平成19年度(2007年度)市政方針

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2016年2月24日

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平成19年度(2007年度)市政方針

  元気なまち旭川づくり

  安心のまち旭川づくり

  市民の役に立つ市役所づくり

ふるさとへの想い

平成19年第1回定例会の開会に当たり、市政運営についての基本的な考え方を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

大好き、旭川

旭川に生まれ、今年で生誕100年を迎える、作家・井上靖は、自伝的小説「幼き日のこと」の中で、旭川のことを次のように記しています。
『―いつ、どこで生まれた?
幼少の頃、こういう質問を受けると、私はいつも、
―五月に、北海道の旭川で生まれた。
こう答えて、多少の誇りに似た思いを持った。
私は物心がついてからずっと、
自分が生まれた旭川という町にも、
自分が生まれた五月という月にも、
理由のさだかでない誇りを感じていた。』
このふるさとへ寄せる優しく、あたたかい気持ち。これは、私も共感を覚えるところであり、また、私がお会いした市民の皆さんの「まちづくりの思い」の中にも通じるものがあると感じております。
私は、所信表明においても述べさせていただきましたが、生まれ育った旭川が大好きであります。この気持ちを出発点に、そして、対話を通じて、市民の皆さんのふるさとを想う気持ちを重ね合わせながら、私が考える素晴らしいまち、「住み続けたい、住んでみたい、また行ってみたい まち・旭川」の実現に向けて、市政運営を進めてまいります。
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人の力が まちの未来を切り開く

それでは、平成19年度における市政運営の基本的な考え方を申し上げます。

本市を取り巻く厳しい現状

我が国の経済は、戦後最長の景気拡大期にあるとされておりますが、地方ではその実感に乏しい状況であります。また、少子高齢や人口減少に対応した社会システムが、いまだ十分には構築されていない中、雇用や医療、福祉など様々な分野で地域間の格差が広がっていることも、地方にとって大きな不安となっております。
また、昨年は、地方分権改革推進法や道州制特区推進法が成立するなど、地方にできることは地方が担うという分権への動きが加速し、地方の自立と自己責任がますます求められております。
このような中、本市の財政は、扶助費の増加や、市税収入の低迷、地方交付税の見直しに加え、ばんえい旭川競馬の廃止などの影響もあり、以前にも増して「財政危機」、「非常事態」であることを強く認識せざるを得ない状況であります。
この厳しさを克服し、まちの未来を切り開くためには、私自身が先頭に立ち、市役所がまちの課題に責任を持って取り組んでいくことはもとより、このまちを誇りに思うすべての市民の力が必要であります。

まちの未来を切り開く市民の力

「ケルトの奇跡」。
これは、ヨーロッパの小国アイルランド共和国の成長の歴史であります。かつて、どん底の経済状況にあったこの国は、今や、大勢の観光客が訪れ、さらにIT関連企業の直接投資が相次ぐなど、ヨーロッパ一と言われるほどの経済成長を遂げました。そして、この奇跡の陰には、自国を愛する国民の強い思いがあったのです。
経済が低迷し、人口の流出も続く厳しい状況の中でも、人々や企業は、国づくりをあきらめることなく、自らまちの清掃や景観づくりを手始めに、様々な公共的活動に取り組んだといいます。そしてこの取組が、長年にわたって継続され、魅力あふれる暮らしやすい国を実現したのです。
このように、いかなる状況にあっても、まちの主役である市民と行政が手を携え、共に歩むことこそが、より素晴らしいまちをつくり出すことにつながると私は確信しております。

地域の資源と人のつながりを大切にしたまちづくり

私たちが住むこの地域の、北国特有の風土や、そこで育まれた誇り高い文化、おいしくて安全な農産物、あるいは、長い年月の間に蓄積され高く評価されている技術力は、本市の独自性を打ち出す貴重な資源であります。
そして、このような地域資源を生かすのは、私たち市民の力であります。その力は、人が集まり、つながり、広がり、そして好循環を生み出す時に最大限に発揮されるものであります。
このため、私は、市民の暮らしや経済活動など様々な場面で、様々な市民が協力し合える関係を築きながら、まちづくりを進めてまいります。

市民とのつながりを大切にした市役所づくり-「対話」-

地域の資源を生かし、人と人とのつながりを大切にしたまちづくりを進めるためには、市役所は、これまで以上に市民に身近で、信頼されなければなりません。
このため、窓口をはじめ市民と接する様々な場面で、より丁寧で、分かりやすい対応を心掛けるよう職員の意識を高めてまいります。
私は、「対話から市政を動かす」を市政運営の基本に据えております。
対話では、市民の意見を聞くだけではなく、私自身の考え方をしっかりと伝え、それぞれができることは何かを真剣に考え、実践していくことが大切であります。また、出会いも大切にし、そこから得られる人とのつながりが、まちづくりの更なる推進力となることを確信して対話を重ねてまいります。

市役所改革の姿勢-「組織は人」-

市役所の改革は、単に事業の縮小や節約を目指すのではなく、小さな投資でも大きな効果を得られるような行財政構造の確立と、市民やまちの利益となる、本当に市役所が取り組まなければならない仕事を見極め、やり抜く気構えを持つことにあると考えております。
そして、すべての職員が一丸となって、この改革を進めなければなりません。
このため、まず、私自身が、若手職員も含め、それぞれの職場の第一線で働くすべての職員とかかわる機会を積極的に設けることで、職員の生の声やアイディアが私に届き、私の思いや考えもまた、くまなく職員に行き渡るような、風通しが良く、ハートでつながる組織を築いてまいりたいと考えております。
また、市政の運営では、常に改善する仕組みを構築し、確実に運用すること、さらには、私を含め、職員の一人一人が、「何をすべきか」、「どこまでできるか」、「どうすればできるのか」を常に考え、具体的な行動に移していくことが大切だと考えております。
私は、職員とこのような考え方を共有し、粘り強く、前向きに市役所改革を進めてまいります。
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大事な施策を見極める“視点”

具体的な施策を進めるに当たりましては、行財政改革の確実な推進を前提に、市民と市役所が協力し合う関係を築きながら、本市の将来を担う子どもたちの育成と、地域の特性を生かした経済対策を重点的に進めてまいりたいと考えております。

協力し合う地域社会の形成

市民の価値観やライフスタイルの多様化が進む地域社会においては、複雑で多くの市民ニーズがあります。それらに対応し、市民が安心して日々の暮らしを営むためには、自助、互助、公助を意識した協働のまちづくりを進めていかなければなりません。このため、市民の主体性を尊重しながら、地域住民やボランティア、NPO、そして市役所などが協力し合い、適切に責任と役割を担っていく必要があります。

子育て環境の充実

また、本市の明るい未来を築くためには、子どもたちが家庭や地域の愛情に包まれて健やかに育ち、安心して子どもを生み育てることができる環境づくりを進めていかなければなりません。このため、子育ての様々な不安や負担感を軽減し、子育て家庭が抱える問題の解消に努めていく必要があります。

地域経済の活性化

さらには、厳しい経済状況が続く本市にあって、地域経済の活性化は、緊急的な課題であると同時に、将来のまちづくりにとっても重要な課題であります。このため、本市の経済を支えている地域産業の競争力を高めるとともに、恵まれた自然や農村などの地域資源を生かした観光の推進や旭川ブランドの創出など、産業振興の取組を進めていく必要があります。
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主要施策

続いて、平成19年度における主要な施策について、申し上げます。

元気なまち旭川づくり

第1点は、「元気なまち旭川づくり」についてであります。

農業振興と付加価値づくり

本市にとって農業は、まちの魅力であり、このまちの活力を高める大切な産業であります。このため、農業の担い手を育て、持続可能な力強い地域営農体制の確立に向け、支援してまいります。
また、食の安全、安心に対する消費者の関心が高まる中、恵まれた自然環境と、農業者が日々培ってきた技術により生産される地場の農産物は、高く評価されております。この貴重な資源をより付加価値の高いものとするため、生産から加工、販売に至るまでの取組について、農業者や加工・流通業者、消費者、そして食品加工にかかわる研究者など、様々な分野の方々と議論を深め、その中から具体的な方策について調査、研究を進めてまいります。

ものづくり産業の振興

本市は、木工や機械金属といったものづくり産業が盛んであり、また、大学、研究機関などの知的資源にも恵
まれております。これらの技術、知識、情報を最大限に活用し、融合させながら、旭川ブランドを創出する取組を進め、地域産業の競争力を強化してまいります。
また、本市のものづくりを支えている技能を高く評価するとともに、蓄積されたノウハウや優れた技術力を継承する、後継者の育成を支援してまいります。

観光の振興

ここ数年で、本市を代表する産業の一つにまで成長した観光は、地域経済に大きな波及効果をもたらしております。国内外から多くの方々に訪れていただいている今こそ、観光客がより満足し、再び本市に足を運んでいただけるような環境を整えることが大切であります。
このため、旭川駅の観光情報センターを中心に、動物園、買物公園の情報センターや、各観光スポットとの
ネットワークを強化しながら、丁寧に情報提供を行うほか、外国人観光客に対応した案内サービスを充実するなど、官民一体となってホスピタリティーの向上に努めてまいります。
また、体験型観光や冬季観光を促進するため、農業や冬の資源などを生かしたこれまでの取組を継続しながら、国内、国外に向けて、プロモーション活動を積極的に展開してまいります。
海外からより多くの観光客を誘致するためには、旭川空港の更なる国際化を進めることも必要であります。
このため、まず、台湾便を中心とした新たな定期路線の開設に向け、経済界や観光関係者、他の自治体とも連携を図りながら、私自身がセールスマンとなり、積極的に、そして粘り強く誘致活動を続けてまいります。

旭山動物園の整備

旭山動物園につきましては、年間入園者数が過去最高を更新し、毎年300万人を超える上野動物園にも肉薄する勢いとなっております。また、生命の尊さを伝える取組は、動物園を訪れた方だけではなく、様々なメディアを通じて全国の方々にも感動を与え、今年もテレビドラマや映画などの制作が予定されております。
この魅力を更に高めるため、オオカミが疾走する様子が見られる展示施設の設計に着手するほか、旧チンパンジー舎をテナガザルの展示施設としてリニューアルいたします。また、芝生広場や水洗トイレなど、訪れた方がゆっくりと快適に過ごせるような空間を整え、永く人々に愛される動物園として、大切に育ててまいります。

中心市街地の活性化

まちの顔である中心市街地の活性化は、人や物、情報の交流を促し、まちの活力につながるものであります。
このため、昨年、多くの市民や観光客が訪れ、買物公園のにぎわいづくりの拠点となった「旭川屋」を通年で開設し、地場産品や地元企業の情報を発信するほか、好評だった朝市や屋台村など、にぎわいづくりに継続して取り組んでまいります。
また、商店街の方々とも協議し、子どもからお年寄りまで、より多くの人々に中心商店街に来ていただけるよう、空き店舗などの活用についても検討してまいります。

企業の誘致と雇用の創出

高い技術を要する製造業の国内回帰や、自動車関連企業の道内進出などの動きがあります。こうした産業経済の動向や成長分野をよく見極め、旭川空港などの交通基盤や地理的条件、豊富な人材などの恵まれた地域特性を強く打ち出し、市内企業のネットワークも生かしながら、企業誘致を積極的に進めてまいります。
また、融資制度を拡充し、市内への企業立地や新規創業など、まちの元気の芽を育てる環境を整えながら、幅広い分野の産業形成や雇用の創出に努めてまいります。

都市基盤の形成

都市基盤の整備は、まちづくりを担う市民の力や地域の力を発揮するために欠かせないものでありますが、財政状況が厳しい中では、優先性を見極め、コストと効果を検証し、計画的な整備と良好な維持管理に努めていかなければなりません。
北彩都あさひかわでは鉄道高架事業を進め、高架下の公共利用や駅前広場のレイアウトについて具体的な計画を策定するほか、シビックコア地区においては、市民活動を支える市民活動交流センターの実施設計に着手いたします。
また、市内道路網の骨格となる昭和通や花咲通の整備につきましても、着実に進めてまいります。
市内の住宅や住環境の整備につきましては、中心市街地の利便を生かしたまちなか居住を促進するための工夫も含め、その在り方を検討するほか、中心部の駐輪対策も進めてまいります。
東光スポーツ公園は、市民のスポーツ活動を支え、周辺地域を含めたスポーツ振興に資する施設でありますが、後期計画につきましては、本市の担う役割や既存施設との連携も考慮しながら、その見直しに着手いたします。

広域における連携

日常生活圏を同じくする近隣自治体との連携につきましては、これまでも、圏域全体の振興のための取組を進めてまいりましたが、多様化する圏域の住民ニーズに的確に対応していくため、今後とも、それぞれの地域の魅力や特性を相互に生かしながら、一層の連携を強めてまいります。
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安心のまち旭川づくり

第2点は、「安心のまち旭川づくり」についてであります。

笑顔で暮らすまち

障害者自立支援法の施行は、障害者の福祉サービスの利用に大きな負担を伴うものとなりました。このため、本市独自に負担の軽減を図り、障害のある方が、生き生きと自立した生活を続けられるよう、支援してまいり
ます。
また、仕事や子育てなど、あらゆる場面で、男女がお互いに尊重し合い、対等に活躍できるよう、男女共同参画に関する事業所の実態や意識を調査するとともに、融資制度を拡充し、中小企業の育児休業制度の導入を支援するほか、ひとり親家庭の自立につきましても、就労相談や自立支援プログラムの策定など、支援を充実してまいります。
すべての市民が安心して冬の生活を営めるよう、除排雪につきましては、市民と協力する旭川市型の地域除排雪システムを検討するほか、高齢者や障害者などを対象に、地域で支え合う福祉除雪サービスを、市内全域に拡大してまいります。
また、火災や災害に適切に対応するため、総合防災センターの中核施設と高度な機能を備えた消防防災指令システムの整備を進めてまいります。
さらに、健康的な生活を支えるため、これまでの検診に加え、歯周病予防を目的とした歯科検診事業を実施してまいります。

子どもの支援

子どもが健やかに育つ環境についてであります。
いじめや児童虐待などが社会問題化し、子育てに関する不安の解消は、大きな課題となっております。
このため、児童虐待や発達支援が必要な児童への対策、非行防止、健康相談など、子どものための総合的な支援を行う組織や機能の充実について、私が中心となり、具体的な取組を総合的に検討してまいります。
また、子どもが生まれたすべての世帯に保健師などが家庭訪問を行い、乳幼児の健全な発育を支えてまいります。
さらに、様々な保育のニーズにこたえるため、開設時間の延長や一時的保育、障害児保育を実施する保育所を計画的に増やし、認定こども園の開設も支援してまいります。
小学校では、放課後子ども教室をモデル的に実施するほか、留守家庭児童会につきましては、新たに知新小学校に開設し、東五条小学校の定員を拡大するとともに、すべての留守家庭児童会で、新1年生の4月1日からの受け入れを開始いたします。

教育環境の充実

学力や規範意識の低下など、学校を取り巻く課題に市民の関心が高まっております。学校は、確かな学力と、豊かな人間性や社会性を身に付ける大切な場所であります。
このため、特別な支援を要する児童・生徒には、それぞれの教育的ニーズに応じた適切な指導を行う体制を整備するほか、子どもたちの心の悩みに対応するため、中学校のスクールカウンセラーを増員するとともに、新たに「子ども版市長への手紙」を実施してまいります。
また、市内20の小・中学校に学校図書館補助員を配置するなど、教育環境の整備に努めてまいります。

文化の振興

北国特有の文化やアイヌの方々が培った文化は、地域の誇りであります。私たちは、この文化を守り、将来に引き継いでいかなければなりません。そして、心を豊かにし、生きがいにつながる市民の文化や芸術活動の支援も大切な取組と考えております。
常磐公園地区や神楽地区には、魅力ある文化施設や社会教育施設などが集積しております。これらは、本市の教育や文化、生涯学習を担う重要な地区でありますので、それぞれの施設の特性を生かしながら、地区全体の機能を高めてまいりたいと考えております。
このため、公会堂は、緊急性の高い箇所から改修に取り組むとともに、市民にとっての大切な「劇場」として、中期的な整備計画の検討に着手してまいります。
また、神楽地区にオープンする児童センターや公民館、地区図書館、支所を併設する複合施設につきましては、大雪クリスタルホールや大雪アリーナなどと合わせ、それぞれが事業活動や運営面で、緊密な連携を進めてまいります。

循環型社会の構築

8月から、家庭ごみの有料化が始まります。環境への負荷を抑え、将来に負担を先送りしない循環型社会への転換に向けて、ごみ処理基本計画に定める一般廃棄物総排出量の21パーセント削減や、リサイクル率25パーセントなどの目標を達成していかなければなりません。このためには、市民一人一人が、ごみの減量化やリサイクルの意識を持ち、実践することが大切であります。
このため、せん定枝、布類、廃食用油につきましても分別収集を拡大し、無料で回収する仕組みを用意するとともに、市民による自主的な生ごみたい肥化の取組を、より一層支援してまいります。
また、不法投棄の未然防止や早期発見に向け、新たに休日・夜間のパトロールを実施するなど、監視体制を強化するほか、市民から多くの要望をいただいている祝日収集につきましても、ごみの有料化に時期を合わせて実施してまいります。
さらに、事業系ごみにつきましても、排出事業者や収集運搬許可業者に対する講習会等を実施し、分別の徹底を促すほか、処分場に持ち込まれる燃やせるごみなどの搬入規制を行い、処分場の適正管理とごみの減量化を進めてまいります。
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市民の役に立つ市役所づくり

第3点は、「市民の役に立つ市役所づくり」についてであります。

対話から市政を動かす

市民と市役所が課題を共有し、信頼関係で結ばれながら、共にまちづくりを進めていくためには、「対話」が不可欠であります。
対話に当たっては、市政に関する情報が広く市民に提供されていることが前提となりますが、特に、私自身の思いや考えを丁寧に分かりやすくお伝えすることが、実りある対話につながると考えております。このため、広報誌やホームページを通して、私が日ごろ感じたこと、考えたことを、私自身の言葉でお伝えしてまいります。また、毎月1回のラジオ番組で、私自身がパーソナリティーとなり、まちづくりについての市民の声や私の思いを電波に乗せて、皆さんへ直接お届けいたします。
昨年末から実施している「まちづくり対話集会」は,市民の皆さんと直接対話し、率直に意見を交換する中で、まちづくりについての新たな課題を発見することも多く、大変有意義なものであると感じております。今後も市役所全体として、あらゆる機会を通じ、様々な分野の方々と、できるだけ多くの対話を行う機会を設けることで、市民の声を市政に取り入れ、反映させてまいります。

使いやすい市役所

市役所の顔ともいえる窓口は、市民にとって、分かりやすく、使いやすいものでなければなりません。
6月には、戸籍の電算化が完了します。これにより、証明書等の発行が迅速化され、窓口での待ち時間が大幅に短縮されます。
また、市役所の窓口で、パスポート発給に係る事務を開始いたします。パスポートの申請に必要な戸籍証明書が同じ場所で取得できるようになるほか、利便性を向上させるため、夜間や休日の交付も実施してまいります。
秋ごろを目処に行う組織機構の再編では、相談や手続をできるだけ効率良く済ますことができるよう窓口の総合化に向けて取り組むほか、庁舎の分散に伴う課題の解決に向けた検討に着手いたします。

民間ノウハウの活用

民間ノウハウの活用は、市民サービスを向上させる大きな力になります。
旭川空港では、維持管理業務を民間へ総合的に委託いたします。効率的な業務の執行や、駐車場の有料化などコスト意識を持った施設管理を行い、駐車スペースの拡大や質の高いサービスの提供を図ってまいります。
また、PFI方式による高台小学校の建替えに向けて、事業の実施方針や事業者の選定基準の策定など、具体的な準備に着手いたします。
その他の施設や業務につきましても、民間委託の拡大や、指定管理者制度の導入の検討など、アウトソーシングを一層進め、サービスの向上と経費の節減を図ってまいります。

信頼される市役所

市民と共にまちづくりを進めるためには、公正、公平、透明な市政運営の下で、信頼関係を構築しなければなりません。
このため、法令遵守の意志を組織として明確に示すとともに、建設工事等の入札・契約において、公正性や透明性、競争性が一層確保されるよう、条件付き一般競争入札を拡大し、指名競争入札は原則廃止してまいります。また、契約に当たり、障害者雇用や男女共同参画の取組など、企業の社会的な貢献度を評価する手法の導入も検討してまいります。

ムダのない市役所

簡素で効率的な行政運営と、持続可能な財政基盤の確立は、市政運営の要であります。
財政健全化プランにつきましては、適宜その内容を見直してまいります。
また、職員数の削減などを計画的に進めるほか、第三セクター等につきましては、各団体の点検評価を行い、経営内容の改善や、廃止・統合も含めた改善計画を作成してまいります。
このほか、市有施設の命名権を企業に販売するネーミングライツの導入など、新たな財源確保の手法も検討してまいります。
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輝かせたい 世界に一つだけの 旭川

以上、平成19年度を迎えるに当たり、市政運営における所信の一端を申し上げました。

行動する姿勢

私は、昨年11月の市長就任以来、様々な場面で、市役所の各部局と協議し、必要な検討を促してまいりました。差し迫った課題も多く、「財政危機」、「非常事態」であることを強く意識した中で、的確に市政運営を進めていかなければならない市長としての責任を、改めて重く受け止めております。
課題の中でも、先に述べました「子育て支援」のほか、「地域経済」、「行財政改革」につきましては、様々な分野の課題が重なり、関係部局が連携して取り組むことが必要と判断したところであります。このため、私や助役、そして部長を構成員とする会議で、都市を経営する者としての自覚と責任のある議論を徹底的に行い、全庁共有の方針を持って、機動的に対応してまいりたいと考えております。

対話の姿勢

私は、まちをつくりあげていくのは、自治の主役である市民の意志と行動であると考えております。従って、リーダーである私は、常に市民の目線で行動しなければなりません。
日々の暮らしは、刻々と移り変わるものであり、それに伴い市民のニーズも多様化するものであります。私は、市民の身近なところで、状況により変化する市民の感覚を感じ取りながら、まちづくりの課題に的確な判断ができるよう、一生勉強との気持ちで市民と対話し、市政運営に当たりたいと考えております。
また、まちのビジョンを持って戦略的な取組を進めるためには、専門的な知識なども求められます。このため、有識者や各界の最前線で活躍されている方々で構成する都市戦略会議を設置し、そこでの議論を市政運営に反映する仕組みを構築してまいります。

公正、公平、透明の姿勢

私は、公正、公平、透明を信条に、高い倫理観を持ち、法令を遵守し、常に誠実に行動するよう努めておりますが、市民の負託にこたえ、信頼される市政を確立するため、できるだけ早期に、コンプライアンス条例を制定し、職員一人一人の法令遵守の意識を高めるとともに、組織全体の透明化を進め、職務を公正に遂行するための仕組みについても整備してまいります。
市政の透明性を確保するために欠かせないのが情報の共有化であります。市役所の仕事は多岐にわたり、情報量も膨大でありますことから、市政の情報を分かりやすく発信するため、市民が必要とする情報やまちづくりへの関心を高める情報など、課題やテーマに応じた提供の方法を検討してまいります。
私は、このようにして市民との情報の共有化を図る、あるいは意識の共有化に努めることを通じて、まちづくりに取り組むパートナーとしての互いの役割、在り方を考えながら、市政を推進してまいります。

まちの輝きと心地良い汗と

私の大好きな旭川。このふるさと旭川は、大雪山連峰の懐に抱かれ自然の豊かな恵みを享受し、様々な地域資源も有しております。まちの現状や将来について市民が不安に思い、市の財政状況も大変厳しくはありますが、まちにはキラッと光を放ち人々を引き付けるものがあり、また、まちを誇りに思う市民の力をもってすれば、きらめきを更に増すものもあります。
私は、職員と心を一つに、また、市民の皆さんと手を携えて、ふるさと旭川という世界に一本しかない木を大切に育てたいと思っております。この木が育つ土地を肥やし、根を張らせ、幹を太くしていく。また、どんな花を咲かせようか、どんな実をならせようかと、皆さんと語り続ける。こうして、心地良い汗をかき、ふるさとへの想いを語る、市民一人一人が輝くとき、旭川に住み続けたい、住んでみたい、また行ってみたいという人が増えると、私は確信しております。
私は、ふるさとづくりへの志を堅持し、市政のリーダーとして、ひるむことなくチャレンジを繰り返しながら、まちづくりにまい進してまいります。
終わりに際し、市民の皆様と議員各位のますますの御健康と御活躍をお祈り申し上げますとともに、市政に対する一層の御支援と御協力をお願い申し上げ、平成19年度の市政方針といたします。
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旭川市総合政策部政策調整課

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