第107回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年7月20日

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第107回まちづくり対話集会の写真
第107回まちづくり対話集会の様子

第107回は、「学校教育」をテーマとして、「旭川市PTA連合会」の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成30年5月15日(火曜日) 午後7時から午後8時6分まで

場所

旭川市子ども総合相談センター研修・会議室2
(旭川市10条通11丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川市PTA連合会 

(団体の出席者19人)

対話の内容    

市長あいさつ

市長あいさつの写真
市長あいさつの様子

今日はお疲れのところ、対話集会に多数御出席いただき誠にありがとうございます。
また、日頃より市内の子供たちの健全な成長のために、地域と学校、子供たちを結ぶ大変重要な役割を担っていただいておりますことに感謝申し上げます。
対話集会は、市長に就任をさせていただいてから継続し107回目になります。それぞれの地域での対話集会もありますが、今日のような団体の皆様との対話集会もこれまで続けてきておりまして、この間、市民の皆様から御意見を頂いて、皆様の切実な声を、行政を通して、私も市長として、しっかりと受け止めさせていただいて、その思いを実現できるように、これまで取り組んできております。実現できた部分もあり、若干時間の掛かるようなものなどもありますが、今日はPTAの立場、学校現場、地域あるいは子育て中といういろいろな視点から皆様方の貴重な御意見を頂くことができればと思っております。有意義な時間にしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

意見交換

市長

一つ目、未来を担う子ども達には、どのような資質や能力が求められると思いますか。
二つ目、旭川の子ども達には、どのような力や態度を身に付けてほしいと思いますか。
三つ目、それらを踏まえて、市や学校ではどのような取組を進めてほしいですか。また、家庭や地域では何をすべきと思いますか。
この3点について自由に話していただけたらと思います。

PTA連合会

これから、もっと多種多様に個性的な子供たちが増えていくと思います。ですから、一人一人の子供たちの能力を引き出してあげるような取組が必要だと思います。例えば、勉強や音楽や絵が得意な子もいれば、得意ではない子もいて、子供たちには秘めたる様々な能力があると思います。旭川にも素晴らしい木工、鉄工、芸術などの団体があると思うので、様々な連携をして、子供たちに得意なことや好きなことを気付かせてあげるような取組を是非していただけたらと思います。

市長

私たち親、大人、学校あるいは行政として取り組むべき大きなことだと思います。そういったことも視点に置いて、それぞれの立場で取り組んでいかなければならないと思いながら聴かせていただきました。
今日は学校教育部長が来ているので、子供の個性を引き伸ばす教育について話してもらいます。

学校教育部長

キャリア教育というのは、今、必要とされていて、これから、そのようなアプローチが必要になります。また、新しい学習指導要領では、プログラミング教育の充実や、英語教育の小学校低学年、中学年への拡充など、いろいろな学びのかたちが示されておりますので、個性を引き出すという観点で、これから取り組んでいかなければならないと思っております。

PTA連合会

キャリア教育はこれからも大事だと思いますし、社会に出た時にしっかりと働いていけるように、勉強以外のことも教えていかなければならないと思います。その他に、今の子供たちはコミュニケーション能力が不足していると思います。教育は基本的には家庭で行うものだと思いますが、集団生活の中で何を学ぶかというと、一番大きいのはコミュニケーション能力や表現力だと思います。例えば、子供同士、子供と親や学校の先生との間で問題が発生した時に、自分で解決できる能力が必要になると思うので、子供たちの能力として身に付けてほしいですし、自主的にやるということが大事だと思います。

市長

コミュニケーション能力、自分で物事を解決する能力、自分の意志で行動する能力は、幼少期から社会人、大人になるまでに、どのように身に付けてもらうかということが非常に重要だと思います。そのために、学校も地域も行政もいろいろなことをしていかなければいけないと思いますが、大人が何でも子供に先んじてやってしまうと、子供はそういう能力が身に付かないまま成長してしまうおそれがあるので、教育の場面では、少し任せるということも必要だと思います。

PTA連合会

今、子供に求められる資質として、生き抜く力という言葉がよく聞かれるようになってきたと思います。社会を見回すと、2005年にできたユーチューブは社会のインフラになったと言ってもいいくらい発展をして、子供の憧れる職業としてユーチューバーが挙がる時代になり、2010年にできたインスタグラムでは、フォロワーを多く集めている人が、若者の間ではテレビに出ている人たちよりも有名であることを考えると、小学校や中学校に通っている子供たちが卒業して社会に出る5年・10年後には、今ある職業がなくなり、今は全くない職業が現れるといわれています。そういう時代において、今あるものだけで何とかする力や、今いる人たちだけで何とかする力などが生き抜く力に直結すると思います。そのようなことを教育の現場でどのように教えるのかを考えると、学校側、教える側が必要なものを全部与えて、これで何とかしなさいと言うのではなく、明らかに何かが欠けている状態において、それで子供たちが何とかして苦難を乗り切る、あるいは人が明らかに足りない状態で知恵を絞って何とかするというようなプログラムが必要になり、それを繰り返すことで、これから訪れるであろう変化に富んだ時代、あったものがなくなってしまう時代において重要になってくると思っております。

市長

今は非常に物があふれていて、子供たちが何かをするときに、そう不自由なくとっかかりから入っていけるという部分が、逆に生きる力を育てていく上での障害になっているのかもしれないと思いながら聴いておりました。小学校の文集などを読むと、将来の夢、プロ野球選手、サッカー選手、お医者さん、看護師さんなどが上位にありましたが、最近、ユーチューバーというのも結構上位に上がってきていて、これからもどんどん仕事というものは変わっていくだろうと思います。日本が貧しかった戦中・戦後の時期に、何もないところから経済復興を遂げて、GDP世界第2位の経済大国にまでなったというのは、何もないところから頑張ったからだろうと思います。逆に物があり過ぎると、社会の成長、人間の成長はその時点で止まりがちになってしまうだろうと思います。そんなことを頭に置いて、これからまたいろいろなところで接していくことができたらと思いました。

PTA連合会

私たちの世代は、ゲームがあまりなく携帯電話もありませんでしたし、そういったメディアなどビジュアルに対する関わりがほとんどなく、あまり興味がない世代だと思いますが、今の子供たちは、携帯電話などとの関わり合いがあまりにも強く、生活が受け身の状況になってしまい、自分から物事を考えず、行動しようとしなくなったと感じています。解決するためには、教育の現場若しくは家庭の中でコミュニケーションを取り、テレビを見ず、ゲームもしないで、ある議題に対して子供たちが自由に意見を言える場所や、自分で物事を考える場があった方がいいと思います。
また、高校・大学を卒業すると、仕事のために旭川を出ていく人が多い。教育を受けて旭川市に滞在してくれないと、旭川市の経済としても良くない。AIの関係も出ていますが、5年先・10年先にもあるかどうか分からない企業ではなく、地元の特色ある企業に就職して旭川で生活してほしい。さらには、10年・20年とその子たちの子供たちにも受け継いでほしい。このままでは旭川の人口はどんどん減り、子供たちが更に旭川から出ていく危険性も感じるので、市の方々の協力を得て、教育の現場と我々がタッグを組むことができたなら、少しでも若者の流出を防ぐことができると思いますので、協力したいと思います。

市長

子供たちには旭川のことを好きになってもらいたいと私も思っていまして、旭川のことが好きだと、例えば大学で東京などに行っても、旭川で仕事を探し、将来旭川に帰るという選択肢が残ると思います。郷土愛が強くないと、大都市に行くとそのまま大都市で就職をしてしまいがちで、しかも、昔は大学に進学する人は少数派だったと思いますが、今は多分半分以上が大学に進学していると思います。大学に行く人が半分以上いるということで、高等教育を市外で受ける機会が増えてくるというのも、若い人が旭川から出ていく、あるいは戻ってこない一つの要因になっているのかもしれません。そういう意味で、例えば旭川にもう少し大学があったらまた違うのかもしれませんし、それに連動して大学と地元の企業とがしっかりと連携をして、卒業後の就職先としての受け皿になってくれればまた違ってくるのかもしれませんし、そういったこともいろいろなところから変えていかなければならないと思って、今、聴かせていただきました。

PTA連合会

旭川に今、大学という話が出たと思いますが、ものづくり系大学という話が進められていると思います。子供たちが、旭川に帰ってきて就職したいと思える魅力ある企業が少なくなってきているというのが現状で、自分の子供たちもそう言っています。私はものづくりに携わっていますが、もっと小・中学校でものづくりの出前授業などができればと思います。旭川にもそのような資格を持っている方がたくさんいらっしゃいます。勉強が苦手な子や、図画工作、体育等が好きな子もいると思うので、施設でイベント等を企画して人を呼ぶのではなく、そういう人たちが学校現場に入っていくことで、魅力的なイベントになると思います。

市長

旭川はものづくり産業が盛んな地域で、家具や木工、機械関係や金属関係、いろいろな企業があります。規模は大手に比べると小さいかもしれませんけれども、非常に技術が高く、頑張っている企業がたくさんありますので、本当はもっと地元の子供たちにもそういった企業を知ってもらいたいと思います。今、小学生や中学生が短い期間ですが、いろいろな職業体験をしていて、市役所にも中学生が来て、行政の仕事を体験しています。そのような体験を通して地場の産業に着目した業種に関心を持ってもらうように、学校や企業に協力してもらう取組を進めていくことが可能なのではないかと思いました。それぞれ個性があって、得意不得意がありますので、ものづくりが得意な子供たちは結構いると思います。ただ、今の義務教育で、小・中学校を卒業し、自分がそういった製造業・ものづくりに向いているのか見極められる子供は多くないと思いますので、大人が道筋を付けていくことも重要だと思います。

PTA連合会

意見交換での参加者の写真
意見交換で発言する参加者

昨今、子供たちの事故が多発しているのをテレビで拝見しますが、事故に遭う子供たちは共通して、気付きなどが少し足りなかったのではないかと思います。誘拐されて亡くなったお子さんもいますけれども、その他に多いのが自転車との衝突の事故です。高校生・大学生が、おばあさんに当たってけがをさせた、死亡させてしまったという事故もありますが、子供たちが危機意識などの気付きというものを持っていれば、その先何が起こるだろうということを察知できたのではないか、そういった意識が少し希薄なところがあるのではないかと思います。事故だけではなく、勉強に関しても気付きというのは大切だと思うのですが、気付かせるということをいろいろな角度から教えていただければ、いろいろな面で役立っていくのではないかと思います。いろいろなものに気付き、緊張感を持って行動できると思います。ゲームやインターネットの世界で言うと、リアルとゲーム、バーチャルの世界とを混同している子供もいると思います。実際こういうことが起こったらこうなるというところまで、きちんと理解させて、いろいろなものに早く気付きができるように子供を成長させていただければと思います。

市長

危険察知能力を身に付けさせることは、大切だと思います。昔に比べて最近の子供たちが事故などに遭う確率は高くなっていると思います。インターネットやスマートフォンを通じて簡単に情報を得ることができます。昔は物事を調べるには事典で調べて、なければ図書館まで行って、本のどこに載っているのか分からないところから調べる必要がありましたが、そういう努力をしなくても簡単に知識を得ることができます。とても便利なものが子供の身近にあり、そういった媒体を信頼しきっていて、そこから事故や事件・犯罪に巻き込まれてしまうという場面も最近増えてきていると聞いていますけれども、子供たちがなかなか感じ取ることができない、いつの間にか事故、犯罪に巻き込まれてしまうというパターンが、旭川市内でも増えてきていると思います。親や社会、あるいは警察を含めていろいろなところでセーフティネットを張っていかなければいけないと思うのですけれども、子供たちの周りの環境というのが、一昔前に比べて激変していて、それに対して子供たちの危険察知能力は、残念ながらまだ十分追い付いていないと思います。見えない部分の危険察知能力をどう身に付けさせるかということも非常に大事な時代に入ってきていると最近特に思います。直接目に見えるものもあるのでしょうし、目に見えない、いつの間にか自分がそのわなにはまってしまうといったことも含めて、これから工夫して知恵を絞っていかないと、子供たちの安全を守るのは、ますます難しい時代になると考えます。今、頂いたお話は、非常に重要なことだと思いますので、しっかり私どもも頑張っていきたいと思います。

PTA連合会

あさひばしの5月号が家に来ていまして、人口のところを見たところ、もう34万人を切っていまして、前回より千人ほど少ない33万8千人ぐらいだったと思います。非常に残念です。私は旭川で生まれ育って、仕事の都合で5年4か月、旭川を離れましたが、ずっと旭川が大好きです。市長のように大学を出て働いて、旭川で市長になられて帰ってくる方、いろいろな方がいますが、やはり旭川で仕事を探そうという子供たちが少なく、少子化と合わせてこの二つが旭川の人口が減っている原因だと思います。市の方、教育関係の方が一生懸命やっているのですが、やはり子供たちが高校を出て、進学して札幌、東京に行って帰ってこない。私の娘も二十歳を過ぎてからは旭川にいなく、以前は年3~4回は帰ってきていたのですけれども、最近は帰ってこなくなってきました。旭川は嫌いではないのですが、市や学校に取組を進めてほしいという前に、子供たち自身が旭川に帰ってこよう、旭川で就職しようという強い思いを持ち、旭川への愛、旭川が好きだということになれば、市も活気づくでしょうし、人口の減少を抑えられると思います。

市長

人口が減ってきていまして、非常にさみしいです。月によっては転出が千人ぐらいという月もあり、実は推計でいくとこの先しばらく人口減が続いていきます。ただ、その人口の減少率をどれだけ小さくしていくかということと、下げ止まりをなるべく早く迎えて、そこから人口を増やしていく方向にどう向けていくかということが本当に大事です。旭川市も総合計画の中で、人口減少にどう対応して人口を維持していくかということを柱にしていろいろな計画を掲げてはいるのですけれども、そういった取組を進めていっても、以前の人口に戻っていくには、残念ながら長い年月がかかります。旭川市も含めて自治体がそれぞれ頑張ってやっていますけれども、国全体も同じような局面に入っていて、地域だけの問題ではなくて、国全体の大きな課題でもあります。地方の若い人たちが東京などの大都市に行っているわけですが、それは全体として人が減ってきている中での単なる人口の奪い合いだけであって、そのような状態が20年・30年と続いていくと、いずれは東京も同じ問題に必ずぶつかります。今は、人が地方から大都市に移ることで、大都市が成り立っていますけれども、地方に人がいなくなってしまいます。残念ながら大都市と呼ばれる東京、札幌もそうなのですけれども、自治体としては出生率が非常に低くて、若い人たちはたくさんいるのですけれども、結婚する人が非常に少ない。その結果、なかなか子供も数が増えていないという状況です。地方の成功モデルが日本のモデルケースになっていくのだろうと思いますし、その地方のモデルケースをどこのまちが一番早く日本の国民の皆様に示せるかということにかかっていると思います。旭川も市民みんなの知恵を絞って、そういったモデル的なまちになれるように努力をし続けていく必要があると思っています。そのためには、今言っていただいたように、旭川のために何とかしたい、旭川で頑張りたいという気持ちを持った若い人たちをどれだけつくっていくかということが大切だと思いますし、そういった気持ちがあれば、ここでまた頑張ろうという人たちがどんどん増えてくるのではないかと期待をしています。

PTA連合会

私は群馬県出身です。30年前ぐらいにこちらに来て、いいところだということで住み着いたのですけれども、途中7年ほど千葉に出ておりました。
千葉にいた時1年間だけ、上の子は小学校に行っておりました。その時に、千葉なのでいろいろな外国籍の子がいました。友達の子はいろいろな言語を話すことができたのですけれども、そのときに「どうして学校は英語だけしか教えてくれないの」という話になって、「何語で話したいのか」「友達はフランス語も話せるよ」という会話をしました。私もルワンダ難民救援隊で3か月ほど外国に行っていたことがありまして、私がスワヒリ語やフランス語の話をすると、娘がそこに興味を持っていろいろと話をしたことがあります。いまだに娘は言語系の勉強が好きなようです。これからプログラミングの教育が始まるということですが、ただ作るのではなく、これはどうして動くのだろうという興味を持って、自分で改良して、自分で得た知識を利用してまた新たなものを創り出すという形が教育としてあったらいいと切に感じております。旭川はものづくりが盛んなまちだと皆さんがおっしゃっていたのですけれども、正にそのとおりで、農業もそうですし、泥臭い、土臭い、汗臭いことを、何かいい方法で、もっと格好いいんだよと教えてあげられたらなという気がしています。好奇心をうまく持たせたいというのが私の希望です。

市長

好奇心を持たせることと個性を伸ばすことは共通していると思います。子供が関心を持っていることをどう大人が引き出してあげるかは、非常に大事だと思います。家庭環境がそれぞれ違うので、その家庭によって大人の考え方も違ったり、あるいは引き出してあげようと思っても経済的などいろいろな制約があって、子供の思いに十分応えられなかったり、障害になることもあるのではないかと思います。そこをもう少し広く社会全体あるいは行政で支援していくことができるような社会になっていけば、もっと子供が生き生きと成長していくのではないかと思います。
旭川の場合はまだ周りに土がたくさんあるので、その良さをもっと知ってもらうといいと思います。昔、私が子供のときには、元気が良すぎて少し乱暴なことを「わんぱく」といったものですが、わんぱくな子供は学校で受け入れられない、あるいは家庭でも親がわんぱくにさせないというような、無言の圧力があると思います。子供の頃にいろいろな冒険をしたり、良いこととは絶対言いませんが相手をたたいたら相手が痛がる、泣く、血が出るということを、小さいときに身をもって体験していることも、最近非常に凶悪な事件を見ると、実は重要ではないかと感じます。バーチャルな世界の中で、自分がボタンを一つ押したら人が死んでしまうような感覚に慣れきってしまっていると、事件を起こしやすい人が増えてくるのではないかと思います。そういう意味では、子供の頃の実体験で多少失敗しても許してあげることも場合によってはいいと思います。ただ、あまりそういうことがあるとPTAの皆様は大変だと思いますので、それを良しとはなかなか行政の立場では言いにくい部分はありますけれども、そういう考え方も人にあまり迷惑をかけない範囲ではあってもいいのかなと思います。

PTA連合会

意見交換の全体写真
意見交換の様子

私は子供が4人いて、上3人は北海道を離れました。多分、みんな帰ってこないと思います。長女が東京に行って言っていたことは、都会の子と自分で決定的に違ったことは何かという話です。全国どこでも学べるから学力の違いはないが、私は東京の子と比べ圧倒的にいろいろな知識が足りないと言っていました。都会の子は雑学などを身の回りから見る・感じる・経験する場があるから、それが身に付いている、もっと本を読むべきだったとも言っていました。結局は人間の生きる力というところだと思いますが、我々親もそれを子供にどう教えたらいいか分からないし、自分も自分の生きている姿を自信を持って子供に見せることがなかなかできません。だから、学校の先生や市教委の皆さんが何かいい方法を考え、我々親に一番問題があると思いますので、親を教育してもらいたいと思います。
あと、教員中心の働き方改革の話がPTA連合会の総会で出ましたが、PTAの皆さんに御理解をお願いしますという内容でした。働き方改革は公務員だけの話ではなく、長時間労働を減らしながらも生産性を高め、なおかつ仕事への意欲も高めるという話です。そこで、道教委の資料にもあったコミュニティ・スクールの話です。旭川市も今年モデル校をつくり、次年度から全市で実施予定だと思います。コミュニティ・スクールは大きく言うと、地域全体で子供を育て、学校を良くしようという取組です。道教委の資料にあった部活動休養日等については納得しましたが、業務負担の軽減について要請する事項に、「地域のイベント等への参加」があり、コミュニティ・スクールで、地域の皆さんも一緒に学校の活動に参加してくださいと言いながら、学校側が地域のイベントへ参加するのは難しいですというのは、違和感がありました。

市長

大人がしっかり考え直さなければいけないということも含めて、親の役割というのは非常に重要だと思っております。地域とのつながりという部分で学校教育部長何かありますか。

学校教育部長

道教委の資料は見ていないのですが、総会の時に教育長からお話をさせていただいたのは、例えば週に2日、部活動の休日を設ける場合に、どういう対応をしていくのかなど御理解をいただきたいという話です。コミュニティ・スクールについては、3校ほどモデルで旭川市も取り入れていきたいと考えております。この中では社会に開かれた教育課程ということで、社会と一緒に総がかりで子供たちを育んでいきましょうということを、コミュニティ・スクールという場を使いながらやっていきたいということです。たぶん、イベント参加が義務的になっている地域が北海道内にはあると思います。学校運営協議会で進めていく中で、学校でやること、地域にお願いしなければならないこと、一緒に取り組まなければならないことを協議させていただきながら進めていければと思っているところです。

市長

教育委員会の案件は私の立場から申し上げにくいところもあるものですから、学校教育部長に話をしてもらいましたけれども、いずれにしても地域と学校とのつながりは大事で、変わらないと思いますので、しっかり頭に置いてやっていかなければいけないと思っていますし、教育委員会もそのように思っているので、御理解ください。

PTA連合会

今、大人の学びというか、大人が逆に勉強しなければならないという話がありました。
今年の10月6日、7日、土日の2日間、第65回日本PTA北海道ブロック研究大会旭川大会が開催されます。是非オール旭川で全道のPTA会員の皆さんに旭川をアピールしたいと思っております。

市長

一大イベントだと思いますので、旭川の皆様は準備などで大変御苦労されると思います。是非成功するよう応援させていただきます。

市長お礼のあいさつ

どうもありがとうございます。短い時間でしたので、まだ御意見等もあったかと思いますが、貴重な意見交換をさせていただきまして、私も勉強させていただきました。
教育委員会ともしっかり連携させていただいて、子供たちのために頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、これからもそれぞれの学校・地域で皆様には大変お世話になりますが、よろしくお願い申し上げて閉会の挨拶に代えさせていただきます。
今日はありがとうございます。

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