考えていかなければいけません。地方都市では、医療機関、学校がなくなると人口が減少していきますので、旭川もそうならないような対策をしていかなければなりません。

2.市長への手紙について

(参加者D)
今から10年ぐらい前に市長に手紙を送り返事が来たのですが、ほとんど否定的な回答でした。提案の内容は市立病院の独立法人化、一般の会社並みに退職金の給与引当金を積み立てしていくこと、土地開発公社の廃止などで、そのうち土地開発公社は最近なくなったように聞いています。これは以前の提案ですので、回答は必要ありません。
(市長)
市立旭川病院について、以前は市の直営で、現在は病院に管理者を置いて権限等も含めて少し独立した形で運営しています。独立行政法人化は将来的に一つの方針になるかもしれませんが、現時点でそのようなことは考えていません。市立旭川病院でも将来の運営方法など検討している最中であり、病院の機能を高め、そして効率良く皆様に利用していただくことが目的ですので、そのためにはどのような組織がいいのかという検討も必要になってくると思います。
土地開発公社については、将来市が必要な土地を先行的に購入していましたが、今後市の事業計画でも先行取得が必要な事業の予定もありませんので、土地開発公社の役割がなくなったということで解散をして、土地開発公社所有の土地は市で買い取り今後活用していくことになっています。

3.移住について

(参加者D)
最近は、移住者を増やすということをしていると思いますが、その人たちがどのような目的で旭川に来たいのかなど、その目的をしっかりと聞かないで曖昧にあっせんしているように感じられます。移住希望者にも、旭川のことがよく理解できる内容にはなっていないのではないかと思います。最近は空き家がいろいろと問題になっているようですが、その空き家を改修し整備して、移住してくる人たちの快適な生活のため利用したらいいと思います。そして、移住してくる方に旭川市ではこのような目的で来ていただきたいなど、はっきりと示した方が良いと思います。
(市長)
移住については、目的を持ってPRしていくことは大事だと思いますので、そのような視点でも今後取り組んでいきたいと思います。

4.対話集会での発言内容について

(参加者E)
前回の神居地域の対話集会では大変良い発言がありました。これまでも対話集会に出ていますが、発言は身近な町内会のことやパークゴルフ、道路などいろいろ出るのは悪いことではないのですけれども、市長と話すときはもう少し進んだ話をした方が良いと思います。前回の集会で旭川を観光都市、国際都市にというような発言がありました。私も同感ですし、これからの旭川は農業や工業にこだわっていかなければ、発展はあり得ないと思います。やはり国際化の波に乗って外国人を受け入れるという考え方を、市民が持つべき時期に来ていると思います。今までの市政を見ますと、橋や道路などを造ったりしていましたけれども、やっと西川市政になり明るい兆しは見えてきたと思います。

5.道の駅について

(参加者E)
一つお願いがあるのですが、道の駅について、現在の場所は将来の観光都市旭川には向かないと思いますので、鷹栖の辺りに移転する方が良いのではないかと思います。剣淵の道の駅はまちから3、4キロメートルも離れているのですが、国道のそばに造ったのです。そして大型バスや乗用車が自由に止まれます。
(市長)
道の駅は市議会でもいろいろと議論がありました。昨年の11月に道の駅を大規模に改修しまして、フードコートの設置などにより利用者や売上げも増えている状況ですが、駐車場が少ないのが課題だと思っています。
実は、商工会議所や観光団体から旭川空港を増築してほしいという要望も頂いています。増築の際には、道の駅の空港版で空の駅というようなものを併設して、空港全体を飛行機の発着場という場所だけではなくて、道北地域の名産品などを販売できるような機能も備えた空港にできないかと今検討しております。

6.高齢者のための施策について

(参加者E)
前回も言ったのですが、高齢者のリハビリのために各病院が車で送り迎えしていますが、あれは費用が高く無駄だと思います。市が1、2か所施設を造って、バスで高齢者が行ってリハビリするような施設が有ればいいと思います。
先ほどの空き家対策の話でラジオで聞いたのですが、立派な一軒家に高齢者が住んでいれば、いずれは空き家になってしまうというのです。土地に家が建っていると固定資産税が違うという話も出ていました。高齢者はある程度になったら施設に集まってもらって生活していただいて、空き家は市の責任で売るなり貸すなりの対策を立てていく必要があるのではないかという話があり、なるほどと思いました。
(市長)
空き家の税金の話もありましたが、新聞に出ていましたけれども、家が建っていたら税金が安くなるというのは、空き家がどんどん増えていくことになるという記事でした。これは法律の関係もありますので、国にも要望しているところです。

7.観光などについて

(参加者E)
市に観光課がありますが、いろいろな国から外国人が来ますので、外国人と会話するためには語学の勉強や通訳の養成も必要ではないかと思います。
(参加者A)
観光についてですが、旭川には156年前に松浦武四郎が蝦夷地を測量した足跡があります。これを3年掛かりで調べてみましたら、17か所に寄ってこの丘陵地帯を歩いているのです。それを看板にして、観光資源を増やしていくのもいいと思います。
もう一つは、700年くらい前にコロポックルという、これは実在説なのですが、30センチメートルぐらいで羽が生えていたと言われています。これも観光としてどのようなものでしょうか。
(市長)
松浦武四郎については私も知っていますけれども、市内で看板を立てるような場所があれば観光資源になり得ると思いますので調べてみたいと思います。
また、コロポックルの話は詳しくは知りませんので、博物館にも確認してみます。
(参加者E)
ラベンダーの咲く時期になりますと、国道が西神楽を通っていますので、交通量が多くなることにより何か問題は出ていないのでしょうか。
(市長)
交通量は多くなることはあると思いますが、渋滞が発生しているのは美瑛の丘を越えた辺りかもしれません。農家の皆様からは、就実の丘で観光客が畑の中に入って来たりして迷惑しているというお話も聞いています。観光客が来ると良い部分もありますが、迷惑な方も中にはいますので、何かの対策も必要だと思っています。
(参加者E)
美瑛の方がこのようなことを言っていました。美瑛の丘は車の出入りが多く、畑などを踏み荒らされるということです。そこで私もこのような話をしたことがあります。門を作って、通行する車1台ずつ100円か200円を負担してもらい、そのお金でトイレや畑の柵を作ったら良いのではないかと。余談になりますが。
やはり市民も市も賢いセールスマンになることが大事だと思います。以前に高速道路の無料化がありましたが、そのとき大型ショッピングセンターの駐車場がとても混雑したということです。その後高速道路が有料化されると大幅に減ったということですので、それならば来てくれた人に1割のガソリン代のサービス券を発行するなど、バランスをとるため賢いセールスの方法があるのではないかと思います。
私が最も関心があるのは、買物公園で毎年食べマルシェを開催していますが、一時的な人の集まりですけれども、旭川のまちを理解してもらうためには大変良いことだと思います。あのような催しは今までありませんでしたので、西川市政になってから派手ではないですけれども明るい兆しがあると思います。
(市長)
札幌の観光地ではゲートが設置されていて、一定の負担金を徴収しているところもありますけれども、地域が主体となって考えていくことも必要だと思います。

8.まちづくりについて

(参加者E)
これからのまちづくり推進活動に向けて、これは前回の対話集会でも言いましたが、年に1回は市民に集まってもらい、良い知恵を出してもらって、私たちが納めた税金をみんなで良い方向に使っていくことが望ましいと思います。お百姓さんが一生懸命お米を作ったけれども、値段を決めるのは第三者で自分たちは全然参加できない、それが今までの姿だと思います。まちづくりもそうだと思います。我々が税金を納めたのだけれども、1人か2人の人間に牛耳られて市民が参加できない、市民の思う方向に税金を使ってもらえないというのが今までの姿ではなかったかと思います。こういうことをなくすために、西川市長が実施している話合いでまちづくりを推進していくことが一番良いのではないかと思います。

9.その他

(参加者A)
西神楽JR駅のプラットホームのアスファルト舗装化についてです。砂利ですので足を挫いたり、特に女性のハイヒールのヒールが折れてしまったりということがあります。列車とそのプラットホームの段差が砂利で低くなっているので危険性もありますす。JRにそのことをお話ししましたら、砂利だけは入れてくださいました。どうしてアスファルトにしてくれないのでしょうかとお便りしましたら、あそこは旭川駅と違って利用する人数が少ないからできないということです。市長からJRにお願いしていただけるのでしょうか。
(市長)
駅はJR北海道が管理している施設ですので、構内のアスファルト化を市の税金ではできません。市からJR北海道に対して、このような要望がありますということを伝えることはできると思います。

市長お礼のあいさつ

本日は、大変貴重で活発な御意見を頂きまして、ありがとうございました。私自身も新たな発見もありましたし、市政の課題も認識をさせていただきました。皆様の思いを少しでも形にできるよう取り組んでいかなければいけないと思っています。今後も皆様から御意見を頂きながらより良いまちづくりを進めていきたいと思いますので、引き続きお力添えをくださいますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

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