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働くことに悩む人が社会に出る勇気を

坂本典孝さん(左)
青森県出身。同ステーションを運営するNPO法人ワーカーズコープ旭川事業所所長
佐藤友彦さん
札幌市出身。同様の支援機関を利用した経験から、就労支援の相談員として働くことを決意

 様々な理由で、社会で働くことができない人たちがいます。そんな人たちの心に寄り添い、就職や自立を支援する「あさひかわ若者サポートステーション」の坂本典孝さんと佐藤友彦さんに話を聞きました。

相手の気持ちに耳を傾ける

 働きたいけどその場所がない。働く意欲や自信がない。そんな悩みを抱える人たちを支援する場所が「あさひかわ若者サポートステーション」です。
平成20年の設立から関わっている坂本さんは、「若者だけではなく、様々な理由があって社会に出て行けない人たちがいます。そういう人たちの良き理解者になりたいんです。大切なのは安心して相談できる場所を作ること。段階を踏んで、信頼関係を築いています」と語ります。
 同ステーションの対象は、旭川市を含む道北地域の15歳から40歳未満の人たち。相談者が来たら、まず、その思いにしっかりと耳を傾けます。「ここに来る方は、自分の気持ちを聞いてほしいんです。全てを聞いた上で、その人に合ったアドバイスをします」と佐藤さんも力を込めます。

互いを認め合える社会に

親身にアドバイスをする坂本さん。相談者を理解し、信頼関係を築く


経験豊富な60代から、若い力あふれる20代までの同ステーションの職員

 同ステーションでは、本人に合った計画を作成。基礎学力やコミュニケーション能力の向上を目指す講習会に参加してもらうことで、無理なく自立できるよう支援します。「サポートステーションの良い所は気軽さです。1人で悩まず、どんな場所か一度見てほしいです」と佐藤さんは呼びかけます。
 現在の登録者数は、220人。その約半数が職業訓練を受けたり、就職して仕事を始めたりしましたが、正社員としての採用はほとんどないのが現状です。そんな中、坂本さんたちは飛び込みで企業を回り、職業体験などの受け入れ先を探すこともあります。「今は、社会全体で人を育てる力が弱くなっていると感じます。それぞれが支え合い、互いの考えや価値を認め合うことができれば、もっと良いまちになるはず」と、坂本さんは希望を込めて話します。
 働く意欲と社会に出る勇気を持ってもらい、自立への活力を育むためには、どう支援するべきなのか。常に自問自答しながら、真剣に相談者と 向き合う坂本さんと佐藤さん。 「相談や支援を通じて、一歩 進んだ相談者の姿を見るのが、 僕たちの元気の源です」と、話してくれました。

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こうほう旭川市民5月号