旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくのぶろぐ】一覧

このページでは「しいくのぶろぐ」の記事のみを掲載しています。

「しいくのぶろぐ」飼育展示スタッフによる日々の出来事や想いなどを綴ったブログです。

2019年3月のしいくのぶろぐの記事

2019年3月20日 しいくのぶろぐ

【勉強】

【勉強】

 3月17日に旭川市科学館サイパルで行われた『生物多様性セミナー カラスのいいところ?〜身近な野鳥・カラスの生態』に参加してきました。 

 日本野鳥の会 旭川支部長の柳田さんによるカラスの習性・特徴についてのお話や、旭川市環境部による旭川市のカラス対策などのお話を伺ってきました。

セミナーの様子
(セミナーの様子)












 カラスの繁殖期になると動物園にも問い合わせが来ることがあります。

…が、正直なところ、飼育はしていますが野外のカラスを調査しているわけではないので、野外のカラスの状況について、あまり詳しくはないのです。

 ということで、セミナーに参加して勉強してきました。本やネットでも情報を得ることはできますが、やはり現場で見ている方々のお話を聞くことは大事です。

 そして、次の勉強のテーマはアライグマ!3月23日(土曜日)13時30分から園内イベントホールで『 生物多様性セミナー アライグマってどんな動物?何が問題なの?』が開催されます。

 北海道大学文学部の池田教授によるアライグマの生態・問題点についてや、旭川市生物多様性保全推進協議会による旭川市で取り組んでいる調査活動についてなどのお話があります。

アライグマ
(旭山動物園のアライグマ)
チラシ
(セミナーチラシ)

 事前申し込み制ですが、空席があれば当日参加もできます。(19日現在、まだ余裕あるそうです)

 ご参加お待ちしております!

(申し込みは旭川市環境総務課 環境保全係0166-25-5350です)

 北海道産動物舎・オオカミの森担当:佐藤和加子

【リアンと森花のこと。】

 しいくにゅーすですでにお知らせしましたが、3月6日にオランウータンのリアン(雌)がくも膜下出血で亡くなりました。

 年齢的にもまだまだこれからで、前日までいつも通り元気な様子だったので、あまりに突然のことに私も心の整理がうまくつかないような状況です。

 リアンは育児放棄や介添哺育、またそれらを経ての自然哺育の成功、3頭の子育てなど色々なことがあった個体なので私たち飼育スタッフにとっても少し特別な存在だったと思います。

 私も今から4年前にオランウータンの担当になり、当時生後2ヶ月の森花(モカ)を大切に育てるリアンの姿から現在に至るまでにたくさんのことを学ばせてもらいました。


 リアンが亡くなって一つ気がかりなのが残された娘の森花のことです。

 オランウータンは母親が一人で子育てを行い、こどもが6歳くらいになるまで一緒に暮らします。

 森花は現在4歳になったばかり。すでに離乳しているので身体の成長についての心配はあまりないのですが、まだ母親に甘えることもあったので一人になるには少し早いと感じました。

 リアンが亡くなって数日経ちましたが、現在森花の様子は思っていたよりも落ち着いています。食欲もあり、いつも通りに元気に遊ぶ時間も長いのですが、たまに放飼場で鳴いていることもあります。

 飼育スタッフが近くにいるときは落ち着いているのでこちらでサポートしながら、時間をかけてリアンの分までしっかり見守っていきたいと思います。


 リアン、26年間お疲れ様でした。安らかに。

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まだ小さい頃の森花を抱くリアン

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リアンのためにたくさんの供花、果物を頂きました。誠にありがとうございました。

( おらんうーたん舎・トナカイ担当:佐橋 智弘)

【いただきます。】

 旭山動物園で、直接かかるエサ代が一番安い動物は何か想像がつきますか?

 私が飼育しているヘビはなんとタダなんです。

 ヘビのエサは、両生類・は虫類舎の裏で繁殖させているマウス(ハツカネズミ)です。

 なので、ヘビのエサ代は実質0円なのです。

 ヘビの狩りの仕方や、野生的な行動。ありのままのヘビの姿を見て欲しいので、エサは生餌であげています。

 毒のないアオダイショウやシマヘビは獲物を窒息死させ、まるのみします。

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●狩り(画像2)

 よく「可哀想」という声が聞こえてきます。もちろん、人間として可哀想と思えることは必要なことですし、大切な感情だと思います。

 しかし、我々人間も生きていた牛や豚、魚を食べます。

 ホタテやカキなんかは生きたまま焼かれていますね。

 それにヘビは、マウスの全てを綺麗サッパリ食べますが、人間は生き物の美味しいところばかりを食べて、都合の悪いところは捨てて生活しています。

 どちらの方が「命」に対して可哀想なことをしているのだろうとよくよく考えさせられます。

 動物は、いろいろな動物や植物の「命」をいただいて自分の命をつないで生きています。

 食う食われるの自然界での動物の「死」とは、新たに動物や植物の「命」に変わっているのです。

【伝えるのは、命】

 旭山動物園の理念であるこの言葉。

 動物たちが本来持っている力、その行動やしぐさの中に命の凄みというものを、旭山動物園に来て感じてもらえればと思います。

,,,,ちなみに、ヘビのもぐもぐタイムは館内通路が渋滞してしまうのと、その時のヘビの気分次第なので予告なしで突発的に行っています。あしからず。。。

(アザラシ・両生類は虫類・ゲテモノ・飼料担当:鈴木 達也)