第101回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年2月13日

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第98回まちづくり対話集会

第101回は、「これからのまちづくり」をテーマとして、豊岡・新豊岡・愛宕・啓明・東光・東光南・東豊中央・東部東光・千代田地区にお住まいの方を始めとする市民等の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成29年8月7日(月曜日) 午後6時34分から午後8時2分まで

場所

旭川市東部住民センター大会議室

(旭川市東光5条2丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市民等(45人)

対話の内容

市長あいさつ 

本日は「まちづくり対話集会」ということで、豊岡と東光地域の皆様を中心に声を掛けさせていただきました。他の地域の方もいらっしゃるかと思いますけれども、まちづくり対話集会は、地域ごと、あるいはいろいろな団体の皆様方と開催させていただきまして、今回が101回目になります。限られた時間ではありますが皆様と意見交換、また、地域のいろいろなお話を聞かせていただければと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
現在、旭川市では総合計画を作ってそれに基づいてまちづくりを進めています。少しお時間をいただいて、その総合計画の概略について私から皆様に説明をさせていただきたいと思います。

市長から「これからのまちづくり」についての説明

市長説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式)はこちらです。

資料(PDF形式 1,065キロバイト)

意見交換

(参加者)
先ほど除雪費の推移について説明がありました。除雪については、旭川は雪の多いところですので快適な道路環境が望まれてるところであり、最近では交差点の雪山の排雪やわだちの除雪、排雪の時期など少しずつ良くなってきていると思っています。地域によっては不満もあると思います。除雪協議会での説明が毎年あるのですが、いつも業者の方が説明して終わりという感じでマンネリ化してると思います。せっかく地域の人が集まっていますので、改善している点などを皆に説明していただきたいと思います。これからの除雪協議会では、もう少し地域に密着した内容で開催してほしいと思います。

(市長)
除雪協議会に参加していただきありがとうございます。協議会の内容について、これから秋を迎え除雪に向けて準備する時期ですので御意見は協議会に伝えていきたいと思います。

(参加者)
旭川は道北の拠点として駅も新築され、その周辺も整備されましたが、その後デパートが撤退しました。昔と違って観光でも何でも5年サイクルくらいで変わっていきますので、あまりお金を掛けないで旭川の農産物などを活用して買物公園を活性化してほしいと思います。
次に環境についてですが、毎年、川なのかどうかよく分からない場所を草刈りだけ実施しています。そこを埋め立てて、災害のときに一時的に避難できる場所にするとよいと思います。
もう一つは、先ほど除雪費のお話がありましたが、道路に雪を出すのは自宅の敷地に置く所がないからだと思います。融雪槽を設置すると70万円から80万円ぐらいか掛かりますので、市と金融機関で話合いをし、設置費用を貸し付けたらどうかと考えています。
最後に、旭川の人口が減少していく原因はどこにあるのか聞きたいと思います。

(参加者)
駅前にイオンができるとデパートの撤退につながるということは分かっていたことと思います。どのように考えているのでしょうか。
また、旭川の人口が減ることは市民税も減るということであり、無駄なお金を使わないことが重要だと思います。ただでさえ旭川は財政赤字なのに、買物公園に雪除けか雨除けみたいなものや駅の裏に橋を造ったりなど無駄だと思います。

(市長)
買物公園はこれからも活性化していかなければいけないと思っています。駅前イオンは市が誘致したということではありません。いろいろな思いをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、通常の経済活動の中で営業されているということです。
川のお話もありましたが、旭川には川が多くありますので、全て整備するためにはお金も掛かります。一つ一つ整備していく必要がありますので、もし地域で何か問題があればその都度教えていただきたいと思います。
除雪については、敷地内の雪を道路に出す方には市でも注意はしますが、ルールを守っていただくよう市民の皆様と市が連携して取組を進めなければいけないと思っています。融雪槽は非常に有効な設備ですので、上限はありますが市でも設置費用の一部を助成していまして、予算の拡充もしているところです。
人口減少については様々な要因がありますが、旭川でも少子化が大きな要因であり人口を維持していくためには、どのように少子化に歯止めをかけていくかが大切です。少子化対策は長い期間で考えていかなければいけないことであり、昭和初期のように兄弟姉妹が多い時代もありましたが、残念ながら現在はそのような状況ではありません。旭川では子供を生み育てやすいまちづくりを進めていまして、保育所の充実や安定した仕事に就けるような環境づくりなど、今後も力を入れていかなければいけないと思っています。

(参加者)
8年くらい前に昇地三郎先生が市長を表敬訪問されました。もう亡くなりましたが、幼少期は旭川で過ごされ、九州で「しいのみ学園」という障害のあるお子さんが通える学園を日本で初めて創設された方です。出身が釧路でしたので釧路での講演は多かったようですが、旭川では講演する機会がなく残念だと生前おっしゃっていました。これからは、旭川にゆかりのある方が表敬訪問で来られた時には、市民にお話しを聞いていただく場を作っていただきたいと思います。
それから、昨日、被爆体験の講話がありましたが、質疑応答や交流時間がありませんでした。せっかくの機会ですので、皆で話合いができる時間があると平和についてもっと深く掘り下げて考えられたと思います。
もう一点ですが、国では、夜間中学を北海道にも2校設置したいということで札幌は決まりつつあると聞いています。何度でもやり直せる学校があることは大切なことだと思います。旭川のまちづくりにも夜間中学はどうしても必要だと思っていまして、これから「夜間中学を旭川に」という活動をしたいと思っています。

(市長)
昇地さんが来られたことは鮮明に記憶に残っており、本や世界の各地で撮った写真を頂きました。今も大切に保管しています。旭川での講演のお話ですが、私自身もお伺いしていなかったので本当に残念な思いです。被爆体験講話についての御意見は今後の参考にさせていただきたいと思っています。今年も青少年平和大使と親子記者事業に参加した生徒や保護者が長崎で式典などに参加しており、旭川でも平和を守っていく活動をこれからも進めていかなければならないと思っています。夜間中学については、北海道で複数ということであれば誘致しなければいけないと思いますので、情報収集していきたいと思っています。

(参加者)
ふるさと納税がどのように使われているのか教えてください。

(市長)
旭川市には、交通事故などで遺児となったお子様に対して支援する基金や、動物園を整備するための基金、長寿社会に対応するための長寿社会生きがい基金などがありますので、基金を選んでふるさと納税をしていただいています。具体的にこのような形で使ってほしいという御要望があれば、可能な限り意向に沿えるように活用させていただいています。

(総合政策部長)
寄附金額についてですが、平成28年度の実績ですと、件数で約5,400件、金額が約1億8,200万円となっています。平成27年度が約1億300万円ですので金額も多くなっています。
返礼品も、木製品やお米など地場産品をPRしながら、ふるさと納税をしていただけるよう取り組んでいきたいと考えております。

(参加者)
東光公民館を利用させていただいているのですが、駐車場が少なく6台分くらいしかありません。東光公民館は50団体以上が利用しているそうで、私は駐車場が少ないことを知っていますのでいつも相乗りして行くようにしています。この間も駐車するところがなく館長に聞いたところ、図書館の駐車場に行ってくださいと言われましたが、そこはバスで1区間もある場所でした。これから公民館を建ててほしいということではなく、どこかに駐車場を確保していただきたいと思います。

(市長)
公民館の駐車場についてですが、確保できるかどうか検討させていただきたいと思います。

意見交換2

(参加者)
東光地域包括支援センターは、東部住民センターに事務所を置かせていただいて、非常に相談しやすい条件が整い相談数も増えています。先ほど説明のありました三つのテーマのうち「こども」に関して、これまで旭川市では医療費の助成の拡大、就学助成の拡充、高等養護学校の誘致等で非常に力を発揮していただいていると思っています。その上で二つ御検討いただきたいのですが、子ども医療費の助成について、拡充されたとはいえ周辺町村と比較するとまだ足りないと感じていますので、更に拡充を検討していただきたいというのが一つです。もう一つは、先ほど教育環境の充実ということでスクールカウンセラーの派遣回数の増加という説明がありましたが、それに加えてスクールソーシャルワーカーを別に導入していただいて、いろいろな専門機関とのつなぎ役や地域ぐるみで課題を解決できるような体制をつくっていただけたらと思います。東光地域包括支援センターは高齢者の相談が中心ですが、中には子供に関してどこに相談したらよいかと聞かれることもあります。その連絡調整役としてスクールソーシャルワーカーの導入を検討していただきたいと思います。

(市長)
子ども医療費の助成については、少しずつ拡充してきていますが、財政的なこともあって十分ではないところもあるかもしれません。本来、医療費は地域によって格差があってはいけないことであり、全国一律にすべきということを市長会などを通じて国に対して要望していますが、現状ではそのようになってはいません。子ども医療費の助成の拡充はこれからも検討していきたいと思っています。
スクールカウンセラーは北海道が進めている事業ですが、十分ではない部分もあり市でも費用を負担して派遣回数を増やしています。複雑な相談も増えてきていますので、まだ足りないということもあると思いますし、御意見のありましたスクールソーシャルワーカーの導入ということも今後の課題として取り組んでいきたいと思います。

(参加者)
旭川大学の公立化に向け検討されていますが、どのようになるのでしょうか。私は公立化に大反対です。市の財政が赤字なのに大学に多額の予算を掛けることは常識外だと思っています。
市の財政のことを考えると入るお金は決まっているわけですから、余計な出費をしないことが大切です。買物公園に設置した雨除けは市議会で反対がありましたし、早く撤去してもらいたいと思っています。

(市長)
旭川大学の公立化については、現在検討を進めているところです。検討の始まりは、少子化が進む中で、地方の大学は非常に厳く、東海大学が旭川から撤退したこともあり、旭川に公立の大学を設置するべきという市民運動がありました。一から大学を設置するとなると多額の費用が掛かりますので、市内にある旭川大学を公立化した場合、市として大学を維持することができるかどうかの検討をしているところです。市の財政状況もありますので旭川大学の公立化に多額の費用を掛けることは難しいと考えています。ただ、これから地方の大学の経営は厳しくなっていくと思いますが、地域から大学がなくなることは経済的な損失も大きいですし、旭川大学でたくさんの学生が勉強していることは市への経済効果や地域の企業の人材確保の面でも大きな役割を果たしています。今後もいろいろな視点から考えていかなければいけませんが、御意見にありました財政負担ということも一つの課題として慎重に取り組んでいきたいと思っています。
また、財政に関しては、無駄がないようにすることを最重要課題として取り組んでいます。買物公園のキャノピーについては、いろいろな御意見があると思いますが、JR旭川駅から人の流れをつくることと、1条通にはたくさんのバス停もありますので、雨などに当たらないで移動できるようにということで、国の補助金も活用しながら整備をさせていただきました。

(参加者)
各地に地域まちづくり推進協議会等が設置されいろいろな取組をしていますが、少子高齢化や核家族化等により町内会加入率が低下し、町内会、市民委員会の財源が減少しているのが現状です。このような状況の中、まちづくり推進協議会が事業を実施する際の市の補助金の維持及び拡充をお願いしたいと思います。地域で財源を持ち寄って活動できればよいのですが難しい状況です。市の補助金が減額されると今まで築いてきた活動が縮小してしまいますので、市の予算が厳しいとは思いますが現状維持又は拡充をお願いします。
もう一点ですが、ここ数年、局地的に集中豪雨が多い傾向があります。旭川市の洪水ハザードマップに示されている避難所等が各地区にありますけれど、いろいろな意見を聞いていますと避難しづらい場所が指定されているのではないかという声も聞きます。今後、ハザードマップを作り直すときには、地域住民の意見などを聞いて地域の実状に合った避難所等を指定してほしいと思います。

(市長)
町内会などの活動に対しての市の支援については、御意見も踏まえいろいろと検討させていただきます。
洪水ハザードマップについてですが、災害の種類に応じて避難場所を変えていかなければいけませんし、特に洪水の場合はいきなり堤防が決壊するということにはならないと思いますので、国や北海道などと連携しながらなるべく早い段階で皆様に避難していただけるように取り組んでいます。洪水ハザードマップを一度配布して終わりということではなく、行政から常に情報を提供し続けることも重要だと思っています。見直しについても様々な視点から考えていかなければいけないと思っています。

(参加者)
旭川には市民委員会と社会福祉協議会という組織がありますが、それぞれの役割が分かりづらいと思いますので、市民委員会と社会福祉協議会が話し合って役割分担を明確にしていただきたいと思います。それから、少子高齢化が進んでいますが、元気な高齢者もたくさんいますので、その方たちが少子化対策問題を解決することができないか考えていただきたいです。もう一つは、東部まちづくりセンターができまして、建設のときには期日前投票ができるということで便利になると思っていたのですが、実際は投票ができません。早急に期日前投票ができるようにしてもらいたいと思っています。

(市長)
市民委員会と社会福祉協議会については、市でも課題の整理をする必要があると思っています。
期日前投票については、東部まちづくりセンターで実施する場合の課題を見極めながら選挙管理委員会とも協議したいと思います。

(市民生活部長)
御意見のとおり、市民委員会連絡協議会の中に福祉部会がありまして、一方で、社会福祉協議会があります。実は同じ方が兼ねている場合が多いものですから、市民委員会連絡協議会の中でも福祉部会の在り方を整理しながら、よりよい組織づくりに向けて検討しています。どのような体制がよいのか、今後、皆様に相談させていただくことがあると思いますのでよろしくお願いします。

(地域まちづくり課長)
東部まちづくりセンターで期日前投票ができないかというお話は伺っていますし、選挙管理委員会からも聞いています。いくつか課題がありまして、一つは人員の配置ともう一つは駐車場です。期日前投票には、例えば、福祉施設の方々がバスで来られることがあり、窓口が混雑するケースもあります。いろいろな状況も含めて選挙管理委員会でも検討を進めていますので、何かありましたら地域の市民委員会を始めとする皆様に報告したいと思っています。

(参加者)
東光まちづくり推進協議会の委員をしています。東部まちづくりセンターの職員の方が努力しておられることを肌で感じており、私たちも市にいろいろと要望する前に、地域でできることは地域でという気持ちを強く持っています。例えば、ごみステーションの管理や防犯灯のLED化など努力して実施しています。
何点かお伺いしますが、一つは廃品回収について、町内会への助成金が削減されるということで計算しますと、約6万円も減額になり町内会としては大きな問題だと思っています。また、使用料、手数料の見直しも町内会で話題として出ています。
次に、私どもの町内会では町内会館を持っていまして、建築して約20年くらいで、これまでに二度補修整備を実施しています。数年前までは補修費の2分の1を補助していただいていたのですが、あるときから補助額が3分の1になりました。また、いこいの家への補助金も削減するという話も聞いています。これは条例ではなく財政部局と担当部局の間で決めているのではないかと感じています。制度が変わるときには、どのように変わっていくのかを広報誌などで知らせていただければと思っています。

意見交換1

(市長)
日頃から地域まちづくり推進協議会、市民委員会や町内会の皆様には地域づくりのためいろいろな活動をしていただきありがとうございます。
再生資源回収奨励金については先の議会でも議論がありまして、行政としても市民の皆様からの意見聴取を含めて至らないところがありました。その反省を踏まえまして、今後、市民の皆様の御意見を伺いながら方針を決めていきたいと考えております。使用料、手数料の見直しも、市民生活に直接影響しますので、皆様の意見もお聞きし、また、市の考え方もお示ししながら作業を進めていきたいと考えております。
町内会館の改修などの費用に対する補助金については、総額をなかなか増やせない状況の中で申請件数が増えてきていまして、なるべく多くの町内会に補助するために補助額を改修費用の3分の1としたのですが、大規模改修を予定している町内会にとっては大きな影響があると認識しています。高齢者いこいの家についても、利用されている方の意見もお聞きしながら進めていかなければいけない課題だと思っています。

(市民生活部長)
できるだけ多くの町内会に補助金を活用していただくということで、平成24年度から、補助金の額を2分の1から3分の1に改正しました。これまでも地域の皆様からいろいろな御意見をいただいていますので、今後アンケートを実施して課題などを整理したいと思っています。御協力をお願いします。

(総合政策部長)
使用料、手数料の見直しについてですが、見直しの基本となります「受益と負担の適正化」に向けた取組指針への意見をいただくため、8月21日までパブリックコメントを実施しています。この取組指針は平成17年に策定しまして、これに基づき現在の使用料、手数料を設定しています。今回の見直しは、地区センターや住民センター、公民館などの維持には費用が掛かりますし、消費税率の引き上げにより電気代や委託料などの費用も増えてきている中、これまで使用料、手数料を改正しなかったということもあります。もう一つは、市の施設の相当数が老朽化してきており、面積の割合にしますと築30年以上経過したものが半分以上になります。これらの施設を使用し続けるためには修繕が必要になることも考え合せまして取組指針を見直しておりますので、御意見があればお寄せいただきたいと思います。

市長お礼のあいさつ

本日は、地域の皆様の思いや貴重な御意見をいただき本当にありがとうございます。皆様のまちづくりや旭川への思いにしっかり応えられるよう一生懸命頑張りたいと思っています。まちづくりを進めるに当たりいろいろな課題がありますが、本日いただいた御意見を市役所の中で検討し、皆様の思いに少しでも応えられるように頑張りますので、引き続き御協力をお願いいたします。本日はありがとうございました。

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