こんにちは水道局です(52号)

情報発信元 水道局総務課

最終更新日 2018年9月15日

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水道局広報紙 第52号(PDF形式 2,722キロバイト)

9月は旭川市下水道月間です

みなさんもご覧になったことのあるマンホール。この下には下水道が通っているという目印です。

実は、台風シーズンの9月1日から30日までを「旭川市下水道月間」としており、下水道に対する市民の方々の理解と関心を深め、下水道の普及とその十分な活用を促進しようとする趣旨のもと広報活動を行っています。

今回は「旭川市下水道月間」にあたって、みなさんが知っているようで知らない「下水道」のお話をします。

もし、下水道が使えなくなったら ~街の機能がストップ!

私たち1人が1日に使う水の量は約300リットル。

お風呂、トイレ、炊事、洗濯…使った水は排水口を流れてすぐに消えてしまいますが、もし、下水道が使えなくなったらどうなるでしょうか。

トイレも使えなくなるし、家や学校、ビルから出る汚れた水は流せなくなり、街には汚物があふれ、汚れた水を川や海に流すことに…想像するだけで恐ろしいですね。

もし、下水道が使えなくなったら、私たちが暮らす街の機能は、ほぼ止まってしまいます。下水道は、私たちの生活を24時間守り続けているのです。

普段は地下にあって目立たないため、意識することが少ない下水道ですが、なくなったときに、あらためて大切さを知ることになります。

下水道は、都市に住む私たちにとって、なくてはならない重要なライフラインなのです。

下水道の歴史 ~下水道がなかった時代

では、下水道が整備されていなかった時代はどのような状況だったのでしょうか。

ヨーロッパでは、産業革命以後、人口が都市に集中するようになると、人々がし尿の処理に困り、し尿を川や道路や庭に投げ捨てるようになったため、都市は深刻な不衛生状態になり、19世紀には各地でコレラ等の伝染病が大流行しました。これにより、ヨーロッパ各国で本格的な下水道の整備が始まりました。

日本では昔から、し尿を農作物の肥料として用いており、ヨーロッパのように直接川に流したり、道路に捨てるということはあまりありませんでした。しかし、明治時代になって都市に人が増え、大雨によって家が水に浸かったり、低地に流れないで溜まったままの汚水が原因で、コレラ等の伝染病が流行したため、日本で初めての下水道が東京で造られました。その後、昭和30年頃から、工場等の排水によって河川や湖沼などの汚れがひどくなり、本格的な下水道の整備が全国的に行われました。

下水道の役割 ~見えないけれど、いろんな場面で活躍しています

整備された下水道は、見えないところで私たちの快適な暮らしを支えています。下水道管には汚水管と雨水管があり、それぞれ違う役割をしています。

下水道管(汚水管)の役割

快適な暮らしを守る

家庭や工場などで使った後の汚水は、地下を通る下水道管(汚水管)を流れていくため、汚れた水が街に溜まらず、蚊やハエなどの害虫や悪臭の発生を防ぎ、衛生的で快適な暮らしを守っています。

水環境を守る

汚水を下水処理場できれいにしてから川に戻しているため、川、湖、海などを汚さず、水環境を守っています。

下水道管(雨水管)の役割

雨から街を守る

降った雨をすばやく下水道管(雨水管)へ排除し、街を浸水から守っています。雨は下水道管(雨水管)を流れ、川に設置されている排水樋門などから、すみやかに川に流されます。

水の循環 ~水は姿かたちを変えて自然を巡っています

下水道の役割は、自然環境においても、とても重要です。

地球上には、およそ14億k立方メートル の水があると言われていますが、そのほとんどが海水で、利用しやすい浅い地層の地下水、川や湖の水は、地球上の水のわずか0.01%に過ぎません。その少ない水がなぜなくならないのか?

それは、「水の循環」というシステムがあるからです。水は、空から山々、森や街などに雨や雪として降り注ぎます。そして、土の中にしみこんで地下水となったり、川を流れ海へ注ぎ、蒸発してまた空へ戻る。これを「水の循環」といいます。

この水の循環により川や地下水の水量がしっかりと保たれ、人は暮らしに必要な生活用水や農業用水などに水を利用することが出来るのです。そして私たちが使った水は、地下に張り巡らされた下水道管(汚水管)を通って下水処理場(下水処理センター)へ運ばれます。処理されてきれいになった水は、再び川や湖、海へと流れつき、また蒸発して雲になり雨になって地上へ降る、というサイクルを繰り返しています。このサイクルにおいて重要な部分を担うのが下水道です。「汚れた水の循環」とならないよう、下水道は休みなく働き続けています。

旭川市下水処理センター ~水のリサイクル工場

汚れた水は汚水管を通って下水処理場にたどりつきます。

旭川市の下水処理場は「旭川市下水処理センター」と呼ばれ、365日24時間休むことなく、家庭や工場で排出される汚れた水をきれいにしてから川に戻しています。(東神楽町・鷹栖町・ 当麻町・比布町・東川町からの汚水も共同処理しています。)

まさに「水のリサイクル工場」です。

下水道の正しい使い方 ~みんなで下水道を守りましょう

下水道は私たちみんなの財産。正しく使って下水道を守りましょう。

熱湯を流さない

排水管には高温に弱い材質が使われている場合があるので、熱湯を下水道管に流すと傷んだり変形したりする原因となります。水と一緒に流すなど、温度を下げてから流しましょう。

お風呂の排水口に髪の毛を流さない

髪の毛を排水口に流すと、排水管や下水道管のつなぎ目に引っかかったり、他の汚物と絡まったりして詰まりやすくなります。排水口には目皿などを置いて流れないようにし、たまった髪の毛などは燃やせるごみへ。

油類を流さない

排水口に油を流すと、油が冷えて固まってしまい排水管や下水道管が詰まったり、悪臭が発生してしまう原因になるほか、水環境にも影響を与えてしまいます。料理で使った油は新聞紙や古い布で吸い取って、燃やせるごみへ。

トイレにはトイレットペーパー以外のものを流さない

ティッシュペーパーや紙おむつなどは詰まりの原因になるので、トイレには水に溶けやすいトイレットペーパー以外のものは流さないようにしましょう。

雨水、融雪水は汚水管につながない

スノーダクトや雨どい、融雪槽を汚水管につなぐと、大雨の際、汚水管が満杯となりトイレや台所が流れなくなるほか、マンホールから水が溢れ出ることがあります。道路側溝などの雨水管につなぎましょう。

大雨のときには ~下水道への影響

街に降った雨は、通常は川に設置された排水樋門や樋管等から川に排水されます。

しかし、大雨で川の水が増え、排水樋門の排水口より川の水の方が高くなると、街の中に川の水が逆流してしまうため、排水樋門を閉じて川の水が逆流しないようにします。ところが、排水樋門を閉じると、今度は街に降った雨を川に排水することができなくなり、街に雨水が溜まってしまいます。

こうしたとき、水道局などでは関係機関や企業などと連携・協力し、排水ポンプを使って街に溜まった雨水を川に排除するなどの対応を取っています。

平成30年7月3日の大雨の時には、汚水管に大量の雨水が流れ込み、市内各所でトイレが一時的に流れにくくなったり、マンホールから水が溢れ出て一部地域で甚大な被害が出ました。汚水管に雨水が流れ込む原因としては、マンホール蓋の穴や汚水管の継ぎ目からの浸入のほか、住宅のスノーダクトや雨どい、融雪槽の汚水管への誤接続などが考えられます。

誤接続は地域の生活環境に影響を及ぼすだけでなく、下流の地域の方にも迷惑をかける行為です。水道局ではこの誤接続が少しでも解消されるよう調査を計画しています。ご自宅の排水設備に誤接続があるかご心配な方は水道局にご連絡ください。調査に伺います。

下水道施設の現状 ~老朽化対策が必要です

旭川市の下水道は、昭和33年の下水道事業開始から今年で60年目を迎えます。

下水道管の長さは平成28年度末で1、907kmあり、これは旭川から兵庫県までの距離に相当します。

このうち、耐用年数の50年を経過する下水道管は現在約29kmですが、年々増加していき、20年後には約753kmになります。

また、下水処理センターは供用開始から30年以上、亀吉雨水ポンプ場は50年以上が経過しており、平成24年度から長寿命化計画(施設の点検・調査結果に基づき、長寿命化に係る対策等について定めた計画。)による更新・修繕等を進めています。

マンホールカード好評配布中です!

マンホールカードは、マンホール蓋の情報を載せたコレクションカードで、テレビ番組などで取り上げられ、全国的な人気となっています。

旭川市水道局でも、普段は注目されることの少ない下水道について、楽しみながら関心や理解を深めていただくことを目的としてカードを作成し、好評配布中です。

配布場所(バナナ館)を訪れて希望される方に無料でお渡ししていますので、みなさま、ぜひお越しください。

(配布時間等詳細については、水道局ホームページをご覧いただくか、下記までお問い合わせ願います。)

バナナ館

下水処理センターの敷地内にある「バナナ館」は下水処理の過程で出る消化ガスなどを有効活用している施設です。中は温室になっていて、バナナやパイナップルなど熱帯の植物を育てています。

お問い合わせ

お問い合わせは、総務課、電話24-3160

下水道施設、電話24-3168(大雨、誤接続対応、下水道施設の更新等)

サービス課、電話24-3165(宅内排水設備等)

下水処理センター、電話62-3554(下水処理、マンホールカード配布等)

へどうぞ。

以上、旭川市水道局からのお知らせでした。

この広報に関するご意見、ご感想を旭川市水道局総務課までお寄せください。

電話24-3160、FAX25-9500、                                              

E-mailアドレスsuido_info@city.asahikawa.hokkaido.jpへどうぞ。

また、

水道局ホームページhttp://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/440/441/index.html 

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お問い合わせ先

旭川市水道局上下水道部総務課

〒070-8541 旭川市上常盤町1丁目
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