第82回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

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第82回対話集会の様子

第82回は、「旭川市の総合計画」をテーマとして、神居中央・神居東・台場・忠和・神居雨紛・西神居地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと懇談しました。
25人の方が参加し、これからのまちづくりや地域の課題などについて意見交換を行いました。

日時など

日時

平成26年7月30日(水曜日) 午後6時30分から午後8時5分まで

場所

旭川市神居住民センター 2階 大集会室
(旭川市神居2条17丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(25人)

対話の内容

市長あいさつ
市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明
意見交換

  1. まちづくり基本条例について
  2. 観光などについて
  3. 市庁舎の建替えについて
  4. 高齢者のための施策について
  5. 施設の整備について
  6. 伊ノ沢市民スキー場について
  7. 市長への手紙と対話集会について
  8. 市職員の地域活動への参加などについて
  9. 若者のための施策について

市長お礼のあいさつ

(出席者の意見と市長のコメントについて、まとめたものを掲載します。)

(補足)この対話集会では、スライドを使用した場面もあり、文章として分かりづらい部分もあります。

市長あいさつ

本日は、皆様お疲れのところ、対話集会にお集まりいただきありがとうございます。対話集会は、市長に就任してから、地域やいろいろな団体の皆様と実施してきておりまして、本日が82回目となります。今回は、旭川市の総合計画をテーマとしていますが、地域の話も含めまして意見交換をさせていただきたいと思います。現在は第7次総合計画の期間中で、10か年計画で様々な施策を実施していますが、平成27年度で終了しますので、平成28年度からの総合計画を策定する時期にきています。
神居地域については、スキー場やクロスカントリーコース、わくわくエッグ、神居古譚などの名所もありますし、また、果樹、野菜などの農業も盛んな地域でもあります。
旭川は、病院や学校、様々な公共施設など都市機能が集約、集積されておりますので、道北地域の拠点都市としての役割をどのように担っていくかが今後重要になってきます。

市長あいさつの様子

一方で、周辺には豊かな自然が広がっており、素晴らしい風景なども地域の魅力の一つと思っています。また、旭川空港にも近年、海外からの定期便も増えてきていますので、空港を活用した地域の活性化を図っていくことも必要と考えています。
また、旭川は地震を始めとする自然災害の少ない地域であり、安全でおいしい農産物等が採れることも優位性の一つだと思っていますが、大都市から離れていることは、産業にとっては不利な部分もあります。全国で少子高齢化、人口減少が問題になっていますが、本市においても同じような現象が起こっています。人口減少対策、子育て支援、雇用の安定のため、自然災害が少ないことをPRしながら企業誘致にも更に力を入れていかなければいけないと考えています。
地域においては、高齢化の進行により町内会活動などが難しくなりつつあります。役員の担い手の確保や若い世代の地域活動への参加などは、地域の大きな課題となっています。高齢化が進行していく中で、安心、安全を守っていくことは大変重要なことであり、旭川は医療機関や福祉施設が充実していますので、このようなところも旭川の魅力としてしっかりとPRをしていきたいと思っています。
簡単ではありますが、旭川市を取り巻く状況についてお話をさせていただきました。この後はスライドを使って、総合計画などについてお話をさせていただきます。

市長から「旭川市の総合計画」及び「旭川市まちづくり基本条例」についての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,607キロバイト)

(市長)

(資料1ページ)
総合計画についてですが、旭川市には教育や福祉など様々な計画がありますけれども、計画の中では最上位であり、現在は第7次の計画で平成18年度から27年度までの10か年となっています。平成28年度からの次期計画を策定する上で、多くの市民の皆様からもいろいろな意見を頂きながら、この計画作りを進めていきたいと考えています。

(資料2ページ)
まちづくりについて、私も市長に就任以降、対話集会など様々な機会を通じて多くの御意見等を頂いてきました。まちづくりには多くの皆様がいろいろな形で携わっていただいていますが、多くの方は自分がまちづくりに参加しているという意識をお持ちでないこともあると思います。行政が行う道路や橋の整備もまちづくりの一つですし、皆様が取り組んでいる町内会活動やボランティア活動もまちづくりの一つです。

(資料3ページ)
いろいろな人がまちづくりに携わっているわけですが、みんなが協力しながら地域を良くしていきたい、そのような思いがまちづくりになると考えています。

(資料4ページ)
まちづくりについてですが、地域のことはその地域に住んでいる方が一番分かっていますので、地域の皆様が身近に感じていることを、いろいろな活動につなげていただくことが大変重要だと考えています。例えば、地域では歩道の花壇に花を植えていただいたり、落葉の堆肥化、登下校の見守りなども実施していただいています。
平成22年からは、町内会や市民委員会、商工会、地域の消防団などの皆様にお集まりいただきまして、地域まちづくり推進協議会を立ち上げました。現在、この協議会は市内で14か所立ち上げまして、情報を共有しながら地域の活性化などに向けた協議をしていただいています。地域まちづくり推進協議会は、今後も多くの住民の皆様に参加していただいて、多くの皆様の意見が反映されるような地域づくりを行っていく核となるような期待を持っています。

市長プレゼンの様子

(資料5ページ)

次にグラフを見ていただきたいのですが、国立社会保障・人口問題研究所が出している人口推計です。26年後の2040年には、旭川の人口が約10万人減少して約25万人になるという推計が出ています。全国で人口減少と言われていますが、一方で大都市への集中が進んでいますので、このまま何も対策をしなければ、北海道内の自治体の半分以上がなくなってしまうのではないかとも言われています。旭川のまちを次の世代に引き継いでいくという責任と役割をしっかり果たしていかなければなりません。
これからのまちづくりについて定めたまちづくり基本条例を今年の4月から施行しています。

(資料6ページ)
まちづくり基本条例は、まちづくりを進めていく上で市民の皆様に知っていただきたいこと、また、市と市民の皆様が共有しておくべきことなど、まちづくりのルールを定めた条例です。

(資料7ページ)
条例には大きく四つの基本理念がありまして、キーワードは「ひと」、「地域」、「まち」、「広域」ということで、上から下に向かって範囲が広くなっています。人が生き生きと活躍し、地域で支え合いながら、まちの活力の向上を目指し、北北海道の拠点都市としての役割を果たしていくことが重要だと思っています。旭川が北北海道における拠点性を発揮することによって、地域全体が良くなっていくと思っています。

(資料8ページ)
条例の理念を具体的に進めていくのが総合計画ですので、次期総合計画が大変重要になってきます。

(資料9ページ)
総合計画とは、まちづくりの総合的で市政における最上位の計画であり、まちの目指す姿を示すものであります。

(資料10ページ)
次期総合計画は、今年度から2か年掛けて策定していく予定ですが、対話集会での御意見や、市役所の若手職員を中心とするワーキンググループ、大学や様々な団体で活躍されている皆様、公募の委員で構成する市民検討会議での意見も聞きながら策定していきたいと思います。

(資料11ページ)
神居地域の特徴についてですが、高齢化率が32.8パーセントということで、全市の平均が約29パーセントですので、若干高齢化率が高くなっています。

(資料12ページ)
また、神居古譚ですとか、スキー場、観光施設などの地域資源があります。

(資料13ページ)
この後は皆様と意見交換をしたいと思いますので、よろしくお願いします。

意見交換

1.まちづくり基本条例について

(参加者A)
まちづくり基本条例について重要なことは、いかにして市民が条例に基づいてまちづくりに参加できるかということだと思います。年に1回くらい市民から参加者を募集して、会議を開いてまちのことについていろいろ話し合う機会をつくってもいいのではないかと思います。
(市長)
市民の参加については、まちづくり基本条例を施行しまして、多くの市民の皆様の声をまちづくりに生かしていくことに力を入れていかなければいけないと思っています。私だけでなく市の職員全員が、いろいろな機会に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
(参加者I)
インターネットで調べたところ、町内会の加入率が平成19年より25年のほうが下がっていました。せっかくまちづくり基本条例をつくったのですから、今後は下がることのないようにしてほしいと思います。
(市長)
まちづくり基本条例は4月からスタートしていまして、今後どのように運用していくかが大切だと思います。

2.観光などについて

(参加者A)
富良野から旭川までの間に高速道路を造ったらいいと思います。いろいろな話を聞きますと、ラベンダーの時期になると車が動かないので帰って来るというのです。ラベンダーの時期だけではなく、冬でも車の通りが多い状況です。高速道路を整備して、旭川に泊まってもらえるようにする必要があると思います。
(市長)
旭川、富良野間の道路の御意見がありましたが、旭川北インターチェンジから上川総合振興局、旭川空港、富良野を通って占冠のインターチェンジまでつながる地域高規格道路を整備してほしいということを国に要望してきています。
(参加者B)
神居せせらぎ小道を利用し、毎日1キロメートル程度の散策をしていますが、この小道の緑地帯にアヤメやジャーマンアイリスを植えれば観光客が来ますし、桜もありますので名所にもなるのではないかと思います。

(市長)
せせらぎ小道については、神居まちづくり推進協議会で話し合っていただくのも一つの方法だと思います。
(参加者C)
観光についてですが、旭川はPRが下手だと思います。せっかく動物園という素晴らしい集客力を持った施設がありますので。ただ、動物園も3、4時間くらいの滞在ですし、今雪の美術館も人気ですが1時間くらいの滞在ですので、旭川での宿泊は難しいと思います。7、8時間くらい旭川に滞在するようになれば、旭川で宿泊する可能性は出てくると思います。現在、パークゴルフ人口が全国に120万人くらいいるそうです。パークゴルフのプレーは2時間半か3時間くらい掛かりますので、パークゴルフをしてもらえば旭川で宿泊する可能性は出てくると思います。観光施設とパークゴルフで7時間くらい遊んで旭川に泊まっていただければ、消費も増えていくと思います。

(市長)
滞在型観光をどのように増やしていくかは、観光の中で大きな課題であります。旭川では年間約五百数十万人の方が観光に来ているのですが、宿泊する方は1割くらいです。宿泊する方は少しずつ増えてきておりますが、旭山動物園や雪の美術館などを上手にPRすることによって、滞在型観光につながっていくと思います。雪の美術館は、映画がきっかけで多くの方が来ていますので、そのようなきっかけづくりも重要だと思っています。例えば映画の舞台になった場所は観光地になることもあります。パークゴルフもプレー人口が増えてきまして、気軽にできるスポーツとして健康の維持などにも有効だと思っています。パークゴルフも観光や地域活性化の要素になると思いますので、検討させていただきたいと思っています。
(参加者D)
今観光についての話が出ましたが、台湾や中国、東南アジアの方は雪に魅力を持っていまして、雪を見るために観光に来られるということです。観光資源として大雪山連峰や日高連峰があり、素晴らしい景観を持った都市はなかなかないと思います。旭川でもタワーを造るというという話題がありましたが、現在はどのような状況なのでしょうか。外国人は、タワーから見る景色に感激すると思います。
(市長)
東南アジアからもたくさんの皆様に来ていただいていますが、雪のない所から来ていますので、雪や除雪のスコップなどを見るだけで大変喜んで、手に持って記念撮影をしたりしています。

意見交換の様子

大雪山などの景色を見られるタワーは素晴らしい魅力になっていくと思っています。タワーの整備について、財政面での課題もありますので議論は進んでいません。今後市庁舎の建替えを検討していく中で、従来の行政機能だけではなくて民間の施設も入ってもいいと思いますし、例えば最上階に展望室やレストランなどがあれば、より多くの皆様に庁舎を活用してもらえるのではないかと思っています。伊ノ沢市民スキー場などからも街並みや大雪山も良く見えますので、このような風景を多くの皆様に知っていただくことが大切だと思っています。
(参加者E)
先ほど市長から情報提供がありました、旭川北インターチェンジから上川総合振興局を通って富良野方面への道路の話ですが、これは市として国に要請している案件なのでしょうか。滞在型の観光に旭川を持っていきたいという多くの意見がありますが、そのような道路ができることによって、かえって旭川から遠ざかっていくのではないか、それよりももし造るのであれば、既存の道路を複線化の整備をした方が経費も少なく、旭川に滞在してもらえるのではないかと考えます。また、タワーの話も出ていましたけれども、私は素晴らしい景色を嵐山から見てもらったらどうかと思います。市にお金もないわけですから、今あるものをうまく活用することを考えていただきたいと思います。
(市長)
地域高規格道路については、既存の道路はもちろん活用しながら、必要なところには新たに道路を造ることになっています。道路の必要性としては、旭川から富良野方面に行く道路が、今は国道237号しかありません。この道路は、6~8月は観光客などで渋滞が毎年のように発生しており、付近の農家の方もいろいろな部分で支障が出たりもしています。また、十勝岳の噴火など万が一災害が起こった時に、国道が1本しかないと主な機能がストップしてしまうこともあります。それから、旭川から帯広までは交通の空白地帯になっていますので、地域の経済や物流の面から考えると、もう1本道路を造ることは旭川だけではなくて地域全体の大きな課題でもあります。これまでも要望活動を進めてきましたけれども、道路ができることによって旭川が素通りされてしまうようなことになれば地域が活性化しませんので、いろいろな対策をしていかなければいけないと思っています。例えば東神楽町にも郊外に道路ができる予定になっていまして、市街地を通る人が減ってしまうのではないかと心配されていて、商店街の皆様からもいろいろな意見も出ていると聞いています。
(参加者F)
観光の件ですが、今台湾のお客さんが多く来ていますので、去年の11月10日にエバー航空で台湾に行ってきました。台湾に行く航空機には日本人は30人で、ほとんど台湾の人でした。台湾からの帰りもほとんどが台湾の人で、旭川に宿泊するかを聞くと、層雲峡ということでした。旭川は素通りということになりますので、何か対策をしなければいけないのと、台湾の台北、台中、高雄に行きましたら、旭川のパンフレットがどこにもありませんのでPRをしてほしいと思います。
(市長)
航空機の利用者については、台湾もそうですけれども、人口が多い地域からその国の航空会社の飛行機で来ますので、外国の方が多くなります。私も台湾には観光プロモーションで何回も行っていますので、ホテルや地域の旅行会社などにもっともっとPRをしていかなければいけないと思っています。もちろん、旭川からも行かないと定期路線化は難しいと思いますので、もっとPRしてたくさんの方に利用していただきたいと思っています。
(参加者J)
観光の話がありましたけれども、拠点と拠点を結ぶ高速道路を造っても、旭川には泊まらないと思っています。私が北九州へ旅行に行って一番感じたのは、拠点を結ぶ道路は山ばかりで、地域の生活環境が何も見えません。温泉に泊まるのが旅行ではなく、地域の情景、生活様式、風景を見るのが楽しい旅行ではないかと思います。なるべく時間が多く必要となるように旭川も近隣の町と連携して魅力を高め、旭川に泊まってもらうというような発想も必要だと思います。
(市長)
道路の話も含めて、近隣の町の取組も参考にしていきたいと思っています。

3.市庁舎の建替えについて

(参加者A)
庁舎についてですが、今の場所は立地条件が良くて高く売れますので、農地などの安い土地を買って庁舎を建てて、ここに市長などの管理者の官舎を造って住むようにします。場所は雨紛の中学校の跡地が良いと思っています。市が借りているビルの賃貸料が年間6,000万円掛かっており、これまでも何億というお金を払っていますので、できるだけ早く庁舎を建設した方が良いと思います。
(市長)
庁舎の建替えについてですが、本格的な議論がこれから進んでいく中で、市民の利便性など様々な面から検討していかなければいけないと思っています。

4.高齢者のための施策について

(参加者A)
各病院では車で高齢者を集めてリハビリなどしていますが、このような方式は経費が高くなりますので、市が3か所くらいを指定して市で運営した方が良いのではないかと思います。
(参加者B)
昨今、アクティブシニアという言葉が言われています。アクティブシニアと言われる方を対象としたサービス付き高齢者住宅があり、現役の延長ということで、入居者はフラダンスや社交ダンス、1人ダンス、碁、将棋など教えたり教えられたり、また、料理をしたりしています。このように人助けや相互扶助を行える施設を神居地区に一つ造っていただきたいと思います。
(市長)
今後、高齢者が増えてきますので、そのような方々が安心して、そして活躍しながら暮らしていただくことができるというのが重要だと思っています。市でも、高齢者の方が住む施設に医療機関や介護施設などの機能を持たせたものができないかということで、検討もしているところであります。
(参加者G)
今の高齢化社会でお年寄りがいろいろな施設やグループホームに入所されていますが、本来、親の面倒は子供が見るのが当たり前ではないかと思っています。ところが住宅環境がそのようになっていませんので、2世代で一緒に住む状況にはありません。このことから、住宅の建替えやバリアフリーに改修するときに、もっと助成金を充実させお年寄りと一緒に住めるような環境にしていかないと、グループホームや施設に頼り過ぎるといずれ破綻します。これから人口が減少していきますので、これからの人たちが安心して生活できる環境をつくるためにも、助成金の充実も考えるべきだと思います。
(市長)
介護などの関係では、建物の構造も一つの理由としてあると思いますが、親子関係の変化や、平均寿命が上がったことにより認知症などになる割合も増えてきており介護の負担が大きく、なかなか家で一緒に生活できない状況が以前に比べると増えてきていると思います。今後は、一緒に住んでいけるような支援も必要だと思います。

5.施設の整備について

(参加者A)
スタルヒン球場にナイター設備を作ったのは良かったと思いますが、各小・中学校のグラウンドは水はけが悪く、雨が降ったら2、3日使えない状況です。青少年の育成のために、水はけを良くしてすぐ使えるようにする必要があると思います。
(市長)
学校のグラウンドについては、財政状況もありますので、十分対応できていないところもあると思っています。
(参加者F)
先ほどパークゴルフの件でお話がありましたけれども、高齢者はパークゴルフで健康になるというメリットがあります。徒歩や自転車で行ける両神橋のところは無料で良いのですが、忠和は馬の背のようになっていてプレーがしにくいです。プレーの料金が掛かるようになってから、利用者が減っていると思います。我々パークゴルフの会でも、忠和はプレーがしにくいので使用をやめることにしました。もう少し改善してほしいと思います。嵐山と東光は良くなっているのですが、特に東光は第2駐車場が分かりづらいので、もう少し分かりやすくしてほしいです。
(市長)
忠和・東光のパークゴルフ場は、改善できる方法がないか等含めて検討させていただきます。

6.伊ノ沢市民スキー場について

(参加者B)
伊ノ沢スキー場について、5年ほど前にこの会場で市民の意見を聞くという会を開いていただきました。その際、いろいろな意見が出ましたが、最終的にはロープウェイという形で決着が付きました。スキーヤーとしては不満足でありますけれども、ありがとうございました。このスキー場を市内の小・中学校のスキー遠足に利用してもらえるよう薦めていただきたいと思います。また、伊ノ沢スキー場のちょうど中間に、アメマスやニジマスなどの養殖のできるような水質の良い地下水が流出しています。これを活用して簡易水族館、地場産品の販売、軽食の提供などができるようになれば、伊ノ沢スキー場もにぎやかになるのではないかと思っています。
(市長)
伊ノ沢市民スキー場については、当時いろいろと御心配をいただき、また、たくさんの御意見を頂きましてありがとうございました。地域の皆様からはリフトの設置という話も頂いていたところですが、現在はロープリフトという形で利用いただいています。私も何度も伊ノ沢市民スキー場を利用していますが、地域の小・中学校の生徒もたくさん来ています。教育委員会を通じて、学校のスキー授業などで伊ノ沢市民スキー場を積極的に使ってほしいということを毎年お願いもしてきています。スキー連盟にも声掛けをしていますが、引き続き利用していただけるよう努力をしていかなければいけないと思っています。湧水の話は初めて聞きましたが、一つの地域資源になるのではないかと思います。

7.市長への手紙と対話集会について

(参加者E)
市長への手紙について、年間どのくらいの数があり、それを市長が全部目を通しているのか、もしそれが不可能であれば、どのように市民に返されているのかを聞きたいと思います。市民と市長の距離が、最近だんだん遠くなっているという声をよく聞きます。このような対話集会も来る人は大体決まっています。八十数回開催しているということですので、延べにすると結構な数の参加者ですが、全市民からすると本当にごく僅かだと思います。
(総合政策部長)
市長への手紙の数ですが、平成24年度が約700通、平成25年度が約560通です。
(市長)
市長への手紙は全て目を通していますが、全てに返事を書くことは難しいものですから、内容によっては担当者に対応を指示したりもします。手紙への返事は書面でお返しすることが多く、お返しする前に目を通すこともありますし、また、直接手紙を下さった方からお話をお伺いすることもあります。私もいろいろな機会に地域にお邪魔しなければならないと思っていますし、このような対話集会でも全ての方にはお会いできませんので、いろいろな機会を通じて皆様のお話をお伺いすることが大切だと思っています。
(参加者G)
本日の対話集会ですが、神居全地区にしては少なく寂しい感じがします。特に若い世代の皆様が来ていないというのは、設定時間が良くないのではないか、土・日曜日など若い世代の人たちが来られるような時間設定をすると、若い人が集まるのではないかと思います。
(市長)
これまでの対話集会も若い方の参加が少ないという状況です。今後、若い世代を対象とした集会の開催も検討しているところです。対話集会は今町内会を通じて広報をしているのですが、別の形でもPRをしていく必要があると思います。

8.市職員の地域活動への参加などについて

(参加者G)
町内会の加入者がだんだん減ってきているということは、高齢化も進んでいることもありますが、旭川市の職員が何千人いて、特にマンションなどに入っている若い職員が町内会に加入をし、また、町内会活動にどれだけ参加しているのか疑問に思います。市の職員は、地域のいろいろな会合や行事に参加をして、行政の考え方を地域の皆様にお伝えするという役目も必要ではないかと思います。
(市長)
町内会などの地域活動は、機会があるごとに職員には積極的に参加するよう話をしています。若い世代を中心に意識がそこまで向いていない職員もいますので、継続してPRしていくことが大切だと思っています。
(参加者H)
行政主導から市民主導に変わってきており、市民ニーズに合った施策もハード面からソフト面に向かってきています。地域社会を見ますと、少子高齢化、地域社会における人間関係の希薄化、価値観の多様化、ライフスタイルの変化、地域住民の願いも多様化しています。そして、安心、安全で住みよいまちづくりの基本は、高齢者・子育て支援、青少年の健全育成、防火、防犯、防災、産業振興、環境保全、地域の活性化と言われております。そのような思いはありますが、地域社会を見ますと町内会、市民委員会も役員の担い手がいない、また、地域で活動している市民活動団体、ボランティア団体、サークル団体、NPO法人などは、活動場所の確保、人材の確保、情報発信、情報共有、それと資金の確保などの課題を抱えています。元気なまちづくりをするためには、公益性のある事業を推進していかに人を集めるか、また、社会資源があるなしに関わらず、元気なまちづくりをしたいという人が、社会資源、物的資源、人的資源など様々なものを有効に利用し、地域住民の生活を豊かに向上させ、地域コミュニティが自立しているということだと思います。そのためには、人材の確保、まちづくりをする知恵、連携、情熱、資金が必要です。行政側には優秀な人材がたくさんいますけれども、地域へ帰れば一市民ですので、地域の町内会に入り地域の活動に参加して交流を図りながら、各地域で抱える課題を行政に反映する姿勢が必要ではないかと思っています。
(市長)
人材の確保、活動の資金など、いずれも大切ですし、市役所の職員も知恵を絞って、引き続き地域の皆様と一緒に頑張っていく必要があると思っています。

9.若者のための施策について

(参加者G)
高校や大学を卒業して地元に残れる若者が少なく、東京などの大学に行って卒業して帰ろうと思っても、地元に就職がありません。学んだものを地元に還元できるように、若者が働ける環境づくりを早急に考えていただきたいと思います。
(市長)
Uターンについては、進学で旭川を出てしまうと、なかなか戻って来ないということもあります。旭川にも就職先はあるのですが、待遇などの条件が合わないということも多いと思います。地域経済が良くなっていけば給料も相対的に上がっていきますので、単純に雇用をつくるということだけではなくて、経済活性化と合わせて考えていかなければいけない課題だと思います。
(参加者J)

神居は意外と歴史が長く、住宅街も密集して、新しい団地を造るにもあまり場所がない地区です。近年は町内会の中にも3、4軒の空き家があるという状況です。

意見交換の様子

少子高齢化が進むと、各地でそのような現象が起きてくるのかと思います。神居地区は病院もたくさんありますし、地域包括支援センターもあり、意外と高齢者に対する環境が整っていると思いますが、子育てに対しては足りないと思います。神居地区は高齢化率が高いという数字も出ていますので、これを食い止めるには若い人がこの地区に居住してくれるように団地の計画も考えていかなければいけないと思います。近隣の市や町を見ていますと、良い条件で家を建てられたり税金が安かったりと、いろいろな話を聞いています。まずは人を流入させるようなことを神居をモデル地区にして、若い人が居住できるような環境づくりを手掛けてほしいと思います。
(市長)
市内でも地域の宅地造成が始まった時期により、高齢化の状況が違います。今は東光や永山地区では新しい住宅が建っていますので高齢化率は下がりますけれども、20年、30年経つと高齢化していくことになります。その時には、現在高齢化率が高い地域では人が入れ替わりますので高齢化率は下がるというように、数十年単位でサイクルしていくと思っています。

市長お礼のあいさつ

本日は、貴重な御意見を頂きましてありがとうございます。まだいろいろなアイデアなどあると思いますので、また違う機会にお聞かせいただきたいと思っています。また、手紙や、身近な行政機関として神居支所もありますので、利用していただきたいと思います。今後とも、地域づくりに皆様のお力添えを頂ければと思っています。本日は誠にありがとうございました。

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