2019年4月のしいくのぶろぐの記事
2019年4月27日 | しいくのぶろぐ
モユク☆カムイ100号が完成しました!
モユク☆カムイ100号が完成しました!
「モユク☆カムイ100号」が完成しました。
今回の表紙は、第1号でも描かれていた「エゾタヌキ」となります。
全ページフルカラーで、ページ数も倍増しています。
第1号発刊から38年、飼育展示スタッフが受け継ぎながら完成した記念の100号となります。
ぜひ、動物園にお越しの際は、手にとってご覧いただければと思います。
モユク☆カムイ100号へのリンクはこちら
もくじ
1・寄稿 モユク・カムイ100号にあたって
2・ぼくは動物大使 その61 アイヌ語ではモユク・カムイ~エゾタヌキ~
3・表紙で振り返るモユクカムイ 1~100号までの道のり
4・モユク・カムイの今・昔
5・2019みどころマップ
6・モユクカムイ100号によせて
7・主なできごと・飼育動物数
8・編集後記
入手方法
モユク☆カムイは、動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館、こども牧場で入手することが出来ます。また、郵送での取扱いも行っています。詳しくは旭山動物園までお問い合わせください。
モユクカムイについての詳細はこちら
2019年4月20日 | しいくのぶろぐ
【アザラシの赤ちゃんの愛称が決まりました】
【アザラシの赤ちゃんの愛称が決まりました】
2019年3月24日(ぽちゃ丸の仔♀)と3月28日(まめの仔♀)に誕生したアザラシ。
まめの仔は産まれたときから体が小さく、授乳は確認できているもののなかなか体が大きくなりませんでした。
野生のアザラシも生まれて2、3週間ほどから魚を食べ始めるということで、途中からはお母さんが与えるお乳とは別にホッケも与えていました。
魚を与えて始めてからは、ぐんぐん体重も増えていき、今では1日に13匹ものホッケを食べています。
2頭とも換毛しており、ぽちゃ丸の仔はすっかり真っ白ゴマちゃんから、ゴマフアザラシになりました。
(1)ぽちゃ仔換毛前
(2)ぽちゃ仔換毛後
さて、そんなゴマフアザラシの仔ですが、愛称が決まりました。
ぽちゃ丸の仔は『だいず』
まめの仔『あずき』
おととしに産まれた「まくろ」と「ましろ」のように対になっている名前の方が覚えやすいので、そうしようと決めていました。
先に名前が決まったのは、『あずき』の方で、「まめ」の仔であることと、体が極端に小さかったことから、小さい豆(まめ)の仔で『小豆(あずき)』。
そこからは「あずき」が小さいから、大きいぽちゃ丸の仔は『大豆(だいず)』に決定しました。ぽちゃ丸の仔なので、豆は一切関係ないのですけどね。
開園まであと一週間。
ぜひ、『あずき』と『だいず』がいるあざらし館に足を運んでみてください。
(小獣舎・両生類は虫類舎・ゲテモノ担当:鈴木 達也)
2019年4月4日 | しいくのぶろぐ
【アザラシの子育て】
【アザラシの子育て】
3月24日と3月28日にゴマフアザラシが出産しました。
24日に出産したのが「ぽちゃ丸」、28日に出産したのが「まめ」です。
一昨年にもそれぞれ出産しており、ぽちゃ丸の仔(まくろ)は自然哺育で、まめの仔(ましろ)は育児放棄したため人工哺育を行いました。※自然哺育…親が直接育てること
今年は2頭とも自然哺育で育てており、子育ての様子を直接見ることができます。
●画像1「授乳」
まめに関しては、一度も自然哺育を行ったことがなく、今年も人工哺育になるのかなと正直思っていました。しかし、出産直後の映像で、においの確認をしたあとも仔のそばを離れることもなく、3時間後には授乳も確認できました。
他のアザラシがむやみに仔に近づくと追い払ったり、母親として仔をしっかり見ているようです。
今年から突然に授乳したり、他のアザラシ同士の喧嘩が始まったらすぐに仔のもとに飛んで行ったりと、誰に教わったわけでもないのに動物の本能とはすごいものだなぁとしみじみと感じさせられています。
●画像2「まめ仔」
2004年にあざらし館がオープンして以来、複数頭が同時に自然哺育を行うのは初だそうで、子育ての仕方の違いもタイムリーに見ることができています。
保護色として真っ白な毛で氷と同化している仔を目立たせないためにも、ゴマ模様の母親は水の中から仔を見守るのが一般的なゴマフアザラシの子育て方法なのですが、まめの方がアザラシらしい子育てをしており、ぽちゃ丸はずっとベッタリで少し過保護なのかなと感じることもあります。
それでも水中から陸に上がるときは下から仔を押し上げる様子も見れたり、まだまだこんな行動するのかという発見が尽きません。
●画像3「足場になるぽちゃ」
ゴマフアザラシは3月から4月の間に出産し、産まれたときは真っ白な毛をしています。子育ての期間はたった2~3週間程度で、それが終わるころには、体の毛も立派なゴマ模様に変わってしまいます。
●画像4「ぽちゃ仔」
●画像5「まめ仔」
旭山動物園は春に閉園期間があるので、夏期開園を迎える頃にはもう白い毛は残っていません。なので、閉園期間中でも皆さんに成長をお伝えできるようSNS等で発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
(アザラシ・両生類は虫類・ゲテモノ・飼料担当
鈴木 達也)