収蔵物は語る

 第11回 シリーズ神居古潭 第二弾「SL
UPDATE / H21.6.23


神居古潭周辺図です
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現在展示中/旧神居古潭駅

 旭川市民の知る人ぞ知るスポット神居古潭のSL。所有者はJR北海道なのですが,貸与を受け,管理しているのは実は旭川市博物館です。今回はそのSLにまつわるお話です。

 昭和44年9月,滝川−旭川間が複線・電化開業した際に旭川市境〜近文駅付近はトンネルを通るルートに切り替えられ,石狩川沿いに通るルートは廃止になりました。その際,旭川市に貸与されたのが,この蒸気機関車3両です。いずれの機関車も旭川・名寄・北見など,北海道内を中心に働いていた機関車でした。廃線跡が旭川サイクリングロードになったことから,旭川市民なら子供の頃,子や孫を連れて見られた方も多いでしょう。
 
 しかし,この区間は昔からの交通の難所。悲劇もあったのです。昭和7年11月4日午後3時頃,旭川方面に向かう貨物列車が巨岩の雪崩れに逢い,石狩川へ転落し,運転手・車掌は死亡,車掌は重傷という大惨事となったのです。
 その後,乗員は引き上げられたのですが,SLは重いうえ,川の流れが速くて引き上げることが難しかったようです。古老の話では今でも川底に眠っているとも聞きますが,紆余曲折の末,現在は静岡県で展示されているとも聞きます。

 みなさんが札幌に向かう時,何気なく通り過ぎてしまうこの地域にも色々な伝説があるのです。

1両目の29638です。
9600型という種類で,大正6年頃製造されたものです。
主に貨物用に使われたようです。
 2両目のC57201です。
そのスマートな形態から「貴婦人」と呼ばれたC57型最後の機関車です。
主に急行列車用に使われました。
3両目のD516です。
日本一製造された機関車,D51型の機関車で昭和11年頃に製造されました。

 
旭川サイクリングロードです。
函館本線の電化・複線化に伴い,使われなくなった路盤跡を利用して昭和45年開通しました。長らくリフレッシュ工事の為,通行できませんでしたが,近年通れるようになりました。
旧神居古潭駅舎です。
現在はサイクリングロードの休憩所として使用されています。


 
昭和7年11月6日の旭川新聞の記事です。事故の詳細が詳しく載っています。
(旭川市図書館蔵。原本は閲覧不可ですが,マイクロフィルムの形で見られます)
 

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