第70回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 004463

印刷

第70回対話集会の様子

第70回は、地域住民等が、地域の課題を共有し、その解決に向けた方策を検討し、地域特性を生かした個性あるまちづくりを推進するため、平成24年度に新たに五つの地域に設置された「まちづくり推進協議会」のうち、「東部まちづくり推進協議会」(小林会長)の委員の皆さんと、これまでの活動状況や今後の課題、市への提言などについて対話、意見交換を行いました。

日時など

日時

平成25年7月29日(月曜日) 午後6時30分から午後7時35分まで

場所

旭川市東部住民センター 1階 中会議室(旭川市東光5条2丁目)

相手団体

東部まちづくり推進協議会(小林一男会長)の委員 14人
(当日の出席者11人)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 「東部まちづくり推進協議会」(敬称略)

小林一男(会長)、東建司(副会長)、五十嵐典男、石井邦子、板谷友博、岩本武男、須藤清、寺西正、

羽佐間賢二、山口泰子、横井園子

対話の内容

市長あいさつ
会長あいさつ及び活動状況報告
意見交換

  1. まちづくり推進協議会について
  2. 市有施設及び市のシンボルキャラクターについて
  3. 住宅の表示板、環境、教育及び防災について
  4. 校区について
  5. 若者のサポートについて
  6. 民生委員について
  7. 老人クラブについて
  8. その他

市長お礼のあいさつ

(出席者の意見と市長のコメントについて、まとめたものを掲載します。)

市長あいさつ

日頃から皆様方には市政の推進などに大変お世話になっております。また、本日はお忙しい中、まちづくり対話集会に御参加いただきまして誠にありがとうございます。
まちづくり対話集会は、私が市長に就任してから続けてきておりまして、今回が第70回目となります。これまで、それぞれの地域や様々な活動をしている団体の皆様方と対話集会を開催させていただきました。まちづくり推進協議会は現在12か所に設置しており、平成23年度は支所地域の7か所のまちづくり推進協議会と対話集会を開催させていただいております。今年度は支所地域以外の5か所のまちづくり推進協議会と順次対話集会を開催させていただきたいと思っております。
東部まちづくり推進協議会の皆様方には、日頃から地域の課題などについて議論をしていただき、本当にありがとうございます。昨年度は、防犯や災害対策、地域の子供との交流、高齢者の生きがいづくりや見守りなどの課題について議論していただいたと聞いております。
昨年度の事業は、防犯の観点から橋脚の落書き消し活動を実施され、新聞等でも報道されているとおり非常に素晴らしい活動だと思っております。
また、東光地区市民委員会におかれましては、本市が実施しております「地域自主防犯活動支援事業」において防犯のモデル地区に指定をさせていただいております。東部地区の皆様方には防犯活動について、本当に熱心に取り組んでいただいておりますことに心から感謝を申し上げます。
橋脚の落書き消し活動では、地域の皆様も含めて約50人の方が参加されたと聞いておりますが、落書きを放置しておくと新たな犯罪が発生するというようなこともありますので、小さなところから犯罪につながるような芽を摘んでいくということが大切なことですし、このような活動が全市に広がっていけば良いと思っています。

市長あいさつの様子

今年度については、本日が3回目の協議会ということでありますが、これまで防災マップの作成や、昨年に引き続いての橋脚の落書き消し活動、警察で実施しております少年の居場所づくり事業と連携した活動など様々な議論をしていただいていると聞いております。
高齢化の進行に伴いまして、一人暮らしの高齢者が社会との接点がなくなることにより孤立化し、孤独死などが全国的な社会問題になっております。旭川市でも、一人暮らしの高齢者を皆で見守りながら、共に社会活動を続けていけるような地域づくりが大変重要な課題であります。
これまでも行政として様々な対策を実施してきておりますが、郵便局や新聞の販売店などと協定を締結して、新聞や郵便物が入ったままの状態の時に市に連絡をしていただくような事業も実施しているところです。
市でも、支所を7か所設置しておりますが、単なる行政窓口としてではなくて、より地域に密着した機関、あるいは地域の皆様と連携する上での拠点施設として、相談員を配置して様々な相談を受ける窓口を設置するなど、地域を支援する機能の強化に取り組んでいるところです。
このような中、東光、豊岡地区には支所が設置されておりませんので、この地区の皆様は総合庁舎か東旭川支所で手続をされていると思います。皆様も御存じのことと思いますが、今年度から、この地域に「(仮称)東部まちづくりセンター」の整備を進めておりまして、現在は施設の設計を行っており、平成27年の春にオープンする予定であります。この「まちづくりセンター」は、住民票など各種証明書の発行事務を行うほか、まちづくりの相談窓口の設置や、まちづくり推進協議会の活動の拠点となる施設にしたいと考えております。また、消防署出張所及び地域包括支援センターも併設して、福祉サービスの充実にもつなげていきたいと考えております。
全市的な課題として、高齢化の進行や地域コミュニティの弱体化などがあります。その中で、これからの旭川のまちづくりについて、地域の皆様の思いをどのようにまちづくりに生かすか、あるいは公平公正で信頼される市役所の組織づくり、地域と行政の連携によるまちづくりの進め方などについて「まちづくり基本条例(仮称)」を制定していきたいと思い、市民検討会議などを開催しておりまして、今年度中に条例案を議会に提出して、来年の春からスタートしていきたいと思っています。条例の中には地域団体の役割とか、今後の在り方なども明記していきたいと考えているところです。
本日は、様々な御意見を頂きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

会長あいさつ及び活動状況報告

意見交換等の様子

今年度のまちづくり推進協議会は、これまで2回の協議を行ってきておりまして、昨年度の取組に少年の居場所づくり事業を連携させていきたいと思っておりますので、今後皆さんの意見を聞きながら進めていきたいと思います。本日は対話集会ですので、地域づくりなどについて意見交換をしたいと思っております。よろしくお願いします。

意見交換

1.まちづくり推進協議会について

(委員)
東部まちづくり推進協議会は、昨年度に設置されて協議が始まっているわけですが、地域の人口が全市の約22パーセントを占めています。愛宕、東光、啓明と3地区で構成されていますが、普段はそれぞれが別々に活動していますので、あまり連携などもない状態です。それが一緒になってまちづくりを考えるということは、非常に難しいことだと思います。今年度は2年目ですので地域が分割されると期待していたのですが、当分現状のままということだと思いますけれども、補助金については、他の地域と差があってもいいと思います。
(市長)
現在、まちづくり推進協議会は、12地域に設置しておりますが、今後皆様方の御意見も伺いながら検討していく必要があると思っております。
補助金については、他の地域の協議会の委員さんからも少ないという意見をいただいております。今年度は30万円に拡充はしましたが、今後の活動に応じて更に拡充していく必要があると思っています。
(委員)
先ほど他の委員も言っておりましたが、この地区の協議会の規模が大きすぎると思います。市の人口の22パーセントで6万人くらいになるということですが、地域の課題を探してこの協議会で対応するということに初めは大変戸惑いました。ほかの地区も同じだと思います。実際の成果として、地域を紹介するパンフレットの作成などがされていますが、予算の制約もありますのであまり有効に機能しているとは思えないです。この協議会も昨年度は橋脚の落書き消しをしまして、今年度は少年の居場所づくり事業と連携するということで発展してきておりますので、例えば東部地区の住民が忠別川沿いに集まって、みんなで数時間でもごみ拾いをするようなことにも発展したら素晴らしいと思います。
(市長)
テーマの決め方によっては非常に地域が盛り上がる可能性もある活動だと思いますので、協議会の中でも議論を深めていただきたいと思っております。地域によっていろいろな特色がありますので、共通のテーマ、課題を見つけることに御苦労も多いと思います。

2.市有施設及び市のシンボルキャラクターについて

意見交換等の様子

(委員)
市には市民が活動できる施設が十二分に設置されていると思います。個々に見ますと自宅の近くにないとか、好きな場所が使えないという状況はありますが、十分充足していると思います。また新たに施設を整備するということですが、本当に必要な施設は別ですけれども、市も財政難ですので借金をしてまで施設を造らなくてもいいと思います。また、施設の管理はしっかりとしていただきたいです。使用するときにトイレや備品が壊れて使えないということがないようにお願いしたいと思います。
次に、あさっぴーはそこそこ人気はあると思いますが、あの体型ではあまり動けないと思います。プロ野球のマスコットキャラクターでとても活発な動きをしているものもありますので、今後は活発に動けるように改良していただきたいです。手を引いて連れてきてもらうようなマスコットでは情けないです。
(市長)
施設整備については、過剰な投資は避けなければならないと思います。「(仮称)東部まちづくりセンター」については、地域活動の拠点としての機能や行政事務の実施、地域包括支援センターや消防署出張所との合築ということで地域の行政サービスの向上などが図られると思っております。
また、あさっぴーについては、全国にいろいろな「ゆるキャラ」がありますが、一人で歩けないような「ゆるキャラ」も多いのかもしれません。あさっぴーは、あのような形になっていますけれども、あさっぴーの後に続くようなキャラクターを考えるのも面白いと思いますし、一人で走り回れるようなキャラクターもいいと思います。

3.住宅の表示板、環境、教育及び防災について

(委員)
早朝、散歩していて気付いたことですが、住宅に表示板が付いている所が少ないと思います。他の地域から来た人にも分かるように表示をする必要があるのではないかと思います。
それから、道路の所々にペットボトルや紙くずなどが散乱しています。ツインハープ橋の下では、ごみを捨てないでくださいという看板の下に五つ、六つのごみ袋が置いてある状況です。散歩している人が結構いますので、つまみばさみを片手に、散歩で奇麗なまちを目指すというような運動があってもいいのではないかと思います。皆が集まってごみ拾いをするというような運動もいいと思いますが、多くの人が散歩していますので、ただ歩いているよりまちを奇麗にするというような目的を持って歩くのもいいのではないかと思います。
次に、子供の頃から将来の選挙民を育てる教育を取り入れたらいいと思います。ホームルームなどのわずかな時間でも、将来の選挙民を育てる教育に自治体として取り組むことにより投票率も上がると思います。
また、市の施設がいろいろとありますが、床がフローリングですので、災害時のことを考えますと冬は寒いですし高齢化も進んでおりますので、マットを備えておくことが必要だと思います。
(市長)
街区表示板については、地区によっては少ない所もあるかと思いますので、順次整備していかなければと思っています。
ごみの問題については非常に大切なことですので、行政としてもっと工夫していくべきだと思います。
選挙については、日本の学校教育の中であまり教えられていない部分だと思います。アメリカ合衆国をはじめとして諸外国では、小学生の頃から討論会などを開催して、人の前で意見をしっかりと述べられるような訓練をしたり、選挙の大切さや政治家の果たすべき役割などについて、子供の頃から身近に感じながら大きくなっているというように聞いております。行政がどこまでできるのかということもありますが、大事なことだと思っております。
そして、マットの配置については、今後の検討課題だと思っております。

4.校区について

(委員)
小学校の校区についてですが、ある町内会では校区が分かれていて不具合だという話を聞いています。
校区は、随分前から決まっていることだと思いますが、見直しをしていただければ町内会の活動もスムーズにいく部分もあると思いますので、大変な作業ですが検討していただきたいと思います。
(市長)
校区と市民委員会・町内会の範囲が合わない地域は市内にも複数ありまして、そのような御意見は他の地域からも頂いております。子供が少なくなってきた地域は教室が余っていたり、新しい住宅街ができた所は児童が多いということがありますので、時代に合わせて校区を見直すことも必要なことだと思います。校区再編の際には、町内会などの単位で実施できればスムーズにいく部分もあるかと思いますので、教育委員会にも伝えていきたいと思います。

5.若者のサポートについて

(委員)
昨今は、助け合いや支え合いが非常に重要になってきております。東光地区では若者サポートステーションの8人のスタッフが引きこもりなどの子供たちの支援をしておりまして、非常に苦労しながら活動しています。私どももサポートステーションの所で冬まつりを実施しておりまして、その時にサポートステーションでも支援している子供たちに参加してもらい関わりを深める努力はしているのですが、なかなかうまくいかないようで苦労が目に見えております。そのような活動をしている方々に対して市も目を向けていただければ、地域として充実していくのではないかと感じております。
(市長)
若者サポートステーションにつきましては、子供たちの自立化などの支援ということで非常に大事な取組ですので、円滑に活動が進められるようにすることが大切だと思います。

6.民生委員について

(委員)
民生委員の立場から言わせていただきますが、民生委員の地区割と校区も違いますので、子供たちは違う地区に通学しています。また、民生委員の人数の少ない地区は違う地区の人が民生委員になっていたりします。
この東部地域でも交流がある地区と交流がない地区があります。また、町内会も民生委員の地区によって所属する市民委員会が分かれたりしますので、不都合が生じていたこともありました。民生委員も町内会もその地域に合った地区割になるようお願いしたいと思います。
民生委員は地区の世帯数によって配置されており、今年の11月に改選されるのですが、町内には高齢者が多く民生委員の担い手がいません。また、町内会が成り立たないような地域が出てきておりまして、町内会の数も減ってきています。民生委員と町内会長や町内の福祉部長との連携した活動が難しくなっています。
また、アパートが多いところでは表札もありませんし、訪問しても対応してもらえなくて困っています。個人情報の関係もあると思いますが、何か表示することはできないのでしょうか。高齢の方の名簿は市からきていますが、若い方とは接触ができません。市で実施している「うぶごえへの贈りもの」を配付する際、児童委員と民生委員が届けに行くわけですが、その時に初めて会えるという状況です。
(市長)
大きなマンションでは表札がないところも多くありますので、住人の把握は大変だと思います。市でも、一人暮らしの高齢者で見守り活動の対象となっている方は民生委員さんに名簿をお渡ししていますが、それ以外となりますと個人情報の関係もありまして市から提供するということは難しいと思います。
「うぶごえへの贈りもの」事業は、絵本を児童委員、民生委員さんに届けていただいておりますが、この事業がきっかけで住民に会えたというお話も聞いております。
(委員)
民生委員の改選期ですが担い手がいません。市役所の退職者が積極的に引き受けていただけると良いのですが。町内会の役員も同じだと思いますが、若い方がどんどん活躍してほしいと思います。

意見交換等の様子

(市長)

前回の改選時も民生委員を引き受けていただくのが本当に大変でした。地域によっては、町内会長さんが民生委員や児童委員、社会福祉協議会の地区会長も兼ねているということも聞いております。何とか若い方たちにもこのような活動に参加していただいて世代交代をしていかないと、高齢の方だけになってしまいますので、私どもも非常に危機感を持っています。若い方は仕事が忙しくてなかなか参加できないという状況もあると思いますので、60代前半から65歳くらいの方々に、もっと参加してもらえるといいと思います。
地域活動も様々ありますので、職員にも機会があれば話をしたいと思います。
(委員)
民生委員の活動として毎月会議を開催しております。毎年4月には市の保護課の担当者が来ますが、新人の方が多いような気がします。何年かごとに部署が変わると思いますが、もう少し長く勤務できないのかと思っています。
生活保護世帯には母子家庭など様々な世帯があると思いますが、生活実態をどの程度まで把握してどのような生活指導をしているのか教えてほしいと思います。民生委員は何の権限もありませんので、近所の方からの通報があれば話をすることしかできないのが現状です。
(市民協働室長)
昨年の4月まで保護課に配属されておりましたので、これまでの経験からお話ししますと、生活実態の調査という点では、一日中確認するということもできませんので、民生委員さんに頻繁に確認していただきたいと思っています。そして、担当のケースワーカーに報告をしていただければ、それを基に調査することも可能です。民生委員さんにおかれましては、身の回りで起きたことを状況に応じて報告していただければと思います。今後も御協力をお願いします。

7.老人クラブについて

(委員)
毎日、新聞に振り込め詐欺や交通事故など高齢者の話題が出ております。老人クラブ連合会でも交通安全などの活動を行っているのですが、市の広報誌にはなかなか紹介されません。5年くらい前に依頼をしたときは、たった3行しか掲載されませんでしたし、その後は全く掲載されていません。我々高齢者は、これまでの経験を生かして市政や地域の活性化に協力していきたいという気持ちを持っております。老人クラブを知らない市民の方も結構おりますが、現在1万人くらいの会員がおりまして、市から声を掛けていただければいろいろと力を発揮できることがあると思いますので、そのような機会を提供してほしいと思います。我々は、健康長寿ということをスローガンにして努力をしております。やはり健康であれば医療費の削減にもつながりますし、また、地域の皆さんのお世話にもならないで済むと思います。
(市長)
御意見のとおり、もっと御活躍いただけるように行政も知恵を絞っていかなければならないと思っております。

8.その他

(委員)
社会にはいろいろなルールがありますが、皆がきちんと守ればもっと住みよいまちになると思います。例えば交通ルールですが、歩道が確保されていなかったり、まちの中でも車が駐車していたり、冬は住宅地に駐車されていると除雪も大変だと思います。それから、ペットのふんの始末など、もっときちんとルールを守っていただきたいと思っています。
(委員)
雪のまち旭川を逆手に取って、冬まつりだけではなくて雪を保管しておいて夏まつりで使うようなことを考えてみても良いのではないでしょうか。既に実施しているところもあると思いますが、工夫すると更に良いものができるのではないかと思います。

市長お礼のあいさつ

本日は貴重な御意見を頂き本当にありがとうございます。今後の市政運営に生かしていきたいと考えております。今後とも東部地域の活性化、また、地域の皆さんが安心して暮らしていけるよう皆様にお力添えを頂きたいと思っておりますのでよろしくお願い申し上げまして、お礼のあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広聴係

〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎6階
電話番号: 0166-25-9100
ファクス番号: 0166-24-7833
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)