市長定例記者会見(令和3年4月28日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2021年4月28日

ページID 073114

印刷

市長と市政記者会との懇談会(市長定例記者会見)

開催概要

日時:令和3年4月28日(水曜日)午後3時45分~午後5時00分
場所:第1委員会室
カメラ:4台

記者:20名

内容

発表資料

令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第1次追加対策(その2)(PDF形式 135キロバイト)

旭川市の新型コロナワクチン接種体制等について(PDF形式 279キロバイト)

動画

旭川市長定例記者会見動画

発表内容 

令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第1次追加対策(その2)について

皆様、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染症に関する第1次追加対策(その2)を取りまとめましたので、皆さんにご報告させていただきます。

お手元の資料「令和3年度 新型コロナウイルス感染症に関する第1次追加対策(その2)」をご覧ください。
まず、資料に記載の事業費でありますが、基本的に「億千万円単位」の概数となっております。

4月23日に、「緊急事態宣言」が発令され、実施区域として4都府県が指定されました。
また、「まん延防止等重点措置」の実施区域に、新たに愛媛県が追加され7県となるなど、全国的に、第4波とも言われる感染再拡大の状況にあります。

北海道においては、北海道が定める警戒ステージ2以下を当面の目標として、感染防止行動に取り組んでおりますが、依然として警戒ステージ3に該当する感染状況であります。
本市におきましては、特定の集団感染から派生した感染者が増加していることや、感染力が高いと言われている変異株が確認されていることから、感染の再拡大防止に向けた取組を徹底する必要がございます。

こうした状況から、今回は、当初予算に計上している医療・検査体制に係る経費の追加や、昨年度も実施しました飲食店等の感染防止対策への支援を追加するほか、先の第1次追加対策に計上した国の子育て世帯に対する給付金について、住民税非課税のふたり親世帯への支給を追加するものであるため、第1次追加対策(その2)としたところであります。

まず、予算規模につきましては、事業費ベースで、4億円、一般財源ベースで、7千万円となります。
地方創生臨時交付金の対象事業となる項目には、黒い印で交付金の「交」という印、国の補助金等を活用した対策には、丸い白抜きの印で「国」という印を付しております。

はじめに、左側の「医療・保健対策」でありますが、
(1)医療・検査体制の確保といたしまして、医療機関へのPCR検査委託料、及び、感染症患者等の医療費公費負担に要する経費の追加として、合計で1億7千万円を計上しております。

次に、その下になりますが、
(2)飲食店、理美容所等への感染防止対策の支援といたしまして、令和2年度に引き続き、新しい生活様式を実践する店舗に対し、1施設当たり3万円の支援金を支給し、昨年度申請がなく、今回新規で支給する事業者に対してはステッカーも交付するもので、1億2千万円を計上しております。
最後に、右側の生活者の視点からの「経済対策」でありますが、

(1)子育て世帯生活支援特別給付金として、前回の第2回臨時会では、ひとり親世帯への支給を予算計上しておりますが、今回は、住民税非課税のふたり親世帯を対象に、児童1人当たり5万円を支給する経費として、1億1千万円を計上しております。

以上が、第1次追加対策(その2)の内容であります。今後におきましても、「市民の命」と「地域経済」を守り抜くため、事態の状況に応じ、また、市民や事業者の皆様の状況を踏まえながら、追加対策を講じてまいりたいと考えております。

これから、本格的なゴールデンウィークを迎え、人の移動や接触機会が多くなることが予想されます。
北海道からの協力要請にもありますとおり、特に、大人数での会食が避けられない場合は旅行を控える、あるいは旅行を延期することを検討してください。

また、花見の場面では、混雑する場所を避けること、宴会を控えることなど、ゴールデンウィーク中は、危機意識をもう一段高めて過ごしていただきますよう、市民の皆様に周知をお願いします。
私からは、以上であります。
どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナワクチン接種に係る今後の予定等について

新型コロナワクチン接種に係る、今後の予定等についてお知らせいたします。

資料(旭川市の新型コロナワクチン接種体制等について)の1ページ目「旭川市の接種体制」をご覧ください。
旭川市では、かかりつけ医での個別接種と、市が開設する会場での集団接種を実施します。
個別接種は、市内約100か所の医療機関で実施可能です。医療機関一覧は、65歳以上の方に郵送される接種券と共に同封するので御参照していただきたいと思います。また、5月上旬に旭川市ホームページでもお知らせいたします。65歳以上の方へのワクチン接種開始時期ですが、もう既に特別養護老人ホーム等で約1,000人の接種についてはスタートしていますが、接種券を使っての接種については5月24日(月)から開始する予定であります。
集団接種会場は、旭川市総合防災センター、民間の大型商業施設2か所、あわせて計3か所での接種を予定しておりますが、商業施設については、本日時点でまだ名前を公表できませんが、5月上旬には市民のみなさんにお知らせすることができると考えておりますので、その際は改めてお伝えできればと考えております。

次に、資料2ページ目をご覧ください。「接種スケジュール」が記載されています。

特別養護老人ホーム等における先行接種を開始しておりますが、内訳は、4月22日に緑が丘あさひ園で109名、4月27日に養生の杜カムイで100名の接種が行われました。
それ以外の施設につきましても、5月の連休明けから順次接種できるよう準備を進めております。
今後の予定ですが、一番下の矢印のとおり、接種券の郵送は4月30日、予約受付開始については、郵送した接種券がほぼ対象者に行き届くであろう時期を踏まえて5月13日から予約を開始していきたいと考えております。
封筒には、接種券のほか、新型コロナワクチン接種のお知らせ、接種を受けられる医療機関の一覧と、予診票、ワクチンの説明書を同封しております。

次に、資料3ページですが、「予約方法」をご覧ください。

予約の方法としては、65歳以上の方でありますので、かかりつけ医のある方が多いのかと思います。かかりつけ医のいる方については、まずかかりつけ医に直接お電話して予約をしていただきたいと考えております。

かかりつけ医がいない方や、諸々の都合によって違った予約を取られる方については、旭川市のワクチンコールセンターへ電話をして予約をしていただく方法と、旭川市ホームページにインターネットでの予約システムが作られるので、そこから予約をするという方法があります。

予約の際には、お手元に接種券を用意して予約をしてください。

次に、資料4ページになります。
予約受付は、5月13日の開始を予定しておりますが、予約開始当初は、非常に混み合うことが予想されますことから、混乱を避けるため、まずは、「今年度中に75歳以上となる方」から優先して予約を開始していきたいと考えているところであります。
市の集団接種会場等に予約していただく方については、そのような対応にさせていただきます。
かかりつけ医での接種の場合は、患者さんの病気の状況等がありますので、それぞれの医師が判断して、75歳以上という年齢にとらわれることなく、65歳以上の方であっても接種を受けていただくことになるかと思います。
65歳から74歳の方につきましては、市のコールセンターやホームページ等から予約していく場合については、6月8日から予約開始していきたいと考えています。

皆様に郵送させていただく予約券の封書の中に、65歳から74歳の方については、6月8日から予約開始になるという文章を同封できればよかったのですが、この封書を作成する段階ではそのような判断に至っていなかったため、65歳以上の11万7千人の方に対して別の封筒でお送りさせていただきます。
なぜこうなったのかというと、一律で65歳以上の方に接種を、と考えておりましたが、先行してワクチン接種を行った全国の自治体で大変な混乱が起きているという情報を得ましたので、このような二段階の接種方法を取らせていただくこととなりました。
ワクチンについては、希望する方には必ず接種できますので、予約開始当初に予約ができなくても、次の予約の機会をお待ちいただくようご理解をお願いいたします。
また、わからないことや疑問に思うことなどがありましたら、ワクチンコールセンター 25-3501へ気軽にお問い合わせください。

いよいよ、5月下旬から本市においてもワクチンの本格的な接種が始まります。市としても迅速にコロナウイルスの感染拡大を抑制するためには、ワクチン接種をしっかりと進めていく必要がありますので、市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

旭山動物園令和3年度夏期開園について

明日4月29日から、旭山動物園が夏期開園します。
今年度の新たな話題といたしまして、北海道小動物コーナーに、旭山動物園初の「昼夜逆転型」施設となる、エゾモモンガ舎が新しくオープンします。夜行性のエゾモモンガが、活発に動き回る様子を日中に観察することができます。
また、昨年12月末に誕生したアミメキリンの子の屋外展示を開始いたします。飼育の関係上、屋外に出ていない時間帯もありますが、母親の結(ゆい)と子の愛くるしい姿がご覧いただけます。
動物園における新型コロナ対策を強化いたします。新たに、各施設内等において新型コロナウイルスに有効とされる光触媒による抗菌の施工や、イオンクラスターによる空間の除菌を行います。また、5月中には、混雑状況を可視化するCO2センサーを設置して、館内の換気を適切に行い、場合によっては入館の制限を行うほか、もぐもぐタイムや、なるほどガイドなど、密集・密接につながるイベントも当面の間は中止するなど、来園者の皆様が安心して動物たちとの時間を過ごしていただけるよう、その場所や状況に応じた対策を実施してまいります。
来園される皆様に対しましては、新北海道スタイルを遵守していただくなかで、引き続き手指消毒やソーシャルディスタンス、園内でのマスクの着用等、御協力をお願いします。
なお、新型コロナウイルスの感染状況によっては、急きょ閉園とさせていただく場合もございますので、御来園の際は、事前に電話連絡をいただくか、ホームページやSNSで開園状況を確認いただきますようお願いします。

 学校給食における台湾産パイナップルの使用について

次に、学校給食における台湾産パイナップルの使用についてです。
このたび、台湾産の生のパイナップルを市内34校の小中学校の給食メニューに取り入れ、子どもたちに提供いたします。
本市においては、台湾屏東県(へいとうけん)から新型コロナウイルスの感染拡大抑制のために医療物資の寄贈をいただくなどのお付き合いをしてきたところでありますが、屏東県が台湾におけるパイナップルの一大生産地であり、台湾産のパイナップルが諸般の理由により行き場を失っているとの状況をお伺いし、お世話になった台湾屏東県の皆さんの力になれる方法はないかと検討した結果、市内の学校給食のメニューとして使用する運びとなったものです。
台湾パイナップルの旬な時期が4月から6月ということであり、地元の市場の協力により、屏東県から仕入れていただける予定となっています。
来月5月10日(月曜日)に25校、そして5月24日(月曜日)に9校と2日間に分けて、合計34校の小中学校で提供することとしています。
台湾産のパイナップルは、甘さも豊富で、芯まで食べられると伺っておりますので、そのままカットした形で子どもたちに食べてもらおうと考えています。
子どもたちが、普段と違った食感を体験し、おいしいパイナップルを味わいながら台湾屏東県の友人たちに想いを馳せるなど、国際的視野が広げられる貴重な機会になるものと期待しています。
また、今回の学校給食で約580個使わせていただきまして、市立旭川病院、部長会、市職員、旭川しんきん、商工会など合計で約1,400個のパイナップルを市内で消費することとなります。

金額としては少額ではありますが、ささやかな恩返し、そしておいしいパイナップルを皆さんに食べていただきたいということで、このような取り組みを行いました。
私からは発表項目4点以上です。

質疑応答(発表項目)

朝日新聞

中国と台湾の政治的な対立の中で、中国が台湾パイナップルの輸入を止めていると指摘されています。

台湾パイナップルを仕入れるというのは、恩返しというのもあるのかもしれないのですが、政治的に台湾を支援する又は台湾パイナップルを買うことで台湾を支援しようという動きもありますけど、そのようなことと繋がる意味合いなのでしょうか。

逆に中国側からすると、旭川市は台湾を支援するのかという指摘をされるかもしれないが、そこらへんについての考え方はいかがでしょうか。

市長

報道等でそのようなお話があることは伺っていますが、あくまで今回旭川市が屏東県のパイナップルを市内で皆さんに食べていただく取組を進めているのは、前回新型コロナウイルスの感染対策ということで、大変大きな御寄付、御支援を頂いたことに対してのささやかな恩返しという意味です。

その他政治的な意味合いは一切ない中での恩返しと考えています。

朝日新聞

給食で580個用意した費用はいくらですか。

市長

パイナップル1個1,000円で580個なので58万円です。

北海道新聞

追加対策その2について、これまでの施策の継続の意味が強いのでしょうか。

市長

医療保険対策については継続・追加になります。

飲食店、理美容所等への感染防止対策も去年からの追加になります。

ひとり親世帯については前回の臨時会でやっていますし、新たにふたり親世帯ということで国の制度がはっきりしたものですから、追加ということになると思います。

北海道新聞

ワクチンの接種で市内の方が亡くなったという報道がありました。

ワクチンの有効性という反面、リスクもあると思うので、市長としての考えを教えてください。

また、接種してほしいと先ほど仰っいましたが、どういう気持ちで接種してほしいというのか教えてください。

市長

専門的な部分は判断できませんが、直接的なワクチン接種との因果関係は現時点では確認されていないということで、医師、病院の判断で厚生労働省に事案として挙げたと聞いています。

厚生労働省には、今回の旭川の件に限らず全国から様々な案件が挙がってきていますから、その中で専門家を含めて判断していくことになると思うが、現時点では国内でワクチンの接種が原因で死亡したという例はないと聞いています。

それも判断して接種していただきたいが、色んな不安や考え方があると思うので、それぞれの判断に従って接種するかどうか考えていただいて結構だと思います。

市としては、多くの方に推奨させていただきたいと考えています。

質疑応答(発表項目以外)

北海道新聞

 当時中学2年生の死亡事案について、昨日、教育委員会会議が開かれ、教育委員会から報道機関に対して、第三者機関による調査を早くても5月にはスタートさせたいとあり、市長にもそのことを報告していくと仰っていました。

市長は前回の総合教育会議の中で、市として責任を持ってしっかり対応していきたいと仰っていましたので、市長としてもこの結果を各報道機関、市民に報告する意向があるのでしょうか。

市長

前回の総合教育会議で、私から教育委員の皆さんにいじめかどうかの調査を含めて検討してほしいと依頼し、それに基づいて、昨日、教育委員会議が開催され今回の事案については重大事態という中で、今後、第三者を含めたいじめ防止等対策委員会を作り、しっかり検証を行っていくということになっています。

調査結果については市長にフィードバックされることになっているので、それを見させていただき、その内容について私から発表させていただくことになることもあるかもしれませんし、調査結果が不十分という判断になれば改めて再調査をお願いできる仕組みになっているので、まずは調査内容を見たいと思っています。

調査期間がどれぐらいかかるかわかりませんが、なるべく早く調査を進めてもらいたいと思います。

それでも一定期間は必要になると思うので、しっかりこれから調査していただきたい。

北海道新聞

市長の御指摘のとおり、こういった問題は1~2か月で解決するものではないということを、過去の事例や他の市町村の事例も含めて承知しています。

会見や懇談会を含めてなにかしらの形で、御意見や考えを発信するお考えがあるかどうかお願いします。

市長

発表するべき案件や必要性があれば、このような場で発言させていただきたいと思っています。

北海道新聞

前回の総合教育会議の後の会見の場で、市教育委員会側から市長が受けた報告と一連の報道での差異があったと市長から御説明があったと思います。

市長の中ではどのような差異があったのか教えていただければ幸いです。

市長

個別の案件については、その時点ではお話するのは控えさせていただくと言わせてもらいましたが、今日の時点でも個別の案件についてはこの場では控えたいと思います。

一つ一つの情報が積み重なった中で、当時学校ではいじめという認識がなかったという事実があるのと、しかしながら一部報道に出ていた内容等を読む限りいじめだという内容が多々記載されておりますので、今後どこが真実なのかということを調査していく中で明らかにしていく必要があると現時点で考えています。

STV

改めて今回重大事態と認定されたことに関して、市長の受け止めをお聞きしてもよろしいでしょうか。

市長

行方不明になり、その後約一ヶ月が経過して変わり果てた姿で発見されたことは、理由・原因がなんであっても大変重たい案件だと思っています。

万が一、当時通っていた中学校の時にあった様々な案件が原因でこういうことに至ったということがあるのならば、それはもっと大変なことであります。

そこを重大事態として受け止め、事実を追求していく必要があると考えております。

STV

ネット上で旭川市、教育委員会、学校現場は隠蔽体質だという指摘が多数ありますが、その点について市長としてはどのようなお考えや、今後発信をしていくのかをお聞かせください。

市長

決して隠蔽している状況はないと思っています。

これからも隠蔽することはないし、事実関係について調査し、皆さんに公表していきたいと考えています。

STV

国会でも取り上げられましたが、国からの調査を受け入れるという話もあるのでしょうか。

市長

国からも旭川市教育委員会に直接連絡が来ていますし、北海道教育委員会からも連絡が来ています。

今後、市の教育委員会も道教委あるいは文部科学省等の関係機関と常時連携しながら調査を進めていく必要があると考えています。

必要があれば国等からもお力をお借りする場面があるかもしれません。

あさひかわ新聞

学校長がいじめがなかったと報告したら、教育委員会はそのまま受けないとならないのでしょうか。

教育委員会がもう少し調査をしろというような権限はあるのでしょうか。

市長 

教育委員会のことなので私から発言するのははばかられますが、教育委員会として問題課題意識を持てば、色々な意見交換や協議というのは一般的にやることは可能だと思います。

あさひかわ新聞

聞くところによると学校長の権限は絶大で、校長が結論を出すと教育委員会がどうのこうのと言うよりは、それが結論として出てしまうことが往々にしてある、それがほとんどだと耳にしたが、そうではない。

市長

教育委員会の組織の中は詳しくはわかりませんが、そういった極端な力関係があるとは認識していません。

あさひかわ新聞

その時の校長は教育委員会の管理職にいた。

その関係からすると、教育委員会としても言いづらいことはあるのではないか。

市長

かつての上司、部下という関係を乗り越えて仕事をしていかなければなりませんから、そういったことが判断基準になることは基本的にはあってはならないことですし、ないだろうと思います。

NHK

今回の報道を受けて、関係ない方への誹謗中傷があると思うが、市として対策等を講じる予定はありますか。

市長

そこを非常に心配しています。

ネット上に様々な子供達の顔写真、名前も出ており、関係者の住所が特定されるような写真などもたくさん出ています。

そのことについては、旭川市としてもだが、警察も注意を払いながら関係する人達に二次被害が起きないようにケアしているところであります。

一昨日、市内の中学校で保護者説明会がありました。

名前が出ている生徒の兄弟姉妹が学校に通っていますし、学校でもざわついているのではないかという心配もありましたので、学校から保護者に説明があったと聞いております。

市としても、市民の皆さんが安心して生活を送っていただけるようにケアしていく必要があると考えています。

北海道新聞

優佳良織工芸館など周辺三施設について、債権者集会を開くなど状況が動いていると思いますが、取得を検討している事業者との協議の進捗状況を教えてください。

市長

前回同様、残念ながら進捗状況としては大きく前進しているものはありません。

市としても資料の整理をしておりまして、それをもって事業者と近いうちに意見交換、協議を行いたいという状況にあります。

北海道新聞

具体的な日程は。

市長

まだ具体的な日程までは言えませんが、なるべく近いうちにと考えています。

北海道新聞

運営会社が破綻して4年以上経過しており、かなり老朽化も進んでいると思います。

三施設は活用できる状況なのか、もしわかれば教えてください。

市長

一年一年建物自体は劣化していきますので、空き家になれば再オープンするための費用はかかってきます。

建物全体が腐っているとかの状況にはないので、破産管財人の方が最低限の維持管理・補修を行っています。

設備関係等は様々多額の改修費用が当然かかってくると思います。

北海道新聞

有力な企業と取得に向けて協議しているとお聞きしていますが、何がネックになって決まらないとお考えですか。

市長

この約1年間のコロナで感染拡大が続いて観光客がほとんど入って来ない、人の動きがない、その中で先を見通せないという状況があったり、大きな投資をしていくことに対しての判断がしにくいことも一因としてはあるのかなと。

私どもとしても、いつ観光客が戻ってくるのか現時点では見通しがつかないですし、そういった部分が一つの要因として想像できます。

北海道新聞

財団法人や企業と取得の検討先が変わってきていますが、今回断念した場合、三施設はどこへ行くのか教えてください。

市長

破産管財人が管理をしていますから、毎日管理費用がかかっています。

ここで持っている資金がなくなった時点で管理ができなくなりますから、そこが一つのタイムリミットになるのかなと思っています。

旭川市としてこういう形で活用したいという思いの中で任意売却の方法を最大限追求していますが、それが叶わなくなると破産管財人、裁判所の判断になりますが、公売、競売とかという形で財産を処分していく方向に移行していくのかなと思います。

読売新聞

自民党が旭川市長選の候補の選考を進めています。

これに関してスケジュール感や自分の今後について仰れることがあるでしょうか。

市長

特にありません。

私の任期は来年11月なのでまだ1年以上ありますけども、早く候補者を決めて早めに活動をしたいという思いがあるのかなと思います。

今、市長としてやるべき仕事に全力で取り組んでいきたいと考えています。

TVH

札幌市では感染者が増えてきて、まん延防止等重点措置を適用するかどうか検討されているところです。

数字だけ見ると旭川市も病床使用率が50%を越えていて、10万人当たりの感染者数も15人を越えていて、道が定めている基準を越えていると思います。

札幌市がまん延防止等重点措置の申請をしたときに、旭川市もそこに含めてほしいという要請を考えているのですか。

市長

ここのところ旭川市の感染者数が高いところで続いています。

人口10万人当たりの感染者数が20人を越える日もあり、もう一つ大きなクラスターが起きると、場合によっては25人という数字をいつ越えてもおかしくない状況だと注視しています。

毎日保健所が中心となってその数字をフォローしており、今日の時点ではまだそこまで至っていないと判断していますが、明日、明後日以降の数字が上がってきたら、旭川もお願いしなければならないということは十分にあると思っています。

ただ、そうならないように感染防止対策を市民の皆さんにお願いしながら、連休を乗り越えていくことが重要だと考えています。

関連記事