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当院は1930(昭和5)年に旭川市診療所として開設され、1937年に市立旭川病院へと改称いたしました。設立目的は、「経済的な事情に関わりなくすべての市民が最先端の医療を受けることのできる医療機関の設立」でありました。この志は現在でも職員に受け継がれており、「患者さん中心の医療を行い、市民から信頼される病院を目指します」を基本理念に、道北の基幹病院として安全で質の高い医療の提供を心がけております。

　また、当院は自治体病院としての立ち位置であるため、収益にはこだわらずに政策医療を中心に主に以下の点に取り組んでおります。

1. 感染症指定医療機関として感染症病床を常備し、新興感染症などに対していち早く対応しております(新型コロナウイルス感染など)。
2. 精神疾患の診療については、公立公的病院としては市内で最も多くの患者さんを精神科で受け入れており、身体疾患を合併する場合には全診療科と連携して診療にあたっております。
3. 地域がん診療連携拠点病院として、精力的にがん診療に取り組んでおり、最新鋭の放射線治療装置を有し、最先端のロボット手術も実績を重ね良好な成績をあげています。
4. 循環器疾患に対しては、古くから24時間受入れ体制で取り組み、難手術も多数行ってきており、2011年には循環器救急の貢献に対して、厚生労働大臣賞を受賞しております。
5. 救急医療に関しては、二次救急の他、小児一次救急および夜間急病センターを担っております。

市立旭川病院は、道北の基幹病院として高度で質の高い医療を安全に提供し、地域の医療、地域の人々の健康維持に貢献して参ります。

市立旭川病院長　石井　良直