第102回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年2月13日

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第98回まちづくり対話集会

第102回は、「これからのまちづくり」をテーマとして、西神楽地区瑞穂・西神楽地区中央・西神楽地区聖和・西神楽地区千代ヶ岡地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成29年9月5日(火曜日) 午後6時30分から午後7時46分まで

場所

旭川市西神楽農業構造改善センター講堂

(旭川市西神楽南2条3丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(49人)

対話の内容

市長あいさつ

日頃から大変お世話になっております。本日は、地域の皆様方を中心にたくさんの方に参加していただきまして、どうもありがとうございます。まちづくり対話集会は、市長に就任して以来ずっと継続してきておりまして、今回が102回目になります。西神楽地域は今回で4回目であり、これまでの3回の対話集会でも、地域の皆様からいろいろな御意見や御提言を頂きました。大変勉強させていただきました。本日も、皆様と意見交換をさせていただきますが、その前に、まちづくりの指針である旭川市の総合計画につきまして、私から説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

市長から「これからのまちづくり」についての説明

市長説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,062キロバイト)

意見交換

(参加者)
西神楽地域の概要と西神楽まちづくり推進協議会の活動状況を簡単に紹介させていただきます。西神楽はJR富良野線と国道237号が並行する交通の要衝であり、旭川空港が隣接し、旭川の玄関口となっている地域です。また、細長く田園風景が広がり、大雪山を望む自然豊かな地域でもありますが、近年、台風の影響により、美瑛川、辺別川等の氾濫による災害の不安も抱えています。特に昨年は就実地区での堤防の決壊や、住居、田畑への浸水など大きな被害を受けまして、防災は地域の大きな課題となっています。西神楽では少子高齢化と人口減少が進行しており、平成28年度末の人口は約3,200人で5年前に比べると約400人減少し、高齢化率は約44パーセントと市内でも高い地域です。このような中で、西神楽まちづくり推進協議会では、日頃から地域課題の共有に努め課題解決への方策の検討、地域の特性や魅力を生かした地域づくりへの取組を進めるなど、自助、共助の考えの下に努力を重ねているところです。これまでの活動の一端を紹介しますと、防災、高齢化を主要な地域課題として、地域を元気に盛り上げる事業に取り組んでまいりました。平成22年から24年度には市民委員会や消防団等の地域団体と連携し、災害への備えとして土のうを地域の5か所に整備するとともに、防災フェスティバルの開催など、地域の防災意識の向上に努めています。昨年の災害時にも土のうが使用され、地域住民の緊急時の備えとして役立っています。今年は昨年の災害も踏まえて、防災意識を更に高めるために、4月には土のうのメンテナンスと再整備を地域の市民委員会や消防団を中心として総勢約100人の参加により実施したところです。また、高齢化に関する事業としましては、介護する側とされる側が円滑に対応できるよう、「すこやかライフ応援塾」と題しまして、介護予防や介護制度などを学ぶ機会の提供に努めてまいりました。
最後になりますが、本日は西神楽の各地区からまちづくりに関する様々な意見や提言、要望などがあると思います。是非とも市政に反映していただき、西神楽地域が更に住みよい地域になるための御支援をお願いしたいと思います。

(参加者)
PTAの役員をしています。総合計画の重点テーマのうちの「こども」についてです。子ども医療費の助成の中で、小学生の入院と通院については、数年前まで3割負担であったものが1割負担になりました。中学生については、入院は1割負担、通院は3割負担となっています。中学生は成長期であり本格的な部活動も始まりますし、けがをしたり風邪をひくことも小学生と同じです。是非、中学生の通院も1割負担にするよう前向きに検討していただきたいと願っています。
もう一点は、西神楽小学校PTAの役員からの意見ですが、西神楽駅から旭川駅寄りの踏切と富良野方面への踏切について、旭川駅側の一つめの踏切は通行幅が広くてよいのですが、二つめの踏切は、通行幅が狭い割には子供たちが多く通ります。行政というよりはJRなのかもしれませんが、子供たちの安全の観点からも通行幅を広げていただきたいと思います。JRの管轄であれば、市から意見を伝えていただきたいと思います。富良野方面の踏切も通学で使用していますので、併せてお願いします。
次に、教育の部分に関してですが、私はリハビリテーションの仕事をしていまして、子供たちの成長過程に関する勉強もしています。数年前から感じていたのですが、授業を受けているときの座っている姿勢、又は、立って先生の話を聞く姿勢が不良姿勢になっている子供がかなりいるのではないかと感じています。子供たちの姿勢の大切さについて、学校の先生に知っていただく機会をつくって、旭川からいろいろな取組を全国に発信できたらよいと考えています。

(市長)
限られた財源の中ですが、子ども医療費の助成については、拡充を進めてきております。中学生への拡充については、他の地域でもお話を聞いていますので、検討を進めていきたいと考えています。
踏切の御意見については、道路であれば市や国、あるいはJR北海道との関わりもありますので、関係機関と協議したいと考えています。
子供の姿勢に関する御意見も大切なことですので、教育委員会と意見交換したいと思っています。

意見交換1

(参加者)
まちづくり対話集会が102回を数えたことは、大変素晴らしいことだと思います。これからも市民の意見を聴き、市政に反映させていただきたいと思います。
市民委員会の役員会で出ました道路整備についての要望です。一つ目は、就実地区から千代ヶ岡8区につながる辺別川沿いの道路が通行止めになっています。この道路は、就実地区の方が千代ヶ岡方面などに行くときの近道になっていまして、4月に開通することになっていますので、是非実行していただきたいと思います。
次に、千代ヶ岡2区の山の方に生活道路が1本あります。この道路が凸凹で幅が狭く、冬に道路状況が悪くなると交通事故のおそれもあり、何とか整備できないかという要望があります。
最後に、西神楽小学校のスクールバスが運行している3線23号と24号の道路について、昨年、今年と舗装工事をしていただきました。残り200メートルぐらい残っていますので、来年度には舗装が完了するようにお願いします。

(市長)
道路の整備についての御意見ですが、しっかりと調査して必要な工事は進めていきたいと思っています。

(参加者)
18号の西聖和のJRの乗降場の件についてですが、8月に市役所に行って聞いたところ、市は関係ないと言われました。私も初めて知ったのですが、西聖和の乗降所の建物はJR北海道の財産ではなく、市民委員会が所有しているとのことでした。床が腐食して危険な状況になっていまして、8月25日にJRの方が3人来ていただき、8月28日に閉鎖しました。今後、市民委員会で同じようなものを建てるとなると相当な負担になります。この件について、市の考え方をお聞きしたいと思います。

(市長)
私も、乗降所の建物はJR北海道の所有だと思っていましたので、市民委員会が所有しているというお話には少し驚きました。JR富良野線に同じような建物がありますけれど、地域で整備してきた経過があるとも聞いています。
昨年、JR北海道が単独で維持することが困難な路線を発表し、その中に富良野線も含まれていまして、旭川市も近郊の自治体も何としても富良野線は残さなければいけないという思いで、様々な取組を始めたところです。今後はJR北海道とも話合いを進めていかなければいけませんが、やはり利用する方を増やすことが大切ですので、地域の方にも今まで以上に鉄道を利用していただきたいと思っています。また、使いやすくなるよう環境整備を進めていくことも重要だと思っています。行政としても、どのようなことができるのか検討していかなければいけないなと思っております。現時点では、市で改修費を補助するという検討は進めていませんが、地域の声として聴かせていただきました。

(参加者)
西神楽地域では、営業している店舗が少なくなってきており、国道237号の拡幅によっていろいろと変わってくると思います。旭川市から北海道、北海道から国へと陳情していただければ、拡幅も可能ではないかと思っています。
もう一つは、地域の保育園が閉鎖になり、跡地が空き地になっています。できれば公園として整備していただきたいと思っています。

(市長)
国道237号の拡幅については、時間の掛かる案件だと思いますが、夏季は渋滞しますので拡幅されれば地域にとっても良いことだと思います。現在は、北海道縦貫自動車道と言いまして、旭川北インターチェンジから旭川空港までの高規格道路の整備が進んでいます。少し先になりますが、旭川空港から富良野方面につながる高規格道路が整備される予定です。
保育所については、現在、順次、通年制保育園を閉園し、民間の事業者に施設を設置・運営していただいているところです。保育所の跡地をどうするのかということについては、地域ごとでまだ方針を決めておりません。建物を解体するのか、何かに活用できないか、また、解体後の跡地をどうするのかについては、これから地域の皆様と一緒に検討を進めていきたいと考えております。

(参加者)
中富良野の方面に行くときに国道237号を通りますが、西神楽で止まる車がほとんどなく素通りです。何千台と通る車の1パーセントでも西神楽に止める方法はないかと考えていました。ここは、国道237号に並行して鉄道がありますので、まちが分断されているのではないかと思います。分断の原因となっている鉄道はなくてもよいと思います。そして、西神楽にバスターミナルのある道の駅を造ったほうがよいと思います。また、高齢者用のマンションや丘の見える所にレストランを造って、国道を通る車が立ち寄ることができる場所があればよいと思います。
それからもう一つは、西川市長であれば、道の駅は今の場所ではなく、例えば、国道40号か12号のように車が多く通る所に造っていたと思います。

(市長)
御意見を頂きありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。

(参加者)
西神楽の郷土資料館は、西神楽公園のパークセンターにありまして、この建物の老朽化が進んでいて、このままでは将来的に展示ができなくなると考えています。西神楽は120年以上の歴史があり、農機具、生活用具、写真などの歴史的な資料を展示していますので、今後も展示できるように何とか市で考えていただきたいと思います。市の総合計画の中にも郷土文化の伝承・保存などに関する施策があります。地域による郷土の歴史を学ぶ取組に支援を頂いて、歴史をずっと引き継いでいきたいと思っています。

(市長)
郷土資料館のお話は何度か聞かせていただいています。現時点でどうするかというお話はできませんが、西神楽支所がかなり古くなってきていますし、市営住宅のこともありますので、総合的に考えていく必要があると思っています。資料館には貴重な物がたくさん保存されていますので、地域の皆様と一緒に考えていきたいと思っています。

(参加者)
西神楽の印象としては、先ほどの郷土の話や愛着度の高さなど素晴らしい地域だと思いました。私は旭川の観光ガイドをしていまして、外国の友人は、旭川は素晴らしいまちなのに、なぜ市民は愛さないのかと言っています。今は元気はないけれど旭川の未来は絶対に明るいと、皆が口をそろえて言います。私もUターン組の一人として、買物公園や食の豊かさや自然など、旭川は素晴らしい可能性を秘めていると思っています。しかしながら、これらはどこのまちでも共通することだと思います。食、農、自然を具体的にどのように進めていくのかという企画が必要だと思います。旭川の特性かもしれませんが、大都市をまねすることが多いと思いますので、自分たちで考えたオリジナルのものを発信できるようなまちになればよいと思います。

意見交換2

(市長)
観光ボランティアの皆様が、地域の魅力をいろいろなところで発信していただくことで、多くの方が旭川に来ていただいていると思っています。これからもよろしくお願いします。郷土愛は子供の頃から育まれるものですので、地元を好きになってもらうことにもっと力を入れなければいけないと思います。また、食や農、自然などのPRについては、総合計画に基づく施策を進めていく中で具体的に考えていく必要があります。先日、農業視察で就実に行きましたが、景色がよく、外国の方を含め多くの観光客の方が来ていました。

(参加者)
西神楽は人口減少と少子高齢化が進行しております。人口を増やすためにどのようなことがよいのかと考えたときに、市営住宅の話になってきます。西神楽はJRもバスもあり交通の便がよく、近くには病院、幼稚園、小中学校がある大変住みやすいまちだと思います。その中で、市営住宅の整備が行き届いていないという話がよく出ます。瑞穂団地、千代ヶ岡団地は用途廃止と聞いております。また、高台団地、藤岡団地は当面の間は入居状態を見ながら検討するということです。地域としては、直すなり建て替えるなりしてほしいのですが、どのように考えているのか聞きたいと思います。

(市長)
市営住宅については、これまでも地域の皆様から何度かお話を聞かせていただいていまして、地域の大きな課題の一つと考えています。御意見のとおり、現在の市営住宅長寿命化計画の中では、瑞穂団地、千代ヶ岡団地は用途廃止、高台団地、藤岡団地は維持ということで管理していますが、老朽化は進んでいきますので、いずれかの時期に方向性を定めなければいけないと考えております。高台、藤岡団地については活用していく方向ですが、先ほどの郷土資料館のお話や支所も古くなってきておりますので、いろいろなことが関連している案件だと思っています。現時点では建て替えるなどのお話ができる段階ではありませんが、地域の声として受け止めさせていただきます。

(参加者)
昨年、神奈川県から約30年ぶりに旭川に戻って来て思ったのですが、デパートもなくなり買物公園も随分寂しくなったと感じました。学生の頃はもっと人がたくさんいたように思います。
市でも子ども医療費の助成をしていますが、以前私が住んでいたところは、中学生まで医療費が無料でした。旭川は3歳から医療費が掛かるということですので、見直してほしいと思います。
もう一つは放課後児童クラブについてです。千代ヶ岡小学校に通う子供がいまして、この地域は認定こども園が運営しています。放課後児童クラブに入りたいという話をしたのですが、学区が異なるということで断られました。市でも新規に開設しているようですが、市街地の方だけ開設しても、郊外の方にも開設しなければ困る人がかなりいると思います。他の地域でも同じようなことがあると思いますので、是非、放課後児童クラブを開設してほしいと思います。

(市長)
子ども医療費の助成については、自治体によって制度が異なっていまして、旭川市でも拡充の取組を進めています。国に対しては、どこのまちに住んでも同じサービスを受けられるようにするべきと要望しているのですが、国の財源も限られていますので簡単ではないと思います。
放課後児童クラブについては、これまでも保護者の皆様の御意見なども伺いながら検討してきていますが、他の地域の同様の事案も含めて検討させていただきます。

(参加者)
私は、西神楽の美観、景観は最高だと思っています。大雪の山並みがずっと見えますし、就実の丘もあります。先ほど郷土資料館の話がありましたが、資料館には、昔使われていたいろいろな道具もあります。また、この地域は松浦武四郎の歩いた道として有名ですので、観光スポットとして価値のある場所だと思います。辺別川にも松浦武四郎が来ていますが、旭川では観光スポットとして見られていないように思います。是非、観光スポットとして西神楽に光を当てていただきたいと思います。

(市長)
松浦武四郎は、西神楽の付近から山を越えて十勝方面まで歩いて行きました。来年は北海道と命名されてから150年ということで、北海道で松浦武四郎を特集するということも聞いていますし、市でもいろいろと研究する価値はあると思っています。

市長お礼のあいさつ

本日はお忙しい中、御参加いただきありがとうございます。西神楽地域の要望、提案などを直接聞かせていただきました。前回お聞きしてなかなか進んでいないお話もありましたが、御意見としてしっかり受け止めております。また、市全体に関わる御意見も聞かせていただきました。市でしっかりと検討させていただいて、西神楽地域、また、市全体が発展していくように皆様と一緒に頑張っていきたいと思っています。本日はありがとうございます。

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