治験事務局

最終更新日 2023年12月28日

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治験とは

病気の治療や予防は日々進歩していますが、現在でも治療の難しい病気がたくさんあり、「新しい薬」を待ち望んでいる患者さんがたくさんおられます。
治験とは「新しい薬の候補」を「薬」として認めてもらうために、患者さんにご協力いただいて、「新しい薬の候補」の効果と安全性を調べる試験です。
この試験は研究的な側面が有りますので、「薬事法」とそれに基き厚生労働省が定めたGCP（医薬品の臨床試験の実施に関する基準）という厳格なルールに従って安全性に配慮し行います。

治験のながれ

治験について医師から目的、治験薬の特徴、実施方法などを同意説明文書を基に患者さんへ十分に説明を行います。
患者さんはその説明内容に疑問や不安なことなどがあれば、納得するまで質問することができます。十分に納得の上、自由意志で参加を決めていただきます。患者さんの承諾が無ければ治験を開始することはありません。
治験の途中であっても患者さんの自由意志で取りやめることもできます。この場合でも治療上の不利益を被ることはありません。
参加していただいた患者さんのプライバシーは厳重に守られ、病院や製薬企業などの関係者から外部に漏れることはありません。

治験参加の費用は

患者さんに新たな費用の負担はありません。
治験期間中は必要な検査費用が免除されます。
治験に参加いただいている患者さんには交通費などが治験依頼者（製薬企業など）から支払われます。

安心して治験に参加していただくために

治験に参加されている患者さんの安全は定期的な診察や検査によって守られます。もし、何らかの健康被害が現れた場合はすぐにご連絡ください。適切な治療と程度や期間に応じた補償が治験依頼者（製薬企業など）から受けられます。
当院では治験コーディネーター（CRC）がおり、治験に参加される患者さんに不利益が生じないよう、またGCP（医薬品の臨床試験の実施に関する基準）に従って正しく治験が行われるよう、患者さんと治験を担当する医師をサポートします。
治験に関する不安や疑問は治験コーディネーターにご相談ください。

現在実施中の治験（2023年12月1日現在）

診療科	対象疾患	備考
皮膚科	アトピー性皮膚炎
消化器内科	中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎（1）
消化器内科	中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎(2)-2
糖尿病・代謝内科	糖尿病性多発神経障害
消化器内科	中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎(3)-1
皮膚科	中等症から重度の成人アトピー性皮膚炎
皮膚科	中等症から重度の青少年アトピー性皮膚炎	アトピー性皮膚炎【治験】（PDF形式 443キロバイト）
循環器内科	リポ蛋白（a）高値
循環器内科	脳卒中リスクのある18歳以上の心房細動の患者
皮膚科	中等症から重度の成人及び青少年アトピー性皮膚炎
消化器内科	中等症から重度の潰瘍性大腸炎-1
消化器内科	中等症から重度の潰瘍性大腸炎-2

過去に実施した治験

診療科	対象疾患
循環器内科	冠動脈疾患又は末梢動脈疾患、冠動脈疾患、心房細動、高コレステロール血症
消化器内科	クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍
糖尿病・代謝内科	糖尿病性末梢神経障害、2型糖尿病、糖尿病性多発神経障害
血液内科	血友病、慢性特発性血小板減少性紫斑症
胸部外科	間歇性跛行症状を伴う閉塞性動脈硬化症
皮膚科	アトピー性皮膚炎、結節性痒疹