2018年11月のしいくのぶろぐの記事
2018年11月25日 | しいくのぶろぐ
【かぴばら館オープン!】
【かぴばら館オープン!】
今年の冬期開園からかぴばら館がオープンしました!
東門の長い階段を降りてすぐの場所にあるので、東門から来園される場合はカピバラを最初に見るという方が多いのではないでしょうか。
(かぴばら館へようこそ!)
これまで、寒さが苦手なカピバラは、屋内の、来園者が見られない場所で過ごしていたため展示出来なかったのですが、このかぴばら館の完成により冬期間も観察ができるようになりました。
外にいる時よりもガラス越しに、ずっと近くで観察できますので、近くでないとよく見えない指の間の水かきや、硬そうな毛の質感、顔つき、体つき、そして体の大きさなど、この機会に間近で観察してみてください。
(くもざる・かぴばら館、エゾシカの森 担当:中野 奈央也)
あざらし館の鳥たち
あざらし館では、ゴマフアザラシと一緒に、オオセグロカモメ1羽とオジロワシ2羽を飼育しています。もともとメスのオジロワシはいたのですが、夏からオスも一緒に同居を始めました。
始めの頃はお互い離れた場所にいることが多かったのですが、最近では同じ止まり木にいることもみられます。こまま繁殖行動も見ることができればといいなーと少し期待しています。
この3羽の鳥たち。よく「飛んでいかないの??」と聞かれるのですが、昔、なんらかの事故にあってしまい、ケガをしているところを保護されてきた鳥たちなので、片方の翼がなかったりで、もう二度と空を飛ぶことができません。
人との距離が近い野生動物は、どうしても人の活動の影響を受けやすく、車、列車、飛行機、風力発電所等の衝突など、事故に巻き込まれることが多くみられます。
人が便利に暮らしていく一方で、傷ついてしまう野生動物がいることを、この飛べない鳥たちから感じとっていただけたらと思います。
同居したオジロワシ
あざらし館担当:杉村尚美
2018年11月10日 | しいくのぶろぐ
【今年は秋が長いですね。】
ぬくぬくぽかぽか。
サル舎でこの様子が見られるのもあと少しです。
基本的に冬季開園時は室内放飼場が無いため、サル舎のサルたちを見ることは出来ません。
ただし、温かい日や掃除している時間だけサルたちは外に出ていることがあります。
このワオキツネザルは体温調節が苦手なサルです。真夏は活発に行動している姿を見かけますが、寒い日にはヒーターの下に集まって皆で塊になっていたり、陽が照っているときには体全体で日光を受け止めるような形で日光浴をする姿が見られます。
ヒーターの下に集まるワオキツネザル バンザイをしているわけではありません
厳冬期にはマイナス20度にもなる旭川です、その頃にはサル舎のサルたちは全く外に出せなくなってしまいます。寒さが厳しくなる前に是非見に来ていただきたいです。ペンギンの散歩が始まる前でも旭山の見どころはアチコチにあると思いますよ!
サル舎・フラミンゴ担当:高橋伸広
かぼちゃの季節
すっかり寒くなりましたね。
美味しいものがたくさんな秋もまもなく終了の気配です。
動物たちも旬のものをおやつとして与えるとよく食べてくれます。
特に秋はおやつがたくさん!
園内でとれるものだと、栗、グミ、ハマナスの実、どんぐり、くるみなど。
栗
今年はどんぐりの不作がニュースで報道されていましたが、園内のどんぐりは豊作でした!
そして、今年もどんぐりとくるみの寄付をたくさんいただきました。
ありがとうございます!
園内では採れないけど、エゾリスが喜ぶのは松の実。
チョウセンゴヨウマツという木の大きなまつぼっくりの中に入っている、中華料理でおなじみのアレです。
リスとまつぼっくり
まつぼっくりごと与えると、上手に実を取り出して食べています。
寄付でいただいたものを少しずつ与えています。
そしていまはかぼちゃの季節!!
かぼちゃも寄付でいただいたものです。
かぼちゃを食べるタヌキ
実はもちろんですが、私にとってはタネも大事!
タネはエゾリスが食べるのですが、この時期、数日おきにタネを洗って乾かすという内職をしています。
地味~に時間がかかる内職ですが、リスたちのためです…。
タネの寄付も受け付けていますので、ご家庭でかぼちゃ料理を作る際にはぜひぜひタネを洗ってください!
お待ちしています!!
北海道産動物舎・オオカミの森担当:佐藤和加子
2018年11月10日 | しいくのぶろぐ
ヌプリとアオイの近況
ヌプリとアオイの近況
アオイが旭山に来て5ヶ月が経ちました。
まだ5ヶ月?と思ってしまうほど落ち着いて暮らしています。
短時間の同居を始めてから、徐々に時間を長くしていき、朝から夕方まで、そして、夜も同居、と進めていきました。
現在は掃除・エサの時だけ別居にしています。
別居中にヌプリの方へ行きたいと鼻をキュンキュン鳴らすことも。
ヌプリに会いたい、というよりはあっちのエサのチェックに行きたい、という感じな気もしますが…。
カメラのニオイチェック
2頭の様子を見ていると、アオイからヌプリを遊びに誘ったりと、アオイのほうが積極的なシーンをよく見かけます。私が見ているとヌプリは警戒してしまうので、なかなか遊びに応じる姿は見れませんが、カメラを設置しているのでモニターで2頭の仲の良い雰囲気を感じています。
2頭でウロウロ
アオイはスタッフのことは全然気にしませんが、知らない人が複数で前を通ったり立ち止まったりすると警戒して室内へ隠れてしまいます。ただ、「知らない人」も頻繁に通ると「知ってる人」に変わるようで、夏の間はよく工事関係者が通っていたのですが、警戒していませんでした。
くつろぐアオイ
すやすやアオイ
来園した時はすっきりとした夏毛でしたが、最近は朝晩冷え込むことも多くなり、だんだんと密な冬毛になってきています。
アオイにとっては初めての北国の冬。
そして旭山に来て初めて迎える繁殖期。
注意深く観察を続けていきたいと考えています。
オオカミの森・北海道産動物舎担当:佐藤和加子