第106回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年3月27日

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第98回まちづくり対話集会

第106回は、「これからのまちづくり」をテーマとして、西・中央・大成・新旭川・朝日地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成29年11月30日(木曜日) 午後6時30分から午後8時13分まで

場所

旭川市民文化会館第2会議室

(旭川市7条通9丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(40人)

対話の内容

市長あいさつ

本日はたくさんの皆様方に御参加をいただきましてありがとうございます。まちづくり対話集会は、これまで地域、団体の皆様と開催してまいりましたが、今回で106回目になります。この中央・新旭川地域での開催ということでは4回目になります。
後ほど皆様と意見交換させていただきますが、その前に市の総合計画についてお話させていただきます。よろしくお願いします。

市長から「これからのまちづくり」についての説明

市長説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,062キロバイト)

意見交換

(参加者)
総合計画の基本政策7として「温かなまちの賑わいと国内外との多様な交流の創出」とありますが、夏まつり、食べマルシェ、バーサー大会など実施している取組の実績が書かれていません。例えば、このイベントには何十万人の集客があったというように具体的に書いていただけると、他の人にも説明できると思います。

(市長)
今後、資料を作るときの参考にさせていただきます。

(参加者)
中央・新旭川まちづくり推進協議会の委員として活動しています。地域まちづくり推進協議会に、大学の教職員を入れてはどうかと考えております。永山地域には旭川大学、北星地域には教育大学があります。大学がない地域にも大学の教職員が住んでいると思います。現在、大学ではアクティブラーニングを重要視していまして、学生は地域社会との関わりを強くして、それを自分の専門分野に生かしています。教職員と意欲のある学生が協議会の委員として活動することで、これから地域を盛り上げていくことができるのではないかと思っています。

(市長)
地域まちづくり推進協議会の委員については、頂いた御意見を参考に検討させていただきます。

(参加者)
少子高齢化は大きな問題であり、すぐには解決できないと思います。知らない方も多いと思いますが、日本では、昭和20年、30年代に年間100万件以上の人工中絶がありました。このことは厚生労働省のホームページに出ています。徐々に減ってきてはいるものの、近年でも20万件前後の人工中絶があります。旭川も人口が減ってきていますが、昨年の統計で、出生数と人工中絶件数を御存じであればお聞かせください。
遺伝子検査の技術が進み、妊娠中に子供が重い病気になることが分かるという時代になっています。たくさんの命が失われている実態を重く受け止めて、妊娠が分かった段階から国や自治体が支援する体制が必要ではないかと思います。

(市長)
平成28年に生まれてきた赤ちゃんの人数は約2,300人くらいかと思いますが、毎年少しずつ減ってきています。昭和23年頃の団塊世代と言われる方々の頃と比べますと、現在は半分以下という状況です。
人工中絶の件数は、市でも統計をとっていますが、今は持ち合わせていません。

(参加者)
今の御意見は、市が実施している「私の未来プロジェクト事業」につながるものがあると思います。

(市長)
私の未来プロジェクト事業は、実際に赤ちゃんとふれ合うことにより、命の大切さや親になる責任感を若いときに知っていただきたいということで、市内の高校生などを対象に実施しています。若い頃にこのような経験をすることは大切だと考えていますので、今後も多くの方に参加していただけるよう実施していきたいと考えています。

(参加者)
先ほどの市長の説明の中で、人口減少の抑制のためには「子育ての環境の充実」や「若者の流出防止」ということでしたが、具体的な方法を教えてください。

(市長)
資料では概要を記載していますが、具体的な取組については総合政策部長からお話させていただきます。

(総合政策部長)
子育て環境の充実につきましては、先ほど市長からも説明しましたが、放課後児童クラブなど子供を預ける施設の充実や、就学助成の拡大などによる子育て負担の軽減にも取り組んでいます。また、人口減少の抑制ということでは、結婚への支援として出会いの場をつくる取組を以前から進めております。
移住については、旭川市に関心を持っていただけるようPRもしていますし、移住を希望する方のために、情報の提供や相談体制も整えています。
若者の流出防止については、市内の高校や大学を卒業後に市外に転出する方が多く、人口減少の原因になっていますので、市内の大学の機能の充実の検討や、大学卒業後に市内の企業に就職した場合に奨学金の返済金の一部を補助する取組も行っています。市役所でも、職員の採用試験に社会人や市外の方を採用する枠を設けるなどの取組を進めています。

(参加者)
先ほどお話がありました「私の未来プロジェクト事業」に大学生として参加させていただきました。私たちのゼミでは、小学校と中学校の取組に参加し、中学校では赤ちゃんとの交流、小学校では胎児人形を使って説明をするという形でした。中学校では、生徒が初めて見る赤ちゃんに対して目を輝かせながら接していましたし、小学校では、積極的に胎児人形を抱っこしている様子も見られました。私たちが説明をする中で、命に対する考え方が子供たちの中で育まれていると感じましたし、私たちも自身の命や地域貢献について考える良い機会にもなりました。今後も市の様々な活動に関わらせていただきたいと思っています。

(市長)
若い方々に市の事業に参加していただいて、大変うれしく思っています。これからも、いろいろなところで皆様と一緒に頑張っていきたいと思います。

意見交換1

(参加者)
日章小学校の同窓会の会長をしております。日章小学校を廃校するということが適正配置計画に示されましたが、何とか残す方法を考えていただきたいと思っています。計画が出されてから学校にも随分と問合せがあったと聞いています。放課後児童クラブの開設も要望したのですが、実現には至りませんでした。まちの中心部にある学校で複式学級として運営していかなければいけないことが非常に残念です。
生徒数が少なくなっていて、市民に負担をかけたくはないと思っていますが、将来、中心部の子供の数が増えたときのためにも存続させた方がよいと思います。市では中心市街地活性化基本計画を基に様々な取組を進めていますが、丸井今井、西武、そして花月会館もなくなってしまいました。さらに日章小学校までなくなるとなると、とても寂しい思いです。耐震対策など難しい問題もあるとは思いますが、中心部の人口を増やす施策と一緒に考えていただきたいと思います。教育長とも話をしておりますので、よろしくお願いいたします。

(市長)
市内には生徒数が少ない学校がありますが、小規模校だから学校を閉校するということではなく、地域の皆様としっかりと意見交換しながら進めていかなければいけないと思っております。
近年では、大成地区で新しくマンションが建ち、定住人口が少し増えています。住環境が整うと定住者が増え、地域全体が活性化しますので、中心部に定住する方を増やしていくことは、今後も力を入れて取り組むべき課題だと思っております。適正配置の計画もありますので、教育委員会とも情報交換しながら進めていきます。

(参加者)
今年廃業した銭湯を復活させようと北星地区で活動しています。北星地区の商店街や高齢の一人暮らしの方のお宅を回って協力をお願いしたところ、3日間で約800人の署名が集まりました。私は釧路から旭川に来て約20年経ちますが、高齢の世帯が多いと感じました。賃貸住宅で一人暮らしをしている方や、築30年から40年の住宅に住んでいる方はお風呂が古くなっていたり、一人でお風呂に入ることが危険で、銭湯を利用する方が多いと思います。また、コミュニケーションの場として利用している方も多く、市や市民委員会でもいろいろな事業を実施していますが、敷居が高くて参加できないというお話もありました。
銭湯の設置について保健所に相談したところ、市の条例で近くの銭湯から500メートル以上離れていないといけないという規定があり、認められないとのことでした。この地域では高齢の方が多く、一人でお風呂に入ることができない方もいますし、何年も使っていないお風呂を沸かすことができても危険な場合もあります。近年では、異なる年代の方がふれ合ったり、高齢者が家から外に出ることが少なくなりました。人口減少に歯止めをかけることと、高齢者への対応は同じくらい大切だと思います。今も銭湯の建物が残っていますので、是非、復活させて地域でふれ合うことができる場所にすることが必要だと思います。
私は子供が2人いまして、子育てに関する催しに参加したこともありますが、同年代の方としか関わりを持てません。子供たちも同じで、昔のように中学生から幼稚園児までが一緒に公園で遊んだり、他のお宅の赤ちゃんの世話をする経験がありません。先ほどの「私の未来プロジェクト事業」の取組についても、昔は近所や親戚の中で普通に行われていたことです。私の子供は道外の大学に進学し、旭川で就職したいと言っていましたが、旭川に戻る目的は親が住んでいるということのようです。旭川が本当に魅力的なまちになれば、高い給与を支払う企業がなくても、戻ってくる方がたくさんいるのではないかと思っています。

(市長)
公衆浴場のお話については保健所に確認してみます。
高齢の方の知識や経験は財産ですし、それらを伝える場として世代間の交流の場も大切です。現在は、老人クラブや高齢者いこいの家などでの活動や、様々な団体を通じて子供たちと接していただいておりますが、もっと身近でそのような機会をつくっていくことが重要だと感じました。誰もが生きる意味を実感できるまちになると、自然と人が集まり、安心して暮らせるようになっていくと思います。

(参加者)
近年は日章小学校の児童数が減ってきておりまして、放課後児童クラブが設置されていないことが一つの原因ではないかという意見が保護者から出ています。親御さんが転勤する方が多く、旭川で住まいを探すときに放課後児童クラブがある青雲、新町、知新小学校の校区を選ぶケースが多いと聞いています。
待機児童数が統計上ゼロとなっているかもしれませんが、実際にはスポーツ少年団に預けていたり、友人のお母さんに預かってもらう場合もあります。児童数が少なく予算も厳しいとは思いますが、日章小学校にも放課後児童クラブ、又はそれに準ずる施設を設置していただけると、中心部の居住者も増え、中心市街地の活性化にもつながるのではないかと思います。
中心部で商売をしている方にとって、食べマルシェなどのイベントはとても魅力的な事業ですが、住む人がいないとまちは寂しくなっていきます。私たちの子供たちが成人したときに旭川に住み続けられるように、15年先を見据えて今から取り組まなければ、本当に中心部から人がいなくなると思います。

(市長)
日章小学校については先ほども御意見を頂きました。放課後児童クラブについては、学校とも意見交換させていただきます。

(参加者)
1点目は観光ボランティアについてです。毎年スタッフを募集していて、特に条件もなく、申込みがあれば登録できます。観光地でお客さんから質問があれば答えるだけの状態です。他のまちでは、お客さんが少人数でも同行して案内しているところがあります。これからも観光客が増えることでまちが活性化すると思いますので、観光ボランティアにも一定程度の知識は必要だと思います。
2点目は優佳良織についてです。優佳良織は知名度もありすばらしい商品ですので、市としても負債として捉えるのではなく、逆に「金の卵」として考えるべきだと思います。また、優佳良織は北海道の典型的な図柄になっていますので、意匠登録をして価値を高め、様々な商品に使っていただくことで、旭川で育てていくことができると思います。また、施設の活用ということでは、例えば、雪の美術館で小学生が勉強できるような場をつくるなどしてはいかがでしょうか。

(市長)
ボランティアの皆様の活動の幅を広げていただけると、観光都市として更に成長できると思いますので、観光コンベンション協会とも意見交換させていただければと思います。
優佳良織の件については、これから検討していかなければいけないと考えています。観光ボランティアの皆様にもお世話になることがあると思いますので、よろしくお願いいたします。

(参加者)
来年2月28日に、文部科学省の前事務次官である前川喜平さんをお招きして、「いじめのない学校 夜間中学校と日本の教育の未来」というタイトルで講演していただきます。前回のまちづくり対話集会でもお話しましたが、是非、市長に参加していただきたいと思っています。
それから、以前からお願いしています「知里幸恵が歩いた道のり」への参加、小学校でのいじめ撲滅のメッセージの展示についても、引き続き検討をお願いします。
また、夜間中学校の写真展を企画しているのですが、市内の図書館で順に開催できればと考えていますので、御協力いただければと思います。

(市長)
夜間中学の開設については、文部科学省ではまず札幌方面でということを聞いています。来年に講演会を開催されるということで雰囲気を盛り上げていただけると、開設する環境としても整っていくと思います。知里幸恵さんの歩いた道のりへの参加と合わせて日程を確認します。
夜間中学校の写真展については、いじめ撲滅のメッセージ展と合わせて確認します。

(参加者)
昨年、クールあさひかわフェスタという催しがあり、その中で旭川を舞台にした「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」というアニメとコラボレーションしたイベントがありました。アニメの声優のトークショーなどに多くの人が来ていましたので、1回きりではもったいないと思っています。また、そのアニメを見て、舞台となった場所に行ってみようと思うことが増えましたし、改めて旭川のよさを実感することができましたので、また開催されればよいと思っています。同じようにアニメなどいろいろなものとコラボレーションしてまちづくりを進めてほしいと思います。

(市長)
旭川のいろいろな場所が舞台となっているアニメで人気もありますので、研究してみたいと思います。

(参加者)
中央・新旭川まちづくり推進協議会で、囲碁サロンの取組をしています。2条通にある旭川囲碁サロンとコラボレーションして、この地区の留守家庭児童会で出張囲碁教室を2年間行いました。今年は少し形を変えて、新町小学校のコミュニティスクールで「ふれあい囲碁サロン」「ふれあい囲碁教室」を実施しました。9月から6回行い、午後2時30分から4時くらいの時間帯で毎回20数人が集まり、校長先生にも積極的に関わっていただいております。囲碁を通じて1年生から6年生まで幅広い交流ができますし、地区の老人クラブの方も参加されていて、学校と地域の方が交流できる機会をつくることができました。
地域主体のまちづくりということで先ほど市長から説明がありましたが、事業を実施するためには、地域のいろいろな団体と連携することが大切です。行政としては、特定の団体や企業と連携することに慎重になると思いますが、慎重になりすぎると何も進みません。おそらく他の地域まちづくり推進協議会でも同じだろうと思っています。方策の一つとして、大学の先生方や学生を地域の団体として関わっていただくと、大学のアクティブラーニングのフィールドにもなりますし、地域主体のまちづくりにつながっていくと思います。

(市長)
今後の様々な地域の活動、地域まちづくり推進協議会の活動が更に前進するように考えていかなければいけないと思っていますので、参考にさせていただきます。

(参加者)
先ほどお話のありました囲碁の取組に一度参加させてもらったことがあります。この取組を次につなげるためには、例えば、等級を決めたり、行政に協力してもらって景品を用意するなどして楽しみを残すようにすると良くなっていくと思います。

(参加者)
中心部の除雪のことなのですが、駐車場から大量の雪を道路に出す人がいます。いけないことという認識がないので、注意を呼びかける方法にも工夫が必要だと思います。これから高齢化が進みますので、特に交差点付近では、雪が降る前から雪を置く場所を調査しておくことも必要だと思います。
流雪溝については、雪を入れる場所の近くに除雪した雪を置くようにすると、有効に使うことができると思います。
もう一つ、気になったのですが、資料に書かれている「とりくみ」という文字が、漢字二文字で表記されています。辞典では相撲などで使う表記となっており、物事の「とりくみ」として使うときは送り仮名を付けます。テレビや新聞などでは送り仮名がついています。

意見交換2

(市長)
敷地内から道路に雪を出す方に対しては、特定できれば直接注意していますが、様々な機会に注意を呼び掛けていきたいと思います。また、地域の事情に合わせて効率的に除排雪ができるよう工夫しなければいけないと思っています。
流雪溝のお話についても、今後の参考にさせていただきます。

(総合政策部長)
「とりくみ」の表記についてですが、公用文に使用する場合、体言止めするときは漢字二文字で表し、「とりくんでいます」「とりくみます」とするときは送り仮名を使っています。ただし、小中学生など相手に合わせて工夫することも必要だと思っています。

(参加者)
旭川に来まして8年ほど経ちましたが、まちの大きな課題として中心街の活性化がよく話題になります。住みやすいまちという点では交通の問題があると思います。高齢になると自動車を使わなくなり、バスを利用するようになりますが、旭川では70歳以上になると寿バスカードによって安くバスが利用できます。この政策をもっと生かすために、例えば、フィール旭川のバス停留所では吹きさらしの状態で、見ているとかわいそうですので、市、バス会社、商店街の方々が連携して屋根のようなものを設置すると、高齢者も中心部に行きやすくなると思います。
旭川駅から1条通までアーケードのようなものを、どのような目的で造ったのでしょうか。市民のためになることをもっと研究していただきたいと思います。旭川では自動車を使う方が多く、バスの便利さや不便さが分からない方が多いと思いますが、高齢者や子供たちが気軽に中心部に行くことができるようにすることが、中心部の活性化のポイントだと思います。

(市長)
フィール旭川のところにあるバス停留所の状況は承知しています。たくさんの方が利用する場所ですので、交通の障害などがなければ雨除けのようなものを検討する必要があると思います。
旭川駅から1条通までのキャノピーについては、中心部の中でもバスの停留所が集約されていますので、雨などに当たらず移動ができるように整備しました。

(参加者)
国際化、グローバル化と世間では言われていますが、旭川市の英語教育について意見を聞かせてください。

(市長)
文部科学省が学習指導要領を改定しまして、3年後には小学校5年生から英語の授業が始まります。その前段階として、正式な科目ではありませんが、全校で小学校3年生から英語授業を取り入れる予定です。
ALTというネイティブの外国人の先生に教えていただくほか、小学校の先生についても英語授業ができるようスキルアップを図っていかなければいけないと思っています。これからますます英語は重要になってきますので、教育委員会と連携しながら進めていきます。

(参加者)
正しい発音で、確実に上達できるよう、先生方の教育も必要だと思います。

市長お礼のあいさつ

本日は学生の方もたくさん参加していただきありがとうございます。頂いた御意見は、皆様の期待に応えることができるよう市でもしっかりと検討したいと考えております。また何か御意見がありましたら、随時に伝えていただければと思っております。
本日はありがとうございました。

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