市長定例記者会見(令和2年12月18日)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2020年12月18日

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市長と市政記者会との懇談会(市長定例記者会見)

開催概要

日時:令和2年12月18日(金曜日)午後3時00分~午後3時45分
場所:第1委員会室
カメラ:5台

記者:25名

内容

発表資料

飲食店緊急応援支援金(PDF形式 419キロバイト)

第62回旭川冬まつり「みんなの冬2021」の実施について(PDF形式 81キロバイト)

動画

旭川市長定例記者会見動画(YouTube動画が開きます)

発表内容 

 飲食店緊急応援支援金の申請受付と臨時窓口の開設について

 本日の市議会で、年末年始を控えている中、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、特に影響の大きい飲食店の事業継続を後押しするため、新北海道スタイルの実践など感染防止対策に取り組む飲食店、約2千店舗に対し、緊急的に1店舗当たり20万円を支給する「旭川市飲食店緊急応援支援金」の補正予算について議決をいただいたところであります。

この支援金は、明日12月19日(土曜日)から令和3年1月31日(日曜日)まで、道の駅あさひかわ2階にある経済部経済交流課で申請を受け付けますが、12月22日(火曜日)までに申請をいただいたものにつきましては、年内の支給を予定しております。
また、申請方法につきましては、感染症の感染拡大防止のため、郵送による申請をお願いしたいと考えておりますが、明日12月19日(土曜日)から22日(火曜日)は、道の駅あさひかわ2階の会議室に臨時窓口を開設しますので、申請に来られる方は、マスクの着用や手指の消毒など感染拡大防止に御協力いただきますようお願い申し上げます。

 ひとり親世帯臨時特別給付金の再支給について

次に、新型コロナウイルス感染症に係るひとり親世帯への支援であります。

感染症の影響により、子育てと仕事をひとりで担っているひとり親世帯に特に大きな困難が心身共に生じていることから、子育てに対する負担の増加や収入の減少に対する支援を行うためにひとり親世帯臨時特別給付金を支給しています。

しかしながら、依然として厳しい状況が続いていることを踏まえ、年末年始に向けた経済的支援を行うことを目的として、ひとり親世帯臨時特別給付金の再支給を行います。

支給対象者は、これまでひとり親世帯臨時特別給付金の支給を受けた方であり、申請の手続きは不要です。

給付額は、1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円を支給し、支給日は12月25日に前回給付金を支給した口座へ振り込みます。

生活相談窓口の臨時開設について

次に、生活相談窓口の臨時開設についてでありますが、このコロナ禍におきまして、なんらかの事情によって年末年始に生活が困窮してしまった場合に対応するため、年末年始の閉庁期間中に生活相談窓口を臨時開設することといたしました。

開設期間は、令和3年1月2日(土曜日)の1日間とし、旭川市第二庁舎4階の生活支援課相談支援係に窓口を設けます。

生活相談の内容といたしましては、「生活つなぎ資金」という生活費を即日現金でお貸しする制度を中心に、家賃を補助する「住居確保給付金」や「生活保護」の受給に関する相談や申請をお受けいたします。

住居がない、または不安定である方には、住居確保の支援を行いつつ、必要に応じてシェルターへ入所していただき、生活を援助する対応も可能となっております。

本市といたしましては、このような生活相談窓口を設けることによりまして、市民の方が生活に困窮した場合でも最低限の生活を確保しながら、安心して今後の生活再建ができるよう支援したいと考えております。

また、生活相談窓口の臨時開設とは別件でございますが、来週から保健所機能強化のため、現在の新型コロナウイルス感染症対策担当の執務室を市内民間ビルに移しますので、併せてご報告します。

その後に職員のさらなる増員を図ることとしており、今後も市内におけるコロナ対策の充実を図ってまいります。

第62回旭川冬まつりの開催可否について

次に、この度来年2月に開催を予定しておりました「第62回旭川冬まつり」につきまして、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、集客イベントとしての開催は中止することを決定いたしました。
今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症に対応した冬まつりとして、例年のメインである河川敷会場を置かず、ウォークスルーや分散開催、ICTの活用などにより、令和3年2月3日(水曜日)から2月7日(日曜日)5日間での開催に向け、準備を進めてまいりました。
しかしながら、昨今の市内の感染状況を踏まえ、雪像等の制作など多くの方々が準備作業に従事される内容での開催が困難であると、実行委員会として判断したものであります。

会場を設けての実施は中止といたしますが、一方で、オンラインを活用した取組として「みんなの冬2021」を開催いたします。
現在、医療従事者の方々をはじめ多くの方々がそれぞれの立場から、市民の命、健康、生活を守るため懸命に活動をしておられます。
こうした皆様へ感謝の気持ちを伝え、このコロナ禍にある厳しい冬をみんなが一つになって乗り越えていこうとの趣旨を込めた取組です。
具体的には、お手元にお配りしてある資料に掲載しておりますが、各家庭や職場の玄関先といった場所で、雪だるまやアイスキャンドルなどを作り、それを写真に撮って、実行委員会が準備するホームページに送信していただくといった取組です。
ホームページは来週21日にオープン予定となっております。このコロナ禍の一刻も早い収束に向け、ぜひ、多くの方に御参加をいただき、この厳しい冬を一丸となって乗り越えていきたいと考えております。

旭川宿泊応援事業「あさっぴー割」一時停止について 

次に、国の観光支援事業であるGoToトラベル事業につきまして、今月28日から来年1月11日まで全国一斉に一時停止されることを受け、市独自の宿泊応援事業につきましても同様に、本事業の適用を一時停止することを決定いたしました。
具体的には、新規・既存の予約を問わず、12月28日(月曜日)から令和3年1月11日(月曜日)までの間の宿泊を旅行日程に含む場合は、割引対象外とし、キャンセル料は利用者の負担としないことといたします。
市の宿泊応援事業「あさっぴー割」につきましては、11月20日の開始以降、多くの観光客や市民にご利用いただいており、そのような中での一時停止は、市内観光業への影響がより一層深刻なものとなるものと懸念しております。
そのためにも、本日の臨時議会で議決いただきました、宿泊施設感染症対策強化支援金につきまして、感染対策の強化のほか宿泊施設の維持の対策として、速やかに実行してまいります。
なお、併せまして、この度のGoToトラベルに準じ、札幌市と大阪市の居住者のほか、新たに年齢を問わない東京都の居住者、名古屋市の居住者の方々につきましても、27日までに出発する本事業を利用した旅行を控えていただくよう呼びかけをしております。
これらの取扱いにつきましては、市と実行委員会のホームページで周知するほか、各参加宿泊施設におきましても可能な限りで周知していただく予定であります。

姉妹都市南さつま市からのお見舞品(ハウスキンカン)について

最後に、本市の姉妹都市であります鹿児島県南さつま市から、新型コロナウイルス対応の最前線で奮闘されている旭川の医療従事者の皆様を応援したいとして、同市特産のハウスキンカンをお見舞い品としてお送りいただきましたことを、報告させていただきます。

今年度、南さつま市とは、姉妹都市提携5周年の記念の年を迎えておりますが、このコロナ禍にあって、予定していた交流を行えておりませんでした。

そうした中、このような形で応援をいただき、改めて姉妹都市の絆の深さを実感することができました。

この場を借りて、南さつま市の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。

質疑応答(発表項目)

朝日新聞

冬まつりの集客イベントの中止について、率直なお気持ちと新しい形の開催にかける思いを教えてください。

市長

今年で第62回となる冬まつりで、雪像等を作らない形で実施するというのは、初めてのことかなと思います。
そういう意味では非常に残念でありますし、陸上自衛隊をはじめ、多くの皆さんのお力で続けてきた、伝統と歴史のあるおまつりでありますので、そういう点では残念ではあります。
今回は形を変えて、「みんなの冬2021」という新しい形で開催をするということで、オンラインのみの取組にはなりますが、今回はこれを第62回という位置づけで市としては開催したいと考えております。
来シーズンの第63回を開催できるよう、しっかりとコロナを収めるために、取り組んでいきたいと考えております。
今回は、第62回の冬まつりをご自宅や企業で御家族や仲間、同僚の皆さんとアイスキャンドルや雪だるまを作っていただいて、冬を一緒に盛り上げてきたい。
また、コロナウイルスに市民一丸となって立ち向かっていくというメッセージを込めたイベントにできればと考えておりますので、そのイベントにも多くの皆さんに関心を持って頂いてご参加いただければと考えております。

朝日新聞

あさっぴー割は、利用者のキャンセル料負担が無い、ということは、市が全額補助するということでしょうか。

市長

元々、ホテル・旅館の方と「万が一キャンセルがあった場合には、キャンセル料のお支払いはしません」という、契約で実施したものでありますから、市からキャンセル料をお支払いするということにはなりませんので、特にお金の動きは発生しません。

朝日新聞

では、キャンセル料については事業者の責任で、ということですか。

市長

そういうことで契約し、事業を進めております。
それでも、ホテル・旅館側の影響を少なく、ということで中止についてはなるべく早く判断することとしていますが、今日が12月18日で、実際影響があるのは25日でございますことから、10日程の余裕がありますので、一般的にはホテル・旅館のキャンセル料がかかる日数という点では、特に齟齬無く、皆さん理解していただける範囲かなと思っております。

北海道新聞

あさっぴー割の期間延長のお考えはありますか。

市長

今回、一時中止をいたしますので、期間延長について現時点では決定しておりませんが、検討していくことになると考えております。

北海道新聞

冬まつりのオンラインでの参加について、市外や道外の方でも参加できるのでしょうか。

市長

市民の方を中心としたイベントとはしつつも、市外の方は参加できないというわけではありません。

毎日新聞

飲食店の20万円支給について、周知の方法は。

市長

対象店舗に文書を配布する予定です。

質疑応答(発表項目以外)

STV

自衛隊の派遣日程について、派遣期間の延長等の検討はあるのでしょうか。

市長

21日が派遣の期限ということで、延期の要請が必要かどうか検討中であり、可否については早急に判断し、必要であれば道や自衛隊と連携して作業してく必要があると考えています。現段階で確定はしていません。

STV

延長要請のデッドラインは。
また、延長の判断があった場合の流れはどのような形になるのでしょうか。

市長

流れは初回の申請と同様になると思います。
先方の準備もあるでしょうから、万が一、再要請となれば今日、明日の判断が必要と考えてます。

STV

再延長はありえるのでしょうか。

市長

大規模なクラスターが発生した2病院については、新規の感染者は比較的抑えられているということが1つございます。
一方では、北海道療育園については、まだそのような状況ではないとこから、今日あるいは明日の状況がどのようになるのかが、判断の最終材料になるのではないかと思います。

共同通信

先日の、旭川医科大学の学長に関する報道について、市長としての受け止めは何かございますでしょうか。

市長

私も、報道発表された範囲でしか事実関係の承知をしておりません。
現場全てのやりとりなどを承知している訳ではありませんので、そのような立場から意見を言うのは難しいのかなと思っていますが、発言がありますので、誤解がある部分があるのであればその誤解を解いていただいて、旭川医科大学病院を含めて医療提供体制を守って、全市一丸となってコロナ終息に向けて取り組んでいくことができればと考えて居ます。

共同通信

報道後、市から医大へ声かけはあったのでしょうか。

市長

特にしていませし、報道についてやりとりもありませんでした。

HBC

医大の件、保健所としての見解も教えてください。

保健所

私も市長と同様に、報道のあった記事の内容以上のことを知っている訳ではありませんので、コメントについては差し控えさせていただきます。
また、コロナの対応につきましては、今年2月の連絡会にて各病院の対応と病床数を決定してきております。
旭川医科大学病院につきましては、コロナ禍でも更なる高度医療の提供が可能であり、その中で地域医療の重要な位置を担っており、市内の基幹病院が1つ出産や外来診療などの機能が停止している中で、医大さんにはお世話になっています。地域医療構築のために、重要なパーツとなっていただいておりますので、保健所としては引き続きその役割を継続していただきたいと思っております。

北海道新聞

新型コロナウイルス感染症対策基金について、6月に設置されてから1億6千8百万円以上の寄付があり、ふるさと納税も例年よりも多くの人が旭川市に納税していると聞いています。
寄付をくださった方に市長からお伝えしたいことがあれば、教えてください。

市長

今回、この基金を通じて、全国の皆さんから寄付いただいているところであります。
実際、私の高校、大学、日本航空時代の同期などの仲間からも、ふるさと納税で旭川市に納税した旨の連絡を頂いている状況でありまして、肌身で感じて、旭川市に縁のある人が「旭川頑張れ!」ということで、応援していただいており本当に感謝しております。
そのような思いに応えられるためにも、1日も早くクラスターを終息させて、応援していただいている方に安心していただけるよう、寄付して良かったと思っていただけるよう、がんばっていかなければいけないなと思っています。

北海道新聞

今年の1年間を振り返って、市長として感想や思うところがあれば教えてください。

市長

今年の1月、国内で新型コロナウイルスの感染が確認され、市内では2月22日に最初の要請患者の発生が確認されました。
それ以降、1年を通じてコロナウイルスという部分では全く気の抜けない1年だったのかと思います。
その中、市としての本来業務、懸案事項も多々あります。
それらの対応に当たっていくということで、市の職員も色々な負担があり大変な1年だったのかなと思いますし、市民の皆さんにとっても、非日常の中で生活していかなければいけない1年の中で、大変なご苦労とご不便、困窮などがあった1年だったのではないかと思います。
コロナとの戦いは年明けも続くと思いますが、それに打ち勝っていくという強い意志を持って立ち向かっていかなければいけないというように考えています。

北海道新聞

11月以降の新型コロナウイルスに関する対応を振り返って、良かった点、反省すべき点などあれば教えてください。

市長

今年の2月以降、コロナについては全庁をあげて取り組んできたところではありますが、
特に11月以降は大規模クラスターの発生がしたという中で、非常に厳しい状況に置かれたと認識しております。
その中で、市役所の中で言うと、保健所体制強化を図り、医療提供体制の強化、市の様々な業界、業種に対する支援金の支給等を行い、少しでも応援をさせていただくだとか、色々な取組をしているところであります。
その状況が続いており、新型コロナへの対応が現在進行形で進んでおりますので、日々、知恵を絞ってご協力をいただきながら進めているところであります。
功を奏した取組や至らなかった点もあると思いますが、私ども市の組織は全庁挙げて、また、市民の皆さんも1つの方向を見て取組を進めてきた1年ではないかなと考えております。

北海道新聞

ご自身の中で功を奏した取組、反省すべき取組が具体的にあれば教えてください。

市長

まず1番の至らなかった所でいえば、結果的に見ると、3つの大きなクラスターが市内で発生してしまいました。
これまでも、市中感染を増やさないよう様々な取組を進めておりましたが、施設内で発生した時の感染拡大の勢いを目の当たりにする中、現場、市も保健所も国・道からの援助ももらいながら対応してきましたが、そこで至らないところがあり、終息しきれていないというとこが結果としては、1番あるのかなと思います。
功を奏した取組については現在進行形であり、まだ分かりませんが、体制強化や必要な支援などを行ってきたということは、一方では市民の皆さんが感じていた困窮、不便、不自由に対応するための措置としては一定程度の効果があったと思います。

HTB

旭川医科大学病院について、吉田病院の転院調整が上手くいかない状況にあったとのことでしたが、旭川医科大学病院の姿勢が転院調整の妨げになったと感じることはありましたか。

市長

転院調整や病床数について私が直接旭川医科大学病院に感じたことはありませんが、市内の5大病院の役割、性格、特徴、位置づけを総合的に判断して、調整を行ってきたと思っています。

保健所

5基幹病院の中で、高度医療の提供、病床数、どれをとっても旭川医科大学病院が1番大きい存在になるのではと思っています。
また、医大が育てた人材で地域の医療が保たれていると思っています。
今後も各医療機関、市が連携して対応していきたいと思っています。

HTB

日本漢字能力検定では今年の漢字を「密」と表しましたが、市長自身は今年の漢字をあえて1字で表すとすればどのような漢字になるのでしょうか。

市長

先般報道されました、今年の漢字、「密」は得ているなと感じました。
私も正にそうかなと感じたのですが、同じ言葉を使うわけにはいきませんので、私もその報道以降、今年1年を振り返って今年の漢字は何だろうと、何度か考えました。
色々あると思います。病気が蔓延したということで「病」や「疫」、「災」等あるかと思いますが、マイナスの言葉で1年を締めくくるというのも、いかがなものかと思いますので、新型コロナウイルスに関しては、明るい材料がなかなか見えていないかもしれませんけども、その中で「願」や「望」の辺りを考えてたのですが、1年を振り返ると「はやくコロナウイルスが無くなって欲しい」「普通の生活に戻りたい」とずっと願っていましたし、市民の皆さんもずっと願っていたと思いますので、「願」がどうかなと、自分なりには考えています。

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