第3回新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年7月1日

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第3回「新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会」は、新型コロナウイルスを乗り越えるために市民と行政がそれぞれの立場で何ができるのかをテーマとして、旭川小規模障害福祉事業所、旭川知的障がい施設連絡会の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和2年6月10日(水曜日) 午後3時30分から午後4時まで

場所

旭川市障害者福祉センターおぴった2階会議室1
(旭川市宮前1条3丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川小規模障害福祉事業所連絡協議会、旭川知的障がい施設連絡会
    (団体の出席者4人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

皆さんこんにちは。
今日は、新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会ということで、短い時間ですが、それぞれ皆さんから現場の声を聞かせていただければと思います。
市内には多くの事業所があり、様々な役割を担った障害者用の施設がたくさんありますが、4名ということで、代表して皆様方に声をかけさせていただいたところです。
旭川市内は、市民の皆さんの協力で4月18日以降新しい感染者が出ておりません。2か月近くそのような状況が続いておりますが、まだ道内においては、数は少ないですが毎日感染者が出ていますので、引き続き、感染を防止するための対策は継続していかなければならない状況です。
市民の皆さんには、新しい生活様式、新北海道スタイルといったことを意識しながら日常生活を送っていただくことが、しばらく続いていくと思います。
一方で、特に障害者の方は色々な作業所で仕事などをしていただいておりますが、あらゆる経済活動に影響が出ておりますので、これまで受注していた仕事が激減したり、また、色々な障害を抱える方々が、医療的あるいは精神的な不安を抱えたり、今までになかったような環境に置かれたことで、事業者の皆さんも様々な苦悩をお持ちなのではないかと思います。
市としても、これまで、例えばマスクや消毒液などを社会福祉施設等に支援させていただいていますが、まだ、やらなければいけないことも多々あると思っています。
今日は是非、皆さんから色々な意見を聞かせていただいて、今後の市の施策の参考にさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。

意見交換

意見交換の様子
意見交換の様子

(参加者)
公共施設の仕事を受注をしている事業所もあるが、そこが休みになったために、働けないという声を聞いている。また、施設外就労でも、企業側から業務を止められて行けなくなった。
動物園の休園、イベント中止により、販路が少なくなり、手作り品などが売れないという話も聞いている。
市からは消毒液などを提供してもらいありがたいが、公共施設で働いている人たちは打撃を受けていると思う。
(市長)
受注が減り、作った物が売れないという大変な状況にあると思っています。
市として支援できる部分があると思いますので、考えさせていただきたい。
(参加者)
知的障害入所施設としては、感染者が出ると拡大してしまう可能性が強いことから、利用者、保護者、職員それぞれにおいて感染防止対策を徹底している。
消毒液等の衛生用品は依然不足している。
施設内で感染者が発生した場合の対応として、次のことをお願いしたい。

  • 利用者及び職員のPCR検査、陽性者の入院場所の確保
  • 障害特性から入院治療が難しい場合は、一定期間治療や支援を受けられる場所の確保
  • 感染拡大防止策を指示できる専門医、看護師の派遣
  • 食事の調達や、応援職員の派遣に係る調整
  • 利用者支援のために帰宅が困難となる職員の宿泊場所の確保

(参加者)

グループホームの利用者は、日中仕事や事業所に通うなど入所施設の利用者より活動範囲が広い。
入所施設と同様に、グループホームから感染者を出さないように、利用者、職員ともに感染予防している。
マスクは少しずつ手に入るようになってきたが、防護服や手袋等は不足している。
利用者の帰省は自粛してもらっている。帰省中に体調が悪くなった場合は、2週間自宅で待機してもらうようお願いしている。
一戸建てのグループホームでは、感染者が出た場合の隔離が難しい。対策は考えているが、うまくいくか不安である。
旭川市には次のことをお願いしたい。

  • 不足している衛生用品等の支給又は購入補助
  • 保健所と事業者との情報共有(対応方法等)
  • 事業者間での職員応援に係る調整

(参加者)

遠軽町にある50名定員の施設はユニット型で個室化されており、11名の感染者でクラスターを抑えた成功例と言える。施設内唯一の看護師も感染する中、施設外の医師等によるクラスター対策班が医療にあたった。
一方で、札幌市の老人保健施設など大きなクラスターとなり多数の感染者を出している施設もあるが、札幌の施設は2人又は4人部屋(多床室)が多くを占めていることから、感染拡大防止には感染者を分離できているか否かが重要と考えられる。
入院には患者の介助の体制が整っていることを条件とする札幌市保健所の見解により、多くの方が入院できずに施設内で亡くなったことを考えても、発症後すぐに隔離することが重要であると理解できる。
旭川市には、クラスター対策班の体制づくり、充実を切望する。
市の第2次緊急対策で、高齢者施設や障害者施設での集団感染発生時に供給する衛生用品の購入費が予算措置されたが、施設内で感染者を看護してくれという捉え方もできる。これと併用した対策をお願いしたい。
国の緊急包括支援交付金が医療、福祉には支給されるが、児童福祉の方には支給されないので、検討をお願いしたい。

意見交換の様子
意見交換の様子

(市長)
施設の皆さんにとっては、施設内での感染拡大を警戒されているということだと思っています。
国の制度なども活用し、マスクや防護服については順次整備していきたいと考えています。
報道等で施設内感染の拡大を見ていると、感染者の隔離が極めて重要だと思います。
旭川においては、施設内でのクラスターが発生していません。各施設で感染防止を徹底された成果だと思っています。
旭川市でも万が一の場合は、市立旭川病院を感染症病棟の拡大を開始し、なお不足する場合は市立旭川病院全体を新型コロナウイルス感染症病院という位置付けにするということで、旭川市医師会、5大基幹病院と話してきています。それでも足りない場合などは、市内のホテルに入っていただくことも準備はしてきています。
今後、感染が拡大した場合は、迅速にこのような体制をとり、感染者を施設で看護することにならないように準備を進めていかなければならないと考えています。
各就労支援事業所で仕事の受注量が減ってきているとの話もありましたが、どのように新たな仕事を生み出すことができるかなど検討しています。
(参加者)
施設では現在利用者が保護者とも面会ができない状況が続いている。直接会話できる方法など、国の制度なども活用し、検討していただきたい。

市長お礼のあいさつ

今日は、このような時期で30分という短い時間となりましたが、色々な話を聞かせていただきありがとうございました。
 新型コロナウイルスの感染拡大を止めて、終息に向かうことができるように、皆様方には引き続き御協力いただくとともに、障害のある方々が携わる事業所、仕事に対しても大きな影響が出てきていますので、様々な活動が一日も早く元に戻るように、市としてしっかり考えていかなければならないと思っています。
 皆さま方におかれましては、大変な状況が続くことと思いますが、よろしくお願い申し上げます。
 今日はどうもありがとうございます。

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